顔をあげた絹子さんの額(おでこ)のあたりに、秋らしい陽があたっていた。
そして絹子さんの頭の上にかかっている鳥籠のなかも、同じような光が漂っていた。
(津村信夫「碓氷越え」 三田文学s13.11)
・プラネテス2読了。何て言うか、男として、負けたー、っていう感じ。いやタナベ に惚れた、ってのもあるんだけど、そう言うんじゃなくて、生き様としてさ。 目標を立てて、それに疑いもなく(葛藤を押さえつけて)邁進するがむしゃらさ。 自分をそこまで駆り立てる「夢」が無いよ拙者には。自分にハチマキの万分の一 でも「それ」があれば、と思う。テロネタは何かタイムリーさで逆に損をしている 様な……宇宙開発の関係者を「常軌を逸した夢追い人」に設定してあるのは、それ が実際そう「だった」のと、やっぱりマンガ上での面白さの為かと思う。「夢」に 魅入られた亡者というか。無慈悲な宇宙に対する自分の矮小さ、弱さ。そのことに 対する「怒りのようなもの」を推進剤に、視野を「目標」だけに狭窄させ、甘えを 捨て「弱さ」を乗り越えるのと比例して周りとの感情の接点を失っていくハチマキ。 その結果、宇宙に魅入られた「夢の亡者」面になるまで突っ走たハチマキを、 丁度いいタイミングで「宇宙の連環」の中へ引き戻すタナベ。実に何というか、 あー、惚れたヨ!イイ子(男にとって都合が良いという意味での)じゃよなー。 母ちゃん似だし。何となく。然し最初の頃はバイタリティ溢れる宇宙クズ拾いの 「生活描写」ものかと思って読んでたんで、ここまで男の魂が加速していく話だ とは思わなかった。話の展開が早いのは、それが現実的(リアル)だってのもある けど、結構「先」まで描く気があるからだ、とも思いたい。木星への道のりで待ち 受ける困難又困難!とか。木星の重力地獄!とか。その頃弟は……とか。 次巻を待つ。にしても「いってきます」はオネアミスだよね。電車ホームでの すれ違いも「まんま」だし。アレって別に原典有るのかな。あー、結局男に「冒険」 をさせるのは女の存在だと。タナベ流に言えばつまり愛だ。それは愛だ。たどり着いた のは銀河系の果て/誉めてくれる人なんてそこには誰一人いなかった。畜生。
・女神さまっ23巻も読了。森里家集合。ああいう親ならこういう子供も生まれるか。 正直引っかかるところが少しもなくて、スルスルと終わりまで読んでしまった。 何だこりゃ。うーん。感情が動かないなー。眠いからか。寝よう。
・学園戦記ムリョウ22話「見上げる、その先」。む。何か大人しいな。というか、 多少ヌルい。次回からの激しい展開に備えての息継ぎと言うところか。作画ヘンな 所多かったし。那由多と晴美ちゃんの間の雰囲気づくりが上手いなーと思う今日 この頃。女の子同士の幼なじみってこんな感じ?あと村田始が「スゴイ奴」である 事を言葉を使わずにちゃんと描ける所とか。や、然し京一のあの性格も好きだ。
・「占星師アフサンの遠眼鏡」の感想 を追加。勢いだけのかんそうぶん。
・フレッツADSL導入その後。 ここで計測したら700k〜1.08M出てました。まーこんなもんかのう。 ルータはデフォルト設定で即繋がったよ。ファームウェアの更新だけして、 その先はまた今度。あー、フレッツISDNの契約も切っておかなきゃ…
・ソウヤー「占星師アフサンの遠眼鏡」を読み始める。本気でワクワクしてる。 一体この先どう展開するんだろう!?と思うのと、読み進むのが惜しいのとで 何とも。やっぱこーゆーの(最初から異世界)が好きだー。少年冒険活劇モノ だし。何かこー「小学校高学年向け」っぽいとゆーか。「コペ転」のまさに その瞬間を追体験する興奮。あーセンスオブワンダー。
・BSマンガ夜話「魁!男塾」。自覚的なボケに対しては定石以上のツッコミは (結局)出来ないという事か。連載当時にツッコんでいた内容以上の「視点」 は見られず。とはいえ、単純に「バカだなーこのマンガ、素晴らしい!」って 言って笑えるのは、それだけで楽しいのだ。「岡田モード」はその辺非常に コンパクトにこのマンガの「パターンの魅力」をまとめていて流石、と思った。 ちなみに暫く信じてましたよミンメイ書房。個人的に 民明書房刊で読みたいのは『レッツゴー拷問百選』(田丸浩史)。
・なんか googleでイメージサーチが使える様になってるよ。一時期向こうの使って 遊んだ記憶があるけど、どーなったのかと思ってたら。 でじこ275、 ぷちこ114、 うさだ214。大豪院邪鬼はヒットしませんでしたが 江田島平八はヒットしました。あー久々に思いつく限りの単語で検索して しまうー。 パップラドンカルメとか。あとgoogleの語源は 1の後にゼロが100個続く数を意味する造語,「googol」(ゴーゴル) という話。だから正しい発音はグーグル、じゃなくてゴーゴルなんだヨ!って話も 聞いたことあるけど、どうなんですかその辺。
・夕方、雨の中をあてもなく出かけてみる。BGMに昨日のAVANTI。南さん速攻 で復活かよ!然しあのオチの豪州妄想で泣いた。本気で泣けた。ああ、俺も いつか、取手豪州のように。何か次回は木曜日の11時から?らしい。で、結局 この日のAVANTIの内容がDIYだったのに影響されて、ホームセンターにフラフラ と。ソケットを買ってきて、本棚(ていうか酒棚)に電球を仕込んでみたり。 これも暇の為せる技。こんな感じ。 満足して寝る。
・PPG:何か色々ヤバイ話。少年時代に見た幼女(幼稚園児)の幻影を追い 求めた挙げ句、とうとう「作ってしまった」というのは、もうキチガイ科学者 以外の何者でも無い。そりゃ「僕のガールズ!!」とか言うハズだよ。て いうか気持ちは分かりすぎる(分かるんかい)。マイガールズ!!あと博士の お茶目な性格は子供の頃からと判明。いや、久々に背筋がぞっとするよーな 話だった。あとタウンズビルの主要な「大人」キャラが一クラスに揃っていた という驚愕の事実。キーン先生(少女時代)の茫然自失っぷりが。火山の 解説フィルムの要を得ない描写は何かのパロディーか?タイムマシンの造形は 非常にクール。
・然しそうすると博士の「博士」になった時点での目的は既に達成された 訳で、今はどういうモチベーションで発明してんだろう。
・「 料理少年Kタロー」をまとめて見てそのクドさに悶絶。ラストに 至るまで一部の隙もない。ホントにスゴイ。ワンダバマーチで料理。 どう考えたってやり過ぎな演出と、それに応える役者の名演技。 広川太一郎のナレーションで始まって水木一郎の歌(シャウト系)で 締める無駄な豪勢さ。素晴らしい。トレビアーン。ルネッサンス情熱な アニメにも決して負けてないぜ。いや、ホント、実写でこれだけの 完成度をもった「少年ドラマ」が作れるって言う事の感動。
・「あずまんがリサイクル」の感想 を追加。
・N川先生のお姉さん(ビジョルド好き)が結婚されるそうですよ。オメデトウ ございます。
・NYテロが起こった時、「こういうとき浮き足だったら負けだ、昨日と同じように ご飯を食べたり、買い物をしたり、恋人とデートしたりしよう」って叫んでた人に、 割と共感したんだけど、今思うとアレは「もう昨日までの様なのどかな日々は帰って こないだろう、これからじわりじわりと世の中は緊張した暗い「毎日」に落ち込んで いくだろう」というのが無意識にしろ「分かってしまった」から、その反動としての 叫びであり、同感だったのか、とか思う。狂牛病騒ぎも含め、確実に世間の「毎日」 は薄暗く曇ってきている様に感じる。
・まー元々僕の「毎日」は薄日も差さない灰色の世界なんで、今更どうこうって 事は、無いんですけどね。いや、ホントに。
・漸く買ったコミックビーム11月号、「よみきりもの」が凄かった。駄目だこれは 駄目だ!恐ろしくてまだ再読が出来ない。頁を開くだけで不整脈が。死んでしまう。 …いや単に描かれてる女の子が凶悪にカワイイって話。もうホントにカワイイよ。 マイッタ。今月は久々の「期末試験前」も有り。相変わらず この作者も眼鏡好きだよな。あと「釣れんボーイ」が面白くてならねえ。気が 付くと読んでるよ。何なんだろうなーあの読感の良さ。「ラズレズ」は万尊が格好 良くなりすぎてて。こうやって浮上したら、その後のどん底が見えるでしょ。 怖くて、それが。
・ いろんな意味でモンスターなTVキャプチャカード。背面端子の怪しい レイアウトは気になってたん。読んでると、タイマー録画目的の人間には使えない ボードっぽい。ふー。もう少し練れて来るのを待つべきか。
・今回の スタパバンド読んでて思ったんだけど、ナショナルとか東芝の歌っていつ くらいまでやってたんだろう。僕は両方とも知ってる。今年19歳の奴に聞いたら、 知らないと言う。あっかるーいなしょなーる。知らない?戸締まり用心火の用心は? 一日一度は良い事を。最近良いこと、してねえなあ。どこかの総統と違って悪事も 働いてないけど。
・あ、それで思い出した。こないだ探偵ナイトスクープで、30代の女性に ピンクレディーの曲を聞かせたら身体が勝手に踊る、という現象を調査していて、 非常に面白かった。誰も彼も完璧に踊りこなす。二人連れなら右左でパート分け して踊ったりする。通りすがりの女医と看護婦、OL、買い物途中の主婦、みんな 「忘れた」とか言いながらも完璧に踊る。上手く言えないけど、ああいう強烈な 「世代」への帰属感ってのが有ると、何があっても強く生きていけそうな気がする。 僕の世代だと、ファミコンかなー。やっぱ。あと何十年かして、禿げ上がった オジサンにスーパーマリオやらしたら、身体が勝手にキンタマリオを。
・新真夜中(多分)で「カスパー」の舞台稽古が流れていて、保村大和氏の、 あの御声が。声だけで「はっ、その声は、殿!?」とか反応してしまう。何か 久しぶりに舞台が見たいなーとか思った。舞台にはテレビや映画では得られない 感動があるよ。うーん。「カスパー」は2001年10月22日〜30日、ベニサンピット。 ご覧になった方は是非感想を聞かせて下さい。それはそうと結局 スエケンはパワパフを見れたのかなー。
・某氏の日記で見たフレーズにより釣りキチ三平のEDが脳内をぐるぐる回って 止まらない。あのEDの教訓はただ一つ、落雷がありそうなときは釣り竿を持って 歩くな、という事だ。
・ここんとこのガオをまとめ見したら炭火焼きの回が久々に心にヒットした (主に回想シーン。こういう下らない力の入れようこそ戦隊モノの魅力) という話はいずれ。ツエツエさんがどんどんカワイイキャラになっていくのは 一体誰の陰謀だ。最近仕草が可愛すぎる。あとあの足のチラリズムが。あー タイムショック見たかったなー。涙目で可愛かったと各方面で火の手が。何か 悔しい。
・パンゲアの娘1感想と フレームシフトの感想を追加。
・PPG:映画。レオ様〜。バブルスってばもー。つくづく、博士が活躍する回に 外れ無し。前回に比べると、ちゃんと脚本会議を通して(その結果トゲも毒も 無くなったという感じ)作った様な。ツッコミどころが少ないので感想は書き づらい。博士の能弁な表情演技は、然し果たして成功していたかどうか。
・天トル13の感想と よみきりもの1の感想と 珍犬デュカスを追加。手抜き。
・学園戦記ムリョウ第21話「 助っ人、相まみえる」:あと6話で新キャラ登場かよ。然も次回はスペシャル 特番だし。ジルトーシュ役の小野健一氏が出るというから楽しみだ。さて前回 瞬のデマに乗って体育部の面々が持ち込んだ差し入れを、姉ちゃんの仕切で食って しまった無量は、柔道部の助っ人を引き受けさせられる。柔道部主将のあの 「食べたよね?」の気迫は凄かった。緩急の付け方の巧さの見本の様な。BGMが またスゴイのよ。怖くて。背筋がゾクゾクする位。そして無量の了承を勝ち得た 時の、あの一転した軽さは天にも昇る。これが演出なのか!!(ハマってます)。 柔道の対校試合の相手校にも妖しい助っ人がいて、まあ宇宙人らしいんだけど、 ちょっと雰囲気が違う。「出来る」感じの奴で、今後の絡み方が気になる(次回 予告でも結構出てたし)。さて前回、自分たち「戦い人」の暢気な学園生活を守る ために、どれだけの人達(守り人)が犠牲になっているかを目の当たりにした 那由多は、まだどことなく沈みがち。笑顔が見たい。まーそれでも基本はあく までも「のんきな学園生活」な訳で。続きは、次回。
・ サンサーラナーガ1×2。GBA買う理由が出来たかも。
・富沢美智江の引退はあくまでも「 神崎すみれ役を引退」という事で、別に声優業を止める訳では無い らしい。やれやれだぜ。
・話題の ホッブスが凄い勢いでリヴァイアサンを確立していく動画スレッドには 久々に脳が痒くなる程笑った。愉快痛快。然しみんな良く見つけるなあ。