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古日記 2003年1月(前半)


眠れぬ夜篇。



我々は衣食住の保証されたサバイバルを生き抜き
嘗て今迄いかなる先達たちも実現し得なかった地上の楽園を
あの永遠のシャングリラを実現するだろう。

(メガネ「友引前史第1巻・終末を越えて」序説第3章)

JAN.15.2003(WED)雨後晴

 24時頃帰宅。上の部屋で床板に仏像でも彫ってるよーな物音。眠れねえー、かと 思いきや、年末に捨て損ねた大学時代の哲学参考書を数行読んで速攻眠る。これ 未だに最後まで読み通せて無いんだけど、ホントよく眠れるわ。酒なんかより よっぽど効く。いや酒も飲んだけど。

・イカデビル総統より連絡。SF大会で秘密結社部屋に転がり込みたい人は、その 意思表示をハッキリせよ、人数によっては部屋割りを考え直さないでもない、との こと。秘密結社部屋でダラダラ過ごしたい駄目な人は是非この機会に。今年も団扇 作成予定です。あとSF大会のしおりとか?死体のしに汚物のお、理性のりでしおり。 良く分からない人は良く分からないと思いますが、詳しくは こちら。しかし総統、今年もやる気満々ですな。

なんかろろんちゃんが来てるんですが。そうか。所で昨年某氏宅で読ませて 頂いた今井神の 「白砂村」は普通に(商業誌レベルで)面白くてびびったよ。ホントにこれ同人誌 なのか……編集者がついて月刊連載させたんじゃないか、という位にエンタティ メントで少年誌向け。兎に角「漫画」として滅茶苦茶上手い。高校時代に殴り描かれた 「ムサえもん」から して既にただごとではない「まんが力」を感じさせるもので。富野に訊け!じゃ ないけど、才能の有る奴は17の頃にはもう輝き始めているものだなあと思ったの だった(「高校生のころ、同名の漫画を大学ノートにずっと描いてまして、全部で 1500ページくらいの原作があったりします。」とか)。富野曰く17でプロに なれてないヤツは才能が無いんだから諦めろ!それでもやりたいっていう才能の 無いヤツはまず10年修行しろ!それでも駄目なら諦めろ!諦めろ!諦めろ! (今川調)。富野と獣神ライガーとどっちが人生相談向きか。

・ポーネロロンとヒスターっていうのもノストラダムス由来なんですね。 知らなかった。


JAN.14.2003(TUE)曇後雨

 なんか色々言ったり言われたりな日。何でもない事だ。疲労がつい”本音”を 言わせてしまう瞬間もある。26時帰宅。酒が無くては眠られぬ。飲んで忘れるべし。 夜半に雨。曰く、夜中にはやむこの雨を見くびるな、とも。

OH!スーパーミルクチャン ミルクのザックザク放送局。動いてねえ…… 「森繁って元気よね〜」。タイミング悪ー。しかし連中のノリが全く変わらないのは 流石としか言いようがない。キャラが良く立っている、という事か。大統領の良い子 悪い子ひきこもりは実にくだらなくて素晴らしい。


JAN.13.2003(MON)

 肴の干物が切れたので酒屋に買いに行く。あと発泡酒半ダースとカクテルバー 半ダースとzubrowkaとワイン。これで又暫くalcohol漬けの生活が送れるという ものだ。駐車場でぼーっと空を見上げる。冬の低い日差しに照らされた田舎の 酒屋の駐車場。そこから見る、何でもない田舎の風景。その風景を、多くの、 例えばこの日記を読んでいる人の殆どが、実際に見ることは(永遠に)無いのだ。 当たり前だけど。或いは僕が一生見ることの無い「何でもない」風景ってのが この国には一杯有って、今太陽に照らされている。街ゆく人の心の中には、一生 僕が知ることの無いそれぞれの「思い出」が眠っている。なんかそんなことを ボンヤリ考えてしまう。ヒマなのね。

・夜ヒカ碁の新刊を読む。面白いねえ、とただそれだけ。然しここまで引っぱって 尚テンションの落ちない話作りに、つくづくこの原作者の懐の深さを思い知る。

KANONに見る医療ミス(1/8)。うぐー。うぐーと言えば いんどめたしん氏の最終巻買いましたよ。完売だったそうですが。歴戦 の勇士っぽい売り子さん達の「あいつの墓どーなってんの?」とかそんな会話が 聞こえてた。

・どれみ49話。細田節の節回し(切れのイイ小ギャグ、独特のレイアウト、子供は 小さく、仕草はエロティックに)に酔いつつ、しかしそれ以上にこの作品の持つ 年月の重みの前に、没入する。別れの不安はあるけど、それでも「私はこうなり たい」という夢のために一歩を踏み出す。踏み出さざるを得ない、だってわたしは それをやりたいのだから。キャラクター達が感じているであろう卒業(別れ)を 前にした未来への不安と憧れ、に思い切りシンクロして身を震わせる。まーそー やってここんとこ毎週身を震わせてる訳ですが。28にもなって。もーすぐ29だが。 ともあれ。

・どれみがはづきを嘘つき呼ばわりする可能性は数年前なら充分有り得たが、(月野 うさぎがそうであった様に)「みんなのママ」となり、受け入れ、支え、触媒として 周りを目覚めさせ、本人はただ微笑んでいる「母親」の様な存在に収まった今と なってはそれも無く。そして次回は最終回。スイッチが入って以下戯言。

・今のままでは居られない。どうなるかは解らない、先のことは予想がつかない、 でも今は変革の時なのだ、と魂が告げている。その武者震いの様な、「春」を目前 にした「冬」の感触、高揚感ってヤツを、もう何年も感じていない。「変わる」事 で日常に楔を打ち、繰り返しの毎日を一つのまとまりとして過去に変える。獲得でも 成長でもなく、別れ、旅立ち、ただ変わる事。その持つ意味は、何歳になったって 同じだ。

・「変わるのだ、それは仕方のないことだ」と決断する瞬間、腹が据わる瞬間、 マインドが次の目標に向けてセットされ、その達成に向けて自分の脳が思考を始める 瞬間。あの、自分で自分の人生をドライブしているのだ!という感触を、忘れて 久しい。「卒業」する事のない繰り返しの毎日の中で、自分の毎日に「区切り」を 埋め込みたい。或いは転職し、或いは引っ越し、或いは地域活動に参加し、また 新たな気持ちで出発したい。

・まー「生えた場所でしつこく戦い続けること」の大切さも勿論有るんだけど、 その辺は「それはそれ」ってヤツでさ。単に今そういう気分なんだよ。息苦しい のさ。毎日。

・龍騎:死んだ。


JAN.12.2002(SUN)

 昼まで先月のメージュ(買っただけで袋から出してさえいなかった)をチェック。 「この人話」が面白すぎる。ああ早く続きが読みたいな、ってもう本屋に売ってる のか今月号、とか思って買いに出かけようとしたらチャイムの音。M隊員がやって きて、ドラムスキー氏と一緒に昼飯でも、という。近所の焼肉屋でランチバイキング 食って(隣の女子高生集団の喰いっぷりたるや。あの細っこい体のどこにあれだけの 肉が入っていくのか)ダイヤレーンでWORLDCOMBAT。やっぱり途中で諦めてしまう。 一度100円玉を大量に用意して、金の力でラストの巨神兵まで行きたいものだと思う。 でも体力が続かないかもなー。ポップンに並ぶ長蛇の列や、ドラムを一心に叩く 気合い入ったゴスロリちゃん達を見てると、ゲーセンにはちゃんと人が入ってるん だなーとか思う。一時期ホントにゲーセンから人が消えてた時期があったけど、今は 女の子多いしねえ。女の子が来たら、そりゃ男子は来るさ。

・ゲーセンの後はM隊員の部屋でホビージャパンとか読みつつ。PS2でドラムスキー 氏がパラッパ2やジョジョを進めていくのを、後ろでボンヤリ見守ったりした。 充実しているような、してないような休日。


JAN.11.2002(SAT)

 アンテナ周りをごちゃごちゃいじってると、思わずベランダからぶら下がったり 飛び降りたりしたくなる。ICOの影響だ。張り出しがあったら取り敢えずジャンプ しとけ、みたいなのが脳に書き込まれてて。やべー。日が暮れてからバスケ。 体が動かないことこの上無し。右の腿がツりそうになった。最近スクワットやって なかったしなー。勢いで来月のスキーツアーに申し込む。今年もハデに転けるさ。 風呂屋経由で帰宅。


JAN.10.2003(FRI)

 日付が変わる頃帰宅。N川先生から電話。ドダイジンの話とかしていた 様だ。よくおぼえていない。Rolling-Kを飲みながら28時頃までICO。


JAN.09.2003(THU)

 寝よう寝ようと思いつつ、大空テントの人間パチンコから目が離せない夜。 「しゃくとりむし、しゃくとりむし、みのむし〜」可笑しいんだけど、まだ (僕の方が)あの笑いに追いつけてない。100%ツボに入った瞬間の爆発力は凄い だろう、というのは肌で感じるんだけど。それを感じ続けて早20年と言う感じ。 そんなんでね。どんなんや。そんなんですよ。どんなんや。今やフレッツADSL モアッのCMで毎日拝めるけど、それでも「テレビで見たら得した気分になれる」 芸人である事には変わりない。確か小学校低学年の頃に物真似が微妙に流行った 時期があったけど、あの頃TV出てたんじゃろか。そーいやモダチョキのアルバム にもさりげに入っててビックリしたものだった。

“世界最高レベルのユーザー”に聞く音質向上テクニック。非常に面白い。 森コレクションの積み上がったCDW-900Eなどは壮観というか、畏敬の念さえ 覚える。この集積具合がオーディオ機器マニアとはまた微妙にズレた面白さを 醸し出していて、実に読みでがある。久々にいいモノを読んだ。世の中には まだまだ凄い奴がいる。

・正月に掘り出してきた桑田乃梨子をぽつぽつと読む。「月刊1年2組」を読むの は随分久しぶり。あーこの書き文字が。書き文字がたまらなく。こんな風な高校 生活とか送ってみたかった、と素直に思う。集団の中に溶け込む事が出来ないので、 こういう「ガヤ」の中に入ることは出来なかった。それが出来れば人生も広がった ろうが。

・西尾維新「サイコロジカル」読了。流石に犯人の予想は速攻でついた。ていうか 普通気付くわな。そういう仕様。でも「そこ」に重点が有る訳じゃなく、まあその辺 がキャラの魅力で立つ小説、赤い最強曰くの「大事なのは骨格(プロット)よりも 人格(キャラクター)だ」(p275)と。玖渚の存在がキモなんかなー。主人公のキャラ もどんどん変わってくけど。いや、でも非常に面白かった。雰囲気も出ているし。 てゆーかなんかもう単なるファン状態で読んでるんで、諸手を挙げて評価して しまうよ。早く続刊を!


JAN.08.2003(WED)

 最近和田勉どうしてるんだろう。ふとそんな事を思う。そんな時僕の心は 和田勉でいっぱいだ。

・ICO挫折。攻略サイト に手を出してしまう。あーそうかー。ていうか爆弾の存在に気づきも しませんでした。14インチはつらいよ。

・あとマイケルJフォックスの自伝のタイトルが「ラッキーマン」なのは流石に こたえた。あなたは今幸せですか私いつも幸せです。


JAN.07.2003(TUE)

 MSXマガジンのエミュレータでBASIC。うろ覚えでscreen2の描画。paintの 処理の遅さまで再現。PLAYの奏でる音がまた良い。無闇とウーくんの「時はシルバー メタリック」(滴時計みたいなの)を走らせたくなる。「ポツ…ポワーー」という 音をもう一度聴きたい。あれはいいものだ。或いはプロポシェの一画面プログラム とか。掘り出すかー。

・コミケで買った 子矢あい氏の「ソロモンの小さな鍵+0.1」を繰り返し眺めている。こういう、 灰色の空に弱い。あとパースへの拘りとか。墓穴から空を見上げたレイアウトの 美しさ。途轍もなく「魅力的」だ。酒の共に最適。あーもっと見てー。


JAN.06.2003(MON)

 ねちがえた。くびがまがらない。おまけにかぜをひいたようだ。

03年 後半に有人宇宙船打ち上げか 中国紙が報道。中国今すぐにでもやる気か。 無人宇宙船の回収成功、有人宇宙飛行に期待。競争してる相手が居ない状態で ここまでやれてしまうのは、矢張り「勢い」か。ロケットを作るより橋を作るべき だ、毛布二枚で冬が越せるか、と主張する向きは無いのか。無いんだろう、勢いで リニアモーターカーも実用化してしまう位だ。ドイツから買ったにせよ。中国 には日本の中流家庭以上の金持ちが既に一億人以上いるという。これからしばらく 中国は止まらないだろう、という予感は誰しも抱く所だろう。それはそれとして、 いずれリニアモーター乗りに行かないとねえ。


JAN.05.2003(SUN)

 雪の朝。朝7時頃近所のコンビニまで歩いて向かう間に、救急車やパトカーの サイレンを複数聞く。地面はカチカチ。おっかなびっくりコンビニまで辿り着くと、 駐車場には正面から電柱に突っ込んだと思しき凹んだ車。隣の坂道では、発進する 車がタイヤを空転させている。昼まで車には乗るまい、と身震いする。チェーン 持ってない。買おう。部屋に籠もってコミケで買った 羽田いかお 先生の「MD部長りるなちゃん2」を繰り返し読みまくる。面白くてやや切ない。 あー1巻欲しー。あとWWEあずまんがとか。ミステリオはなんで飛ぶんじゃー? ルチャですけどー。みたいな。当然マスクの外し方を間違えると死ぬ。 他のキャラも見事にハマっていて、そのハマりっぷりに暫く笑えた。そーいや 本屋でWWEのヒストリー売ってるけど、高くて手が出ないよ……

・龍騎。変身バレ。地味だ。何か次の変身アイテムが携帯って聞いた。あと あいつも生きてるし。戯言だ。

・どれみ。あいこというキャラの、そもそもの立場(離婚家庭の子)を、斯くも 丁寧な和解劇で、こうも見事に終わらせるならば。というかもう文句ないよ。 30分でここまでやれる。これは中学生日記か!?小学生だけど。意地でもノルマ をこなす魔法シーンでの王子様とお姫様は某方面で爆発的な再評価を得た様だ。 あー満足満足……はいいとして、次回。予告編での作画が無性に気になる。 マジで細田なんですかアレ。


JAN.04.2003(SAT)曇後雪

 寒すぎる。ICOクレーンの所で速攻詰まる。道が崩れてる所をどーしても少女が ついてこない。攻略サイトとか見たくなる……イカン。昼頃買い出し。飯とキムチ。 あとまんが。

・川原泉「ブレーメンII4」:素直に読めた。川原節がちゃんと生きている。じわり と涙腺を刺激されたりする。少なくともデビュー頃並みのパワーはある。描き続けて さえいれば、またあの調子を取り戻したりするのかも。にしても本屋での平積み具合 は異常。大先生か。あの十分の一でも「蛮勇引力」を平積みにしてくれればなあ。 まだ3巻買えてません。/六道神士「エクセル・サーガ10」:普通に面白い。エル ガーラの服装は独特だと思う。エクセル含め全体的にえろさが増している気がするが、 そういう事なのか。ギャグは(多分)不発多し。いや笑ったけど。地元ネタは是非 地元の人に解説をお願いしたい。なんか危険な香りもするよ……いつもか。あと かなるちゃんはかなり萌える。妹いいなあ。いや、現実の妹ではなく、何つーか、 イデアとしての。お兄ちゃん風吹かせられるよーな妹を!(何かもう色んな方面で 妹ズに負け続けている今日この頃)/黒田硫黄「茄子3」:やっと買えた。が、何と 言うことも無い。慣れてしまった、ということか。ラストの70年代邦画みたいな 「抜け」具合が好き。ラストが開かれているのは、良い。雨上がりの様な、ラスト らしいラスト。

・バスケに行こうとしてドアを開けたら雪が降っていたので引っ込んだ。筆ペンで 年賀状を一気描き(インクジェット紙なので下描きができない)。遅。明日投函 します。

・サイトーカズヨシの「まままままままままったくその通りだ!」とか言う歌 ( これに入ってる「彼女は言った」)はバカで明るくえろくて良い歌だ。 僕自身は「君が百回嘘ついても」とか「ジレンマ」とか「進めなまけもの」とか そのへん止まりなんですが。所詮男のグズグズなんて女の前では塵芥同然と いう事よ。堕ちて行くのも幸せだよとー(突然阿久悠


JAN.03.2003(FRI)

 久々に防衛隊集会(隊長・M隊員・K永・木戸氏・キャプテンとその妻君 ・拙者)。でカレー。キャプテンから新婚旅行のおみやげ(ブーメラン)を もらう。わー!丁度ブーメランほしかったンダー!とか。しかし相変わらず あそこの似非インド人は無愛想だがナンはでかい。あとゲーセンでニャッキ 氏と一緒に HOD3やったりみんなでボウリングやったり(スコア100切ってました) とか。一旦解散したあと牛タン屋で新年会。ニャッキ氏年貢の納め時状況を 小耳に挟みつつ、あーでも拙者はこの2003年も何の変化もなく怠惰に生きて 行くのだろうなあとか思うのだった。それはそれでいい、とは思わないが、 だからといって何をしたい訳でもない。なんか、なー。

・晩飯後部屋でICO開始。速攻で行き詰まって放棄したら、隊長が解いて いた。


JAN.02.2003(THU)

 正月早々シリウスの伝説を見て凹む。口直しに某氏から借りっぱなしのカー トゥーンネットワークのベタ録りビデオを延々堪能。さっさと返却したいんだけど、 「ホーム・ムービーズ」とか何度見ても癒されてしまうのでなかなか手放せない。 うう。スミマセン。

・某氏宅で上田大王のICO本を見てから急激にICOりたい熱が高まってしまい、 ついつい勢いでベスト版のやつを購入してしまう。


JAN.01.2003(WED)

 あけましておめでとうございます。今年も白炭屋をヨロシク。

・なんか酒飲んで寝てた。年賀状はまた明日。



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