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古日記 2004年7月(後半)


夏を見る宇治野原唐草乾く篇。



「お疲れになったのね」
 妻は銚子を取って言った。
「くたびれた」
「よくやすんでいらしたけど、せっかくですから」
 妻は盃に銚子を傾けた。今西は指で目をこすった。
「うまい」
 今西は盃を飲み干して、びん詰の塩辛を突っついた。
「どうだ、おまえもひとつ」

(松本清張「砂の器」)

JUL.31.2004(SAT)台風

 やっちまった日。つい調子に乗って相手を思いやれない発言をしてしまう。 いつも人に優しくありたい、と思っても、結局はこの程度か。ひたすら反省と 落ち込み。酒が無くては眠れぬ、とジンを呷る。


JUL.30.2004(FRI)

 夕方から急激に風が強くなる。台風が来るぜ。吉野川橋の上を走っていたらでっかい 花火が上がりはじめて、ついつい花火に誘われて田宮の方に寄り道。間近で花火を見て、 一番亭でチャーシュー麺と餃子を食って帰る。

山田祥平のRe:config.sys/モニタの向こうに感じる気配今回はパソ通と一行の 文字数(全角38文字+改行、位か)についての話。書き手が、レイアウトまで意識して テキストを書くようになった事の意味など。「自分が書いたメッセージが、最終的に 第三者の目に触れるまで(読んでもらえるかどうかは次の問題だ)、すべてが自分だけ の掌握下にある。パソコンがメディアとしてとらえられることが多くなったのは、 こうした面とも無関係ではあるまい」云々。これはそのまま後の「ホームページ」へと 論を広げていく、のだろうか。Webページは紙代の要らない同人誌だ!という「発見」 を声高に叫んでいた時期もあった。このシリーズは単なる昔話には終わっていなくて、 故きを温めて新しきを知る、という感じでステキなのだ。


JUL.29.2004(THU)

 台風迷走中。暑い。負けそうだ。

「げきを飛ばす」誤解7割 文化庁の日本語世論調査。ハ、これだから若いモンは、 と思って記事を読んだら正解だと思っていた理解が悉く誤用だったので恥ずかしい。

小堺一機さん、病気のため番組一時降板。あわわ。おすましだけかと思ったら。 おすましも一回は見てみたいんだけどなー。


JUL.28.2004(WED)

 コミケ前な上グラVでリソースを使い切っている皆さんコンバンハ。拙者は無印 で買った爪ヤスリで爪をヤスるのだけが生き甲斐です。もー爪ツヤツヤよ。コミケは 行こうかしらー、と思った頃にはもう増発含め高速バスは全滅という。まあ翌週が SF大会でもあり。また冬にでも。でも聞くところによると 今年の9月29日に地球の終末が訪れようとしているらしいし、やっぱ行くべき なのかも……いや、地球に終末が来ても、SF大会だけは継続されるのはお約束。

マリカクOPでリリアンリリアンな夜。某氏のマリ銀のタイトルを忘れて 「トリューニヒト様が見てる」とか言ったら素で嫌がられた。/ フバとか見てるとシノブ伝が面白そうで ならくて悔しい。/サムライチャンプルー、唯我独尊侍。お付きのボイスパーカッ ショナーが無駄で良い。山寺のお調子者キャラは昨今ゾロリ先生を彷彿とさせる。 妻子ある身であのでっかい夢の持ちようは、ああ、きっとあの奥さんが「良い」ん だろうなあ、などと。然し全編下らない。実に良い。/よみうりで のだめ。 「主役はあくまで音楽」という作者の語り口が如何にも。/ ミルメークは名古屋の薬屋さんが作った昭和42年に「脱脂粉乳はおいしくなくて 子どもたちが飲まないから何とかしてほしいと学校の先生に頼まれて作ったのが ミルメーク」なのだそうだ。脱脂粉乳じゃない世代。最近の給食ってどんななん じゃろう。


JUL.27.2004(TUE)

 無性にドリトスが食いたい夜。エイクロイドっぽくボリボリと床にこぼしながら。 帰りに大海子の24Hスーパーに寄ってドリトスを探すも見つからず。以前山盛りで 安売りしてた時に買い込んでおけば良かったよ。代わりに期間限定カールマヨネーズ &クレイジーソルト味を買ってわしわし食う。マヨネーズとクレイジーソルトが三度の 飯より好きで三度の飯には必ず使うほどマヨネーズとクレイジーソルト好きな拙者と しては、いや、まあ、好きなんだけど、何やらうまい棒食べてる見たいな気持ちに ……ニャッキ氏の名言「うまい棒のコーンポタージュ味をおかずにご飯を食べる」を 思い出してみる。

・中島らもが亡くなったそうだ。飲んで酔って転んで頭を打って死んだという。ああ、 らしい。ウヰスキーを飲んで偲ぶ。


JUL.26.2004(MON)

 気が付くと右足首の痛みが無くなっていた。明日あたり久々にDDRでもやって みるか。飛んだり跳ねたりキラキラしたりな。

・気が付くと2時頃までサヴァイヴを見ていた。爺さんの人生語り(田舎の町工場で 人生を終える筈が、宇宙船のメカニックになって宇宙の神秘を見てきた云々、の下り) にSFを感じて泣ける。あと世間で話題だったメノリの腰とか見て納得。


JUL.25.2004(SUN)晴後曇

 眠れない。暑くて。寝不足だ……一日中うつらうつらの日。とりたてて何も無し。 海まで散歩した位か。発作的にモダンチョキチョキズを連聴したり。

・曽我さんとジェンキンスさんの子供達は両親両方に似ていて遺伝子を強く感じる なあと思う今日この頃。

マッハ!!!!!!!!が面白そうだ。スキモノ達は既に騒ぎ出している。ムエタイ 最強ッ!!!!!!!!


JUL.24.2004(SAT)

 昼頃目覚めるも、脳が完全に茹だっている。脳細胞は最早灰色の湯豆腐に似たり。 何も考えられない。クーラーは不自然な涼しさでどうも苦手だし。夏は汗だくで ゴロ寝するに限るよな、と自分を騙くらかして夕方まで。涼しくなったので車を出して 文化の森へ。 ジェゴグを聴きに行ったのだった。青く黒く暮れていく夏空、蝉の声を圧する 重厚な音。低音部はちょっと竹から出ている音とは思えない量感。しなやかな褐色の 踊り子達に胸踊る。その流し目、なびく髪その美しさよ。髭の踊り手はどうでも いい。野外劇場を埋めた客もノリノリ。阿波踊りが近いので血中踊り濃度が高まって いる模様。近くに居た印度系の長身な婆さんが、もの凄い良い動きでガンガン踊って いて印象的だった。あの動きはタダモノではあるまい。惜しむらくはもう少し熱気と 湿度があればなー。今夜は涼しかった。以前聴いた時は、ホントに茹だる様な暑さの 中、良い感じにグラグラになってたのよ。野外劇場を後に深夜営業中のCALLに 出かけ、新製品など弄りつつ駄喋り、駄喋りつつまたパイナップルを貰う。剛の者 達の剛な会話を聞くのは楽しいものだ。バスケの体育館に寄って、I上氏とこれまた 駄喋るだけ駄喋って、そのくせバスケはサボったり。もーほんとダメダメ。帰って きて、少しだけ本を読んで、飲んで、寝た。


JUL.23.2004(FRI)

 週末はサヴァイヴ&ハガレン処理。眠気に負ける。おとなしく寝た。


JUL.22.2004(THU)

 痒い。どっちの料理ショー見てエビフライにコッテリしたタルタルソースという 幻想を当て所もなく夢見る。あああ。あああああ。あと鉄人28号京都篇後半を見て イライラやるかたなし。でも見ちゃうのは何故だろう。それでも、まだマシ、だから じゃろうか。警官隊が草の根分けて人工知能を探してる描写にややウケ。しかし まさか巨大な歩く人工知能だとは。裏切ってくれる。そしてEDのチェリッシュ。 なのにあなたは。そんなに京都がいいのか。


JUL.21.2004(WED)

 帰り、いつもの道のいつもの角で曲がろうとしたら何やら分離帯に人だかりが。 車が横転していた。怪我人が居ないといいけどな。そしてまたしてもサムライ チャンプルー録画ミス。後半が切れていた。延長フラグつけとかないと駄目か…… なんかこう、理不尽。関テレ サイトでチェックこまめにするしかないか……来週もかよ。

・面倒がっていても仕方ないのでSF大会の足を探す。丁度夏季限定の徳島〜名古屋 往復高速バスがあったので、名古屋までそれに乗っていって、そこから岐阜へ、と いう感じ。8/20(金)の夜23時に徳島を出て、翌21日(土)朝05:40名古屋着。帰り は8/22(日)の夜23時に名古屋を出て、翌23日朝徳島着、というプラン。後泊も考え たけど、バスが出てる期間が丁度22日までだったので、残念ながら。で、22日は23時 まで待ちが発生する訳で、その間に食のワンダーランドを楽しむとしよう。お薦め あれば教えて下さい。

・あと間に合えばSF大会では未発表17頁漫画を頒布予定。ディーラーズが取れ なかったら手渡しででも。あとは色塗りと印刷だけだ(やれるのか)。

・カトゆー家より 一目でわかる!マギー司郎の一門系図。や、これは便利だ。

BSアニメ夜話 だそうだ。あたた、とうとう来るべきモノが来た。見るのが恐い。漫画夜話はやや 他人事、我関せずな目線で見ることが出来たけど、アニメは。アニメはさ。脳の血管 プチプチ切れながら重箱の隅つつきまくる視聴スタイルになりそう。気になるライン ナップは「機動戦士ガンダム」「アキラ」「あしたのジョー」「カードキャプター さくら」だそうな。この網羅っぷり。ああ、成る程奴の仕事だよ。


JUL.20.2004(TUE)

 仕事して帰ってきてアニメ見て寝た。

・先の サムライチャンプルーを見る。食のワンダーランドこと大食い選手権。大塚芳忠 のエセ外人喋りはいいものだ。外人喋りと言えば個人的には科特隊パリ本部の人の喋り が印象的。ジャミラの。あと大食いしたフウがしばらく膨らんでたのが受けた。この いい加減さ、投げやりさ、バカバカしい無意味さが夏っぽくて好きだ。夏の夜に 相応しい。何も考えず、ただ、ケラケラと笑える。ビールの肴にいい。ほろ酔いの 頭にエンディング 「四季ノ唄」の絵と音の心地よさ。屹度こういうのにはオリジンや類する曲 が存在するのだろう、もっと「こういうの」を聴いてみたいものだと思う。


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