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古日記 2003年12月(後半)


コミケで上京、ブラブラ篇。



「たぶん、そんなことじゃないかと思っていたんだ」
 酔いがまわってきたせいか、その声はなさけないくらいかすれてしまった。
「君のほうから会いたいなんて言うときは、たいてい、ろくなことじゃないんだ」
 ぼくたちは顔を見あわせ、すこし笑った。そういうところだけは、
あいかわらず気があうのだった。

(北野勇作「昔、火星のあった場所」p149)

DEC.31.2003(WED)

 祭りは終わったものの、そのまま首都圏をフラフラ。某所のカウントダウンを覗く。 寒かった。


DEC.30.2003(TUE)

 三日目。挨拶回りな感じ。 こう1さんの所でスケブにらくがきしたりしつつ「もうすぐ30ッスヨー」「来年は 20代最後の夏!」「俺なんかもう今年の夏が最後の夏だったよ!」「あうあー」みたい な切ない会話を切なげにやってみる。

・犬上すくねの恋ディス本がエロくてよかった。


DEC.29.2003(MON)

 二日目。特に買う物も……とか言いつつ気がつくと鞄が膨らんでいる。しまったー。 何か旅行モノとかおもしろくてさー。ついつい「ここからここまで全部ください」を 連発してしまう。旅行記は日記漫画の醍醐味とも言える。昼飯をどらんく氏方面と ご一緒させていただく。あと貧血の新刊も。くわとろ先生凄すぎ。「あのこは畜生の ように道端で死にますよ/ぜんぶ先生のせいでござんしょ」うわー。似合いすぎ。 この「読み替え」の切れ具合は本当に凄い。基本的にオタクってのは「○○は○○の ようなもの」というのが大好きなもんだけど、そのベクトルでここまでやってしまえる。 何とかしてまとまった本にしてほしいと願うばかりだ。木戸氏と合流して委託先に ご挨拶したり。夕方、立川駅の本屋で時間つぶしに読み始めたSFMのグラン・ ヴァカンス前史が滅茶苦茶面白くて参った。ちゃんと買って読もう。あとゲーマーズ で福袋を眺めたり。待ち合わせ場所で待ち合わせてから近くの焼鳥屋で飲み。面子は イカデビル総統京典さんAnnieさん秋坂氏と拙者の5人。 樽酒を連続投入して光の速さで酔っぱらいになってしまう。途中から何話してたのか 覚えてません。またか。なんか星見の話とか凧回収の話(「悪の秘密結社の力で 東京電力を出動させたよ!」「違うだろ!」)とかゴジハム話とかぴちぴちボイス でライブスタート話とか。あとコミケ収穫物話とか。りょうへいさん萌えとか ざちおさん萌えとかそんな話をしてた気もする。総統の部屋に転がり込んで、 「もえたん」読みつつ泥のように眠る。


DEC.28.2003(SUN)

 東京に乗り込む。初日は特に買うものも無く、新宿近辺を彷徨く。


DEC.27.2003(SAT)

 東京行きの準備とか買い物とか読書とか。夜バスに乗る。


DEC.26.2003(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。

・イカデビル総統が12月29日にプチオフを開いてくださるそうです。 場所は立川駅、19:00頃から。待ち合わせ場所はみどりの窓口で。参加表明は 白炭屋の掲示板かイカデビル総統のメールアドレス madox@hyper.cx まで。初参加者も歓迎です。


DEC.25.2003(THU)

 メリークリスマス諸君。今日のヤマムラアニメーションは「どっちにする?」 ひたすらほのぼのと楽しい。作り手の楽しみがそのまま出ている様だ。

「線メリ」 と過ごすひとりきりのXmasウォーーー!(泣きながら)。いい記事だー!後半 に至って自棄になっていく様は見事という他無い。いや、以前 ミッチーの名を変換して喜んでいた時もどうかと思ったが、今回の記事により 岡田有花の名は更に人の心に深く刻み込まれる事になろう。長田結花とも似ているし。 昨日の あひるメモリレポも味わい深かった。

ESA火星探査機、周回軌道に投入成功。いい顔だ。


DEC.24.2003(WED)

 鬱はやや晴れた。昨日の筋肉疲労がドっと押し寄せる。右脚がビキビキ。仕事を 抜け出して車の中で聴いた「さるものにござる」第三回は政治経済。あーしみる。 しみるなー。年末って感じだ。帰ってきて映像の世紀。アメリカー。この回好きで 何回も見てるんだけど、何か今見ると疲れる。昔は「1920年代アメリカ」の字面 だけでお茶碗三杯はいけたもんだがなあ。妄想力は確実に低下している。

・お茶碗三杯は「げんしけん3」の大野さん@海だろうか。大変だ。ていうかもう、 殺す気ですか。いっそ殺して下さい。ざちーさんに言われて気付いた内腿のホクロ で心臓が止まる。まるでネンネの様に俯いてミウミウビーム並に血涙が。下の方 だけ濡らしてんじゃねえ!大体その水玉はなんだ!ぐあああ。で、まあ造形の破壊力は 大野さんな訳ですが、キャラ的にはどーしても咲ちゃんメインで展開していく、様に 出来ている。他の連中は放っておくとずっと自分の世界で生きてるからなあ。 しか(以下延々と書いてたら鬱になってきたので削除)

木尾士目は、「ビデオ 盗み撮り」の世界であるという切り口に深く頷く(この人のマンガ評はどれも切れ が素晴らしい)。この「悶え」感覚はまさにそれだ。だがそれだけではない、いや、 1巻の頃は確かにそう言う部分はあったが、現在の所その「隠し撮り」テイスト を匂わせつつ(3巻でいうと咲ちゃんと斑目二人っきり、とか、PC購入エロゲインス トール後の笹原密着描写なんか凄まじい。イデデデデ。こいつらは俺だ!何故知って いるんだそのことを!みたいの満載)も、結果として出来の良いキャラマンガに 落ち着いている。問題は笹原だ。奴こそがこの世界をぶち壊す(あからさまな 虚構をリアルライフに。キャラマンガに安心して浸っている読者に対して抜き身で 斬りかかってくる様な)爆弾で有り得る。果たして。

・掲示板の方で「斑目には幸せになってほしい」とか書いたけど、考えたら斑目は 今が一番幸せだと思う。ドキドキこそが人生のエッセンスだ。好きだよと言わないで つまらない台詞よ知らんぷりできるのが恋愛の才能ッ!


DEC.23.2003(TUE)

 午前中一杯かけて土木作業。三立方メートルの砂礫をスコップと猫車(一輪車) で運搬。あと錆びまくった鉄骨をブラシで磨いてスプレー吹いたりしてた。夕方は 県南にでかけて買い物。クリスマス時期から年明けにかけてのホームセンターが 好きだ。いやホームセンターは何時だって好きだ。「モノ」に溢れた棚を見ていると、 それだけで豊かな気持ちになる。こたつの脚を4cm高くするパーツとか超欲しい。 古雑誌でも挟めや>自分。帰りに藤井青銅の「さるものにござる」を聴く。先週は 1回目しか聴けてなかったのでラッキー。2回目はスポーツ特集で早速替え歌。 まったくもって黄金の青銅節で、大いに笑う。夜は鬱鬱と過ごす。脳内麻薬に まかせて酷使した筋肉は、身体が冷えると同時に悲鳴を上げ出すのだった。

・「さよなら銀河鉄道999」は久々に見たけどガックリ感は変わらず。やめときゃ よかったのにねえ、というか。部分的に作画が走ってるのが逆に辛い。ヤマムラ アニメーションは「バベルの本」:バス停で拾った本を開くところから始まる冒険。 妹の造形が萌える。「遠近法の箱−博士のさがしもの−」:マルチプレーンが効き まくった”作者らしい”作品。些かのアヴァンギャルドさが逆に新鮮だ。


DEC.22.2003(MON)

 仕事して帰ってきてカップ麺啜りつつ「銀河鉄道999」。去年も今頃見た様な 気がするが。何度見ても良いモノは良い。「男なら(中略)鉄郎はそれを知っていた」 「家を出るとき別れは言ってあるさ」「長年の放浪生活がたたって宇宙病に」 「ミルクは身体が錆びる」「何が欲しいというの私それとも愛」ハーロックが斜めに 傾ぎながら歩くのとか最高だ。メーテルの表情とかも今見ると結構意味深に作って あってスゴイ。昔はなんかよく解らないおばはん、というイメージだったが(或いは 2chの「私はメーテル…」の様な)、今見ると少女の様でもある。ヤマムラアニメー ションは「頭山」「KIDSCASTLE」。前者は映像の美しさに途中から呆然となって しまってた。あのサクランボ食うシーンからしてもうやられた感じ。スゲエ……後者は 兎に角音が楽しくて。ズボンを吐くときの擬音が「ズボン」ってのがいい。あとは 映像の世紀見て寝た。こっちももう何回目か知らんが、やっぱり見てしまう。


DEC.21.2003(SUN)

 熱燗と焼酎とビールをチャンポンで呑んだ報いの二日酔い。何もやる気が出ない、 のは飲みの所為ではないのだけど、特にここで書くような事でもない。いつかネタに するときもあろう。そうだといい。買い物したり、ビデオ見たり。今週の エンタープライズ はアーチャーが己の持つ身勝手な共感(アメリカンウェイ)を押さえ込んで、 汎銀河的な意識を語る、という「艦隊」への一種の階梯を描いていて、なかなかシブイ 出来だった。艦隊の誓いは決して他種族から押しつけられたものではなく、こうして 自らの葛藤の内から生まれてきたのだ、と。「決して神を演じてはならない」の一言 の重さよ。アメリカの葛藤がそのまま描かれている様でもある。あと滅びかけた種族 の所にやってきたフェレンギが何をやったのか、あのシブイ表情からも大体予想が。 /アバレ:オオアバレンオーは兎も角アスカさんのアバレっぷりたるや。なんかもう 付けたり外したり大変だな。ときめくぜ。/555:海堂さんのオチキャラ扱いは 今後も続くのか……/ナージャ:なんかラストを前にして人間関係がややこしい。 基本的にフランシスのヘタレっぷりを楽しむのが正解か。


DEC.20.2003(SAT)市内は雪だったという

 なんかわりと鬱な発見。マジかー。ああ鬱だ鬱だ、とゴロゴロしていたら日が 暮れた。日本東洋研の面子で飲み。場所が解なかったんでiモードのぐるなびを開く と、地図まで出てきてその便利さを体感・感動したりした。思わずススススゴイ! 凄すぎる!ていうか超便利!今すぐ使って行きたい!とか似非スタパ調に。で、その 十ふ屋で食って 呑んで(うまかった……)、カフェで駄喋って(「もうすぐ30だぜー」「自分が 30歳になる頃にはゲルググ位支給されてる筈だったのになァ」「結局旧ザクで運搬 任務とかさせられっぱなしよ」)、Y夫妻と比類無きO氏は解散。僕はと言えば、 結局N川センセイとシケた飲みを展開してしまうのだった。いやもう、実にシケてる。

・「ああっ女神さまっ27」:日常ネタが良い感じ。もう少し落ち着いた画面でも いいんじゃないか、とは思うんだけど……/「戦え!アナウンサー6」:最終巻が 買えてなかった。やっと読めたよ……で、面白かったー、と読み終わる。なんか こう、キャラクターが生きてるいいマンガでした。/「彼氏彼女の事情17」: パパはビッグなミュージシャンで格好良くて不良。どんどん夢物語になってる気が する。ていうかもうどうでもいいです。みたいな。しかし妊娠かー。どーすんだろ。 妊娠出産が人生のゴールだとは思わないけどさ。やっぱねえ(そこうるさいよ/ 「アニマル横町4」:本屋に行ったら売ってたのでつい買ってしまった。flashの おかげで読者が広がった、と作者も語っていたが、僕もその一人だ。夏目氏言う ところのユートピア物。なんか安心して面白がれる。あと頭の中で勝手にflash 化して読んでる気がした。イヨの目がたまらん。/ファンロード12月号:結局買って しまった。ながいけんの新作!かとおもったら、モテモテ以前にサンデーで没に なったってアレでした。お年寄りグッドラック永遠に、ってやつ。うーん。


DEC.19.2003(FRI)山は雪。街は雨。

 昼に雪が舞っていた。他、特に語ることはない。大変なのは皆同じだ。


DEC.18.2003(THU)曇。雪の予感。

 なんかいろいろ大変なのだ。なのだなのだなのなのだー。あの アニメ版ゆめりあの ムチーンな絵ってどうなんや……限りなく本来の絵と別ベクトルを志向している気が してならないモネー(語尾)。元ゆめりあの偉い人は最近どうしていらっしゃる のでしょうか。

・年末と言えば 映像の世紀ですなー( 粉塵工場)。21世紀になってわりと経つけど。今度こそ全部残そう。SVHSで。 テープかよ。いや、これ録画する為だけにディスクレコーダー買う人居るんじゃ ないか。兎に角絶望的な気分になること請け合い。自分たちの轍を見つめ、絶望の 果てにある21世紀を見つめよう。出来れば世界中で放送して欲しい。年末一斉に。 我々人類に必要なのは、励ましじゃなく反省だ。過去を見つめ、過去を否定し、 過去の愚行に唾吐く勇気だ。世界を滅ぼせる力を持ちながら、いつまでもガキの ままで、成長を知らない。今やろうとしてることは、いつか誰かがやってないか? オー全てのことは一度行われてる!最後のフロンティア、は宇宙しかないだろう。 何故それがわからん!血湧き肉躍る真空と放射線で満ちた宇宙へ。死ぬまでには オニール型コロニーが2,3個は出来て落ちてる(落ちるのか)と信じたい。その為 には月基地とか軌道エレベーターが必要で、その為には超強力なケーブルが必要で。 「増えすぎた人口を宇宙に」って危機感が無いのがいかんのか。産めよ増やせよ。 すいません酔っぱらいで。

・そうそう、ベイG、ツェットバルト家の中でガーランドさんだけショボい。 兄弟はみんな野球とかF1とかテニスとかで世界一!そして俺もベイブレードで! だめだ……この世界は未だによく掴めない。前半のベイによる心理描写はもう ついてこれる奴だけついてこい見たいな感じで。家訓ってやつには憧れる。田中 芳樹的に。

raku-gaki.com イカスFlashサイト。なんかアンビェントォー(テツコ声)

SONYロボさん。走って……るのか?これは……


DEC.17.2003(WED)

 眠い。最近ちゃんと寝ていない。うう。「鉄腕バーディー」の3巻を読む。 相変わらずちゃんと面白い。この世には無慮大数のマンガがあって、後から後から 新人は沸いてくる。然しその中でも、ゆうきまさみは「僕らにとって正しい」マンガを 描き続けてくれている希有な存在だ。「じゃじゃグル」の時は正直どうなんだろう、と 思わないでは無かったけど、クニエからこっち、”ちゃんと”面白い。価値判断の 基準が「SFかどうか」な奴。某氏と「やっぱオンディーヌはハラダトモヨじゃろなー」 とか。こういう「みんな読んでる」っていうのも大切だ。マンガの感想は共有して こそ。いや、感想、書こう……

・書こうにもアニメも漫画も活字もまともに読んでない。最近、寝る前「クレギオン」 シリーズを(少しずつ)読んでいる。どこといってグイと食いつくポイントはない んだけど、トータルで面白い。設定が美味しいんだよな。設定でお腹一杯になる。 グインの外伝新刊も読まねばなあ。少年探偵アルド・ナリス!

・サワスペより sawada氏による出版社建もの探訪。アスキー系にこだわる気持ちが解り すぎる。どこも驚くほど立派な「○○ビル」ぞろい、な中、しかしオチにしても 晶文社の姿にはビビった。いや、でもこういうのがふさわしくは、あるか…… サイのマーク。電波新聞社は僕も見に行きましたよー高校生の頃。しばらく 前を行ったり来たりしただけ。影さんは見かけなかった。


DEC.16.2003(TUE)

 ゴリラ型飛行船に追いまくられるランカーの哀れさに、いっそ無常観さえ感じて しまう今日この頃。プリンプリン達もあんな最果ての地でいったいどうやっていこう というのか、と心配になるのはもう大人だから。あー心配だー心配だ(例の口調で)。 ナウイのはジャズダンスさッ。……なんか弱ってます。このところ。寝よう。 それはそれとして「アグネス仮面4」を漸く入手。鬼神の言動に腹がよじれるほど 笑う。あの圧縮された鬼神の顔!素晴らしい。ベルト看板合体パフォーマンスにも 痺れる。しかし最後にモノを言うのは身体だけだ。発作的に腹筋とかダンベルとか 腕立て伏せとか始めてしまったよ。力が全てだよなァー!!

・昨夜の青春アドベンチャーを聴く。藤井青銅節満点で幸せな気分。「バカの壁」 までひっぱる、あの強引グマイウエイな引っ張り具合が実に素晴らしい。心温まる。

クロ高11話:修学旅行−中止−竹之内アメリカへ−マスクド竹之内。同じ星空を、 の下りで受けた。なにげに内藤玲上手いよなぁと思う今日この頃。

にっきなんだにゃ!!より もえたん神社。やちよ氏曰く「萌えに拝む時代になったとは」。


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