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古日記 2000年6月(前半)


イタリアの種馬篇。


「われを見よ」と叫びしものら去りゆきてつぶやきうめく声を聞くのみ

土岐善麿


JUN.15.2000(THU)

 TRに井上雄彦が出ていた。 晩飯を食いながら見る。最後の問答で「正社員をしながら漫画を書くのを どう思うか」というQに「人間として豊かになれるなら働きながら描くといい」 と言う様なアンサーを返して居た。人としての豊かさこそは技術なんかよりよっぽど 大事で、プロになったときその差は大きく出る、と。逆に言えば正社員でいても 「人間として」得るモノが無いならさっさと辞めろ、とも。痛感する。 結局人間のドラマが描けないヤツはダメなんだよ。拙者なんざ人間関係の 希薄さなら誰にも負けないからなー。

・ヒカルの碁の世界をより知る為に囲碁の勉強をしようと思って、CPU対戦が 出来るソフトとか探してみたけど、フリーなのは見あたらない。チェスとか将棋とか はフリーであるのを見ると、思考が難しいのか?しょうがないのでチェスを落として 楽しんでみたり。弱いけど。でも囲碁は人に教わらないと全然駄目だそうですね。 最初の一歩はちゃんと「解ってる人」に教えてもらう必要があるみたいな。


JUN.14.2000(WED)

 某 U−ki氏の七日の「溝掘」に影響されてカセットテープの箱を掘り返す。 カセットテープからMDに移行した前後のラジオ録音テープが消去されずに結構 残っていて、案の定内容確認とラベル整理にハマる奴。95−98年頃の深夜 ラジオとか聞き出すともー止まらんちゅーねん。まんたんとか赤坂のミリオンとか。 消せねえ・・・あああ・・・


JUN.13.2000(TUE)

 ビームとエクセルサーガの新刊を買って帰宅。もう終わってるだろーなーと 思ってTVを点けたら丁度始まったところだった(何か押したの?)ので 「ロッキー3」を見てしまう。タフさだけでは勝てない相手(ミスターT)に 対し為す術の無いロッキー、それを嘗てのライバルアポロが鍛え上げる。 特訓の結果あの泥臭いファイトスタイルは、洗練された蝶の様に舞い蜂の様に 刺す動きに!!・・・という、もう絵に描いたような「特訓映画」。これは明日の 「ロッキー4」の特訓シーンに昇華される訳だけど・・・いやー、特訓って イイよな。展開に合わせてスタローンの身体がみるみる締まっていくのは流石。 役作りのためには平気で太ったり痩せたり出来る、ってのはハリウッド俳優の 必須条件なんだろうなあ。然しミスターTって今でも俳優やってんでしょか。 でも飛行機だけは勘弁な!ラストの格好良さは見事。嗚呼、ここで止めとけばなあ。 いや「4」好きだけどさ。好きだけど。

・「エクセル・サーガ」6:Y2K対策出来て無くて暴走した六本松の 「ぬにーーー」な猫顔が脳天直撃セガサターン。久々に萌え回路に火が入った感じで うぬぐあああああ!とか叫びつつ転がり回る。ギャグの走りも相変わらずで。 ただ、元々ツボの散在した作品だけに、今巻はポイントとなる部分が見つからず、 散漫な印象も。斯うしてみるとやっぱりメンチネタこそがこの漫画の核心だったの ではと思わされる。

・ビームは「敷居」のド強烈なやるせなさが胃に来る。吐きそうだ。「恋の門」 もロクな展開じゃないし。全体的にどす黒い雑誌。待望の安井誠太郎新作は どんどん彼岸へ行ってしまうし。桜玉吉ももうどうでも。期待の「LAZREZ」 も超弩級の画力は兎も角展開が早くも低調気味だし・・・漫画読みを続けている うちに、一作家の隆盛と凋落をまざまざと見せつけられる事が多くなってきた。 雑誌も然り。人も。全ては摩滅していくのみ。物は壊れる人は死ぬ。 三つ数えて目を瞑れ。そう言う訳さ。

・そんなワケで今夜も消費以外何も出来ず。ただただ時間だけが過ぎていく。


JUN.12.2000(MON)

 あざやかなまいにち。からふるなひび。自分リソースはいっぱいいっぱい。 もうこの生活続けていく自信無いよ。前からかそれは。テヘ。 麒麟淡麗がばがば飲んで当面の課題を忘れて明日へ。嗚呼、それでも明日は やってくる、のさ。

・何となく見始めた「ロッキー2」をやっぱり終わりまで見てしまう。 ダメ男が妻の一言であっという間に精神的弱さを克服した後、鍛えて鍛えて 鍛え抜いて殴り合って勝って終わり、という実にシンプルな話。 でもテレビの前から離れられない。お陰で今夜の予定は全部ダメに。

・話題のエイリアン9論評 は、当たってはいるがこれ(夏目的「間白」コマ割り論)だけでも無いよね、と いう感じ。まあ切り口を一面的にしか取れないのが「論」である以上、どんな 「論」にもそういう部分は有るんだろうけど。

・立読メモ:フラッパーのグイン、正直言って可成り辛い。一番問題の多い (とされる)外伝だし。つーか俺のグインはこうじゃねえんだよ。とか「俺グイン」 ふりかざしてアレコレ言うのも何だけど。やっぱなー。小説の映像化は冒険だよ。 コミックトムだっけかのダイホンヤな新連載は久々にとり・みき入魂の理系ギャグ が楽しめそうで、個人的には非常に楽しみ。やっぱりとり・みきはこうでなくては。 ブレード・ランナー系未来を愛して止まないワタシとしては、冷食捜査官シリーズ の復活も気長に待ちたいのだった。グラスの縁に赤穂の塩。


JUN.11.2000(SUN)

 答えの出ない考え事、というか悩み事みたいのが複数あって、悶々とする。 口内炎は続いている。斯う言うときは何をやってもダメだ。何も手に付かず。 BSの「ロッキー」さえ火をつけてくれない。


JUN.10.2000(SAT)

 いろいろあって自分リソースが巧く振り分けきれないまま夜になる。

・バスケの後風呂屋経由でM隊員宅。アイアン・ジャイアントのビデオが 有るというので見始める。途中木戸氏が来て最後まで。感想としては 「面白かったけど言う程でもない」という感じ。原因は多分1)日本語版だった こと、2)ビデオだったこと、3)褒めちぎる評判を聞きすぎた事、の3つが有ると 思う。最大の原因は最後のヤツなんだろうけど。まあ良くあること。 1)は、矢張英語でないと異国情趣というか、アッチの世界にハマれないってのが あろう。大塚芳忠や井上和彦や日高のり子は巧いんだけど馴染みすぎて。 2)のビデオ映像故、というのは、ジャイアントのCGな動きがあまりにCG臭く 見えてしまって、何だか「ゾイド」見てる見たいな気分になったというもの。 劇場でIGを見ていた木戸氏によれば、映画ではもっと自然だったんだけど、 ビデオで見ると滑らかすぎて随分印象が違う、と言うことだった。何だかCGCG し過ぎてて、正直手抜きにさえ見えた。てな訳で、これから見る人はせめて 字幕版で見ることを強くオススメしておきます。2時頃解散。

D.D.R.パクリもここまで来てるのか。流石往年の海賊版天国。


JUN.09.2000(FRI)

 あっ今日からアイアンジャイアントのレンタル開始では。とか思って レンタル屋に行ったら全部借りられてたので仕方なくブライガーのビデオを 借りて帰る。洋モノアニメ熱が高まってたのになんでディズニーアニメとか じゃなくブライガーなのか。フリクリもずーっと借りられっぱなしだし。 壬生猫日記 で豪華なカレカノ、とか評されてて、カレカノ亡者の拙者としては何とか 見てみたいのだけど・・・いっそDVD買おうか、安いし、とか思って もこれがまた売ってない。うーん。そういや「青6」の4巻もいつまで経っても 借りられません。あー。


JUN.08.2000(THU)

 いやもうダメっス〜。てひひひ。最近物欲を含めて総合ヲタク力が全然ダメ まってます。完全に丘オタク(イイ言葉だ)状態。それは能力の減退だー、 減退はイカーン、くいとめるのだ、とボーズ (PS2 買えなかったらしい)が言ってからもう5、6年(いいかげん)の歳月が 流れたわけだけど、さてそのSDPの 新作 買ったら案の定イマイチであーやっぱなーもーなー。昔はクールだったけどなー。

・「だぁ!だぁ!だぁ!」9話「いとこ同士公園デート」: 相変わらず密度高え。30分の長いこと。宇宙からの宅配ってのが何となく 「うる星」っぽい話。然しクリスの池澤春菜ってどうよ。なんか池澤の 良さが出てないというか。うーん。いやそれを言ったらこの作品の女子って みんな声が微妙にこう・・・ももかちゃん(西村ちなみ)は流石に巧いけど。 うーん。ニャンチュー、じゃないワンニャーの声(千葉千恵巳)が一番ツボです私。 ていうかもうワンニャー萌え。あとBSのお姉さんはあのにょろにょろした動きが 好きらしいぞ。個人的に次回がかなり楽しみ。三太ってイイキャラっぽいよな。 原作も新刊が出てたみたいだけど買ってません。「だぁ!3」の便利サイトは ここ とか。こういう勢いのあるサイト好きです。

・「NieA_7」: 面白い・・・んだと思う。個人的には、好き。「そういう」作品で 有り続けてくれてもイイ。特に前半、「夏」の妙な気怠いヒマさ加減が 思い出されて懐かしい。遊ぶ元気が出ないから、どうしてもヒマっぽくなる。 暑い暑いといいつつただ一日が終わっていく・・・妙なリアルさ。 ただ、まだいくらでも手の加え様が有るのも感じる。このフォーマット を利用して、挑戦的な脚本や演出が投入されることを切に願う。 後半の勢い有る展開は好き嫌い有ると思うけど、妙にハマる。

・1stガンダム的な「細部にこだわるが故に生まれるリアリティ」ってのでも なく(いやそれはそれで大切なものなんだけど)、何というか・・・描き 込まないことで、視聴者が生きている「日常」との親和性を強める様な作品世界。 そこの「リアル」さに惹かれる。LainやNieAにはその意味での「地続きのリアル」 が有る・・・気がする。画面に映ってない所でも世界が展開して居るであろう、と、 そう思わせる懐の広さ、というか・・・要するに一歩引いてるんだ。カメラが。 そこに視聴者の心を染みこませる隙間がある。エヴァ以降の、今映っている画面 だけが、喋っている登場人物だけが全て、の閉じた作品世界(リヴァイアスとか) ばかり見続けてきた身には、あのヌけた空の魅力は捨てがたい。 或いは見てないけど「人狼」とかにもその「広さ」を感じる。まあ所詮そんな 感触なんてな単なる思い込みと勘違いとノスタルジィの産物なんだろうけど。


JUN.07.2000(WED)

 仕事して帰ってきてここに追加。 いっぱいいっぱい。


JUN.06.2000(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUN.05.2000(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUN.04.2000(SUN)

 昼頃起き出して文化の森へ。図書館で本を借りたり返したり。「 さよなら20世紀」が来ていたのでぼーっと見ていると、比類無き O女史に発見されてしまう。なんかイカスサンダルをお履きになっておられた。 ぼーっと見て、じゃ、と別れてCALLへ。D.D.R.の 3rd を買いつつ某☆師匠と世間話とか。雑貨屋と食料品店と酒屋を経由して帰宅。

 酒を飲みつつ「 史上最大の作戦」を見る(onBS2)。もの凄いスケール。馬鹿馬鹿しいくらい。 これCG使ってないんだよなー・・・とか。ただ「プライベート・ライアン」 と決定的に違うのは、画面の緊張感の無さ。何というか、見ていて怖くない。 自分に弾があたる気がしない。「ライアン」は、もうマジでパニックになりそうな 怖さがあった。緊張感ていうか・・・聞く所によると、「シン・レッドライン」 もかなり「そういう」緊張感が有ったらしいし、時代と共に演出の方向性は 変わってきているのだなあ。とか。うーん。そんな感じでした。


JUN.03.2000(SAT)

 例によって例の如し。バイオハザードやってて即死イベントで即死。 そこまでセーブしないで進んでたので落ち込む。バスケ風呂屋M隊員宅。 黙々とM隊員の蔵書を読みまくるヒトビト。HJ今月号はSDガンダムか・・・ うおおあげたゆきをのマーキュリーが!とか言ってる後ろでブラックジャック を読み続ける ニャッキ氏。 メガタゾ コンプリート目指してポップコーンを食い続ける 隊長が 「しおまねきのサンバはサンバじゃねえ」とか。そんないつもの夜。


JUN.02.2000(FRI)

 ストレスがー。いろいろと。あああ。そんなわけで胃の調子最悪。 口内炎!口内炎!口内炎!あんこちゃんのマンガによれば納豆が 良いらしいんですが、納豆あんまし好きじゃないのでうーん。ていうか数年前までは 納豆食えなかった私です。最近漸く平気な顔して食えるようになりましたが。 つーか今夜の食事が アッシュ TWODOGSとマヨタコフライと肉大和煮缶詰とかいうのは流石に 口内炎にもなろうという感じでしょうか。ああ酒が無くては。酒に関しては 割とミーハーです。ミーハーって語源何なんだろう。 フム・・・ ・・・やっぱりウォッカベースは身体に合わない・・・

・夜中仕事してると、帰り際のI田女史がやってきて「シベ超のビデオ見つけたよ」 とか囁いて帰る。シベ超・・・まだ見てない、っていうか何かの勢いが 無い限り一生見ない気が・・・みうらじゅん先生すいません。


JUN.01.2000(THU)

 虚無感続く。嗚呼酔生夢死こそ我が生き様。生きてることに意味なんて 無い、と新井素子が頭の中でぼそりと呟く。そもそも幸せって何だっけ。ぽん酢 醤油はキッコーマン?ヨロコビーヲーホカノダレカトワカーリーアウー ソレダケーガーコノヨノナカヲアツクスルー。結局そういう事なんだとは思うよ。 食ったこと無いから知らないけど。然し オザケン 最近何やってんでしょう。ハシテクー。

・(すいせいむし【酔生夢死】何も価値のある事をせず、ただ生きていたという だけの一生を終えること。くだらない一生。(岩波国語))

ここここに追加。


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