……進化の袋小路に行き当たったでき損いの生物が、無意味に苦しむのは
なんのふしぎもない――いや、その苦しみに意味があるかどうかと考えること
自体、脳ができ損いであるという証拠のようなものだろう……
(山田正紀「弥勒戦争」p107)
・ブギーポップ・パラドックス読了。水乃星透子の位置が・・・相変わらず人間 関係の整理に手間取る。何せタイトルが「パラドックス」だからな。九連内朱美の 存在感はなかなか。他のキャラとかぶりそうなもんだけど、きっちりと立って いて、今後(というべきなのか)どう動くのか、気になるところではある。 あと穂波顕子ってああだったっけか。エンブリオの印象薄い・・・自動的な奴が 良く喋っていて、それがまあ相変わらず格好良くて気持ち良い。作品の雰囲気は だんだん変化してきている様な気もするけど、「テーマ」を持って小説を書いて しまえるその根本の姿勢は変わっていないようだ。背景に見える世界観も。 あの独特の街の空気が好きだ。どこか懐かしい様な―ま、久々にしてはちょっと、 という感じではあったけど、ちゃんと「ブギーポップ」だった、かな。 様々な角度から或る一定の瞬間に向けて収束していく風景を描いてみせる。 基本的な構造は「笑わない」から何も変わっていない。此処が何より カッコイイ。あとはやっぱあの叙情性というか、各キャラの語る 「己の生きざま」がイイんだ、この作品は。次のが出る迄に再読を。
・フレッツISDN(64kbps)化したけどどうせ直ぐにフレッツADSL(1.5Mbps) だし、その先にはフレッツ光(10Mbps)がー電灯線インターネット(20Mbps) がーとか言ってたら 有線ブロードネットワークスの光アクセスは100Mbpsで月額6,100円。 100メガショーック。接続料だけなら4900円で100メガ・・・今同価格帯で64k なんすけど>拙者。然しまたしても渋谷/世田谷か。あの辺だけ21世紀って 感じだスな。こういうのデジタルデバイドじゃないのか。東京はいいダスな。 とか言ってたら直ぐにギガテラまで行っちゃうのかも。ペタ?
・ Windowsxpのスクリーンショット。今風。IE4の頃のシンプル&パステル デザイン路線にはもう戻らないのね。フランスっぽくて(・・・)好き だったんだが。MacOSXもアレだし・・・
・ NASAロボ。地形認識能力がイカスっぽい。
・人類月6回。人類史上最も荘厳な瞬間の一つ。ああ、そうなんだよ、人間は 月を歩いたんだ・・・としみじみしてしまう。ただこんなマージン無い行動は、 もうどれだけの人間が関わっていようと「冒険」としか言いようがない・・・ あ、所で次のNHKスペシャルは 「宇宙 未知への 大紀行」らしい。世紀末の振り返りモードも良かったが、やっぱりNHK スペシャルはサイエンスがイイ。楽しみにしていよう。
・ ワースト映画ラジー賞に「バトルフィールド・アース」が、全9部門中8部門に ノミネート。これ観てないん・・・10年後位にテレビ大阪の夕方映画とかで 適当な吹き替えでやってそうな気はする。で、 本家の方はグラディエーターがいい感じに。そう言えば U-ki総統もお褒めだった(01/01/06)し、こりゃ観てみないと、と思う。
・ フレッツ・ISDN利用者の75%はすぐ切断「フレッツ・ISDNの1回当たりの 平均接続時間は約20分,さらに75%のユーザーは10分以内で切断」何か、 切断するよね。電気代の無駄っつーか。常時接続が「可能」だからといって、常時 接続してる訳じゃない・・・ルータ入れたら別なのか・・・
・だぁ!36話「平尾町温泉探検隊」桑田乃梨子云うところの「恋人距離」の 顔と顔。ドキドキっぷりが王道。ヒヲウ15話「泣くな!ハナ」良く分からない話。 でも子供達の愛らしさ表現爆発。ハナちゃんの爆弾発言がまた。萌えように よってはいくらでも萌えられるという。でも戦闘シーンが止め絵。うーん。
・「アルジュナ」をここ3本分位観て、何でああも(一部で)騒がれているのか が解った。こりゃ凄いわ。何ていうかもうツッコミ所が多すぎて、何処まで本気 でやってるのか、と勘ぐってしまう程。例えて言うならあさりよしとおのHAL、を 「これはギャグですよ」というのを入れずにずっとやってる様な。絵的には、CGを 自然にアニメ画面にとけ込ませる技術の高さに驚く。数年前ではちょっと考えられ なかった様な画面作りが、地上波の放送で当たり前に。隔世の感がある。作画面 でもキャラの演技がいちいち細かくて、つい見とれてしまう。同じ 河森でも地球防衛家族とはえらい別のベクトル。でもトンデモ。実は地球防衛 家族も自分の中ではテンションが下がっていく一方。もうええわ、という感じに なってきている。根本的にキャラ萌えをアウトオブ眼中にして設計されている様 なんだけど、戦闘やシチュエーションの格好良さだけでは引っ張りに限界があるの かも知れない。
・メージュのアニメグランプリ、この勢いだと何となく「最遊記」がとりそう だけど、個人的にはニアアンダーセブンを推しておく。サブタイトル部門は でじこの「ほかほかごはん」を推した。やっぱアレは凄かったよ。
・ 春の新番組で気になるのは矢張りパラッパかと。桜井&浦沢、という妙に こなれた感のあるスタッフが、マーサンをどう扱うか、が非常に気になる。 あとジョー・チンがどこまで無茶をするか。パラッパ好きのドラムスキー氏 (携帯ストラップがマーサン。ドラマーなので)は不安がっていたが・・・
・岩男潤子の4th「 appear」にある「おもちゃ」という、非常に何というか不気味且つ えろえろしい((c) やちよ氏)妄想をかき立てる曲にぞくっとする。この独特の感触は・・・ と思って見てみたら 谷山浩子詩だった。道理で。歌詞だけだと強烈に不気味なんだけど、何か 岩男潤子声だと妙に・・こう・・・岩ちゃん(ラジメニアの)の気持ちが今 分かった気が。発表当時の評価はどうだったんだろう。あと個人的に、この曲 大谷育江がメルル声で歌えばどうよ、とか思う。どうよ、って言われてもな。
・醒めたり 酔ったりを何度繰り返せば答えは出るのか。古人曰く The answer is blowin' in the wind.孤独だけど生きてます。パートナー?
・ ヒラノ先生にはいろんな本を読ませていただいているので、感謝こそ すれ何ら恨みを抱いているなんて事はないです。文章が恨みがましかったら、 それは自分に対するもので・・・ていうか「読める」人達に哀れみの目で 見られている気がする昨今。<自意識過剰だよ誰もアンタのことなんか見ちゃ イナイヨ!
・行方不明だった携帯にカエル氏からメールが。友人の結婚式に行ったけど ムカツイタので映画館に行ったヨ!みたいな。いや体調不良だったらしい。 映画もなあ。ギャラクシークエストが来れば行くのだが。友人の結婚式とゆうと 思い出すのが、手近の酒を浴びるように呑んでいる内に前後不覚になって、 良く晴れた週末の街をベロベロに酔ったスーツの男が徘徊するというイカレタ 状態になって、それを醒めた目で見ているもう一人の俺が、という。あの頃は まだそんな純粋さもあった。
・人生に意味がないことについての回答。 人生が「めでたしめでたし」では決して終わらない様に、創作ごっこによる 逃避も虚構への耽溺による逃避も必ず冷める瞬間があって、そう言うときに ふとビルの屋上とか中央線ホーム白線内側とかに吸い寄せられるつーか。 趣味に逃避するにせよ、他者の模倣に逃避するにせよ、絶対的な「死の影」 から逃れるのは容易ではない(唯一ドラッグだけが?)こういうのは、結局 それぞれが生きていく中で(諦めるにせよ慣れるにせよ)「忘れて」いくしか 無いんだと思う。言葉で語ると、つまり意識するとどうやったって死が見えて くるから。仕事でも、恋愛でも、虚構でも、「打ち込む」ことで虚無から目を そらせることが出来るならそれでイイ。そのうち忘れてしまうさ。何も彼も。 明確な言葉で「答え」を出さないまま「ああ、そんな青い事をぐぢぐぢ 考えてた頃もあったね。はしかみたいなものさ」とかいう事は良くある話で。 そう言う大人を憎んで叫ぶ10代しゃべり場とか見て痒くなるヤツは負け なのさ。等と適当なことを言ってみるけど実は何も考えてません。すいません。
・成程「チカ子の噂でワニワニ!?」は強烈。つーかやりすぎ。引いたカメラで 描写された画面の造りが激烈に細田。あとギャグのドリフなノリが。 「ワタシチカ子の姉のチチカカ子だわさッ」心の準備して見たのに完全敗退。 こんなん素で見たらトラウマだよ。スバラシイ。アッコの次は鬼太郎だな。 フリクリ「ブラブレ」はルパンでジョンウーでDAICONIVでギブスンEB-0で 実にもうどうでもイイ出来。いろんな意味であんまりだ、と呆れる。いや 笑ったけど。でも僕的にはもう単に「オタク臭い」ってだけで受ける純粋さ (或いは純朴さ)は無い訳で。なーんか。駄目。とか言いながらその後 DAICONIVの赤井少女を見返したりしていたのは秘密。あの核爆発描写は 時代を超えるねえ。
・漸く此処数週の「だぁ!」と「ヒヲウ」をチェック。だぁ!34話 「彷徨の約束デート」は、遊園地デートの後半。島崎奈々子コンテ。 安定した気持ちよさ。基本的に作画の力が高いな、と思う。今回は多少 崩れ気味の表情が全体的に。クリス萌えのワタシにとって、今回のクリスの 雰囲気はかなりツボ。御手洗(ワンニャー)の前のクリスって、何か良い 感じで「素」が出てる様な。つーか夕日の遊園地という記号に勝てる訳は 無いのだった。あああ。35話「さよならワンニャー」物語が輻輳する「だぁ!」 らしい一本。ベタな演出だけどピアノ曲が流れてくるシーンでぐっと来る。 後半はワンニャー祭り状態。千葉千恵巳萌えには実にもう。 ヒヲウ13話は正月なのに妙に血なまぐさい。京都に入ってから 暗いねどうも。仕方ないけど。然しどうもここという「絵」が出ない。 これは京都以前からだと思うんだけど、ホムラが起動しても、どうも ポイントが分散しててぱっとしない。今回はどのシーンが見せたいのか、 っていうのが見えないから、感想も書きにくくて、と言い訳。14話では 大人達それぞれの「正義」が子供達を巻き込んでいく。「天狗の剣」が 今後どういう扱われ方をするのか・・・また大人達が見せる凄惨な「殺し合い」 の中で、彼等はどこまで殺さず、を続けていけるのか。ヒヲウもいつまでも 完全中立を叫んでいる訳にもいかなそうな気配。ていうかハナの前で 男の面子ってやつが意識されだしたのか。あのハナの「女」の部分が 少年の命をさえ奪ってしまうあたりがもう。
・ セガのキーマン、香山哲氏に聞く世界ブランド再生への道筋!(完全版)。 うーん。どうにも。最近ゲームやって無いし・・・(突然扉が蹴破られる音) うわあッ(背負い投げを決められたあと髪の毛を捕まれて引きずり回される) 「ゲームは1日1時間ッ!死んでも1時間はプレイしろッッ!」「ああっ! あなたはっ」「セガサターン、シロ!」「いやそれはちょっと」うちの サターンは白じゃないよ。メモリは緑色だけど。然し こういう写真を見てるとこんな事ではイカンなーとは思うのだ。取り敢えず 「7」を終わらせないと。次の戦闘(一旦戦闘に入るとセーブが出来ない)が 長くて、気力が萎え気味。
・ バーチャ4は3つボタン回帰?あとこのパイどうよ。これじゃまるで中国娘 だよ!ダメだ!いや正しいのか。然しこうして見ると「3」で行く所まで 行ってしまったのか、印象に大差がない。特に服の表現は今後余程のブレイク スルーが無いとあのままなのかも知れない。・・・実はバーチャシリーズ初の 乳揺れ機能が搭載!とかだとちょっと心が動くが(勿論鷹嵐とかジェフリー とかの乳及び腹もパステルしんさん並に揺れ放題、とか)。
・ 北野勇作「かめくん」読了。 ざぼんの過激な熱に影響されてどれ一つ、と読んだので、最初から 素直には読んで無いんだけど、読了後の感想は 一歩氏に近いかと。成る程舞台的。上演中が命、みたいな感触。いろんな 複線めいた情報(殆ど収束はしない)を投げ出しつつ、でも結局最後の方で きちんと畳まれて、ああ成る程ね、という感じで読み終わる。何も残らない。 読んでいる間は気持ち良いんだよ。でも残らない。殆ど。何が残るのか、は (我々を造った)神のみぞ知る。そこまで「そういう」構造か。 ラストまで貫かれたのはメタ視的世界観。かめくんがかめの相似形であるように /背中の甲羅がその構成を保ったまま成長する積層構造であるように/ バーチャル世界と「現実」のどちらがイニシアチブを取っているのか解らない様に /甲羅の「外側」の世界と「内側」の世界は(少なくとも読書中という劇場 空間の中では)非常に曖昧で、全てはフラクタルだ。世界は無限の入れ子構造、 せやからこの作品も(階層は違え)「現実」なんや、というアレ。 何気にブレードランナーだし。寧ろ木星の「戦争」のあの薄っぺらい説明とか、 割とディックだよな。と、まあこの辺がこの作品の「わかりやすい」背骨 (キール)なんだろう。でも、どうもそれ以外の部分の、あまりの投げ出し っぷりが気持ち悪い。消化不良というのでもなく、何というのか、文系脳の 発想(連想)を、論理回路を通さないまま適当に思いつきで並べた文章を 読まされている感じ。読者がそこから何かを読み取るのは自由だけど、でも 文章自体は何も言ってないのではないか。いやそれはそれで良いんだ。良く 練られた構造だと思うし、こういうのも好きなんだよ。「読み解く」楽しみを 与えてくれる。精神に余裕が有れば。今は駄目だけど。表面の「物語」も ほのぼのとイイ感じ。民博とかあの辺好きだしな。登場人物も大阪弁を喋ると また違った味になったかも。・・・ただ個人的には、このかめくん的 メタ世界認識の面白さ、をもっと「言葉」で追求してくれればとも思った。 でもそういうのは多分この作品の「本来」ではないのだろうな、と推論する。
・表面には浮かんでないけど、読み手の能力によって様々な圧縮情報が 読みとれる。そういう構造を目指したのだから、わからないのは結局 まだ読者に「その時」が来てないからなのだ、と言われてしまえば、それまで なんだが。
・ シュワルツェネガー、どうせなら大統領まで上り詰めて欲しい。前々から 噂だけは聞こえてくるんだけど、なかなか動こうとしない感じ。レストランの 経営とかにまだハマってるんだろうか。そんな事ではいつまで経っても 約束された王国とか手に入らないぞ。いやこないだテレビ大阪で キングオブデストロイヤー/コナンPART2見たんで。勿論日本の ニュースとかで放送されるときは玄哲声希望。問題は クリント・イーストウッド が大統領になった場合だが。俺が爆発しない内に消えろ!とか言う大統領。 でももう七十だもんな。
・唐突に思い出したけど、先週末から土曜深夜にマサルさんまとめて 放送されてるよ>毎日放送。デビルマンレディーの前枠。関西圏在住で まだ未見の人は是非騙されたと思って観て欲しい。史上最強の上田祐二 アニメ(ジャンル)。
・次のBSマンガ夜話に 向けての予習を始めよう。/秋葉原に 第二東京タワー。/ ペンギンは転ばない。
・ネットワーク知性が頭の悪さを露呈したりしてツッコミ所満載の 「幻のペンフレンド2001」を観てからN川先生宅へ。先生御自慢の姉上 は確かに自慢するだけのキャラクターであった。然し「仲の良い姉弟」 (或いは兄妹)って見てると割と不思議。僕の場合、妹共と仲がいい訳 でも悪い訳でも無く「知人」という感じなので。25時頃まで趣味のビデオ (褌姿の男達が画面一杯に出てくるとかそんなの)を無理矢理見せられ ながらダラダラとクダラナイ話。何を話したのかもう全然思い出せない。 どーんな事話したかはー恐らくーきーみーも憶えーてないだろー、という。 そういや初めてスガシカオの「夕立ち」聴いたとき、「潰れた薄暗い 貸倉庫」が「潰れた薄暗い火葬庫」とか聞こえて、火葬庫って何!? とか思ってた。ってどうでもいい話でしたスイマセン。全体において そんな感じの会話だった気が。帰ってきて、いい加減薄汚れてた灰色の コートを風呂場で洗って干して寝た。バスケ休みがち。来週は行こう。
・カエル氏からメール。確かにスガシカオをカラオケで歌うのは勇気が 要るよ。高域でどこまで戦えるか。あと白炭屋っていうのは、焚き火を 完璧にやり遂げた時の白い灰をイメージしてつけました。燃え滓なんか 残りゃしねえ。真っ白な灰だけが残るんだ、っていや灰は燃え滓だろう。 ああ、いつもメールアリガトウ。
・週明けの勉強会の準備もしなきゃ。何時になったら楽になれるんだろう。
・新作(何て言うか、もう「全開」だ。震えが来る)も始まった事だし、 「ディスコミ」の再読をしようかと思ってみたり。再読と言えば木戸氏は 「星の瞳のシルエット」再読中らしい。そういやこないだも飲み屋で「星の瞳」 の話で結構盛り上がったし、アレってホントに読まれてたんだなあと今更ながら。 例のレディコミ(教習所の先生と恋に落ちる主婦。どう見ても「その後」なアレ) も読ませたい。いやガックリ来るぞアレは。単行本化されて無いのかしら。 あー再読したくなってきた>星の瞳。丁度冬だし。って掘り出す時間と根性が 無えよ。春が来ると「すくらっぷブック」も読みたくなるんだよな。夏は 松本戦場まんがシリーズ。因みに今再読してるのは藤子FのSF短編集。 あなた早いのね。
・韓国情報サイト?から李秀賢さんを称えよう!みたいなメール(中身は 朝日夕刊のコピペ)が来て愕然とする。この無自覚さ。これについては 裏日の1/30日が的確。それともこれがつまり儒教的精神と言うことなのか。