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古日記 2011年3月


祖父の見舞い篇。


MAR.31.2011(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。

幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい。叫ぶなり、つぶやくなり、 考えるなりしてほしい。「これが幸せじゃなきゃ、いったい何が 幸せだっていうんだ」と。


MAR.30.2011(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。


MAR.29.2011(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。

・FMシアター「祖国を想う 沖縄を想う〜ドラマ照屋敏子伝〜」を聞き終わる。 原作は これっぽい。なんか前半のエロさはやばかった。小学校時代の先生との不倫とか なにげにやばい。10代で南洋貿易で名を馳せたり、漁業団を率いて活躍したり、まあ 兎に角「でっかい女」な感じ。これだけ「開かれた」人間が生まれるには、それだけの 状況、環境も必要なのだとは思うが。まあ兎に角凄い人がいたものだ、という。


MAR.28.2011(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。

・このタイミングで、青春アドベンチャー「サバイバル」(さいとう・たかを)を 聞く自分もどうかと思うが、聞き始めるとやめられない。この息つく暇もなく事件が おそってくる感じ、何かを思い出す、と思ったら少年ケニヤだ。最後が結構尻すぼみな 感じなのが気になる。原作もチェックしておかねば……

光の大社員3。平常運転な感じ。忍者OLが時々クラクラするくらいかわいい。 どういうことだ。


MAR.27.2011(SUN)

 朝から新町川沿いに出て とくしまマルシェを覗く。予想以上の人出でびっくり。これは当たってるな。 東新町商店街にこんなに人が居るの何年ぶりに見ただろう……高校生の頃を 思い出す(まだ映画館とか本屋とか大規模なゲーセンとかがみっしりあった頃)。 うまくこの勢いを維持して欲しい…… こはくの天使 が出してたとくしまバーガーの屋台で一個買う。美味なり。あと勢いで モツ煮込み丼とか食べてしまう。うまい。

・午後は奥さんの買い物につきあってから帰宅。仮眠して夜中にガスト集合。 ニャッキ氏、M隊員、K氏、自分でドリンクバーを摂取しつつ、K氏から関東圏の 現状を聞いたり。そして2世誕生。おめでとう。本屋に寄って帰宅。 買ってきたもやしもん10巻を読みつつウヰスキーで酩酊。寝た。


MAR.26.2011(SAT)

 いい天気。祖父の見舞いに行き、病室から白波の立つ海を見る。祖父は 曾孫の頭をなでながら、必ず退院して家に返るからな、と力強く宣言する。 そのまま文化の森まで出かけて、軽く山登りをしてからいつもの滑り台を堪能。 息子が土留めに作られれた排水パイプを見つけて「小さいトンネルがあった!」 「小さいトラックがでてくるのよ!」などというのが愛らしい。

・ふくやまけいこの 「ヒコボシ」読んだ。対象読者はもう少し年上の女性かと思うけど、 そんなのとは関係なく昭和のニオイに泣けた。こういうかそけき想いの断片を どれだけとらえられるか。個人的に「昔の家」の話は来た。これ自分の中でも 結構ある。「あれどこだっけ、ああ、あそこにあるはず……」でもそこは前の 家の押し入れ。


FEB.20.2011(SUN)

 朝から景気の良いものが見たくなって「 舞妓Haaaan!!!」を見る。凄かった。阿部サダヲの魅力を余すところ無く胆嚢。 ちがう堪能。伊東四郎の流れるようなピースとかも見逃せない。脚本の高密度かつ 無駄の無さ、演出の生真面目さもいい方向に向いている。見終わった後体内に何か はずみがついている感じ。バカ映画はいい。

・とはいえ、基本的に風邪っぴきなので墓参りと祖父の見舞いに出かけた以外は 家で籠もりきり。夕方、何となく近所の電気屋(ケーズデンキ)に出かけてみたら、 照明が半分くらいになっていて、薄暗い。あと電池コーナーが全滅。東北に 集中して流通させているので、みたいなことが書いてあった。

・ノートパソコン(FMV-612MG4)のバックライトが死んでしまった。バッテリーも 死んでるし、もう買い換えろって事だろう。とかいいつつ 冷陰極管交換にチャレンジ!とかどうなんだろうと調べ始めてしまう。 調べているうちにみるみるやりたくなる修理病。やめとけって。


FEB.19.2011(SAT)

 A.M.2時頃まで仕事して帰ってきたので午前中は爆睡。死む。目覚めると本格的に 風邪だと分かる。風邪薬を飲んで、入れ替わりに仕事に出かける奥さんを送り出し、 子守などして午後を過ごす。天気は良かったものの、体調が悪すぎてどうにも。 近所のJAに精米に出かけて、隣の神社で息子に無限滑り台をやらせて体力を消耗させ、 連れて帰って昼寝モードに。自分も倒れ込む。

・近所の病院に転院した祖父の見舞いに、久々に某医院に行く。昔この駐車場で ぼんやり人を待っていたことがあった。あれはいつだったか。誰かの小説を 読んでいた記憶。


MAR.16.2011(WED)曇ときどき雪

 ひどく寒い。弁当を作る気力が無かったので、会社近くの喫茶店でパスタを食べて いたら、ボタ雪が降り始めた。帰り道で雪が積もった車を見かけたり。

・震災からこっち、正直テレビ見過ぎて頭がちょっとおかしくなってしまった。 テレビの向こうの深刻さと、自分の周りの平穏さとのギャップが原因の様な気も。 とはいえ都市圏からの疎開などさまざまなことが身の回りで起きはじめており、 震災の影響がこちらでも見えてきた。テレビではよくわからなかったその 「大変さ」の一端を見る思い。

・それとは関係なく風邪をひいてしまいまった。鼻水が止まらない。うう。


MAR.11.2011(FRI)雨後晴

 朝からまどかマギカ10話見て、ますますミルククローゼットを思い出さずには 居られない。昼休みに銀行にお金を下ろしに行って、ため息をつきながら駐車場に 戻ると、向かいの中学校に卒業式の立て看板。「じゃあね!」「またね!」みたいに 別れ行く卒業生とおぼしき子達の繰り広げる光景の、あまりの甘酸っぱさに しばし呆然となる。甘酸っぱい気分のまま近くの本屋に行って、いつもの様に 文庫の新刊コーナーをチェック。もう出るはずのないグイン・サーガの新刊を探して 「ああ、もう新刊は出ないんだっけ」とため息をつく儀式をやろうとしていたら、 グインの新刊が出てて、なんか世界がぐんにょりした。本好きそうな書店員曰く 「本当にこれが最後になるんでしょうかね」「世界観も確立されてるし、ローダン みたいに書き続けられるっていうのもありですよね」。昼間からなんか濃い空気を 味わった。何者だこの店員。

・機材の棚卸しとかしてたら地震。ゆ〜っくりと数分揺れた。おお、揺れるな、位の 感じで、まあ21時頃まで平常運転で仕事してたんですが、どうも東京方面が大変 らしくて、だんだん怖くなってきて帰宅。帰宅するまでニュースもろくすっぽ 見てなかったので、帰りのラジオで「観測史上最大」とか言っているのを聞いて、 うわこれヤバイ?と漸く気づく情弱ぶり。帰宅してtwitterのTLとニュース番組に かじりつく。何もかもを飲み込んでいく(そしてそれから逃れようのない車など) 津波の映像が強烈すぎる。阪神大震災の時を思い出せば、実際の被害が明らかに なるのは明日、明後日以降になるだろうと思う。


MAR.03.2011(THU)

 天気は良いが肌寒い一日。毎日ぼんやりと忙しい日々。ヒリヒリした不安感だけが ある。

・最近何をしているかって言うと、仕事して帰ってきて寝ておきてまた仕事に 行って帰ってきて寝て週末は子供と公園に行ったりしてそれで時間がどんどん 過ぎていくという。場当たり的に時間を浪費しております。

プ〜ねこ(4):基本ネコ4コマ。「赤外線」がスキ。今回思ったのは、 北道正幸が萌えを会得してきている!?という個人的な感想。モコちゃんのマツゲに だまされてるだけかもしらんけど。まあ平常運転。

魔法使いの娘ニ非ズ(1) :相変わらず読み始めて数コマでページの存在が消える。 スッとマンガの世界に取り込まれて、最後までずーっと作品世界に「居る」ことが できる。大きな事件やドラマチックな展開が待っているわけではないし、やたらと 怖がらせる訳でもないんだけど(その代わり単純な「解決」も無い)、読み終わった ときの「ああー、マンガ読んだ」感がずっしりと残る。こういう面白みをちゃんと 狙って描けるっていうのは、ホント希有な作家・シリーズだと思う。

花のズボラ飯:うさくん、じゃない水沢悦子&久住昌之の女子版孤独のグルメ。 という表現ですべて言い尽くされてしまう位に「孤独のグルメ」がド定番になってる のがそもそも日本の漫画読みのレベルの深さを示しているというか。で、自分的には 最初この「身も蓋もない」ズボラさ描写に耐えられなかったんだけど、その (小汚さを含めた)描写力の高さにすっかり魅了されてしまった。すごい。この絵 すごいわ。夕空や夏空の空気感にどんどん引き込まれていく。なんというか、 懐かしい。ひどく懐かしい感じ。一人暮らしの時の、気楽だけど、それでもご飯は 食べなくてはいけない、しかも金銭的な理由から自炊を余儀なくされていた頃の、 自分の「これをご飯として許容できる」ラインをその都度上げ下げしていた (それを許されていた)感覚をありありと思い出して、うわーっとなった。ちゃんと 料理をしてちゃんと食べれば「今日の自分はまっとうな人間だ」と一人満足し、 適当に料理したけどうまい!な時は「俺天才!」とか一人自分を褒めてたり。 これは確かに「孤独のグルメ」だ。ゴロちゃんとは違う過剰な「独り言」も、 引いた目で見れば同じラインであることがわかる。これは何度も読み返しそうだ、 と思って、思わずブックカバーをかけてしまった。


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