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古日記 2002年12月(後半)


年末は有明で篇。



『分不相応なものを持つのは、不幸の元だぞ、コウ』

『持ち続けはしない。飲み干してやる』

『おおきく出たな』

『どこが。ささやかな要求じゃないか。
人生には楽しみが必要だ。
おれも、あんたも。互いにそれを得る』

(神林長平「ライトジーンの遺産」p32)

DEC.31.2002(TUE)

 鶴見で待ち合わせて三重まで帰る人の車に便乗させてもらう。青空に、裾まで 冠雪した富士山を右手に見て美しい。富士山てホントに綺麗だねえ。考えたら こんな近くで見たことなかった気がする。問答無用の感動だった。三重の 秘密基地で邪悪極まる残虐ビデオを堪能した後、四日市から大阪経由で徳島まで。 猪木ちゃん祭りは途中までしか見えず残念。

・今回の東京行きではホントにいろんな方にお世話になりました。 ありがとうございました。日記からではありますが。

・あと、今年も一年白炭屋をご贔屓くださった皆様にも感謝の言葉を。2003年も ずるずると生きていく予定なので、また気が向いたら冷たく笑いながら見て やってください。


DEC.30.2002(MON)

 朝の5時に起き出して有明に向かう。6時頃に着いたけどもう後ろの方。 とはいえ特に並びたい大手があった訳でもないのでそのままぼんやりと 回遊。創作系だけで鞄が一杯になってしまう。なんか「おおっこれは!」 とか思うとついつい。肩が抜けそうだった……

・挨拶回りの途中でどっか線が切れてしまい、面識もない(一方的に ファンの)人の所に行っては「ファンなんです!」とか言って回って しまって、今かなり後悔(というか赤面)中。うう。いい年して何を。 でも楽しかった。たまには線が切れるのも良い、のか?いろんな作家 の人と話して、所謂「やり場のないやる気」が体に漲る。

・祭の後は打ち上げ。某サークルの打ち上げに混ぜてもらった。なんか こう、よく言われる「よく知らない奴が何故か打ち上げに」状態で気が 引けるけど、話してるうちに「あー!あそこの!」「あの!」みたいな。 パソ通世代は世界が狭いと言うが、ホントに狭い。あの日あの時あの場所 でみんなニアミスしたり出会ったりしていた。「同じ目をしている」人 達だったのだ。後はもーずるずると。女性二人を前にすっかり駄目な 露悪オタ話へと移行。この癖どうにかならんか……

・夜はまたどらんくさんのところで一泊。キングゲイナーとか見つつ。 噂に聞くヤーパン忍法を堪能する。途中で睡魔に負けて沈没。


DEC.29.2002(SUN)

 昼頃置きだして、まったり。昼飯食べて八王子方面の某 ホビーショップでガンダム種を見ながらまったり。そのまま一日 過ごして見たりした。日が暮れてから どらんく氏の所に 転がり込んでまったり。どらんくさんのオトモダチも来て一緒に まったり。まったりし過ぎ。まー明日は地獄だからな。

「雲のむこう、約束の場所」予告編を見た。映像の心地よさに言葉もなし。 あまりに「どこかで見た物語」であり「どこかで見た映像」だが、だからこそ の新海。わかっていてやっている。そして見る側も、わかっていながら、 背筋をゾクゾクさせられている。こりゃ、凄そうだ。


DEC.28.2002(SAT)

 取り敢えず貧血エレベーターはゲットできたので良しとしたい。しかし マリみてってホントに一時代を築いてる感じで未読者としては危機感を感じる。 年が明けたら読むことにしよう。あとまーいろいろいろいろあったけど、 これを書いてるのは実はトモダチの家だったり三日目の打ち合わせがあったり するのでまたそのうち。

・矢川で秘密結社方面と呑み。樽酒を4合程スイスイ行って後は記憶喪失。 確か最後はウルトラセブンの12話を見ていた様な気がするけど、眠気に 負けて沈没。勿体無いことをした様な。また今度見せてください。

・なんか最後の方、激しく何かを力説していた気がするんだけど、全然 思い出せない。後で聞いたら「ハーマイオニーがどうとか言ってたよ」 何を力説してしていたのか……まさか脳内スネハー妄想を開陳して いたのではあるまいな。ううう。


DEC.27.2002(FRI)

 仕事して帰ってメシ食ってからバスに乗って東京へ。


DEC.26.2002(THU)

 不労所得を大量にゲットした人に寿司を奢って貰う夜。ネギトロ太巻き萌え。 でも7個は食い過ぎた……あと半年ぶり位に妹に会ったので「クビキリサイクル」を 勧めておく。だが既に勧められていたらしい。なんかそういうキャラだ。

・「魔法使いさんおしずかに!」が再販されるらしい。個人的には一番好きな絵柄 なんですよ「あおいちゃん」後期〜末期の絵柄。


DEC.25.2002(WED)

 だりー超だりー。いわばスーパーダリ。ぐにゃぐにゃ。

・相変わらず風邪気味。賞味期限ギリギリの材料でホットケーキを作り、風邪薬を 発泡酒で飲み込んで、寝た。図らずも鳥(昨日の焼き鳥の残り)とケーキとalcoholで ノルマをこなしたといえよう。MerrXmas。amen。一人一人が神となれよ。


DEC.24.2002(TUE)

 朝nnn24を見ていたら、今日の誕生日、 に梶尾真治54才(SF作家)、とあった。あーなんか「黄泉がえり」の宣伝結構見ます ね。ちゃんとコンサートシーン(然もかなり豪勢な)もあるみたい。うーん、楽しみ だ、と言っておこう。然し54才。座敷牢の若旦那、ってイメージは今も消えない。 そーいや孫が、とか言ってたもんねえ。でもホント、こういう人がいたから、日本の SF界ってのが存在したんだよなあ、とか思う。高校時代、「バイオム」で初めて カジシンに出会ったときの興奮と感動は忘れられない。横山えいじの絵がまた ピッタリでねえ……あの頃は面白いショートショートがいっぱいあった……岬兄悟 とか……(爺の思い出話モード)

・各地の牛丼屋で素人にはお勧めできない殺伐とした大盛ネギダクギョクなナニが 開催されているクリスマスイブな夜、焼き鳥を肴に(焼き鳥パックにまで "MerryX'mas!"シールはるのはどうかと思うよ>キョーエイ)独りビールでも 飲もうかとしていた所にチャイムの音。ドアを開けると隣の女性が。ドキ! 「あの……駐車場間違えてませんか?」間違えてた。すいません。でも今まで 間違えた事なんて無かったのに。やっぱり心の奥底で動揺していたのか。

OH!スーパーミルクチャン ミルクの痛みをともなう構造改革の巻


DEC.23.2002(MON)

 耐えかねて家具調コタツを導入。狭い部屋がますます狭く。コタツ組み立てて ぬくぬくとカタログチェック……ハッなんか一日これで終わってる!?やべえ、と 思い夕闇をついて赤いジャンパーを求め彷徨く。サティで発見して即購入。 「今年のコ〜トど〜しよお〜」という店内BGMが脳から離れない。

・あとどうでもいいが 伊藤園のカプチーノに病的にハマっている。エンゲル係数引き上げに貢献。

・あとN川先生が何か電話してきたけど相変わらず意味不明だった。


DEC.22.2002(SUN)

 2週間休んでのバスケは流石にこたえた。腿の裏側が痛すぎる。グググ。Amazon から届いたMSXマガジン を読み始めるが、やっぱり(予想していたことだけど)何か違う。当たり前か。あれ から20年近く経ってる。ウーくんはあいかわらずだったけど(それはそれで凄い)。 然し古谷徹氏はホントに 凄かったのネ(プログラムしまくり。MSXで経理ソフトまで作っていた。プログラマ として生きようかとも思ったという)。噂には聞いていたけど、ここまでとは。 「BASIC」で遊んだ世代にはひどく共感できる「楽しくて楽しくてね」。いや、 しかし。昔は良かった、てな事は言いたくはないけど、昔は良かったよ。ただただ 楽しかった。パソコンには未来が詰まっていた。まー、ごちゃごちゃ言っても 始まらない。その未来や夢って奴を、自分がどう繋いでいくか、だ。

・N川先生が何か電話してきたけど意味不明だった。


DEC.21.2002(SAT)

 なんかいろいろやって絵チャってバスケ行って風呂行って帰って寝た。 絵チャ久々で楽しかったです。最近絵描いてないな……

・プチプチアニメ枠でよこすかれいこ「なんじゃもんじゃおばけ」 (墨絵アニメ)を見た。ホントスゲー。これPC使わずにやってるんだろうか? このリストによれば、まだまだ見てない作品の方が多い……

・久々にMBSでやってる「アクビちゃん」を見たらかなり面白かった (第18話「パパとママの危機」)。脚本の密度も高いし、全体的に「良く できてる」気がする……前はもっとアングラな雰囲気のある作品かと思って たんだけど。雰囲気が絵柄と良くマッチしてて、土曜の朝に相応しい。 「カービイ」は相変わらず土曜の朝に相応しくない神権政治な内容で 素晴らしかった。もう誰も止める気は無さそうだ、次回も駄目そう。 たまらねえ。


DEC.20.2002(FRI)

 仕事して帰ってきてまた仕事行って寝た。某女史が年内にアレとの噂。フーン。 いや、羨ましいよ、羨ましいけど、そんなことで一々うらやましがってたら この先半年位の間に何回煩悶せにゃならんか、ってな事になりそうナノヨ。 まーいいや。自分を追い込もう。でもどこへ?バイストンウェル?

・西尾維新「クビツリハイスクール」読了。「クビキリ」を読み始めたときは 「戯言遣い?何だそりゃ?随分違和感のある言葉だよな……あ、作者81年生まれか、 若ー。そりゃ言語感覚違ってもしょうがないよな」とか思ったんだけど(長いよ) 3冊目に至って、「ウウ、成る程戯言だ!これこそ”戯言”だよ!」とか思うまでに。 いや、面白い。積んでは崩し、積んでは崩し、状況だけが展開し、少女の死体は 積み上がり、最後に残されるのは無数の答え。最高に暇潰し。面白くて全くタメに ならない。チャンドラーみたい。兎に角ミステリという「仕立て」の上で、キャラが 好き勝手してる作品なのよ。キャラマンガならぬキャラミステリ。京極堂をもっと 凶悪に萌えさせたよーな。しかも登場人物は全員えのきづ。いや、逸材。この時期 (18〜22歳頃の)特有のカミソリのよーにスパスパキレまくる脳の回転感覚を久々 に思い出させてくれる。勿論その切れ味はきっちりした(これは年齢とは関係の ない)構成力の上に成り立っている訳だけど。このキレ味が作者の「若さ故」 なのかそうでないのか、その辺も含みつつ続きを楽しみたい。何よりイラストも 良いし、こりゃ時代を作るか。しかし前作にくらべてすっかりツッコミキャラに なってしまったねえ>いーたん。「ロマンチスト」では泣かせてくれたけど…… 次回はどんな立ち位置で来るのかねえ。所で彼のオーバースキルは 「一般的な言葉を使えば事故頻発性体質並びに優秀変質者誘因体質」であり 「より簡単にいうならばただのトラブルメーカー」(p119)なんだけど、まーこう いう人は探偵漫画とかによく居ますね。毎週死人が出る少年探偵アニメとか。 関わった人がどんどん狂っていく。歩くアイス・ナインみたいな。いや、さても これから読む「サイコロジカル」が楽しみなことだ。いやー、萌えるぜ。

・毎晩カップ麺なのもまずいと思って袋麺に変えてみた。金ちゃんラーメンは キャベツと煮るとんまい。


DEC.19.2002(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。

空港の 金属探知機、手術後体内に放置の器具を発見。これこれ。こういうのが cnn.co.jpこぼれ話の醍醐味だと思う。別に「いい話」でも「悪い話」でもなくて、 何て言うか、遠くの空の下にもそれぞれの人生があって、それぞれ悲喜こもごもに 生きてるんだよなあ、とか思わせる、そういう。想像力のスイッチを入れて呉れる 様な。

・読み飛ばしていた伊藤伸平「永遠のグレイス」を改めて読み直し、なぜここまで できていながら全体の印象がアレなのかとか思う。イライラ、ピリピリ、不安、な 雰囲気の出し方とか日本屈指だと思う(やな才能だな)よ。それが上手く転がれば 「はるか」になるのか。然しあの少年漫画的な絵柄にはどうしてもラストの「明確 な答え」を求めたくなってしまうモノであって。結果でなく過程が大事なのだ、と 言われても、やっぱり、ねえ。その意味「エンジェル・アタック」は(心底嫌な 漫画だったが)ラストが良くできていた。でもまあ取り敢えず今やってるパードルが 素晴らしいので特に問題は無いと思った。でも最近の再刊は非常にいただけない。 ダブリが多すぎます。本棚一杯なんですもう。

ああっ女神さまっ25巻感想追加。


DEC.18.2002(WED)

 GCゼルダの絵面を「青林堂風」とした意見を読んでからというもの、ホントに 青林堂系にしか思えなくなってきた今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。 最近話題の 才多通信を 読んでいて、あーこんなことじゃいかん、真面目にアニメ見よう、とか今年351回目 の改心をしたワタシです。あっそーいや今月のアニメ誌買ってないし。ていうか先月 のメージュの袋さえ開けてないというかでじこシャツに袖を通してさえいないと いうか。然し全国で実際にアレを着た人は何人くらい居るのだろうか。

・とりあえず 「最近のヒロシ。」の予約をしておこうと思ったらAmazonには無かった。 何となく買えなさそうな予感……


DEC.17.2002(TUE)

 やべー風邪きてるよ。喉いてー。

・すいませんここんとこ色々細かいことで脳味噌使ってて日記にドキュメントを 出力できない感じです。年明け頃にはナントカ落ち着けると思うんですが 暫く低速巡航っぽく。まあ要するにいつも通りと言うことですが。


DEC.16.2002(MON)

 昨日のカラオケで喉がイカレタ。あと風邪気味だし。宴会部長的には悩み多い 忘年会時期。自分のことさえ出来かねる人間に仕切りをやれというのが大体。今年 は不評に始まり不評に終わった一年になりそうだ……宴会を仕切るのって、アレは アレで立派な才能だと思うよ。ああ、胃が痛い。

球形のパソコン。おお、PAB!帝王の殻!って形だけですが。



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