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古日記 2003年12月(前半)


酒と泪と男と男篇。



人気のない夕暮れの舗道を歩きながら、ぼくたちは、ほぼ同時に空を見上げた。
分厚い雲の層が、等速度で移動している。まるで、ぼくたちを乗せた世界が、 どこかへ流れていくのを見ているような気がした。

(北野勇作「昔、火星のあった場所」p148)

DEC.15.2003(MON)

 24時頃帰宅。泥の様に眠る、前に取りあえずプリンプリン。あのゴリラ型飛行船 (股間にゴンドラ)は流石にヤバいんじゃないかと思いかけていた所あっさり退場。 あんな雪と氷の極寒の地に、信じ難い薄着っぷりで放置された一行の運命や如何。 ていうか死ぬる。友達からFAXが来て、プリンプリンのベストソング集を作って 聴きまくっている、という。それはナイスアイデア。心配したってーいーいーことー なーい。心配なんかは大人に任せましょうー心配なんかは子供に似合わないーいー いーいー。もうすぐ30。

・あと劇場ハム太郎の特番とかついつい見てしまった。

・ああ、早速 PCwatchがPSXをバラしていた。おまけに今回は ドライブ部分まで。読者の期待に応えようと言うその侠気に涙。


DEC.14.2003(SUN)

 目覚めれば全身から酒の匂い。夕方多少マシになったんで、古本屋でヒラマツ ミノルの昔のマンガとか立ち読みして疲労。そういやアグネスの新刊買ってねえ ……CALLで山積みのPSX箱やら極薄の新VAIOを眺め撫でさすりつつ、貧乏人は 乾電池を買って帰るのみ。帰宅して昨日組んだコンポとPS2を繋いでRez。 しかしエリア5はクリアできず。DDRとか音ゲーをひとくさり。今週のNARUTO とか遊戯王とかハム太郎とか見て寝た。


DEC.13.2003(SAT)

 プラネテス見損ねた。スピカ見てまた泣く。もうだめだ。この作品には勝てる気が しない。ホントに凄いなこれ……原作読むの我慢できなくなりそうだ。昼頃まで ゴロゴロ。発作的に仕舞い込んであったNS-10Mを掘り出してきて、古いアンプと 腐ったCDプレーヤーとでコンポ組んでみる。夕方、徳島駅前をぶらつく。シビック センターで大学のギターアンサンブル部が定演をやっているというので覗く。久々に 生の”演奏”を見て、妙な衝撃を受ける。目の前で”実際に”人間が演奏していると いう事自身の迫力に呑まれる感じ。「ナマ」の力は強い。弦と板で出来た楽器が表現 する「世界」の広さにクラクラした。聴き手の想像力をガンガン刺激してくれる。 もっとライブとかに出かけよう……とか思いつつ尚もカップルのラブ波動渦巻く地獄の 街を彷徨っていると、N川先生から飲みの誘い。乗ったが最後。日付が変わるまで 仕事の鬱を肴にハシゴで飲んで、カラオケ行ってオザケンバトル。酔っぱらいオヤジ が二人して「いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ!」とか 歌ってる様を想像して泣いて下さい。前にもこんな事やった様な。さらに焼酎とか 呑んでしまう。結局意識を失う直前まで飲んでた。こんなの久々だ。良い酒だったが、 財布も軽くなった。あっさりラーメンでシメ。


DEC.12.2003(FRI)

 最近アニメも見てないし本も読んでないので書けることが何にもありません。 ゲームも……あ、Rezいまいちとか言うときながら毎晩の様にSTAGE5に挑戦しては 破れています。ラスボスきつい。あのデュラルみたいなやつ何なんよ。

・朝のB-FMは何故かAiM特集だった(多分)。もの凄い勢いで癒される。 なんかじっくり聴きたくなった。曲の途中でいきなりお誕生日メッセージとか かぶせられる緊張感ったらないよ。CD買おう。


DEC.11.2003(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。なんか朝から「人を愛して、人は心開き」とか 謎のフレーズが回って止まらない。いいさそれでも、いきてさーえ、いれば。 杉サマ……なんかの呪いか。

音楽も 再生できる「SO505iS」。SO505Iユーザとしては、なんかもー全体的に やられた感じ。でもカメラ部が基本的に変わってない、って所でちょっと安心。 これでカメラ部(レンズ部)まで強化されたらたまらんわ……いや、所詮オマケの カメラって感じよ>SO505i。ネムい絵ばっか撮れる。あと撮影時のシャッター音の うるささには閉口。街行く人々が振り返るレベルの大音量。バッ活的に大改造 (外部スピーカのラインにON/OFFスイッチ挟み込み)とかしたくなる。しないけど。 ていうか出来ません。バラしたら絶対元に戻らないよあんなの。あ、デジカメで 思い出したけど、こないだ蜜柑狩りん時に川に沈めた FinePix500、バラして 乾かして組み直したら動きました。完全防水!違う。折角なので復活後に 撮った写真 を上げておこう。然しこれでまた買い換えタイミングを逃した……起動するのに 10秒近くかかる(そして画像保存にも同じ位かかる)デジカメは結構辛い今日 この頃。ま、またそのうち。いや、バラした時既にサビがきてたから、完全に 昇天するのも時間の問題かもしれないし。


DEC.10.2003(WED)

 なんかもーグダグダ。銀杏並木がすっかり散ってしまった。昔作った槇原敬之 ウィンターソング集(ていうか全部そうだ)を聞いて身もだえる。かゆい!かゆ すぎる!それがいい。これらの曲が男子に向けて歌われていた曲だとは、当時思わ なかったけど、そう思って聞くと、それもまた良いモノだったり。

BSアニメ 年末番組表。こういうの見ると「おお、ビデオの準備しなきゃ!」とか思って ワクワクする。んだけど、松本なのか……家を出るとき別れは言ってあるさ。いい 加減机の上に男おいどん文庫を常備しておくのは止めよう。侘びしさ極まり。時々 思い出す位で丁度良いんだ……あと ヤマムラアニメーションは必見といえよう。だーだりんだでーだりん。 やまむら と言えば最近読んだ「ヤマムラアニメーション図鑑」がオシャレな本で。こういう、 体裁に凝った本って最近見ない。あと松本と言えばこないだOAシステムプラザの上ん とこで「ごっつええ」のDVDを流してて、ミスターベーター久々に見た。数秒見ただけ で爆笑しそうになって、その場を離れた。一撃の破壊力。あまりのおかしさに死ぬかと 思ったよ。おかしすぎる。あれとんでもないな。桁違いにおかしい。ええと 松本違いです。

ねこかぶり系 。前々からおかしいとは思っていたが、久々に見たら病が明らかに進行していて えらいことになっていた。猫と言えば a-e-i-o-uから ヘイト面サイト。あと時々 こいつ の胸の辺りポイントしてるときの重低音が聞きたくなる。


DEC.09.2003(TUE)

 23時前帰宅。ペン入れ少しだけ進めて眠ってしまう。すいません>関係者。

・はしくれ弘法より ファイティング・ニモ

・昼間のビデオをチェック中、テレビ大阪とかでみかける、パペットマペットの 畳屋のCMが不意に 気になる夜。あの投げっぱなしぶりは徳島製粉以上。何故畳なのか、という問いは 不思議と無い。緑色だし。最近おっかけてないなあパペットマペット。 こんなに活躍してるので、単に僕がテレビを見て無いだけだと思われる。OA バトルもずーっと見てないし。あんなに大好きだったのに。えなりかずき。

・戦争は…いかん!とか 山下大将ばりに遠い目をしたい今日この頃。種としての人類、的ビジョンが 望まれる。「アメリカ人が」月に立ったことを「人類月に立つ」って言う、そういう 気持ち。せめてSFファンとしては、民族を超えていたい。や、凡百なヤーパンの 民としては、それはそれ、降りかかる火の粉を払うだけの力が必要なのは ピクルス王子の悔悟を待つまでもない。鍛えよう。


DEC.08.2003(MON)

 なんか怠い。風邪か。シャトナー仮面劇の日に忘年会が入る。仮面劇はまたも パス、かねえ。何か、最近何かを得ると何かを確実に失う、という事が多い。 つまり、もうキャパいっぱい、って事なんだろう。今やってるアニメも見切れ ないのに、わざわざ大阪まで出張って何とする。みたいな。実際、余裕無い感じ。 アニメもマンガもしばらくまともに見ていない……時間は自分で作らないと。 時間は使うか失うかのどっちかだっていう。使い切りたいものです。

バケツフルーチェ。写真がいい味。フォントいじり文章はいただけないが。


DEC.07.2003(SUN)

 精神疲労と肉体疲労のダブルパンチ。うぐぐぐぐぐ。うなり続ける。まんがの 方は取りあえず枠線引いたらなんとかなった、様な気がする。目処がついたのは22時 過ぎ。資料を買いに、という自分に対する口実を設けてクルマを飛ばす。以前は遥か 彼方の存在だったスーパーが、道路の整備で最寄りスーパーな感じ。夜のガラ空きな 道を飛ばせばあっという間。それが妙に可笑しい。

・グイン・サーガ92をやっと読み始めた。古代機械、いきなりshutdown -h nowって 感じですか。扉イラストはちょっとがんばり過ぎだと思う。もっとフツーの、どこに でもある様な「既製品」「量産品」のイメージが欲しい。

・何となく 安井センセイのページを見に行ったら更新されていてビックリ。


DEC.06.2003(SAT)

 朝から机の前でぐつぐつと煮詰まる。気がつくと夜。逃げ出す様にバスケに。 終わってみれば汗だく。下半身がキシミまくる。如何に体が弛みきっているかと いう。ドラムスキー氏と銭湯の露天風呂で、「一年の過ぎるのは何と早い事よ!」 とか慨嘆しあっていたら、途中から入ってきた舞台系のオヤジに絡まれる。個人的 にはこういう人嫌いじゃない(寧ろ親近感を覚えるタイプ。同じ目をしている。 つまり駄目系)けど、ちょっとね。あと浴槽の中に謎のオブジェが生えてて、何か の芸術活動かと思ったら、備長炭の入った布袋だった。巨大なニョロニョロかと 思ったよ。全身ふやけるまで浸かってから、解散。明日はニャッキ氏主催の焼き芋 大会らしいが、「原稿が……」とかそれっぽい事を言って辞退するのだった。 いやもう、どうしよう。あああ。とかいいつつ手が勝手に ちよ鳩を。はまるー。

・取りあえず朝のスピカだけ見た。ピン子ちゃんの素性がやや明らかに。なんか こいつの素性もすごいな。相手にとって不足無し、という所か。プラネテスは 後日正座して見ます。

だ☆めーづより おしゃべりラムズフェルド。昔っからこの手の似顔人形って好きだよな、 アチラの人、とか思った。チャールズ人形。日本だと速攻でキャラクター化しちゃう 所を、寧ろよりクドくして出力する感覚。なんかアメリカ人って体力あるよなあ、 と最近つくづく思う。疲れないのか。三食肉食ってりゃあんな風になれるのか。 最近すっかり穀物喰らいと化しています。みるみるアンコ型に。


DEC.05.2003(FRI)

 アホかっちゅー位仕事が折り重なっている事に気付く年末。何でもかんでも 引き受けるなよ……。吐きそうだ。モレっと。へこむー。

プリン摂食時の正装みたいなのでこれも作らなくてはならないらしい。

遊画堂のPICSが 更新されていて、もうなんかハートがキューン。たまらん。


DEC.04.2003(THU)

 仕事して帰ってきて酒飲んで寝た。原稿白紙に戻す。やばすぎ。某ど氏より ピス惑のDVD 買わないか(そしてオマケをコンプリートしよう!)、ともちかけられるが、28k ってのは、今の自分には、割と勇気の要る値段。20日までか……

・DVDと言えば ママ4DVDBOX が出るそうな。ママ4は、自分のアニメファン人生の中でも最大級のドツボ作品。 92年当時、僕は17歳だった。神村のやわらかいキャラクター、背景美術の優しい 色遣い、こおろぎさとみ、伊倉一寿のツボを押さえた演技。大学受験を目前に控え、 パソコンを封印し、ビデオを封印し、マンガを段ボールに詰め、家中のテレビから 顔を背けて生活していた中で、このアニメだけは(家族に内緒で)見続けた。 他のアニメを見ていないという飢餓感が、このアニメを僕にとって特別なモノに していたのだろう、と思う。最終回を見終えた後(こちらでは早朝にやっていた)、 既に自由登校になっている空っぽの教室に出かけ、プリントの裏に延々「考証」を やっていた。だってSFとしてはあまりにもユルい!マッドサイエンティストに全て を預けてしまって本当に良かったのか!?殆ど怒りにも近い感情で、時間の線を 引きまくっていた、あの日の午後を今でもありありと思い出せる。もっといい シナリオがあった筈だ……俺なら……!て受験生が何やっとん。いや、アニメって のは、「そういう」見方が理想的なんだろう、って事。空腹は最高のスパイス、と いう話。飢餓感が無くてはな……テレビアニメの最終回見て、その衝撃でフヌケに なって、それから数日間は心が揺れまくり、とか、そういう体験をもう一度したい ものだ。

・最近アニメで衝撃を受けたりすることが無くなった。いやそりゃもう30前だしな。 単に歳なのか。いや、「おっ、この作画いい!」とか「演出クドイ!」「萌え〜」 「キター!」とか、そういう喜び方は(まだ)出来るんだけど、そうじゃなくて、 作品そのものに打ちのめされる様なさ。或いは、作品中の美少女キャラに恋をして しまう様な。心底から。萌えじゃなく。結局、虚構に入りきってないからなんだろう、 と思う。浸り切れてないというか。結局トシなんじゃん。没入力、想像力が減ったん だろ。いや、だからどう、って話じゃないけど、やっぱ人間、18〜22歳位までが脳の ピークだよなあ、と思うこと多し。体力のピークは26,7あたりかしら。これはわかん ないけど。


DEC.03.2003(WED)

 頭痛去らず。痛みは肩に伝染してきている様だ。先の強烈な首痛を思い出す。 くわばらくわばら。仕事の事で悶々としてるのがいかん。安くない焼酎をだくだく と投入し、マクロスをBGMに光の速さで酔っぱらう。エビルズスレイヤー。すれい やー。すれいやー。それは初めての愛の旅立ちでしたってあんた何言うとんよそれ。 ミンメイアタックを実戦で証明できないものか。熱気バサラみたいな人がイラクに 行ったらどうかと思う……いや、鬱陶しいだけか。

・カグラミクスより UFO対牛フラッシュ。言葉もない。


DEC.02.2003(TUE)

 頭がグラグラする。喉のあたりも突っ張った感じ。風邪だ。夕方に向けて体調は じわじわと下降。体調が崩れると、途端に物事に対する興味を失う自分に気付く。 アニメもマンガもどうでもいい。帰宅後、風呂にも入らず寝入る。

・某掲示板より スピンドルのケースでプリン。久々に受けた。写真とテキストの味わいに、90年代 Webの空気を感じる。昔のac.jpなページみたい。なんか 某カーニバルを読んでから異常にプリオンプリンが摂取したい感じ。 このプリンなら、あるいは現代文明に毒された身にも”おだんごが空飛ぶような” やんごとなき衝撃を感じられるやも知れぬ。本棚の上に丁度良さそうなケースが転 がってるし……や、気が向いたら。


DEC.01.2003(MON)

 12月になった。俄には信じ難いが、2003年がもう終わろうとしている。つい 最近藤井青銅の「年忘れ青春アドベンチャー干支シリーズ」を聞いた気がする のに、もう今年の放送が 予告 されている。12/15からだそうだ。ホント、この先時間がごうごうと滝になって 流れ落ちてるんじゃないだろうか。筒井的に。

・なんかもう怠くてたまらん。あとあたまいたいんよ。ままならねー。風邪 かしらん。風邪薬飲んで寝ます。「わしの勘を信じろ…まるで通らばリーチ」 アッ貴様はどんぶり看病。患者の命が今熱く燃えているぜ。


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