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古日記 2006年5月(前半)


32歳の春と篇。



窓から外を見ると、透明の保温ドームによって、火星の0℃という寒さと、
表面気圧80ミリバールという希薄な大気から守られた、火星の町の
なごやかなたたずまいが目に映った。ドーム越しに空を見ると、
そこには衛星フォボスがぽっかりと浮かんでいる。

(筒井康隆「火星にきた男」)

MAY.15.2006(MON)

 仕事して帰ってきて発作的にハンバーグを作成。挽肉の賞味期限が切れかけていた ので。レシピは「ハンバーグ 作り方」で検索したトップのものを使用。焼き終えた 頃には日付が変わっていたので寝た。タマネギのみじん切りが面倒だ。 フードプロセッサー欲しい。あとローズマリーの偉大さを改めて知る日々。豚肉 焼くときとか手放せません。次のベランダ栽培はこいつだな……

・気力体力ともに激しく減退気味な昨今。そんな中でも「どうぶつの森」は続けて しまう。ついに部屋数が(屋上の寝室を含めると)5部屋になった。一階が3部屋。 また膨大なローンを背負ったが、黙々と果物を売り続ける事にしよう。

出ましたっ!パワパフガールズZ 何か普通に見てみたい感じ。

「ネスレ」と社名変更したのはいつ、どうしてですか?。メモ。

それでもDENONはデンオンだと思う今日この頃。

まじぽかの由来。言われてみれば。


MAY.14.2006(SUN)

 昼頃までボンヤリ。マイメロはもう全然見る気が起きない。途中までは見るけど そのまま洗濯物干してたら終わってた、的な。なんか冷めてしまったな…… 午後新宿に出かけて映画。 僕の大事なコレクション。三度の飯よりロードムービーが好きな身としては 文句なしに好きな映画、と言える。ウクライナの田舎の風景が何とも言えず。物語 展開やキャラ造形に作りすぎの感がなきにしもあらず、だけど、最近近所の美術館で 東欧アートやってたのを見たのもあって、何か慕わしい感じもするのだった。誰にでも お爺さんやお婆さんは居て、その人たちの行動の結果が自分の上につながっている。 自分がここに立っている、その後ろに連なる歴史。ルーツ探しに対して感じる幾ばく かのロマン。所謂”移民”の末裔たちにとって”それ”はかなり具体的な人生の テーマになるんだろう、と想像できる。モノは壊れる人は死ぬ。血を残したい、と 思うのは、結局それが唯一確実に残せる”記録”だからなのかもしれない。

・帰宅してBSでやってた 「飛ぶ教室」を見た。利発な子たち!こういう「利発」な感じの少年達に弱い。 あとゴミ箱に入れられて吊されてるいじめられっ子(ウリー)が悉くラブリーだった。 なんかラップとかやってて現代風のアレンジなんだけど、でも少年ドラマ部分は 割と古典に忠実なのでは、と勝手に想像。原作を読んでみたくなる。教育学とかで さんざん名前だけは見聞きしていたけど、ついぞ読んだこともなし。あかんよな。


MAY.13.2006(SAT)

 昼頃までボンヤリ。お昼に奥さんが近くの郵便局まで手紙を出しに行くのにつき あって、雨の中フラフラ歩く。ユニクロでTシャツなぞ買う。今年も変Tありますな。 空腹に耐えかねてついマクドに入ってしまう。トマトグリルチキンサンドセット はなかなか濃ゆい感じで胃に来るぜ。だがそれがいい。帰宅して昼寝。気がついたら 日が暮れていた。なんか色々やろうと思ってたのに何もできない。気がつくと フォルダの整理とかしてる。環境はええねん環境は。お前は何がしたいのか。

・地上波になって初めて見たけど、サムライ7面白いねえ。ツッコミどころも 多いけど、とりあえずクサナギっぽいオヤジ&女子が動く、それだけで。

・タカマル。またか……またこのオチなのか……

・カグラミクスより Nintendo Sixty-FOOOOOOOOOOUR。うわー。わかるわかる。こういう瞬間って あったよ。親が車のトランクからMSXの箱を出してきたシーンは、今でも鮮明すぎる ほど鮮明に覚えている。そこから開封して接続して電源に入れるまでの流れも。 抑え切れない興奮。あの感覚、もう一度くらい感じてみたい。

・あるいは、感じさせてみたい。むしろそうあるべきだ。


MAY.12.2006(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。

・IE7入れては見たけど、さして興奮もなく。しばらくはFireFoxで良い感じ。 別に こんな感じでも無いけど、やっぱ結局の所使い慣れてるからなー。


MAY.11.2006(THU)

 仕事して帰ってきてBSアニメ夜話のオネ…もとい「王立宇宙軍」見て寝た。

・アニメ夜話王立。個人的にはボロボロと(心の中で)泣いてしまった。なんつーか、 岡田はんが凄く良かったのよ。なんだろう、なんか、「あの」オネ翼(やっぱ”王立” じゃなくてオネアミスのほうがしっくりくるな)を作った、「あの」岡田斗司夫、を 初めて見たような気持ちになった。飾らない一言一言がもの凄くいい。言い訳でなく、 一生に一本だけ作るとしたらこれ、という作品、これを作ったら死んでもいいと 思って作った、ただそれだけだ(あとは観客のものだ)、という、「創作者」の (青臭いまでの、繊細なまでの)顔が見える様で、僕はもうそれだけで十分満足した。 あそこにいた岡田氏は、若手を集めて仕事を”させる”偉い人、ではなくて、あの 「オネアミスの翼」を作った「作家本人」の顔だった。

・田舎の映画館で夜行われた試写会。見終わったあと、もう後戻りはできなくなって いた。ガイナックス!ダイコンって何だ?SF大会って?古本屋でアニメックを買い あさって、ゼネプロ講座を暗記するまで読んで。自分も大学生になったらこんな 日々を送るぜ!とか勝手に思いこんでた。

・気がつけば最後にオネ翼見てからもう数年経ってるんじゃないだろうか。あんなに 繰り返し繰り返し見ていたのに。うる星2とカリ城とオネ翼は人生3大繰り返し見た ビデオって感じ。次点は劇場版パトレイバー。今年も台風が来る頃に見よう。

・岡田氏の言う「ハリウッドがくれる勇気はニセモノ」の下りをいろいろ考える。 虚構って何だろうな。中高大の頃の自分はホントに現実:虚構が2:8位の割合で 生きていたけど、最近は昔ほど虚構から力を貰うことも無くなってきてる気がする。 でも多分普通の人よりは虚構エネルギー依存度は桁違いに高いとは思うけど。 実際、”虚構がくれるもの”に強烈に依存して生きてきた人生ではあった。そう、 その虚構がくれるものの中には、その場限りのものと、日常生活そのものや 人生そのものに影響を与えるものと、二種類あって、やっぱり、後者の方が 「本物」って事になるんだろう。受取手の感性も重要だけど。因みに中学生当時一番 好きだったのは、シロツグが、自分は正義の味方じゃなくて悪者なんじゃないか、そう 思ったことないか、という問いに、生かされている、ということ自体、誰かに 必要とされてるって事なんだ、と返す下り。それに当時の自分がどれだけ救われたか しれない。今一番好きなシーンは、と問われれば、「ロケットより橋を造るべきだ」 とかデモられてる中で設計図引いてる連中のカット。あのやるせなーい感じがいい。 「これはおまえが始めたことなんだぞ?」にシロツグが「まさか」と答えるあたり とか、上手く言えないけどもの凄く好きだ。

・グインサーガ107「流れゆく雲」読了。あとがきに曰く「峠の茶屋のような巻」 一息つく感じ。イシュトの変貌は本物か。そしてレムスの復活は本物か。波乱の 痛手を癒すような、じわりじわりと回復期にある世界。思えばずっとレムス派だった けど、うーん、大丈夫かなー。各キャラ述懐にはいると繰り言が多くて。でも それが決して嫌じゃないのはもう107巻も読んできて慣れっこになっているから かも。あー早くまた次が読みたいもの、と、その前に外伝を読まねばな。


MAY.10.2006(WED)

 メージュとニニンがシノブ伝最終巻とらいか・デイズの2巻買って帰って プラネットアース見て寝た。砂漠。回を追うごとにインパクトが減少してる様な。 慣れてしまうからか。一心に羽虫を喰らう変な色のトカゲが良かった。

ニニンが シノブ伝4:完結。全体的におとなしい印象……何でだろう、と思ったけど 土日にゲノム繰り返し繰り返し読み過ぎた所為かもしれぬ。あと連載が続くにつれて 等身が伸びるっていうのも珍しい現象だと思った。目とか口とかの位置関係も 微妙にズレてきてる感じ……ってこれ「新ゲノム」の時も同じ事思った気が。 ゲノムといえばなんか CDドラマ化 とか。パクマンさんの声が気になりすぎる。

らいか・デイズ2:8コマ毎位に地雷が仕掛けてあって、残さずそれを 踏んで歩いてしまう。屍拾うものなし。ていうかお前等俺を殺す気か!!いっそ 殺せ!死ぬ!死んでしまう!!こんな切ない気持ちで明日を生きろというのか!! 特にバレンタインの下りはティルトウェイトクラスの破壊力……ああ!もう! おまえたち!!ああああ!ホンマに寿命縮むでこれは……

・あ、タカマルも良い感じですよね……でももうこっちはあんましドキドキ しないかもなー。タカマルのキャラ的に「自意識過剰」ってのが薄いからなー。 その辺竹田の造形は素晴らしい。意識しまくってて周囲にはもうバレバレなんだけど 告白できない、もどかしい、「うまく伝えられない切なさ」がいいのよ。 甘酸っぱさこそが。不器用〜じゃな〜きゃ〜恋は〜できないわ〜。枯堂夏子は いつも正しいことを言う。

IE7Beta。ショッピングサイトはFirefoxで動かないとこが相変わらず多くて 苛立つ。いらだちを感じるほどにFirefoxしか使ってません。別に嫌MSとかじゃ なくて、単に使い勝手がいいから、だけなんだけど……


MAY.09.2006(TUE)

 仕事して帰ってきてプラネットアース見て寝た。水中の回のバラエティ 具合に比べると、100メートルの糞にたかる無慮大数のゴキブリも今ひとつ 響かず。地下空間に向かって伸びる石灰石の巨大結晶は、なんとなく たむらしげる、というよりはますむらひろし。鉱物盆栽。

PS3は62,790円。今のところ買う買う光線は全然出ない感じ。驚くほど「欲しい」 と思えない。ゲームしないからか。最近じゃDSの「えいご漬け」と「どうぶつの森」 しかやってません。森の家はいま2階建て+1部屋な状態。あと少しでローン払いきる けど、次はどうなるんだろう。こう、ちまちまちまちまやるのが好きだ。えいご漬け も、あのスタンプ帳の密度を高めたい一心で、ついついやってしまう。

・買う買う光線出てない(感じない)といえば Wiiも同様。結局「超やりてえ!」とおもうことが無いからか。物欲だけ じゃなく、何事に於いても。あー。時間は使うか失うかのどっちか、だぜ。 いやホンマ。最近密度低すぎです。自分のケツは自分でキックしな。


MAY.08.2006(MON)

 体調回復すれども失速気味。目標を失ってる感じ。些末なToDoはあるんだが。 結局自分を追い込まないと動かないタイプよなと思う。コンビニの自己啓発本 コーナーで立ち読みでもするか……

・なんとなくつけたNHKで 「プラネットアース」ってのをやってて、見始めたら終わりまで見てしまった…… なんかスゲー。見終わってから、あっ某タカミン氏が興奮していたアレか!と思い至る。 14インチテレビの向こうに広がる広大な淡水世界……次回予告がまた怪しすぎる (洞穴にジャンプする映像が延々と)。録画しよう。

曽我町子さん逝去。おとといあたりコンビニで某特撮ホビー雑誌を立ち読みして いたら 宇宙刑事魂でのインタビューが載っていて、その内容が実に生き生きとして おられて、どこまで現役で女王(今度は暗黒銀河女王)なんだこの人!とか 思ったその矢先に。曽我さんというと昔FRの大辞典で「ティラノサウルスの 遺伝子が混じっている」とか「肉食」とか書かれていたのを思い出す。ホントに そんな人だった……(あくまで特撮の世界での印象ですが)。合掌。


MAY.07.2006(SUN)

 全快ならず。雨だし。新ゲノムを読みながらうとうとしてたら一日終わった。夜 クリーニングを取りに行ったのが唯一の外出。しかし体調悪いときは寝るに限る。 いやホンマに。

・夜フロッグマンショーを見る。吉田君が見ていた夢の原典は何だろう。 コフィーで「中の人がー!」ってやってるのを見て思い出すのは吉田戦車では なくてながいけんの「こんにちは」(ガンダムコスプレで胴体の中から出てくる アレ)だったり。

・イーガン熱がおさまらない。勢いで「宇宙消失」を読み始めた。


MAY.06.2006(SAT)

 奥さんはもう今日から仕事。こっちは腹痛とそれに伴う頭痛腰痛で身動きとれず。 一日寝て過ごす。もう一度吐いてから少し楽になったのでリハビリも兼ねて近所の ヨドバシカメラまで行ってみた。体調の悪いときに電気屋に行くと、みるみる体調が 回復していく(気がする)あたりに自分の業の様なものを感じる。

・桜蘭高校ホスト部。双子を見破る彼女にドキ☆ってサイファか!毎回毎回 作画の安定ぶりで感動させてくれる。なんつーか、流し見出来ないっていうか、 画面を見てて楽しいアニメ。


MAY.05.2006(FRI)

 暴飲暴食が過ぎて体調悪し。東京まで帰ってきた頃にはもう前後不覚に陥っていた。 夜、大量に吐く。吐瀉物の中には昨日の肉やら椎茸やら……調子に乗りすぎだ……

・イカ総統より「 簒奪者は来週からじゃよ!」というメール。ほっ……

ディアスポラ 読了。正直中盤以降殆ど”理解”はできてないんだろう、とは思うけど、それでも 面白い!と言えてしまうのがSF小説の良いところだ。とにかく面白い。異常なまでに、 と言っていいだろう。導入部の、劇場版攻殻を思わせる「誕生」シーンで掴まれて、 あとはグングン引っ張って行かれた。久々に「SFやってきてよかった」と言える作品。 この読書「体験」な感じが何とも嬉しい。再読で2度おいしい。

・電子化世界でも、物語はあくまでも「個人」の上にある。そういう意味では非常に オーソドックスなSFなのではないかしらとも思う。ともすれば「人」の概念さえ 曖昧になっていてもおかしくない世界だけに。


MAY.04.2006(THU)

 奥さんの家族と 山小屋に泊まる。バーベキューで限界量を超えた摂食を行ってしまう。 やばい気配。山にはまだまだ雪が残っていた。久々に星空を見る。


MAY.03.2006(WED)

 掃除したり洗濯したり。午後から新幹線などに乗って奥さんの実家のある山形へ。 こい勢 で夕飯。寿司も旨かったがひれ酒が殊の外美味也。ついつい泥酔一歩手前まで 飲んでしまう。


MAY.02.2006(TUE)

 32歳になった。

・肉体労働は続く。自分の作業が遅れた所為もあったが、とにかくGW中なので 人がいない。作業は押しに押して22時過ぎまで。BSアニメ夜話に間に合わず。 切ない。

・青春アドベンチャーの太陽の簒奪者でも聞くか、と思ってタイマーセットして おいたMDコンポをのぞいたら、MDが入ってなかった……!!すいません>イカデビル 総統。あーやっぱ再放送ないのは痛いな……

・みんなのうたの がんばらんばが脳内ループ中。でも何歌ってるのか正直殆どわからない。 CD買うと対訳が乗ってるらしいけど……


MAY.01.2006(MON)

 肉体労働者な一日。窓ひとつ無い閉鎖空間で轟音の中単純作業を08:30AMから 23:30PMまで。腰も肩もボロボロだ。でも頭はそんなに使わないので、 気持ちは楽。楽なんだけど、こういう仕事ばっかりして10年位生きたら 自分はどんな風になってるだろう、とか思う。いろんな可能性があり得る。 どうなるか知れない。

あなたが 経験したとんでもない職場。とんでもない、とあるが、実際こういうことは よくある。殊に”中小企業”と呼ばれる世界では。社長の気分で給料も乱高下。 鶴の一声で家族をおいて単身赴任。パワーハラスメント常識。気にくわなければ 取引停止。理不尽といえばあまりに理不尽。その理不尽を「当たり前」として受け 入れた上で、この社会は成り立っている。うわさ話と派閥と責任の放棄と。就職活動に 半端な気持でのぞんではいけない、と思う。特に、最初の職場が「そう」だった場合、 その後の人生がゆがめられてしまう可能性は非常に高いのだ。今丁度5月病の時期で、 結構「会社やめゆ!」系の発言が目につくけど、それもまた善し。経験から言える のは、仕事以外の生活を大事にしろ、仕事以外の時間を少しでもいいから確実に 確保しろ、そこに逃げ込めるようにしておけば、大抵のことは「やりすごせる」 ものだ、ということ。仕事で自己実現してる人は別として、世の中殆どの労働者は 「仕方ないから仕事してる」んだろう、とは思う。ただ飯を食うために。

・下ばかり見るな。上ばかりも見るな。自分が今の立ち位置で”幸せ”になれそうなら 努力しろ。あがいても無理そうなら河岸を変えるさ。

・NARUTOの現OP作画が心に響かない件について/女子高生のEDについて。 姫様ご用心もなんとか押さえていきたい。気力のみ。ハルヒも電波状態悪いのを いいことに(?)全然押さえてないし。フムウ。


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