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古日記 2005年7月(後半)


SFの夏篇



近い将来美少女メイドロボットは発売されるだろう!!
しかも毎年のように新機種も発売されていくハズだ
その都度お前は買い替えるっていうのか!!

(古賀亮一「ニニンがシノブ伝2」p15)

JUL.31.2005(SUN)曇後雨

 飲み友達の結婚式と披露宴に行ってきた。全般的に穏やかな式。良き哉。しかし 飲み過ぎ&食い過ぎでどうにもならん。久々にJRで帰る。発車まで40分もあった ので、駅ビルの中を酔いに任せてフラフラ。CD屋の前を通ったら マイヤヒーが例の猫フラ付きで流されていた。初めて見たよ。牛なのか。 最後ラブになっててビックリ。矢張りラブあるのみか。完成度は上がっている。 あと駅上の本屋も久方ぶりに寄ったけど、相変わらず繁盛していて何より。

・徳島駅の4番線ホームで、不意に高校の頃を思い出す。夏期講や模試から帰る時、 16時前の列車に乗って、あー、今日はまだいっぱい時間がある、何しよう?みたいな 事をボンヤリ考えていた。そんな、ちょっとした高揚感が思い出されて、切ない。 あの頃から13年も経過している。でも車窓の風景はあの頃と全く変わっていない。 何もかもがつい昨日のことの様だ。

・何だか怠い。これではいかん、と久々にDDRをしてみたり、筋トレをしてみたり。 でも、だめだ。あかん、寝よう。


JUL.30.2005(SAT)

 庭の芝生を刈って酒飲んで散歩して帰ってきて寝た。


JUL.29.2005(FRI)

 仕事して帰ってきてねた。


JUL.28.2005(THU)

 本屋にアストロ球団が平積みされてて何とも言えない気分。 こんな時代 が来ようとは。でも「過剰な熱さを3DCGなど使い見せる演出はない」ってそれでも アストロかよ!ドッキング!とかしないと。男なら〜男なら〜

・Amazonにお薦めされた エマ 6の表紙が恐い。エマさん……大変なことに……


JUL.27.2005(WED)

 何かいろいろ考えてたら脳がギチギチになってきたので冷食の油モノを摂取して 酒を飲んでBSのGロボ流し見して寝てしまう。やっぱ銀鈴さんははいてないのかのう。 平成鉄人見た後で見るとまたキャラに対する感情が微妙に変化してる。それはそうと ディスカバリーは無事に上がって良かった、って問題は再突入な訳ですが。 なんか色々不安な箇所が見つかってる感じ……早速野口さんが活躍しそう。 ET切り離し映像はステキでした。あと各所で映像が出ていたけど 宇宙ラーメンを食べてる百福氏がお元気そうで何より。とろみのついたスープ、 とか言われると「アルキ麺デス」を思い出すなあ……これからは歩きながら食べる。

・百式より お絵かき感覚で簡単な立体成形ソフト。やや気になる所。


JUL.26.2005(TUE)曇後晴

 仕事して風呂屋に行ってサッパリしてからまた仕事。24時過ぎ帰宅。何してん の拙者。いいんですか。いいじゃんたまには。たまにならね……煮詰まってる。 旅行したい……とかそういう。取りあえずやたらナメナメしい 動きの「かみちゅ」見てからBSで放送の「ふたり」をつまみ見るという微妙さ 加減。「ふたり」はやっぱNHK放送版よな!などと言って見るものの、NHK版は VHSテープの山の中で容易には見つからないのだった。あと何か知らんけど FP931がヤケに値下がりしてたので購入してしまいましたよもうAmazonの オモウツボですが。この「お得感」に単純に引っかかる拙者は、この先迫り来る 布団の販売会とか絵画商法とかに抗しうるんだろうか。

これいいな。

ナポリタンをモチーフにしたUSB延長ケーブルを発売。勢いって大事だ。 このレポートの最後の写真、ナポリタンの空中部分にえびふりゃあが刺さって いる絵はまさにデュシャン!デュシャン言うといたら許されるのか最近は。 そういうものでもあるまい。あるまいよ。

コニカミノルタ、CCDシフト手ブレ補正搭載入門機「α-Sweet DIGITAL」 のレポートでハァハァしていたら 外観レポートとかでてる。このゴツそうなデザインが自分の中のチュウニ ハートをビシバシ刺激する。このレンズ取り外しボタンとかもう。そういえば SONYでαマウントのカメラ開発中という話もあるし、α派にも漸く春が。 レンズ持ってるから、ってのもあるけど、手ブレ補正が魅力的。100枚撮ると 88枚は手ブレする派なので。つまり通分すると50枚中44枚がって通分しきれて ねえよ>拙者。隊長がニコンの鬼なのでニコンもイイナァーとは思ってるん ですが……それにつけても金の欲しさよ。


JUL.25.2005(MON)晴後曇

 仕事して帰ってきてマイメロ見て寝た。黒ずきんちゃんことクロミにメロメロ な昨今。「アイ!」が超ヤバかった。でも何かしら、この懐かしい感じ……はっ! 黒ずきんでハスキーボイスと言えばやっこちゃん。しぇらびぃさまぁ〜、って 今の若いモンは知るまいが。いや昔ラブラブやっこちゃん同盟ってのがあってさ (以下長いので省略)。

・杉浦日向子氏が下咽頭がんで亡くなったそうだ。それが原因というのでもないん だろうけど、飲み過ぎはあかん、と思った。が、今夜は飲むのだ。お栄の、あの 目を思い出し乍ら。誰もが理由もなく死ぬ。死ななければならない理由はない。 ただ生きて死ぬ。聞くところに拠れば、人類の死亡率は100%に達(以下いつもの ヤツなので省略)。意地汚く生きろ。健康にだけは気をつけて。大学の頃、K林氏の 部屋で晩飯(たまごやき)を御馳走になりながら「お江戸」を見てた夜を思い出す。 「この人元々は漫画家だったんだぜ」みたいな事を話した。氏は今遠くの地で結婚 して子供も居る。あの部屋には誰か別の人が住んで、出て、また別の人が入ってる 位の時間が経ってる。時間だけが過ぎて行く。何も変わっていないつもりでも。 僕はあの夜から今日まで、何をしてきたろう。

・それはそれとして「新ゲノム1」最高。最初に感じた絵柄の違和感は何だった のか、もう全然いいじゃない!かわいいじゃない!ステキ!みたいな。既に 4096回位読みかえしてるから脳侵されてんのかなー。取りあえずなっちゃんラブ。 ウヒョホウ!しかし旧ゲノムを何万回となく読みかえしていて尚、「新」を最初に 読んだとき「ううっ……これはキツイ」的抵抗感があって驚いた。読み終わる頃 には全然感じなくなってるんだけど。やっぱこれ、中毒性がある分、キツイん だよな……素人にはお勧めできない。何の素人だ。


JUL.24.2005(SUN)

 北まで行って用事を済ませ、ついでに本屋とパソ屋に寄る。工房で(今更) MCE動作環境に触る機会を得た。リモコンで何でも出来る系。操作を途中で キャンセルした時の動きが軽快。今自宅で使ってるHDDレコーダ(スゴ録)が、 リモコン操作でややもたつく感じなんだけど、このレスポンスはなかなか良い。 まあマシンのスペックもそれなりだったんだけど。でもこの感覚は悪くない。帰宅 して昼寝のつもりが夜まで寝てしまう。雪の女王だけ見る。面白い……

・本屋で今日買ったのものなど。

[TOKYO TRIBE2 11]:表紙が良い感じ(ファミレスで全員集合)なので、 こういうペニーズネタ(日常ネタ)が一本位短編で入ってるかと期待したんだけど、 それはナシ。うーん。そういうのが読みたいお年頃ですよ。ノスタルジィの スイッチを入れて欲しい所。物語自体はもう前巻、前々巻からの勢いのまま。メラと 海のやりとりが男心に響く。ラスボス戦は終わり……なのか?バトってるシーンの 妙なヒキの多さは、多分そのやや冷めた視点を意図的に読者に与えている。しかし TT2のアオリ(読者からのメッセージ)はいつ読んでも最高だ。こういう文章を 出力できる様なある種のピュアさに、非常に憧れる。

[ヨコハマ買い出し紀行13]:相変わらず。時間の速度はまたやや落ち着いている 様でもある。ココネさんは可愛い。アンドロイドの恋愛話とかも興味深いな。時間の 進み方が違う、っていうのが多分物凄いネックになってるんだと思う。まあ嫁さんが いつまでも可愛いってのは良いことだとも思うんだけど。でもアルファさん見てる と、やっぱりアンドロイドにはアンドロイドの限界みたいのがありそうで。いや そこがまたいいんだが。今回はメカ話に良いのが二本、模型飛行機のエンジンの話 (「だまっている」、というのは本当によくぞこの言葉を選んだ!、という感じで、 何度も読みかえしてウットリしてしまう)と、ココネのバイク(筋肉なのか!)の 話。筋肉……人肌バイク。エサは何だろう。マッキはこの後どうなっていくん だろう。この世界自体がこの後どうなっていくのかについても気になるところ。 この作品が最終回を迎えるとき、未来に人類の希望を語るか、このままゆっくりと 自然に還っていく展開で終わるのか。そこはまだ見えてこない。

[蟲師6]:アニメ化なのか……しかし良くできた話が多いこと。こう、読んでて 顔がニヤつく瞬間が何度もある。「うわ、良くできてんな……やるな……」という 感嘆が顔に出てしまうよ。やっぱりこの独特の画風と、お話の温度が良く合っていて、 何か読んでると良い気分になる。しかしこの人の描く女子はみんな骨格がしっかり してていいなあと思った。

・某ブログより PCの高速化を巡る“果てしない追いかけっこ”が面白かった。PCの 高速化がソフトを追い越している昨今、人はPC高速化の喜びを得るためにわざわざ 高負荷の処理(リッピングしてエンコードとか)を求めている、という、まあ 当事者達にしてみれば「そうだけど、それが何か?」みたいな内容。それを 否定するのではなく、さて、次は何がその「高負荷ジョブ」に選ばれるのかねえ、 という様な感じの記事と読んだ。新しいマザーやCPUやビデオカードやHDDが 欲しい、けど、それを買っても、もう今の「インターネットとメール」の生活が 劇的に向上するとは思えないのだ。結局高負荷な処理(ベンチマークソフトとか) をわざわざ探してきて「あー、やっぱり重いなあ、そろそろ買い換えないと」と 自分で自分を騙している。パソコンが高速化することで人間の「生活」が向上する (例えば労働時間が半分になるとかね)っていう方向の「向上感」は今のところ 無いみたい。

・PCは更新したい。更新しなくては。これはもう毎週(どころか最近は数日毎に) PCパーツショップに足を運ぶ人間としては、押さえがたい衝動としてある。あとは その「向上感」をどうやって得るか。自分の財布から身銭を切らせる「理由」が 必要だ。最近PCパーツショップでインテルの「PCガイドブック」なんてのを貰って きたけど、「最新Pentium4プロセッサのパワーを存分に発揮できるゲームとして ○○は最適な選択肢だ」と書かれていて、つまり「パワーの向上を楽しむためには 是非このゲームを買ってプレイしましょう」という事なんだけど、それはもう 昔からそういうものだった。「ソフト無ければただの箱」。道具はあっても、 問題はそれで何をするか、って事。つまりアレだ、散財は控えよう。

・でも BenQの19"ディスプレイ(FP931)欲しい。超欲しい。昨年末にどらんく兄貴 の所でベンキューディスプレイ見て、その価格対性能に衝撃を受けて、その衝撃が 今頃効いてきてる。三菱のグリグリスティックも好きだけど……


JUL.23.2005(SAT)

 庭の芝生を刈り込んで夜はバスケ。久々に行ったらポニテのカワイコチャンが 来てて、3ポイントをガンガン入れてた。何者……しかし若者にはかなわんわ。 煽られてちょっとアドレナリン出して無茶(V-MAX発動みたいな。瞬間芸)を やるも数ターンで息切れ。あとはただドタドタと走り回って、全身汗みずく。 スポーツドリンクが異常に甘く感じられる、あの感覚も久々だ。酒も飲まずに 眠る。走らねばならん。

・FedoraCoreの4を漸くDVDに焼いた。ブートだけ確認して停止。インストールする 気力および環境がない。FC3の環境、苦労してDVD再生やらネットラジオやら ブラウザにプラグインやらとやってきたので、とてもツブす気にはなれないし…… うーん……ああ、もうこの機会に一台都合してしまうか。


JUL.22.2005(FRI)

 色々に耐えかねて21時には会社を出る。近くの映画館のレイトショーで 「スター・ウォーズ エピソード3」を見た。物凄く面白かった。1,2の駄目さ加減 は全部吹っ飛んだ。何だルーカスやれば出来るじゃん!みたいな。血湧き肉躍る。 一番の見所であるところの、アナキンのダークサイド落ち、その前後の安っぽい 性格付けも、この後の4〜6に出てくるベイダー卿のイメージのまんま。そうそう、 こいつらこんなもんだよなー、と。妙に高尚な所に行かないのが実に嬉しかった (シスもジェダイも人間の価値観を超越した宇宙的な善悪、とかっていう持って 行き方も可能だから。でもベイダーなんかはそういうレベルじゃない、もっと 安っぽいヤツだったなーという印象。あとジェダイがあくまでも組織に「仕える」 連中である、ってのもいい)。ラスト「できかけの○を見上げる皇帝とベイダー」 みたいな絵の子供向け具合が最高にツボを押してきた。これこれ。これがないと。 しかしまあ何を言おうとアレですよ、僕にとってこの映画は冒頭数分のR2の萌え 萌え具合。これに尽きました。もうロボ萌え属性ビシバ過ぎないシ刺激されまくり。 鼻血吹くかと思った。モブコム持って「ヒーー!」とかなってオロオロしてる様 とか、もうたまりません。どうやったらこんな強烈なロボ萌え演出を考えつくこと が出来るのか。いやもう、身もだえしましたよ。頑固で忠実で頼もしくて。犬、 かなあ。有能な犬。

・ともあれ「あー、やっと終わりましたねえ、お疲れ様>ALL」という気分か。 見届けた、という感じが強い。いや、まだ肝心のクローン戦争を見てないんだ けど。

・あと「ロボッツ」の予告編が超面白そうだった。メカの感触が実にイイ。 敵キャラのデザインが蛮勇引力の松平都知事みたいでカッコイイ。あと久々に いい古川声(多分)を聞いた。


JUL.21.2005(THU)

 帰宅して後半見切れてなかったマイメロチェック。後半(キスの連環。百合百合 しい台詞飛び交いまくり)の混乱っぷりは見事という他無い。マイメロのヤギさん 発言のツボり様は異常。次回、ついにクリーチャー(山本ルンルンデザイン)達が !!あと「世界遺産」がペルセポリスだったので涎を垂らして見る。ああたまらん。 こういう遺跡らしい遺跡はいい。

・あっ 「夏休みは、銀河! 1」岩本隆雄。岩本の新刊がっ。読まいでか。


JUL.20.2005(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。いろいろある。優先順位を守ろうと思ってもなかなか そうは行かない。現実はがむしゃらに来るし。健康ばっかりは、体調ばっかりは、 ホント、気をつけても駄目なときってあるんよな。特に30超えると。でも働かな ならん。今日という日を代償に、明日の命を繋ぐのだ。

・Amazonより待望の 「新ゲノム」届くも読む余力なし。でもなんか絵柄かわってるな……しかも ややマズイ方向に……という印象のみ。そのくせ送料あわせに買った こうの史代「こっこさん」を読み始めて、これがもうやめられない止まらない。 何てことのない描写に胸が鷲掴みにされる。ああ、いいなあ!この手足!仕草! 首と肩の位置とか!ねこぜばんざい!ハジ線とか!困ったときに頭かかえてるの とか!いいなあ!もうたまりませんよ。涙がとまりませんよ。いやホント。 アクションの途中の絵とかいいぜ……地面に足がつく直前とか、そういう 「ため」の効いた絵、たまらん……

・なんて言うか、技のマンガ。ページ内でのコマ位置やコマの中のレイアウトが 丁寧に丁寧に制御されていて、視線の誘導を考え抜いた作りになっている。しかも それを感じさせない。コミティアで、コンテから完成までのフローを見て、うわ、 こんなに違うかー!と、背筋がゾクっとしたけど、あとがきで作者本人もそれを 意識して描いてる、ってことを宣言していて、ナルホドナーと。これはもう、以前 チラ見しただけでヤバかった 「ぴっぴら帳」も買っとかねば。あとついでに 「長い道」も予約するのだ。あっヨコハマも出るのか。うううー。

・そうそう、 谷川史子「ホームメイド2」も買ったのよ。面白かった。なんかこう、昔の 谷川が返ってきた!みたいな感じ。氏の描く冬服は、冬の街は、いいね!でも幼 なじみの男子は女の子とっかえひっかえなヤツ。そんな男子がいいのか!>女子! と思って悲しくなった。つまりモテるヤツが女の子を独占してる、って現実…… そしてそういう男が良いという女子……谷川マンガにおける非モテの居場所はもう 喫茶モモンガの中にしかないというの!つーかもう非モテ男子はオチ扱いよね。 そして巻末の常連・長谷川潤は益々男前なのだった。


JUL.19.2005(TUE)

 いろいろ心配事が多くてフラフラしてしまう日。何とか仕事をこなして返ってきて 連休中の出金を家計簿に打ち込んで悲しくなってそのまま寝てしまう。流石に疲れた。 夜ぱにぽにのアホ毛回を少しだけみた気もするが、あまりの「読め無さ」に挫折した。 もう完全に世代が違う、というのか……


JUL.18.2005(MON)

 ビデオで「フロム・ダスク・ティル・ドーン」と「ビッグ・フィッシュ」を見る。 前者はその後半からの無茶展開に呆然爆笑。ラストの説明?カットも滅茶苦茶。 なめとんのか!と。いや実に「らしい」映画。後者はいい話シリーズ。もっと マジックの効いた展開かと思ったら「つまりこういうことなんですよ」みたいな。 激しいどんでん返しは無いけど、逆にそれが面白い。いい映画。

森メディアの森さん(あの 森コレクションの人だったのか)の顔写真を見るとどうしても 森ベンチを思い出す。関係ないのか……


JUL.17.2005(SUN)

 SF大会二日目。所用にて1コマ目はパス。

・2コマ目[ひみつの植物とSFの世界〜リアルワールドの不思議な植物と SFワールドの奇妙な植物〜]:藤田雅矢氏の 「ひみつの植物」という本がきっかけでできた企画。 開始前に中を覗いたら超怪しいモジャモジャがあったので惹かれてしまった。 まあエアープランツの育ったヤツだった訳ですが。 なんか風に飛ばされて電線にくっついたりして、このモジャモジャが電線に いっぱい生えてたりするらしい。うぞぞぞ。以下現実の変な(SFっぽいやつ、 動く、でかい、寄生する、動物を食べるなど)植物を紹介。あとプラント ハンター話とか。青バラ(デルフィニジンとか)や八重咲きの話とかも 面白かった。後に、SFに出て来るその筋の植物をネタにいろいろと。 うわー読みたい本多い!メモメモ。しかし植物宇宙船の話が出たときに、 客席から「天地無用!は?」という意見が出て、しかし前の二人は全然 見たこともないらしい、というのが解って断絶を感じるのだった。 うむむむ。

・3コマ目[前田建設ファンタジー営業部特別プレゼンテーション ―空想科学と技術の距離2]:999の発射台は37億円。プレゼン内容は 公式サイトにて。面白かったのはやっぱり裏話的な所で。 鉄道橋梁の神様の人に聴きに行ったときは他のゼネコンの営業の 人とかに「どうやったんだ!?」とか聞かれたとか。ホントは偉い人から 話を通して貰って、マンガの話とか通じる若い人を紹介して貰おうと思った のに、その偉い人が自らどんどん相談に乗ってくれたらしい。その感動が 語りからから伝わってきて良い感じ。結構社内的な内幕とその効果を生真面目 に話していて、SF大会というよりは、なんかWEB系営業の結果報告会に居る様な 気持ちになる。まあ出てくる用語は予告も無しにオタな訳ですが。他にも 「前田建設は実在しないと思われてる」とか「ファンタジー営業部は 実在すると思われてる」とかいろいろ大変らしいぞ。「永井豪先生の忘年会に 呼んでもらえるゼネコンはうちだけ」「行き先表にバンダイが」他色々。

・クロージング:最近の通例としてマスカレードの後半あたりから。ア×××× 軍団の痛々し(中略)。それに被せるように、大元帥が(中略)もう会場騒然。 しかしアンドロー梅田台詞を口にする前に、お姉さんの力で場がどんどん浄化 されていくのには正直感嘆した(これだから男は、とかいう話もあろうけど、 SF大会ってのは煮染めた様なアレの集団だから、それを身一つ、声一つで 仕切ってしまったという功績は称えられて然るべき)。しかし、明日は我が身よ。 どう老いるか。これは今イベント最大の教訓だと思った。いやこれは本気で。 ユルイ場所だからこそ、自分には厳しく。ああ、それにしてもお姉さんの 絶対領域(っていうらしいよ!)はステキだった……(結局それかよ) (そうとも!)(その通り!)(俺たちは仲間だ!)<お前等はコミケの西館上 にでも行ってなさい。あっ 新ゲノム買わないと!

・打ち上げは秘密結社の面々と。しかし気がつけばいつの間にか大所帯になってる。 総統の人望だよなー。最初はホントに数人だったのにねえ。お開きの時間まで、 いろいろと話し込む。正直全然話し足りなかった。うーん。用がなければ僕も その後のオールナイト飲みに参加したんだが……!で、 来年のSF大会に関しては、 どうすっかなー、とまだ考え中。未踏県だし、宿泊型だし、行ってはみたい。 でもSF大会ってなかなかご当地観光はできないんよね。

・しかしあれですよ、「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」。 自分たちが動かないと。ゲスト・オブ・オナーも言ってた。「Do it yourself!」 まあ昔から大会参加者は口を揃えて言う事ではあるよ。


JUL.16.2005(SAT)

 SF大会初日。ディーラーズでウダウダしてからオープニング。 司会のおねえさんの見事な仕切りにウットリしつつサックリとOPを終える。 OPアニメはかなりデジスタ臭のするカッチリした作品で、単体での見応えが あった。いずれどこかでラストのHAMACON2の文字列を抜いた映像が見られる 気がする。オープニングもそこそこに1コマ目へと突入。

・1コマ目[ヤングキング作家の“妄想で描いてみよう!”]:徹夜明けの編集者 と徹夜明けのマンガ家達がハイテンションで御題イラストを描きまくる。そして その場でじゃんけんプレゼント大会、というある意味おいしいイベント。「鋼鉄の ロボを描いてください」とか言われても出てくるのはスク水少女な訳ですが。999 の車掌さんの正体(やっぱり半裸とか褌の少女とか)の中で大石まさる先生の 描き直したヤツが超ツボで死ぬかと思った。欲しすぎた。うう。うううう。でも やっぱり上手い絵が目の前で(下描きもなしに)どんどん出来上がっていくのを 見るのはなかなか脳内麻薬の出る体験だったと言える。やっぱ絵上手くなりたい わー。単純にそう思う。

・2コマ目[スペース・オペラの書き方 ライブ講座_対談:鶴田謙二―― キャプテン・フューチャーをテキストに]:まあ、案の定大元帥の暴走列車だった 訳ですが。冒頭から「みんな死ぬ、小×○京も今や鶏ガラが背広着て歩いてる みてえだし」とか「高千×は近頃ロクに書いても無えくせにスキンヘッドに しやがって(関係ない)サイン攻めだしよ。絞め殺さなきゃいかん」「人間講座じゃ 略歴に「銀河乞食軍団」のコジキが駄目で。そんな恐い連中が居る訳じゃネエのに、 いやテレワークだとやらないけど」他にも”福島×実訳”で出てるc.f.は元帥の 持ち込んだのを勝手に意訳抄訳されたもので、他にも同じ目に遭った人の名前を つらつらと上げ「それで家まで建てやがって」云々。「ま、今やそれも忘却の 彼方ってやつでさ」。文学青年崩れみたいな頃の福島×実(武道の達人)と神田の 古本屋で遭遇した話とか、面白いんだけど、あまりに遠い。ツルケンが漸く口を 開いて、c.f.は氏の中高のSF体験とイコールだった、という話。思い入れが大き すぎて、今回のイラスト仕事は凄く大変だったらしい。特にグラッグのデザインは、 自分流に「新しい」のを描こうとしても、まずあのキノコ頭から始めてしまう。 周りにキッパリ新しい野から始めた方がいい、といわれて漸く今のになったそうな。 あとあの縦割りもかなりキツイらしい、何を描いてもあのレイアウトにしかならない とか。客席からあった質問、「再読して一番イメージが違ったのは?」との問いに 「恐怖の宇宙帝王」を読んでみたら話が古くて、c.f.ってこんなに古かったっけか、 と思って宇宙服のデザインをレトロ調にした、んだけど他のはそうでもなかった、 寧ろ新しい……という話。ナルホド。大元帥はツルケンのイラストを「水野版より 一段とシリアス、イラストが違うとこんなに内容まで響くかと改めて驚いた」と 評され、「それにしてもあのヌララは色っぽいですな!あのヌララはいけますな!」 といたくヌララ絵がお気に召されたご様子だった。あと、ジェイムスン教授 シリーズも再販なるらしくて、イラストをまたツルケンが描くらしい。もう国内 では藤子版があまりに定着してしまっているので(というかあれが一番”正確” なのだ)、果たしてツルケンはどんな絵でくるのか……楽しみなところ。編集者 曰く「無くなっていくSFには無くなっていく理由があるのかも知れない、けど、 まあ商売になるんだったら、とみんな思ってて、それが最近の再販復刊ブームに なってる」ってのは、ナルホド。

・3コマ目[マンガとアニメーションのとらえ方、日米対比]:冒頭、アメリカで 少女漫画雑誌がでた、「アニメリカ」という、比較的古いアニメ雑誌を潰してまで 出したのだ、という話から入る。アメリカには元々「少女コミック誌」は存在して なくて、「コミック誌」は男子向けだった。ジャンプ系なんかはそういう文化と 比較的距離が無いので、受け入れられやすいんだけど、果たして……。でも、 実は(少女漫画の)単行本は既に結構な点数が出ていて、「カレカノ」「フルバ」 「ウテナ」などは人気がある(特にフルバはすごいらしい)らしい。フムフム。 聞いてて興味深かったのが、アメリカの漫画ファンには「漫画の歴史観」が決定的 に不足している、という話。日本でヒットした漫画、或いはアメリカでヒットした 実績を持っている作家の系列しか輸入されないため、かなり特殊化した文化理解に なっている(ドラゴンボールは知ってても、ドラえもんは知らない)、そして それは1950〜60年代、SFの傑作がどんどん単行本化されていた頃「アメリカって スゲエ!スペオペってすげえ!」と思ってた頃の日本の雰囲気によく似ているのだ、 という。ホントは100出てるウチの5くらい、ほんの上澄みしか見てないんだけど ね……あと、少女漫画系のイベントに来る女の子達の話も面白かった。所謂 「ヒーローとチアガール」の国の「チアガール」の印象があるけど、そういう イベントに来る女の子達は、サインを貰うときでも伏し目がちで、はにかみながら 「イラスト描いたんですけど、見てもらえますか……?」とか言う感じらしい。 氷川氏曰く「メディアの力は恐ろしい、乙女注入!って感じですね」。会場から 質問があって「今そうやって少女漫画にはまってる様な子達は、10年前はどうして たんでしょうか?」アメリカ人の人が答えて「頑張ろうとしてました」ナルホド ……あとファンサブの話やら、アニメ系の話には特に目新しい所はなく。今、 「Newtype」誌なんかは既に日米で部数が逆転してるけど、それは人口の差もある。 人気としては「一昔前の香港映画程度」ということらしい。まだまだアメリカで 「流行ってる」とは言い難い、流行ってるとしても一過性かも、というのが、 ”現場”の実感の様だ。

・なんか某ブログでもカラい意見が出てたけど、今回かなりダダ洩れでち刊ろ刊が 出回ってた気がする。あれって昔は深夜限定のゲリラ的なブツだった気がするなあ。 それもちゃんとしたプロが描いてる様な。最近のは正直昼間から見たいものでは ないし、見れたもんじゃない。拡刷版まで出てたけど(中身は一部を除いて同レベル) ちょっと、ねえ。子供もいるんだし。しっかりしようよ大人。


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