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古日記 2005年7月(前半)


ガキーン篇。



そこまで考えて、ぼくは慌てて精神的な咳払いをする。
いや、だからといって好きだってことじゃないぞ。
そうとも。欠点だってたくさんあるし。
あの親爺ギャグの癖とか。
試験前に泣きついてくるところとか。
貸したCDをどこかに置き忘れてくるのとか。
やたらにニコニコしてるところとか。

(新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー1」(p293))

JUL.15.2005(FRI)

 職場飲みがあって、まあ夜行バスの出る時間までなら、と一次会に顔を出す。 明日からのSF大会に備えて大荷物だった、のを見た新上司がいろいろ聞いてきた ので、SF大会だ、っていうと「へえ!じゃあ君は宇宙人を信じてるんだ!ねえ、 宇宙人が居るって証拠、あるの?」ギャグかと思ったらこれがかなり本気で。正直 まいりました。いやもう、SFの浸透と拡散なんてどこの世界の話ですかと。なじかは 知らねど、非常に悲しい気持ちに。こういうとき上手い切り返し方って無いもん ですかねえ。

・やっぱSF者は日陰で生きてこそ、かもな……


JUL.14.2005(THU)

 つ・ま・み・に・つーまませってっ、と例の曲が脳内延々リピートな一日だった ようだ。ガキーン。マグネロボ。あの牝メカのデザインは今考えてもやる気あるの かと。田丸ヒロシの最高にやる気無い時のデザインみたいだ。それはそれとして 今日帰ってきたら何かで押したらしくて「電車男」のOPに丁度間に合った。うわ なにこの劣化コピー。せめて音と絵を合わせようよ的な。まあそういうある種 分かったつもりで分かってない半可通っぷりがこのドラマの立ち位置とちゃんと 通じ合ってるっていうかですね(うるさいよ寝ろよもう)。最初の10分位で本気で もどしそうになったので黙々とシール作成作業。たくさん作ったのでだれか 貰ってやってください。そして結局ディーラーズの出品物はできず。来年こそは! って去年も言った。そんで去年から抱えてるネタはまだヒトコマも増えてない。 はー。もう描くの止めたら?

・なんでこんなテンパってるときに「マジカルエミの変身呪文ってなんだっけ?」 とかいう電話で小一時間悩まなきゃならんのか。ていうかそれが即出てこなく なった自分はもうあらゆる意味で堕落したと言える。結局google神に聞いて しまいました。敗北感。


JUL.13.2005(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。週末ちゃんと夜行バスに乗れるのかどうか。不安は つのる。ていうかそれ以前に今年一年ホントにSFを読めてないので(というかもう 虚構そのものに対しての情熱が激減しているので)自分は入り口のSFゲートで入場を 許可されないんじゃないか、そのままバスに乗せられて再教育施設に送り込まれる んじゃないか(SF大会に行った事がある人なら知ってると思うけど、大会では 受付にSFスカウターをつけた人達が居て、SF者と非SF者を選別する)、あの サバトにはもう二度と参加出来ないんじゃないかという、その不安が。

・某ブログで岸和田グランドホールとしゃり番のCMに脳が侵される、みたいな話が あって、気になって調べてみた。いやテレ大の重度視聴者としてはホントにあの辺の CMはどうにかならんのかと。特に誰やようわからん親子が「わたしのときもここが ええわ〜」「はようお相手見つけてね〜」とかいうのんが3回も続いた日にゃもう! あ、でも最近見いひんなああれ、と思たらその後 岸和田グランドホールで結婚してたんか……有言実行!えらい!と思いました。 ていうかあの親子の正体初めて知りました。でも相手の林先生は知ってる。 「林氏は再婚で、前妻との間に20歳代の息子と娘がいる。」て林先生そんな 年やったんか……でもいわれてみれば。

・しばらく(関西)芸能番組見てなかったなー(アニメばっかり見てて)と 思ってつらつら見てたら、あの ファンキートレイン(いろいろすごい)が終わってたらしい事も今知った。 ていうか3回で最終回て。キャロさん……芸能番組で思い出したけど 貴乃花親方の髪型については誰もつっこめないんじゃろうか。あと 最近某転職サイトで見かけた錣山親方の美しさ(特に肌の)には妖しささえ 感じたことを付け加えておこう。

・絶対少年。なんかダレ度たかまりつつあり。神隠しネタか?キャラの態度だけで 画面の緊張感を持続するのはもはや難しい。もっとギスギスした会話を!(それは やだな……)


JUL.12.2005(TUE)雨後曇

 仕事して帰ってきてSF大会用団扇印刷&団扇貼りして寝た。次回に向けて ダイソー団扇改造作を提案してみよう。いやシールタイプは貼るの楽で いいんだけどさ……。


JUL.11.2005(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。ルパン療法は体重が激増するので注意。

・いろいろ追いつめられつつある。逃げ道なんざ無いのさ。


JUL.10.2005(SUN)

 朝起きて喉が痛い。身体も怠い。ルパン療法に従って食えるだけ食って回復を 待つ。12時間もありゃジェット機だって云々。胃が落ち着いたので散髪に出かける。 高校生みたいな安い刈り上げが完成。あかんかな。CALLで某☆師匠と電車OP話など。 あと東京行きの話をいろいろ。帰りに閉館日の町立図書館に寄ってブックポストに 本を返却。

・白い原稿用紙を前に脂汗を流してみたものの神は降りてこなかったので仕方なく ネタをこそぎ集めて寄稿まんが5頁描き殴る。ペン入れしたら思い切りにじむので (なんでこれが「まんが原稿用紙」という名前で販売されてるのか本当に謎) 仕方なく筆ペンでぎゅりぎゅりと墨をいれてペインターで薄墨塗りしてjpgにして 送りつける。

・ウェブテント新作 くわがたツマミ放送中。また激すごい……延々見てしまう。絵や動きもそう だけど、この音楽がたまらなくいい。カレーパンのときからメロメロだった。聞くと なんかキュンキュンするよ。なんかこのフラッシュのなかには「大事なもの」が 大量に隠れている気がする。ホントに凄い。ギャラリーとかもヨダヨダ。


JUL.09.2005(SAT)

 白い原稿用紙の前で一日脂汗をながす。何も出てこない……なんか気持ち悪いな、 と思ったら微熱気味。厚着をして寝込む。

・先日のNHK-FMでのムーンライダーズを聴こうと思ったら最初の数分で録音が 切れてた。空MDだと思ってセットしたのが録音済みMDだったという寸法。これが テープなら上書きもできたろうものを!うう。うううう。それはそうとユリイカの MR特集号は結局買わないことに。勿論今や雨後の筍の如きサンボマスター関連 書籍も(まだ)一冊も買ってない。買っても読まないのわかってるから。

・某所よりMusicBatonとBookBatonが届いていた。いまさら回答。

■musical baton
・Total volume of music files on my computer
  43GB/12000曲

・Song playing right now
  坂本龍一/戦場のメリークリスマス

・The last CD I bought
  サンボマスター「サンボマスターは君に語りかける」

・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me 
  小沢健二「天使たちのシーン」

・Five people to whom I'm passing the baton
  もうブームは去った気がするのでわたしません。


■本バトン

●今部屋の棚に並んでる蔵書の冊数
 計測不能。

●最後に買った本(マンガ)
 竹本泉「さくらの境1」

●今読んでる本(マンガ)
 ・グイン・サーガ102巻
 ・シマック「人狼原理」

●よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊
 ・古賀亮一「ゲノム」(おもしろい)
 ・マイク・レズニック「一角獣をさがせ!」(猫少女だから)
 ・神林長平「ライトジーンの遺産」(ウィスキーがうまそう)
 ・ジョーン・D・ヴィンジ「鉛の兵隊」/「錫の兵隊」(設定のみ)
 ・ヴィアン「日々の泡」/「うたかたの日々」(もう読めない)

●バトンをタッチする三人
 バトンを抱えて死ぬる所存。

・夜中に水を飲みに起き出し、発作的に品川KID「タイム・アフター・タイム」を 読み返す。なんつーか、この絵が、この線が、このセンスが、目の保養。脳に 心地良い。青さ、瑞々しさ。忘れてはならない。何も無くしてない。まだ始まって さえいない。


JUL.08.2005(FRI)

 仕事して帰ってきてねた。だるい。風邪かのう。


JUL.07.2005(THU)

 帰宅したら「電車男」はもう噂のオープニングを終えていた。丁度泉谷しげるが カラんでいるところで。泉谷さんはなー。なんかこの人全然臭そうじゃないし。 妙に知性を感じさせてどうにも違う気がした。俺と吠えろ!っつーか。電車の人は なんか物凄く知り合いを彷彿とさせる風体で、その知り合いはでも全然キモオタ とかじゃない爽やかいい人君なのであった。うーん。これまた何か違う感じ。然も 沙悟浄と同居。普通に関西弁だし。エルメス造形はステキっぽかった。キター描写 は園山俊二っぽかった。ちょっとあのネットワーク描写はダレる。デジタル デバイドされてる視聴者(おじいちゃんおばあちゃんとか)には優しい描写とも 言える。グリッドマンとも言える。アキバを見下ろしながらケーキを食うシーンは 他人事じゃなくいい泣き所。「バーカ」「ウザいんだよ」「お前の代わりなんか いくらでも居るんだ」って面と向かって言われたことあるよね?みんな?

・ぱにぽに(アニメの)を見た。麦人がこういう位置で出てくるアニメを前にも 見た気がする。何だったろう。作画(画面コントロール)は尋常じゃなく良い。 しかし何かもうダメだ。かなり。結局相性なのか。原作も1巻だけ買って挫折 したし。

シュガシュガルーン のOP見てみた。うわ何カレカノみてー、と思ったら庵野コンテだった。こういう の、何ていうんだっけ……三つ子の魂、か。あと歌がロリータナツカシオシャレと 思ったら小西だった。こういう、良い感じの「いつものやつ」が嬉しい今日この頃。 本編は見てません。そのうちそのうち。あー、エウレカがたまっていくよ…… なんか見る気激しく失せてて。もっとこうさ、明るく行こうよ……的な。

竹本泉「さくらの境 1」:作者曰く「女の子三人が自活生活」。 三人の女の子が一つ屋根の下、というとやっぱあれよね、「ライラ・ペンション」。 と思って読み返してみたら、「ライラ」の方はもう少し事件がいろいろあった。 こっちはとにかくぼんよりしている。女の子同士のちゅ〜にはあんまり萌えない。 竹本泉のキスはもっとこう、「ちゅっ」っていうのがいいんだけどなー(何を 熱くなってる)。恥じらいと興奮が大事なわけですよ!

竹本泉「てけてけマイハート4」 :主婦篇。だめすぎる……とは思わず。そういうこともあろう、この人達なら。 特に熱烈に読みたい訳じゃないけど、読んでると楽しい。気が抜ける。いい休憩 漫画。「結婚」が「ゴールイン」ではなく、生活の始まりなのだという感じ。 今後は作者の日記漫画的素養がキレイに流しこまれる、のだろうか。期待。 そしていちいち掲載時の2色を描き直さなくても(多少高くても)2色で収録して くれればいいのに、といつも思う。この人の2色は本当にキレイだから。あと コーヒーはいれかたも大事だけど結局は豆の当たり外れよねーと。

・あと 30girlの1 の実物見て危うく買いそうになった。実物を前にすると、本当にこう、買わずには 置かせない力がある。デザインと萌えの融合……!!!ハァハァしながら何とか 小説コーナーに逃げてきたらもっと 強烈な表紙のライトノベルがあって、すいません負けました、こっち表紙買い してしまいました。だってすごいんだよこの表紙……!と思ったら 濱元隆輔の人だった。 ナルホド納得。小説表紙買いするのなんて何年ぶりだろう。邪神ハンター (読んでない)以来かも。あー、それにしてもリリコさんはステキだ。ていうか むしろカナコさんがステキだ。才色兼備で結婚願望とかもあって適度に少女なとこ とかモーサイコー。そしてそれを意図的に描いている作者の「三十男を萌えさせる なんてチョロイぜ」的な目線もまたキモチいいのだ(マゾヒスト)。


JUL.06.2005(WED)

 仕事して帰ってきてぷちぷりユーシィ(再)の最終回見て寝た。本放送の時に 途中で投げ出したんだけど、ラスボスがプリメ1のホクロちゃんだったとは。 知らなんだ。うーん。久々にやりたいような……いいか。面倒だし。しかし今 考えるとあのゲームってホント良くできてる。パラメータのバランスを取りつつ キャラを高めていく楽しさ「のみ」であそこまで食いつかせるんだからな…… いや無論グラフィックが赤井、ってのが最大の武器な訳ですが。あと ホクロって言うと何故かオザケンが「ぼくはこれからホクロのことを ラブリーって呼ぶ」とか言ってたのを思い出す。君のラブリーが。

日本沈没リメイク。もう国産長編SFの主人公は草なぎ剛(30)でウッド ボール、ということなのか。ていうか黄泉がえりまだ見てないんすけど。 日本沈没は中学時代の特撮マニヤの恩師にビデオを借りてみたのだった。 らんでいりゅう、これがあのらんでいりゅうか!(火浦功ファン反応)とか そういう。一度台風で小松左京が徳島に公演に来損なったとき、代わりに上映 されたんじゃなかったかなー。そこでも見た記憶がある。あの日、会場に来る途中、 本屋でとりみきの「犬家の一族」を買って、その「あしたのために」を読んだ 興奮の方が凄くて、正直よく覚えてない。チクショウ俺もこんな青春を送るぜ! とか思った19の夏。目前には人生初のSF大会が控えていた筈だ。

・スタパ氏による W31SAレビュー。ほほほほ欲しい!超欲しい!とか思ったけど ラジオはラジオで聞くしカメラは普通のデジカメを持ち歩くしOCRはスキャナが (3台ほど)あるし、と思って心を落ち着ける。ホント機能統合製品に弱いな >自分。十徳ナイフとか好きです。ツールカードとか。まあその意味ソフトさえ 入れればビデオにもラジオにもなるパソコンってヤツが、一番イカスと 思うわけですが。PDAとか。あー。軽量ノート欲しー。モバギサイズで現行 技術の詰まったマシン(当然乾電池駆動)を誰か作ってください。

・いや、でも今月はちょっと……某氏の結婚式もあるし、なんか今月はマジで 湯水の如く金が浪費される予感。家計簿の集計見て凹む。こらあかん。 デジタルデバイスはまだまだおあずけかのう。


JUL.05.2005(TUE)

 仕事して帰ってきてマイメロ見て寝た。ポップコーンメーカーの取って付けた 感が凄い。夜吐き気に襲われる。口内炎ボコボコ。胃がやられてるよな。ナルホド これが噂に聞く針のむしろってやつか、な日々。結構ね。

・図星をサクリと刺されて倒れ伏す。でもそれが俺なんだよ!○○○○じゃない 俺は俺であって俺でないんだよ!それが俺さ!醜い開き直り。


JUL.04.2005(MON)

  頭の悪い人の話し方チェックシート。つまりこれはもう喋るな、って事ですな。 いやもう。全部心当たりがあります。この組み合わせだけで日々会話してるんですが。 なんつーか、こういうのを口にしたら身体に電流が流れる矯正具とか作って貰え ないでしょうか。もしくは暴力メイドを雇って、こういうのを口にしたらモーニング スターで殴って貰うとか。自分で殴るか。


JUL.03.2005(SUN)

高橋留美子の「赤い花束」を購入。なんかこう、ドッと来る。こりゃあかん。 世の中のオジサンたちは斯う言うので癒されるの?もうこれはそういうレベルを 超えてると思うんだ……虚構でさえ「これ」止まりなのか、オヤジの夢は。この 圧倒的な虚無感。そして読者たる自分がそういう「オヤジ」の仲間入りを既にし 始めているのを、生活の端々で感じているという恐怖。つまり、もう他人事では なくなりつつあるのだ。このマンガが。ああ十把一絡げのオヤジとならん。死ぬ ときはみじめに。いつの間にか居なくなっている。居なくなっても気がつかない。 それがオヤジってもんだろう。ボンヤリ生きてるとあっという間にオジサンになる。 僕の、そう、31歳になって尚自分を「僕」としか呼び得ないこの僕が、一体この先 どうやって老いどうやって死んでいくのか。

遊画堂のりょうへいさん画廊が凄いことになっているので見ておくヨロシ。 脳のあり得ない場所をホワンホワン刺激される。ホワンホワン。ホワンホワンと 言えば「ゆめにっき」も凄い。先日暗闇の中で頭をランプにすげ替えて歩いて 居たところ「ほうちょう」をゲット。通行人刺しまくりです。


JUL.02.2005(SAT)

 急遽東京に向かうことにする。慌てていろいろ手配。そんな中今夜は久々に 大学仲間との飲み会があったのだけど、途中から何とか顔を出すことが出来た。 比類無き某夫妻、Y岡夫妻、N川先生と暫し情報交換。席を温める暇もなく夜行 バスに乗る。欠礼は平にご容赦を、という所。不安を飲み殺す。

新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー1」を半ばまで読んで、その悔しさ 哀しさは頂点に至ろうとしている。自分から望んでこの姿になったのに。自分の 選択の結果がこの31歳オヤジなのに。等身大の自分の姿を認めた上での後悔とは。 感情と追憶。感情と追憶だ!ああ、しかし僕にこんなペダンチックな「仲間」は いなかった……と書こうと思ったけど、考えたら高校生〜大学生の頃、僕の周りで 衒学的じゃない奴なんて居なかったよな、と思い直す。あの頃。徳島の、動物園 隣の高校で、回る観覧車を見ながら結構いろんなオタ話をしてたような気がする。 隊長とツツイ話で盛り上がったり、K藤氏と職員室でアスタウンディング誌ネタで 英語教師を煙に巻いてみたり、司書のお姉さんと古今東西SFタイトル合戦したり した。嗚呼成程10年以上を経て高校時代の記憶浄化も大分進んだと見える。あと パソ通やってたからねえ。そういう会話には飢えてなかった。寧ろ今の方が。 「もうそういう年でもないしね」ということか……あの、頭ばかり大きくなった 高校生の、背伸した、気恥ずかしいほどの、鼻持ちならない程の清々しさ、それは つまり「終わりを予感させる」事で輝く刹那の若さだ。フリッパーズだ。アノラック からバッヂを外せ!と叫び得る輝き。書き手の視点は現時点より未来にある様だが、 それでもこの時期の「そのうちの未来」が目前に迫る焦燥感をありありと思い 出させる。そして当然「あのときのときめきを確かに思い出せるけどもう二度と 感じることはできない」のだ。昨夜読み終えたばかりの小説の感想を語り合う、 あのマジックフィーリング。思えば僕にとっての読書熱中時期はホンの2年か そこらでしかない。如何に高校時代の趣味趣向が人生を規定するかという。 そういう話でもないか。

・「そしてなにより彼は、本を読んでた。」「『読む』っていうのは、つまり読む こと以外の報酬がないって意味だ。味わうためだけに味わうってことだ。」ああ。 悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい。一体僕は何をやっとるんだ。ボルヘスも 読めてねえ。ヴィアンだって再読しきれてないし。SF大会は目の前だっていうのに、 何一つできてない。気がつくとコーヒーメーカーのコーヒーが抽出されるのを ボンヤリ眺めていたりする。時間を無駄にしてはいかん!ハッ!宗方コーチ!?

・それはしかしゴールが明確に見えてる人の台詞だよな。目的がない人生に とっては所詮「無駄な時間はない」という事しか言えない。ラブやんのカズフサ 的人生が「無駄」なのだと断じる事が果たして出来るのか。自分はカズフサと どう違うというのか。所詮人生死ぬまでの暇潰し。そう言い切れればまだいいが。


JUL.01.2005(FRI)

 職場でいろいろ。気が重い。

・日経今日からの「私の履歴書」はシマノ会長。筆者の顔が実にステキオヤジ。 いい顔だ。満ち足りて尚輝く感じ。これはちょっと読んでみたい。その前が酷すぎた とかいうオチはなし。しかし愛の流刑地はどこまでいくのか。流石に飽きてきた (結局毎朝読んどるんかい)。殺して……

・JavaWorldの表紙は何でああもロリッコ満載なんだろう。健全な風体だが、かなり 真性だと思う。毎号毎号、恐ろしい。

・フタコイオルタ最終回:夢オチでいいよもう。ホント。充分楽しんださ。

・某タカミン氏のブログより お弁当が衝撃的。特にお蝶夫人弁当。ベラ弁当も凄い。唐沢なをきの 米マンガも超える勢いだ。

ゆめにっき。超ヤバイ。見た瞬間に「これはヤバイ!」とわかる手触り。 気がつくと2時間くらいやってしまう。この言いしれぬ虚無感。無目的に ただ歩きスイッチの様なモノを押してみたりする。ドボドボと吸い込まれて いく何か。スタパ氏が「つきつめるとゲームは画面に合わせてボタン を押すだけのことだ」という様な事を言っていたけど、そうではない何かが ここにはある。ボタンを押すことで何かがあるかっていうと、何もないのだ けど。いや、ゲームなんて須くそうか。昔「スイッチ」っていうゲームが あったけど、あのとき感じた強烈な虚無感(決して否定的な意ではない)を 久々に感じさせられた。あつくもなくさむくもなくいわば虚無い。


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