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古日記 2003年2月(前半)


ナージャEDで256回篇。



ぼくはそう呟いて、結局はいつものように「戯言なんだよ」と、思考を止めた。

(西尾維新「クビツリハイスクール」p79)

FEB.15.2003(SAT)

 夜、バスケでやっちまう。体が動かないのがもどかしくてついつい無茶を。 ハアアー。自己嫌悪もいいとこだ。体力作りをしよう。腹筋も。某氏が子供を 連れてきていて(2歳位?)、屈強な兄貴達がメロメロになっていた。最早我々、 子供を前にメロメロになるような歳なんですな……今日は風呂屋はパス。帰って カレー食って風呂入って寝た。

・SEED。なんか主人公泣いてたよ!可哀想に。黒田め(違います……ホントに?) !ヒゲハロはもうどうでもいいと思った。毎日放送で、バンダイの社員がインタ ビューを受ける体の宣伝番組をやってて、プラモを作るというのは、”作る”と いう行為を通して、その向こうのドラマを追体験する事なんだ、とか語られてた。 でもホントにこの「ドラマ」見て子供がガンプラ作りたがるだろうか?というか、 今子供ってアニメ見てるんだろうか。

・やっと坂田靖子「デル・カント・バジェット」を読む。面白い。姫がカワイイ。 近年の坂田作品には無い、「黄金の梨」頃のしっかりした物語作りを感じる。 あとざぼん で紹介されていた「鉤爪」を買ってみた。面白そうだ。


FEB.14.2003(FRI)

 C0。茹でたブロッコリーと豚肉で晩飯。あと絵チャ。他語る事無し。近くの 自販機で「こんがりミルクセーキ3」を買って、ダブリに呻く。いまだ コンプリートならず。先日手に入れた最終話によれば、既に主人公BJの次の 旅は始まっている様だ。「またまた、よろぴくね」

・個人的に「ミルクセーキ」で連想するのは、こういう「牛乳と卵」じゃなくて、 六角形の箱にスティック状の袋が何本か入っていて、牛乳に溶かして飲む、粉末 ジュースみたいなやつ。夏の昼過ぎ、幼稚園(小学校?)から帰ってきて、冷えた 牛乳に溶かして飲んだあの味は、何かこう、もうタマンナイ喜びだった。でも すぐに無くなったんじゃ無いだろうか。結局、数える位しか口にしたことは無い、 と思う。もう一度飲んでみたいもんだ。出来れば夏の真昼に。


FEB.13.2003(THU)

 帰ってきてスパゲッティを茹でてオリーブオイルと先日発掘された賞味期限 切れのトマトピューレとソーセージとクレイジーソルトで食う。因みにピューレ の賞味期限は2年前。食いながら見ていたNHKのニュースで、 UOのアカウントを盗んで他人の「家」を売った男(最終的に現金5万円とか) が不正アクセス法で云々、とかいうのが流れていた。図解までされちゃって。 なんか、わー韓国みてー、とか思ったよ。

・週アスで黒田秀樹氏(CMディレクター)の顔を始めて見た。リゲインやった 時はまだ20代だったらしい……ザ・カクテルバー、ペプシマン、 ギャツビー ニコレット、 SANKYOの ニコラスケイジシリーズ……成程「音」の洗脳度高い。ケイジだけ 別枠っぽいけど。検索してて気付いたけど、 POWER ACTYのCMもやってたのね。いくら黒田CMでも、売れなかった商品も 有ったって事か……いや、POWER ACTY実際に使ってた会社も幾つか有った見たい だから、売れるには売れてたのか。小規模・シンプルで使い勝手は良かった(面白 かった)らしい。今サポートとかどうなってんだろ。

宇宙は永遠に膨張を続けるらしい。ビッグ・クランチをネタ元にしていた 輪廻SFや平行宇宙SFは陳腐化するのか。宇宙が収縮するのを、その「外側」から 見つめる、って描写、好きなんだけど、もう駄目なのか(駄目とかそういう話 でもないか)。


FEB.12.2003(WED)

 生きてるのか死んでるのかわからない気持ち。帰りに寄ったスーパーで野菜 コロッケを2個買ってしまう。23時以降に芋は駄目だ、芋は……とか言いつつ 酒と共に。先ずその酒がアカンがな。イカデビル総統とSF大会打ち合わせ電話。 今年は何ができるだろう。いや、SF大会だけじゃなく、2003年のビジョンって 奴をさ。えっもう2月。

・CNNこぼれ話より テキーラ 1万本分が下水へ。これがホントの「こぼれ話……ああっスイマセン。 どーしても「これがホントの」って言いたくなってしまった。オヤジ化進行中。

・なんとなく「どんぶり看病」で検索したら トーマス団というモテモテ王国元ネタ研究サイトが出た。読みふける。 元ネタ、替え歌、そしてナンパ、とこの作品の見所を見事に押さえた抽出っ ぷりに感動すら覚える。今更気付かされたネタも多し。


FEB.11.2003(TUE)曇・雨

 なんか寝て過ごした。夢の中で、安い部屋を借りようとしてウロウロと彷徨い、 結局どこかの屋敷の布団部屋みたいなところを借りることにして、あ、でもじゃあ 今住んでる所はどうしよう、とか悩みながら埃っぽい部屋で転がってたら、備え付け の冷蔵庫の中から女の子が出てきて、なんか怒り出すので面倒になってしまうの だった。折角の休日、部屋から出ずに過ごすのもなあ、と思いながら、結局昼飯を 食いに出かけたのみ。散髪行ってねえー。夜久々の友達と電話。お互いいい歳に なっちゃったよね、とか、そういう。あと僕は枯れてる訳じゃ無くて単にモテない だけです。モテてえー。って部屋の中で転がっててもな。「結婚ってしなきゃ 駄目なもん?」って僕に聞くな。僕はそれ以前なんだからさー。あーなんか変な スイッチ入っちゃったよ。寝よう。

・夜中、近所の本屋で新装版のドラゴンボールを立ち読みしていたら、続きが 読みたくて仕方なくなった。なんか滅茶苦茶面白い。ていうかセンスあるー! こんなに才能のある漫画家がこの国には居たのか!とかそいう感じ。なんか出てる オーラが違うよ。今見ると、こう、ブルマの下品さとか、好きだワー。ランチさん もカワイイ。メージュと週アスを買って帰って、ホントに寝た。

・ナージャは5話が細田らしい。あと上遠野の「海賊島事件」を買わねば。


FEB.10.2003(MON)

 いい加減髪の毛が伸びたので散髪に行かねばと思うだけは思う。明日明日。 キリンジの「午後のパノラマ」を延々聴いている。超アコースティックで凄まじい 破壊力。いわば「夏のパノラマ」。はっぴいえんどの「夏なんです」以来の夏 (の終わり)ソングと言えよう。オリジナルは未聴。しかしこの曲聴いてると何も やる気が出なくなるというか、全身から力が抜けてしまって駄目だ。布団に一直線。 夏休みの夢が見たい。

・ぷちぷり:エルミナ様萌えの人の気持ちが初めて解った気がした。

・PPG劇場版:DVD買って見た。なんか切ない話。所詮はバグアイドモンスター なのか。どんなに愛らしくても哀れなフリークスなのか。モジョの生き様の 方がまだ納得できる。もっと能天気で朗らかで凶悪であれ、と願う。あとバタ子の 名付け理由が可哀想すぎる。


FEB.09.2003(SUN)

 暖かい日だった。洗濯物が良く乾く。ナージャのEDを256回位見てから N川先生の家に遊びに行く。途中道に迷って(何回行ったら憶えるのか) ウロウロと。でもめっさドライブ日和だったので無問題。梅の綺麗な空き地とか でぼーっとしたり。で、氏の家に行くと大体において高校演劇ビデオの上映会に なるんだけど(あと男の褌ビデオとか)、今日のは鹿児島の池田高校の「 たんぽぽとかずのこ」(1997年度作品)。これが切り開いた地平が、後の 川之江「ホットチョコレート」「七人の部長」に繋がるらしいんだけど、確かに良く できていた。演技は流石に「高校演劇らしい」感じなんだけど、「ホットチョコ」 に繋がる「リアル」のレイヤーが既に見えている。空気感というか、「リアル」 をどこまで捉えるか、という感じが……とかいうのはホントはどうでも良くて、 とにかくかずのこ(にゃんころ)が萌えまくりだった。直立歩行する人間大の ネコ、っつーかつまりネコのコスプレ(猫耳とネコ手グローブ、ネコスーツには 尻尾!の女子高生)な訳ですよ。しかも実にネコっぽい。無口で気が強そうで。 台詞は一言「ニャー」のみ。箱の中の演技(無言の抗議やお手など)とか萌え すぎる。ていうかこれはアレですよ、猫スーツルリですよ。モロに。スーツの ダブダブ感とかソックリ。嗚呼なんて事だ!1997年、既に高校演劇はここまで 「萌え」概念に近づいていたというのか!とかそんな素直な感想を述べたら N川先生は生暖かい目で嗤っていた。あと引越屋の眼鏡君は実に良い演技 だった。ああいう人いる。どっちかっていうと工学部とかに。

・あと最近の受験話とか鶏の解体話とかいろいろ。関西の演劇界にあと3人の 西田シャトナー がいれば!とかそんな話も。最近ホント忙しそうだもんな……

・先月の日記を切り分けていて気付いたんだけど、 1月25日の後半は自分でも何を言ってるのか分からなかった。これ多分 「力石に水」って言いたかったんだと思う。どうでもいいんですが。


FEB.08.2003(SAT)小雨

 図書館で本を借りて、近代美術館でゲルハルト・リヒター展を見る。 わからねー。サッパリだ。ここまで何の印象も得られなかったのは始めてかも。 敗北感に包まれて常設展をまわり、企画展を覗く。棟方志功の作品が数点あって、 無性に棟方志功の画集が見たくなったんで、図書館にとって返して、でも 結局借りず。

・意を決して(こればっか)犬上すくね「恋愛ディストーション4」を(去年 買ったんだけど。余裕がないまま読んだら死ぬ)読んで、倒れた。倒れて、起き あがって、泣きながら雨の中をひとっ走りして本屋に駆け込んで志村貴子「どうにか なる日々」を買って帰って読んで中和されたりした。この人の「恋」は体温低くて 落ち着くねえ。つーかこの腰巻きは詐欺だと思った。「その手」のを期待して 買ったら沈むぜこれ。でもホントこの人は上手い。

・然し「恋ディス4」カバー下が今後の展開だったとして、それが読みたかったか というと、割と微妙な感じ。「恋ディス」に求めているのは「シチュエーション」で あって、「ドラマ」ではなかったのかもなー。等と自分のテンションを必死で下げる のだった。風邪の時期に読んでたら首吊ってたよ多分。チクショウチクショウ。 そして有元は本当に落とし甲斐のあるいい女だと思った。チクショウチクショウ チクショウ。あとキリンジの「オムニバス」を買って聞いてみたら案外良かった。 期待しないで買うことは大切だ。

・まだ首がまともに動かないのと左腕の痛みが引かない、のを理由にバスケを 休む。ダメだなー。


FEB.07.2003(FRI)

 言い訳を幾ら連ねても言い訳に過ぎない。動いた奴には勝てない。ホリゴメズ曰く、 身に覚えの無い思い出にしがみついていても虚しくなるばかり、掠めた星の数を競う のか?動きてえ。元後輩に男児誕生とか。人生に節目を刻んでいく人達を前に、今年 29になる男は、虚構にくるまって、眠る。

・あー拙者も胃の頭公園で花見がしてえー。赤黒い悪夢の様な花見を!

「鵺姫真話」感想を追加。こないだの日記ベースで。ネタバレ気にする 作品は曖昧な感想が書きやすくてイイワネー。でもオススメ。


FEB.06.2003(THU)

 夕刻、火球が砕けながら 空を横切ったそうだ。見ていない。

・シャトルの事故は結局「タイル剥がれ」が原因には違いない、のか。突入角度 とか姿勢制御とかその辺は把握出来てるだろうし、もうそこしか無いのかね。 「不慮の事故」で亡くなる人は毎日大勢居るけど、宇宙飛行士の死っていうのは また特別なものだと感じる。亡くなった人の命の重さの上に、人類の(アメリカの、 とは言いたくない)夢や希望や、「誇り」が乗っている。地球上の生命で、あそこ まで行けるのは人間だけなのだ。どんな高山や海底にも生物はいるけど、あそこ には、人間(及び彼等の体内細菌)しか居ない。あの空に輝く月、あそこまで 行ったのは、人間だけなのだ。


FEB.05.2003(WED)曇後雨

 ゆやあーんゆよおーん。ゆやゆよん。頭グラグラする。鼻水と咳。ヤベー。 周りがまた風邪再発し出してて、風邪包囲網が狭まりつつある。ううう。海の 向こうでは相変わらず不穏な空気。身の回りでも、あーもー俺ってホントバカ、 と頭を抱える事があり、気が重い。気にしすぎなのかどうなのか。いや、ホント バカなんだと思うよ。単に。


FEB.04.2003(TUE)

 特に何と言うことの無い夜。久々にICQで桃色ウサギな人とチャット。色々と。 座して考えても無駄、兎に角手を動かせ、そして楽しめ、と。全くその通りだ。 でも、今日はもう時間切れ。取り敢えず今夜もこの辺で良しとしよう。別に なんにも変わってないけれど。

・現状に対する怒り、その強い感情がないと動かない。自分のケツをキックするのは、 結局「怒り」だけ。理由なんてのは後付けで。孤独や焦りじゃ動かない。ゴーストの 囁きに耳を傾けよう。

・でも、ちょっと辛いんだよ。誰かに「え?何?どしたの?」とか聞いて欲しい。 そしたら僕は「いや、別に」って言うからさ。I'd like to say more.


FEB.03.2003(MON)

 朝起きたら首が上に向かない。自分で首を支えないと缶ジュースとか飲み干せ ないという。あと何故か左腕が伸びない。でもその程度で済んだんだからなー。 もっと酷いことになるかとビクビクしてたんだけど。仕事行って帰ってきてTV つけたら石坂浩二のナレーションが。シルクロードか。何故今。それを肴に オニギリとみそ汁と沢庵の晩飯。酒も。風呂入って、寝た。

「げんしけん」感想「るくるく」感想追加。げんしけんは自分でも 何が言いたいのかサッパリワヤな内容で再読に耐えない。のでそのまま投げ出す。 ひでー。いつものこといつものこと。ま、誰に読ませる訳でも無し。


FEB.02.2003(SUN)

 ジャム勝でスノーボード。調子に乗って色々試してたら派手にすっ転んだ。 グッキーン。首がヤベー。昼飯後は下の方で真面目に練習。もっと最初から真面目に やっとけばよかったかなー。然し降ってくる雪がそのまま雪印形なのには驚く。 3〜5mm位の雪の結晶が服の上にパラパラと音を立ててぶつかってくるのだ。あと 勝山と云えば恐竜らしいので、そのうち機会があったらそっち方面も見てみたい。 夕方まで滑って温泉に入って帰ってきた。

・帰りのバスの中で岩本隆雄「鵺姫真話」読了。高校生が戦国時代で現代の知識を 使って活躍!みたいな話は、いいねえ王道だねえ、とか思いつつ。小説的「ネタ」 をぎっしり、もういっぱいいっぱいに詰め込んで、全部オイシイ。消化不良になって ない。金不足の前フリとかもう細かい所がいちいち生きていて、なーんか読んでて 嬉しくなる。あとみつ姫萌え。一目見ただけで命をかけて守ってしまいたくなる お姫様!コレダ!流れとしては「星虫」と「イーシャ」の間を埋める作品らしい。 イーシャはラジオドラマで聴いたっきりだしなー。読むか。兎に角この清涼感と 明るさに痺れる。いい年して少年小説読んで嬉し泣き(展開のあまりの「嬉しさ」 に)させられた。夢に向かって生きる、未来有る中高生の気分、を久々に味わった。 そして鏡を見て、溜息をついてみた。ハァァァァァァァァァァー。

・23時頃帰宅してスペースシャトル コロンビアの事故を知る。魂が凍る。大気圏に突入して燃え尽きる、ってのは、 子供の頃に燃え尽きるザクを見て以来、ホント駄目。火の鳥や009やブラッドベリ でさえ上書きできないトラウマ。実際何度も夢に見た。冥福を。我々の進む先に 暗闇を置かないで下さい。

・いや、然し、実際、願いごとを云うにはあまりに生々しい光だった。ああ、想像 してしまう。


FEB.01.2003(SAT)

 炊飯器に残った飯をオニギリにして喰ってから出かける。買い出しに出て、いろいろ 衝動買い。今月かなりギリギリだよ……某☆師匠に最近のアニメ動向など伺う。 あと「 ヴィーナス&ブレイブス」っていう「7」の続編みたいなやつの話とか。 うう、久々にやりてー。あの配置&ローテーションシステムは、やり出すと実に 深くて面白いのだ。寿命は辛いけど……「ケロロ軍曹」6巻とか買って帰宅。夜に なってからいつもの体育館前で待ち合わせして、バスに乗って勝山まで。

上遠野浩平「あなたは虚人と星に舞う」 感想追加。



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