・日記最新号へ
・白炭屋カウンターへ
古日記 2006年9月(後半)
仕事して帰ってきて寝た篇
どこへでも行けるから どこへも行かず
誰でも愛せるから 誰も愛さない
いつも君は 同じ場所にいる
時間は無限にある 君はつぶやく
あわてずに思い出せ あの日の地図を
子供のころ 誰かにもらった
そんなものは どこにもない
みせかけの ガラクタで
ごちゃごちゃの ポケット
(谷山浩子「月が誘う」)
■
SEP.30.2006(SAT)曇
仕事して終電で帰ってきて寝た、が続く10日間であった。誰の顔からも笑顔が消え、
誰もが責任を転嫁しあう。「あれ?それやっといてくれって言いませんでしたっけ」
「できてるもんだと思ってましたけど?まさか出来てないんですか?」笑顔が
あっても厳しい言葉を、真顔でやりあう。捨て鉢にならないでいることが、正直、
もうできない。進捗管理とかスケジュール感とか、そういうのが崩壊したまま
事態だけが暴走を続ける。誰のせいでもない。と思え。転嫁するな。自壊せよ。
ちゃう。自戒せよ。でも自壊しそうでもある。こういうとき「体質」がでるよな、
と思う。愚痴るな。耐えるな。前向きに、カラ笑顔を。腐るな俺。生き抜け俺。
ああ、でも、もう、くじけそうです……。
・そんなわけで休日出勤(無給)な土曜日。錦糸町の
シネコンで奥さんと落ち合い、
レディ・イン・ザ・ウォーターを見る。全体的にヒゲオヤジを愛でる映画。
ヒゲからミルクを垂らしつつ「ウフフ」と笑いながらソファに横になるオヤジに
キュン…とくる。そう多くない入りの中、映画館が笑いに包まれた一瞬。癒し系
オヤジ。住人のキャラがいちいち立っていて、それを見ているだけでも楽しい。
ストーリーは途中から俄然面白く。平成ライダー級の特撮、ラストに至る展開の
(いい意味での)さっぱり加減が実にツボ。テイストこそファンタジー映画だけど、
これはもう超B級ムービーだ。そう開き直った感じがとても良かった。いや、
ホントに。あと映画評論家に対する悪意に満ちた映画でもあり。え、何で
そこまで、と思ったけど、映画の制作側からすれば当然なのかもしれぬ。
・
コンピュータは人間を進化させるか アラン・ケイ氏インタビュー。
パロアルト研について「過去約25年間、その発明がみな、再発明されている」とか
「ポップカルチャーではアイデンティティと参加こそが重要だから」とか良い感じに
抉ってくる。まあ再発明再発見云々はある程度の知識人且つある程度の年齢の人は
時代を選ばずみんな感じてしまう事なんだろうけど。でも色々考えるなー。
「パースペクティブの欠落は好奇心の欠落に直結する」好奇心が欠落しているから
視野が狭くなるのではない。人生の早い段階で高い視野を持つというスキル?
が持てているかどうかで後々の生き方が変わってくる。教育とはそういうこと。
教育だけが世界を変えていく。自分が何のために働いているのか、自分の労力が
結果として何を生み出しているのか、それを認識できずにただ自分リソースを
ドブに注ぎ込んでいる自分としては、もう、次代への期待におんぶにだっこ。
「時間がない」「仕方ない」で死んでいくのか。
・
究極の体感カーレーシングゲーム筐体。動画がいい動き。是非一度これで
セガラリーをプレイしてみたい。でもむち打ちになりそうでもある……
・COMICリュウ、ふくやまけいこの4コマが超イケる。あと不条理日記がちゃんと
不条理日記してたのが興味深い。作者の中にはちゃんとあの文法が眠っていた訳か。
セルフコピーも恐くないというのはある種ギャグマンガ家の業病を克服した結果とも
とれる。聖SFを身体に移植しておけば生き返れるのか……ツルケンエマノンは
「あの」舟での出会いから。あまりに昔に読んだ事もあり、自分の思い出を見て
いるようでもあり。懐かしい。安永が設定を作り込んできた漫画を出しているのも
興味深い。石黒「ネムルバカ」のぐるぐる感は、でもこういうのは描いていいの、
この人が、という気にも。つらいのは現実だけで沢山。
・
「週刊石川雅之」。とりあえずこの人の描く女の子にときめく。それだけ。
ネタの粘度はそんなでもない。ただ女の子が素敵にかわいい。ただ、それだけだ!
でもそれだけでご飯3杯いけますよ。あと雀の「まじでっ」「まじでっ」がツボ。
通勤時に雀を見る度に「まじでっ」て言ってる様に感じる。
■
SEP.20.2006(WED)晴
特に語ることなし。神林長平「鏡像の敵」読了。巻末の桜坂洋による解説、
「神林長平が紡ぐ文章にはリズムがある。」に頷く。そのリズムに乗せられてゴリゴリ
とした言葉を読む快楽、をここまで感覚的に「正しく」言い表した文章を初めて読んだ
気がする。ともかく、ま、いいたかないが、あの頃は楽しかった。
・
呼び名で分かる:地域編 出身地を推測できる「ばんそうこう」。ウチでは
(地域的にはバンドエイド地域に属するものの)「カットバン」。サビオも聞いた
ことあるな……
・YouTubeで(個人的には)超伝説だったビル・バッカーの手になる
「丘の上」
CMを見ることが出来た。確かにこれはいい。あとコーラのCMだと
香港のが非常に気持ち悪くていい。
■
SEP.19.2006(TUE)曇
全身が倦怠感に包まれる。わりときつい一日。きついのは体力だけでもなく。
なんか一言二言強烈な事を言われた。元々そういう予定だった、とは言え、
うーん。なんか、ああ、こんなもんかなあ、という気持ちにはなる。
頑張ってきたつもりだったけど。
・脊髄反射的な仕事を繰り返して、思考を放棄してしまったよ。
■
SEP.18.2006(MON)曇
おまけの一日。奥さんは仕事。
ギャグマンガ日和lを見ていたら昼になった。ハリスインパクトの外人喋りがいい。
あと名塚佳織の辛辣めんどくせえ声がすげーツボる。だぁ!の頃はあんなにかわいかった
のになあ……役が。あとxxxHolic
とマイメロ見てたら日が暮れた。Holic落ち着くわ〜。
気がついたらHDDレコーダがまた満杯に。いそいそと消す。中に
どっちの料理ショーの
最終回が入っていて思わず見る。9年半もあったのか……HDDレコーダ買って最初に登録
したキーワードがどっちの料理ショーという位一時はハマって見ていた。ここ暫くの
低調ぶり、また「新」になってからのさらなる失速・迷走ぶりは確かに番組として寿命
だったのかも、とは思う。それでもあの居心地のいい雰囲気は得難いものだった。
毎週それを「人生の楽しみのひとつ」としてカウントしていた者にとっては、何とも
寂しいかぎり。次は旅番組だとか。
■
SEP.17.2006(SUN)雨
台風が近づいている。神戸までバスで戻り、
コーヒー博物館に
立ち寄ってから神戸空港〜羽田まで。機内で泣きわめく子供あり。
もう完全に恐怖に支配されていた。お母さんもブチキレ寸前。お母さんは大変や……
でも泣き疲れて静かになった後、自分に言い聞かせるように子供の将来を旦那と
語り合っていて、ああ、母は強し、とも思った。羽田から錦糸町まで移動して、
こないだ落としてめいだ(壊した)F11を引き取り。なんと保証が効いて
修理費タダ。なんとも有りがたい。ヨドバシ上の本屋で立ち読みして、万豚記
でまた激辛ラーメンを食べて(何か食べる度に味と量が激変する店だ。今日は
スープイマイチ&麺少なすぎ)、帰って寝た。
■
SEP.16.2006(SAT)曇
何となく漫画読み大会に。戦場まんがシリーズをまた読み返してしまった。
昼頃出かけて
ビジネスチャレンジメッセをのぞく。昔ニュービジネスメッセとか言ってた。
アスティ内の土産物店で
野田ハニーのすだちマーマレードを2個買い込む。奥さんがドハマリしていて
消費量高いのだった。いや、かなりうまいですよこれは……あと
CALLにも
寄ったらまたパイナップルのプレゼントしてた。のでパイナップルを貰う。
某☆師匠によれば、もう誰も「なんで電気屋でパイナップルなのか」の由来を
知らないそうだ。だがそれがいい。入り口でたこ焼きも焼いてたので有り難く。
んまかった。50インチのリアプロがかなり手頃感出まくってて危険。うーむ……
夕方バスケ。超久々にやったらかなり駄目駄目で、若い衆にかなりマジ口調で
怒られた。ヘコム。そんな言い方せんでもやな……おっちゃんもな……がんばってる
ねん……(泣く)。泣きながら風呂屋に行って、隊長、M隊員と合流。バーミヤン
でドラムスキー氏、ニャッキ氏とも合流してひとしきり「最近どうよ」話。
ニャッキ氏のお子さんの写真も見せて貰う。美形なり。
・メール下さい。:tamajun■gmail.com(■をアットマークに読み替えてください)