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古日記 2001年2月(前半)


細田アッコ視聴篇。


……進化の袋小路に行き当たったでき損いの生物が、無意味に苦しむのは
なんのふしぎもない――いや、その苦しみに意味があるかどうかと考えること
自体、脳ができ損いであるという証拠のようなものだろう……

(山田正紀「弥勒戦争」p107)


FEB.15.2001(THU)

 細田アッコ最高。ぐひゃひゃひゃ。涙が出る。他の回と明らかにテイストが 違う。違いすぎる。見れ!ギャグの作りがスッゲーイイ。泣くわほんま。 画面演出とか以前にギャグだよギャグ。細田はギャグ、と思ったね。吉田玲子 脚本とのマッチングが素晴らしい第30話「ロミオがいっぱい!?」の前半の 畳み掛け暴走ギャグたるや!おそ松くん(新)見てえ。流石は赤塚というか。 スゴイよこの密度。馬鹿すぎる。色ボケしたモコに追いつめられていくロミオ様 (実体はアッコ)の心情描写がもう!引っ張ってたタイヤがいつの間にか 外れてたりとか、もう怖すぎる。電車でイタリアに帰る描写も細田。オチの 投げやりっぷりとかもー。山崎和佳奈の演技もスバラシイ。未見の人には 「ワニワニ」より「ロミオ」をオススメする。画面の作りも細田臭いし。

・ブギーポップ・パラドックス読了。水乃星透子の位置が・・・相変わらず人間 関係の整理に手間取る。何せタイトルが「パラドックス」だからな。九連内朱美の 存在感はなかなか。他のキャラとかぶりそうなもんだけど、きっちりと立って いて、今後(というべきなのか)どう動くのか、気になるところではある。 あと穂波顕子ってああだったっけか。エンブリオの印象薄い・・・自動的な奴が 良く喋っていて、それがまあ相変わらず格好良くて気持ち良い。作品の雰囲気は だんだん変化してきている様な気もするけど、「テーマ」を持って小説を書いて しまえるその根本の姿勢は変わっていないようだ。背景に見える世界観も。 あの独特の街の空気が好きだ。どこか懐かしい様な―ま、久々にしてはちょっと、 という感じではあったけど、ちゃんと「ブギーポップ」だった、かな。 様々な角度から或る一定の瞬間に向けて収束していく風景を描いてみせる。 基本的な構造は「笑わない」から何も変わっていない。此処が何より カッコイイ。あとはやっぱあの叙情性というか、各キャラの語る 「己の生きざま」がイイんだ、この作品は。次のが出る迄に再読を。

・フレッツISDN(64kbps)化したけどどうせ直ぐにフレッツADSL(1.5Mbps) だし、その先にはフレッツ光(10Mbps)がー電灯線インターネット(20Mbps) がーとか言ってたら 有線ブロードネットワークスの光アクセスは100Mbpsで月額6,100円。 100メガショーック。接続料だけなら4900円で100メガ・・・今同価格帯で64k なんすけど>拙者。然しまたしても渋谷/世田谷か。あの辺だけ21世紀って 感じだスな。こういうのデジタルデバイドじゃないのか。東京はいいダスな。 とか言ってたら直ぐにギガテラまで行っちゃうのかも。ペタ?

Windowsxpのスクリーンショット。今風。IE4の頃のシンプル&パステル デザイン路線にはもう戻らないのね。フランスっぽくて(・・・)好き だったんだが。MacOSXもアレだし・・・

NASAロボ。地形認識能力がイカスっぽい。


FEB.14.2001(WED)

・パワパフとベルばら。パワパフはメイジャーマンの筋肉の 割にショボイ顔がツボ。必要以上に力の入ったテーマソングがイイ。でもどう 考えたってあんな筋肉塊より女の子の方が良いに決まってるだろ。全くアメリカ人 ってのはマッチョ好きにも程がある。それはそれとして連中の「Well・・・OK!」 とかのタメが可愛くて可愛くて死にそうになる。あと髪の毛ボサボサのガールズ 萌え。でもあのオチ、ツッコミ無しで良いのか?Mojojojoの過去話は絵本で 読んだ後ビデオで観て、あのメカ制作シーンが絵本で見事に再現されていたのを 確認した記憶が。 ベルばらは肖像画描く下り。「オウ・ルヴォアール」のシーンの作画の端正な 美しさは強烈。あの目のハイライト。うーん。そしてロベスピエール先生が 本性をむき出しに!一網打尽〜(マッドビデオ観てないと解らないオチ)

・人類月6回。人類史上最も荘厳な瞬間の一つ。ああ、そうなんだよ、人間は 月を歩いたんだ・・・としみじみしてしまう。ただこんなマージン無い行動は、 もうどれだけの人間が関わっていようと「冒険」としか言いようがない・・・ あ、所で次のNHKスペシャルは 「宇宙 未知への 大紀行」らしい。世紀末の振り返りモードも良かったが、やっぱりNHK スペシャルはサイエンスがイイ。楽しみにしていよう。

ワースト映画ラジー賞に「バトルフィールド・アース」が、全9部門中8部門に ノミネート。これ観てないん・・・10年後位にテレビ大阪の夕方映画とかで 適当な吹き替えでやってそうな気はする。で、 本家の方はグラディエーターがいい感じに。そう言えば U-ki総統もお褒めだった(01/01/06)し、こりゃ観てみないと、と思う。

フレッツ・ISDN利用者の75%はすぐ切断「フレッツ・ISDNの1回当たりの 平均接続時間は約20分,さらに75%のユーザーは10分以内で切断」何か、 切断するよね。電気代の無駄っつーか。常時接続が「可能」だからといって、常時 接続してる訳じゃない・・・ルータ入れたら別なのか・・・


FEB.13.2001(TUE)

 ネタがないのでアニメの与太話でも。

・だぁ!36話「平尾町温泉探検隊」桑田乃梨子云うところの「恋人距離」の 顔と顔。ドキドキっぷりが王道。ヒヲウ15話「泣くな!ハナ」良く分からない話。 でも子供達の愛らしさ表現爆発。ハナちゃんの爆弾発言がまた。萌えように よってはいくらでも萌えられるという。でも戦闘シーンが止め絵。うーん。

・「アルジュナ」をここ3本分位観て、何でああも(一部で)騒がれているのか が解った。こりゃ凄いわ。何ていうかもうツッコミ所が多すぎて、何処まで本気 でやってるのか、と勘ぐってしまう程。例えて言うならあさりよしとおのHAL、を 「これはギャグですよ」というのを入れずにずっとやってる様な。絵的には、CGを 自然にアニメ画面にとけ込ませる技術の高さに驚く。数年前ではちょっと考えられ なかった様な画面作りが、地上波の放送で当たり前に。隔世の感がある。作画面 でもキャラの演技がいちいち細かくて、つい見とれてしまう。同じ 河森でも地球防衛家族とはえらい別のベクトル。でもトンデモ。実は地球防衛 家族も自分の中ではテンションが下がっていく一方。もうええわ、という感じに なってきている。根本的にキャラ萌えをアウトオブ眼中にして設計されている様 なんだけど、戦闘やシチュエーションの格好良さだけでは引っ張りに限界があるの かも知れない。

・メージュのアニメグランプリ、この勢いだと何となく「最遊記」がとりそう だけど、個人的にはニアアンダーセブンを推しておく。サブタイトル部門は でじこの「ほかほかごはん」を推した。やっぱアレは凄かったよ。

春の新番組で気になるのは矢張りパラッパかと。桜井&浦沢、という妙に こなれた感のあるスタッフが、マーサンをどう扱うか、が非常に気になる。 あとジョー・チンがどこまで無茶をするか。パラッパ好きのドラムスキー氏 (携帯ストラップがマーサン。ドラマーなので)は不安がっていたが・・・

・岩男潤子の4th「 appear」にある「おもちゃ」という、非常に何というか不気味且つ えろえろしい((c) やちよ氏)妄想をかき立てる曲にぞくっとする。この独特の感触は・・・ と思って見てみたら 谷山浩子詩だった。道理で。歌詞だけだと強烈に不気味なんだけど、何か 岩男潤子声だと妙に・・こう・・・岩ちゃん(ラジメニアの)の気持ちが今 分かった気が。発表当時の評価はどうだったんだろう。あと個人的に、この曲 大谷育江がメルル声で歌えばどうよ、とか思う。どうよ、って言われてもな。


FEB.12.2001(MON)

 早朝から惑星ピスタチオのビデオを立て続けに見て、昼寝。思い切り影響 された夢を見る。僕はちょっとした誤解から裁判にかけられるのだが、友人の 買い物に付き合っているうちにどこか遠くに辿り着いてしまって、裁判に間に 合わない。そうやって何となく巻き込まれていく内に、どんどん罪が重なって ・・・ってそれアンタKNIFEまんまやん!わかりやすい。でも壮大な夢で 良かった。夢しか逃げ道の無い身であれば・・・大切なバカンス、久々に 見てやっぱり泣いたり。音楽が卑怯だよ・・・流石に一日4本も舞台の ビデオを見たら頭がちょっとオカシク・・・この連休、オリーブオイルと 大蒜と胡椒とパスタだけで生活してたら体調も変に。あ、あと酒と。

醒めたり 酔ったりを何度繰り返せば答えは出るのか。古人曰く The answer is blowin' in the wind.孤独だけど生きてます。パートナー?

ヒラノ先生にはいろんな本を読ませていただいているので、感謝こそ すれ何ら恨みを抱いているなんて事はないです。文章が恨みがましかったら、 それは自分に対するもので・・・ていうか「読める」人達に哀れみの目で 見られている気がする昨今。<自意識過剰だよ誰もアンタのことなんか見ちゃ イナイヨ!

・行方不明だった携帯にカエル氏からメールが。友人の結婚式に行ったけど ムカツイタので映画館に行ったヨ!みたいな。いや体調不良だったらしい。 映画もなあ。ギャラクシークエストが来れば行くのだが。友人の結婚式とゆうと 思い出すのが、手近の酒を浴びるように呑んでいる内に前後不覚になって、 良く晴れた週末の街をベロベロに酔ったスーツの男が徘徊するというイカレタ 状態になって、それを醒めた目で見ているもう一人の俺が、という。あの頃は まだそんな純粋さもあった。


FEB.11.2001(SUN)

 体中が痛い。馬鹿みたいなイイ天気だったので自転車を引っ張り出して うろうろと走り回る。低い太陽を睨みつつ草っ原でボンヤリ山田正紀を 読んだり。他に何もせず。無為なり。

・人生に意味がないことについての回答。 人生が「めでたしめでたし」では決して終わらない様に、創作ごっこによる 逃避も虚構への耽溺による逃避も必ず冷める瞬間があって、そう言うときに ふとビルの屋上とか中央線ホーム白線内側とかに吸い寄せられるつーか。 趣味に逃避するにせよ、他者の模倣に逃避するにせよ、絶対的な「死の影」 から逃れるのは容易ではない(唯一ドラッグだけが?)こういうのは、結局 それぞれが生きていく中で(諦めるにせよ慣れるにせよ)「忘れて」いくしか 無いんだと思う。言葉で語ると、つまり意識するとどうやったって死が見えて くるから。仕事でも、恋愛でも、虚構でも、「打ち込む」ことで虚無から目を そらせることが出来るならそれでイイ。そのうち忘れてしまうさ。何も彼も。 明確な言葉で「答え」を出さないまま「ああ、そんな青い事をぐぢぐぢ 考えてた頃もあったね。はしかみたいなものさ」とかいう事は良くある話で。 そう言う大人を憎んで叫ぶ10代しゃべり場とか見て痒くなるヤツは負け なのさ。等と適当なことを言ってみるけど実は何も考えてません。すいません。


FEB.10.2001(SAT)

 近所のレンタルビデオ店が半額の日。朝から出かける。幼女達に混じって 「女の子向けアニメ」コーナーで「ひみつのアッコちゃん」のビデオの演出家 チェックをしている俺を世の人はどう思うだろう。いや別にええねんけどな。 細田演出分を全部借りてみる。あとフリクリの5本目も。日が暮れてバスケ。 昼間故あって走り回ったので足腰は既にガタガタ。後半もう両足がツリそうに。 3P炸裂のNADIA氏にルータ導入の話とか聞く。あーやっぱIPルータ 入れようかなー。ADSLはこっちは9月頃?とか。「それ」以降の事も 考えると機種選定がまた色々・・・楽しい感じ。駄目だ。

・成程「チカ子の噂でワニワニ!?」は強烈。つーかやりすぎ。引いたカメラで 描写された画面の造りが激烈に細田。あとギャグのドリフなノリが。 「ワタシチカ子の姉のチチカカ子だわさッ」心の準備して見たのに完全敗退。 こんなん素で見たらトラウマだよ。スバラシイ。アッコの次は鬼太郎だな。 フリクリ「ブラブレ」はルパンでジョンウーでDAICONIVでギブスンEB-0で 実にもうどうでもイイ出来。いろんな意味であんまりだ、と呆れる。いや 笑ったけど。でも僕的にはもう単に「オタク臭い」ってだけで受ける純粋さ (或いは純朴さ)は無い訳で。なーんか。駄目。とか言いながらその後 DAICONIVの赤井少女を見返したりしていたのは秘密。あの核爆発描写は 時代を超えるねえ。


FEB.09.2001(FRI)

・メージュ3月号。「この人話」が浦沢義雄。ゴーゴーダンサーだった過去 からカリキュラマシーンやコント55号のコントを書く様に、という辺りで 妙に納得する。あー成程カリキュラマシーンなのか。なつかし番組か何かで ちょっとしか見たこと無いけど、浦沢世界っぽい奇天烈な画面だった記憶が。 カリキュラでやってたことを、今も小出しにしてる、とか言われると、何か 当時見てなかった身には悔しい様な。ルパンの「ブロードウェイシリーズ」 っていうのも初めて知った。まだまだマニアの道は遠い。まにあ小黒にしては インタビューのポイントが見えにくかったのがちょっと不満。作画に関しての 鋭いツッコミと同様のものを期待してしまう・・・・それはそれとして クリスチーネ剛田主演の劇場版が気になるぞ。あ、来週のハム倶楽は寺本演出 週なので期待したい。


FEB.08.2001(THU)

 McAFEE'S BENCHMARKと云うパソコンの計測ソフトみたいな名前の ウヰスキーが有って、量換算でサントリーリザーブ10年と同価格帯。味は 値段相応。瓶の裏側に、1)妊娠中の女性は流産の危険が有るので飲むな、 2)飲み過ぎると運転能力とか操縦能力とかが落ちるし健康を害するヨ!云々、 と書いてある。酒に、ましてバーボンにこういう具体的な注意書きが 書いてあるのは、珍しい気がした。いや、それだけの話なんだけど。

・漸く此処数週の「だぁ!」と「ヒヲウ」をチェック。だぁ!34話 「彷徨の約束デート」は、遊園地デートの後半。島崎奈々子コンテ。 安定した気持ちよさ。基本的に作画の力が高いな、と思う。今回は多少 崩れ気味の表情が全体的に。クリス萌えのワタシにとって、今回のクリスの 雰囲気はかなりツボ。御手洗(ワンニャー)の前のクリスって、何か良い 感じで「素」が出てる様な。つーか夕日の遊園地という記号に勝てる訳は 無いのだった。あああ。35話「さよならワンニャー」物語が輻輳する「だぁ!」 らしい一本。ベタな演出だけどピアノ曲が流れてくるシーンでぐっと来る。 後半はワンニャー祭り状態。千葉千恵巳萌えには実にもう。 ヒヲウ13話は正月なのに妙に血なまぐさい。京都に入ってから 暗いねどうも。仕方ないけど。然しどうもここという「絵」が出ない。 これは京都以前からだと思うんだけど、ホムラが起動しても、どうも ポイントが分散しててぱっとしない。今回はどのシーンが見せたいのか、 っていうのが見えないから、感想も書きにくくて、と言い訳。14話では 大人達それぞれの「正義」が子供達を巻き込んでいく。「天狗の剣」が 今後どういう扱われ方をするのか・・・また大人達が見せる凄惨な「殺し合い」 の中で、彼等はどこまで殺さず、を続けていけるのか。ヒヲウもいつまでも 完全中立を叫んでいる訳にもいかなそうな気配。ていうかハナの前で 男の面子ってやつが意識されだしたのか。あのハナの「女」の部分が 少年の命をさえ奪ってしまうあたりがもう。

セガのキーマン、香山哲氏に聞く世界ブランド再生への道筋!(完全版)。 うーん。どうにも。最近ゲームやって無いし・・・(突然扉が蹴破られる音) うわあッ(背負い投げを決められたあと髪の毛を捕まれて引きずり回される) 「ゲームは1日1時間ッ!死んでも1時間はプレイしろッッ!」「ああっ! あなたはっ」「セガサターン、シロ!」「いやそれはちょっと」うちの サターンは白じゃないよ。メモリは緑色だけど。然し こういう写真を見てるとこんな事ではイカンなーとは思うのだ。取り敢えず 「7」を終わらせないと。次の戦闘(一旦戦闘に入るとセーブが出来ない)が 長くて、気力が萎え気味。

バーチャ4は3つボタン回帰?あとこのパイどうよ。これじゃまるで中国娘 だよ!ダメだ!いや正しいのか。然しこうして見ると「3」で行く所まで 行ってしまったのか、印象に大差がない。特に服の表現は今後余程のブレイク スルーが無いとあのままなのかも知れない。・・・実はバーチャシリーズ初の 乳揺れ機能が搭載!とかだとちょっと心が動くが(勿論鷹嵐とかジェフリー とかの乳及び腹もパステルしんさん並に揺れ放題、とか)。


FEB.07.2001(WED)

・パワパフ、頭を撫でられてる時の三者三様の立ちポーズ( 図解)が萌え。後半、心を操られたタウンズビルの一般市民を容赦なく 叩きのめす(セメントで)描写には爆笑。猫だろうが年寄りだろうが博士 だろうが容赦なし。最後全員包帯ぐるぐる巻き。あんまりだ。この辺の振れ幅の 大きさが魅力でもある。もう日本語版にも慣れた。でも英語でも見てしまう。 日本語版は基本的に説明過多だね。いやそれはそれで良いんだけど。 いやもう。愛だろ愛。

北野勇作「かめくん」読了。 ざぼんの過激な熱に影響されてどれ一つ、と読んだので、最初から 素直には読んで無いんだけど、読了後の感想は 一歩氏に近いかと。成る程舞台的。上演中が命、みたいな感触。いろんな 複線めいた情報(殆ど収束はしない)を投げ出しつつ、でも結局最後の方で きちんと畳まれて、ああ成る程ね、という感じで読み終わる。何も残らない。 読んでいる間は気持ち良いんだよ。でも残らない。殆ど。何が残るのか、は (我々を造った)神のみぞ知る。そこまで「そういう」構造か。 ラストまで貫かれたのはメタ視的世界観。かめくんがかめの相似形であるように /背中の甲羅がその構成を保ったまま成長する積層構造であるように/ バーチャル世界と「現実」のどちらがイニシアチブを取っているのか解らない様に /甲羅の「外側」の世界と「内側」の世界は(少なくとも読書中という劇場 空間の中では)非常に曖昧で、全てはフラクタルだ。世界は無限の入れ子構造、 せやからこの作品も(階層は違え)「現実」なんや、というアレ。 何気にブレードランナーだし。寧ろ木星の「戦争」のあの薄っぺらい説明とか、 割とディックだよな。と、まあこの辺がこの作品の「わかりやすい」背骨 (キール)なんだろう。でも、どうもそれ以外の部分の、あまりの投げ出し っぷりが気持ち悪い。消化不良というのでもなく、何というのか、文系脳の 発想(連想)を、論理回路を通さないまま適当に思いつきで並べた文章を 読まされている感じ。読者がそこから何かを読み取るのは自由だけど、でも 文章自体は何も言ってないのではないか。いやそれはそれで良いんだ。良く 練られた構造だと思うし、こういうのも好きなんだよ。「読み解く」楽しみを 与えてくれる。精神に余裕が有れば。今は駄目だけど。表面の「物語」も ほのぼのとイイ感じ。民博とかあの辺好きだしな。登場人物も大阪弁を喋ると また違った味になったかも。・・・ただ個人的には、このかめくん的 メタ世界認識の面白さ、をもっと「言葉」で追求してくれればとも思った。 でもそういうのは多分この作品の「本来」ではないのだろうな、と推論する。

・表面には浮かんでないけど、読み手の能力によって様々な圧縮情報が 読みとれる。そういう構造を目指したのだから、わからないのは結局 まだ読者に「その時」が来てないからなのだ、と言われてしまえば、それまで なんだが。


FEB.06.2001(TUE)

 ビデオを整理していたら昔のボイズンガルズ(大槻ケンヂが日曜の朝に やっていたティーン向け番組。非常に90年代的)が出てきてちょっと懐かしく なってしまう。オープニングを見ているだけで、妙にあの頃の日曜の朝の 気分に浸る。さー今日は誰と何処へ行って何をしようかなぁ、とか、そんな 事を考えながらボンヤリとコーヒーなんか飲んでる感じ。で、見入ってしまって だぁ!もヒヲウも地球防衛も見ず。アルジュナで挫折。コレってどうなんだ?

シュワルツェネガー、どうせなら大統領まで上り詰めて欲しい。前々から 噂だけは聞こえてくるんだけど、なかなか動こうとしない感じ。レストランの 経営とかにまだハマってるんだろうか。そんな事ではいつまで経っても 約束された王国とか手に入らないぞ。いやこないだテレビ大阪で キングオブデストロイヤー/コナンPART2見たんで。勿論日本の ニュースとかで放送されるときは玄哲声希望。問題は クリント・イーストウッド が大統領になった場合だが。俺が爆発しない内に消えろ!とか言う大統領。 でももう七十だもんな。

goo

FEB.05.2001(MON)

 24時過ぎ帰宅。もう寝よう。今朝のペリーヌ物語なんて見てないで。 号泣しながらデジモン劇場版なんか見てないで。ええ買いましたとも。 あの店25時まで開いてるのな。関PDと細田とのクレバーな対話!!

・唐突に思い出したけど、先週末から土曜深夜にマサルさんまとめて 放送されてるよ>毎日放送。デビルマンレディーの前枠。関西圏在住で まだ未見の人は是非騙されたと思って観て欲しい。史上最強の上田祐二 アニメ(ジャンル)。


FEB.04.2001(SUN)曇後雨

 まだクリスマスのデジ02を腑抜けた頭で視聴。ケンちゃんと虫の間には 既に倦怠期が。空&京コンビは相乗効果で良い感じ。実際空ってキャラ 変わったねえ。何かこう、肩の荷が下りた感じ。素の状態だとああなのか。 恋もしてるし。空が明るくなった分、太一が重くなってる感じが何とも。 ってそれはうがちすぎか。近所の本屋で「手のひらに星」2巻と、 「DIGIMON MOVIE BOOK」/集英社/2001/01/23を購入。後者は細田 デジモン(劇場版)の特集本で、 DVD(まだ買えてない・・・)連動企画かとも思ったけど、読んでみると 編集者の熱い思い入れが炸裂。演出意図の推測さえ書き込まれた解説の 細かさたるや。久々に「熱」のあるアニメムック(昔で言うならロマン アルバム)を見た思い。インタビューも充実していて、1500円は多少高いが 細田者は是非買い。「 コロモン東京大激突!」であらぬ妄想をかき立てさせた太一×ヒカリ 描写は「兄妹以上の関係」として意図的に描いたもので、荒木香恵はそれを 汲み取って「普通の妹じゃないように演技してくれました」、 それがあの声だ、とか。「ヒカリとコロモンがスイカ食べてるシーンが ありましたけど、ヒカリはスイカに口もつけてないですよね。あれはつまり、 旦那のいないところで本妻と愛人が『別れてくれないか』と。『スイカ 食っていいから旦那は返してくれないか』とやりあってるんですよ」 「ヒカリはただの可愛い妹じゃなくて、兄に危機が迫っていると感づいて、 兄を引き戻そうとしてるんですよ。しかも直接的に引き戻すんじゃなくて、 小学校2年生なりの女の部分を全開にして、奪い取ろうとしている。」 (P116)うわーもう一回見てえ。ていうか見よう。DVDも買おう。 あとはゆうきまさみの読み切りとか土曜ワイドとか読んで、どうもピンと 来ないなあとか。田丸の水球部漫画も今ひとつ。ラブやんが良すぎただけに。 隣のゲーセンで CRACKIN'DJやりながら(いまだに面白さが掴めない)セガの未来に思いを はせたりとか。 3月1日の値下げを前に、わしやがいつ先行値下げを行うか、が今後の 注目点となろう。

・次のBSマンガ夜話に 向けての予習を始めよう。/秋葉原に 第二東京タワー。/ ペンギンは転ばない


FEB.03.2001(SAT)

 無風。朝から焚き火など。2時間位眠ってから買い物。あと日暮れ頃 まで日中ネットに繋ぎっぱなしをやってみたりとか。でも考えてみたら ダウンロード者でもないし、チャットする相手が居る訳でもないし、大体 速度は相変わらず64kだしで、有り難み無し。やっぱ速度がなー。NTT西日本の フレッツ・ADSL ページを見てると、4月には徳島市まで対応地域に入る見たいだし、この 勢いならこっちにもそう遠く無い時期に・・・ってのは希望的観測過ぎるか。 取り敢えずIPルータの導入を・・・とか、ぼーっと考えては居る。

・ネットワーク知性が頭の悪さを露呈したりしてツッコミ所満載の 「幻のペンフレンド2001」を観てからN川先生宅へ。先生御自慢の姉上 は確かに自慢するだけのキャラクターであった。然し「仲の良い姉弟」 (或いは兄妹)って見てると割と不思議。僕の場合、妹共と仲がいい訳 でも悪い訳でも無く「知人」という感じなので。25時頃まで趣味のビデオ (褌姿の男達が画面一杯に出てくるとかそんなの)を無理矢理見せられ ながらダラダラとクダラナイ話。何を話したのかもう全然思い出せない。 どーんな事話したかはー恐らくーきーみーも憶えーてないだろー、という。 そういや初めてスガシカオの「夕立ち」聴いたとき、「潰れた薄暗い 貸倉庫」が「潰れた薄暗い火葬庫」とか聞こえて、火葬庫って何!? とか思ってた。ってどうでもいい話でしたスイマセン。全体において そんな感じの会話だった気が。帰ってきて、いい加減薄汚れてた灰色の コートを風呂場で洗って干して寝た。バスケ休みがち。来週は行こう。

・カエル氏からメール。確かにスガシカオをカラオケで歌うのは勇気が 要るよ。高域でどこまで戦えるか。あと白炭屋っていうのは、焚き火を 完璧にやり遂げた時の白い灰をイメージしてつけました。燃え滓なんか 残りゃしねえ。真っ白な灰だけが残るんだ、っていや灰は燃え滓だろう。 ああ、いつもメールアリガトウ。


FEB.02.2001(FRI)

 頭痛の日。以前にも書いた気が するけど、高校時代1年以上原因不明の頭痛がずっと続いて居て、本当に 辛かった。一生このままかと思うと生きていくのさえイヤになったものだった。 高3頃に急に治まったんだけど、アレは一体何だったのか。後でそう言う 慢性的な頭痛を抱えて苦労している人は少なからず居るのだと知ったが。 25時頃まで仕事。帰宅して部屋の掃除をしようと思いつつSFM2000/03の ハイペリオン完結記念特集を(漸く)読んでみたり。「へリックスの孤児」はまんま スタトレ。酒井氏による解説「翻訳者の物語」にはいちいち頷く。これ読んでから 感想書けば楽だったか。いやむしろ感想が書けなかったかも。溜めまくっていた 漫画と雑誌を処理。ビームも漸く読んだ。竹本泉の双子ものサイコー。本人も親も 双子を区別できない場合、ホントにこんな事がありそうで。あるのか?

・週明けの勉強会の準備もしなきゃ。何時になったら楽になれるんだろう。


FEB.01.2001(THU)

 24時頃帰ってきて以下略。タツモリ家の食卓、1冊目読了。面白い。 2冊目が読みたい、と久々に思う作品。探そう。

・新作(何て言うか、もう「全開」だ。震えが来る)も始まった事だし、 「ディスコミ」の再読をしようかと思ってみたり。再読と言えば木戸氏は 「星の瞳のシルエット」再読中らしい。そういやこないだも飲み屋で「星の瞳」 の話で結構盛り上がったし、アレってホントに読まれてたんだなあと今更ながら。 例のレディコミ(教習所の先生と恋に落ちる主婦。どう見ても「その後」なアレ) も読ませたい。いやガックリ来るぞアレは。単行本化されて無いのかしら。 あー再読したくなってきた>星の瞳。丁度冬だし。って掘り出す時間と根性が 無えよ。春が来ると「すくらっぷブック」も読みたくなるんだよな。夏は 松本戦場まんがシリーズ。因みに今再読してるのは藤子FのSF短編集。 あなた早いのね。

・韓国情報サイト?から李秀賢さんを称えよう!みたいなメール(中身は 朝日夕刊のコピペ)が来て愕然とする。この無自覚さ。これについては 裏日の1/30日が的確。それともこれがつまり儒教的精神と言うことなのか。


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