真に人の命なぞは、如露亦如電に違ひございません。
「藪の中」
・朝日で先の「第4回手塚治虫文化賞」の見開き記事が有って、大賞諸星大二郎 への荒俣宏のコメントが「そろそろ輝かしい場所へ出てもいいのではないか」 というもの。上位は他にも「ベルセルク」とか「イティ」とかの大作揃いで、 何となく長編のための賞っぽくなってる。それでも選考対象に「エイリアン9」が 並んでいたのは流石。所でエイリアン9の評価は(個人的には)完結した後、 時間と共にかなり違ってきていて、まだ暫く変化する予感。作品は作品単体で 論じるべきなんだろうけど、やっぱり前後、周辺の状況(アフタヌーンの奴とか 「ゆりキュウ/キュウツー」とか)と絡めて読み直してしまう。駄目な読者だ。
・同じく朝日「惜別」のコーナーに塩沢兼人。「演技に対する厳しい姿勢は 後輩にも向けられ、収録後の酒の席で泣かされた若手も多い」という下りは、 あの声でいびられたらその若手達もさぞかしや怖かったろうとしみじみ。
・だぁ!だぁ!だぁ!「ルゥくん学校で初舞台」:演劇話。 あー桜井風味。密度高ぇ。繰り返しによる全体的な時間の詰め込みが巧い。 ただアクセントで使うべきダバなノリを広げすぎて、結果雑な印象が残る、 ってのはいつものことか。でも面白かった。ワンニャー萌え。 原作をどこまで生かしているのか、一度原作にも当たってみたい・・・ とか言いながらそう言えば昔そのつもりで「こどちゃ」を全巻揃えて おきながら結局まだ一度も読んでないとかいう。どーにも。 あー、然し「カレカノ」以降、まだちゃんとハマったアニメ無いなー。 リヴァイアスも駄目だったし・・・世界がそれ中心に動いてる様な感触を もう一度!だ。・・・って26にもなってアニメに頼らなきゃ 生きていけないってのは。きのどくですね。きのどくきのどく。
・今頃「ヒカルの碁」にハマる。ANT氏の策略にまたしてもハマったという 所か。絵柄が青年誌っぽい線なのに、キャラへの愛の示し方が凄く女性っぽい。 このギャップが何とも・・・というのは、これはもう原作/ほったゆみ、 作画/小畑健、というシステムの成せる技なんだろう。もう何回読んだか わからないくらい読み返してる。こんなの久々だ。
・ええと、そう言うわけで一年ぶりの力ワザでの完結は如何でしたでしょうか。 今後の参考のためにご意見などありましたらお寄せ下さい。
・「魔法飛行」読了。なんか「それほどでもないな」という感想を抱くのは、 結局過度の期待の所為に他ならない。こういうのは、やっぱり何となく 本屋で気に入って見つけて、何となく読んだらハマっちゃった、とういのが 一番幸せな出会い方なんだと思う。いや、素敵な作品でしたよ。 イラストは昔の岡野史佳とかどうでしょう。80年代末の。
・グインも読了。某 風虎 で割とアレな言われ様だったので心配していたんだけど、 「勝ち組」とか危険なワード以外はかなり普通の印象。いい加減な読者。 話の展開はほぼ流れ通り。ナリスのヴァレを心配する描写はちょっと今までに 無い感じ。いろいろあるけど取りあえずSFだから良しと。
・おじゃる。電ボとクリ。電ボって異種の存在を恋愛対象にして 切ないオチに持っていく話が多いんだけど、クリは無いよなクリは。
・知り合いから目出度い報告が立て続けにあって、でも斯う言う時におめでとう、 ガンバレよ、と心からは言えない自分。口先だけではそう言うし、顔では 笑ってもみせるけど、ああ、彼等に比べて自分はどうだ!とまたぞろ 「誰かと自分を比べっこして」しまうパターン。止せばいいのに今日も〜。 幸せな奴等を恨む訳でも、羨む訳でも無い。ただそれに対比して己の人生の 空虚さを思い知る。昨今ネットで肥大していた自己認識を多少は現実に 押し戻せたか。頭を冷やせ。
・いやもーこんな鬱臭いゴミ日記なんか読んでないでウエブメンらしいネタ満載の フバ行きナサイ。ていうか行っといてください。本拠地を移して尚 相変わらずのこの身も蓋もない語り口が実にもうクールだっぜ! 特にメダロットネタ。イワノイが活躍する度に作り手の愛を過剰に感じて 泣いてしまう今日この頃。
・某氏に勧められて 高尾滋「スロップマンションにお帰り」を読む。 かなりヒット。特に表題作はかなりツボ。ふくやまけいこ作品みたいな 独特の感触。他の作品も読んでみよう・・・
・ 「Diablo IIの設計者たちは、二度とふたたびPKの悪夢をくり返すまいと 決意を固めていた」のだそうだが果たして。
・夏はSF大会が8/5〜6、コミケが8/11〜13。二週連続か。 コミケは13日しか用が無いんだけど、顔出し程度には行きたいという微妙な 気分。目当てのサークルの当落がハッキリしてからか。SF大会は星雲賞の 投票も済んだし、後は夜の宿だけど、なんか秘密結社の方で飲み会が有るという 噂も。カプリコンの朝(げろげろでふらふら)が蘇る。因みに夏休みは 9/15〜9/24。面倒だけど勢いがつけば出かけたい。南欧が呼んでる 気がする。スペインでセルベッサ。同行者求ム。
・だぁ!だぁ!だぁ!「ルゥくん学校で人気者」:ああ面白え。 何かもう出来良いぞ。各キャラが好き勝手暴走してるんだけど、 全体としてパワフルでポジティブな作品。見てて力が出る。
・ゲートキーパーズ「侵略者を見つけだせ!」:冒頭今回ゲストの塩沢兼人の 訃報が流れる。お陰で初めて早送り無しで見てしまった。ああこの手の役も 多かったなあ・・・とかいっそしみじみ。後藤絵は大好きだけど、動かして 見る分にはあの肉付きはちょっと辛い感じです。止め絵だとあのぱっつんぱっつんの 肢体は実にもう何というかアレなんですが。
・今日のデジモン。ヒカリがどっちの名前を先に呼んだか、とかそういう 細かいところがもう実にイイ。光子郎の言うアメリカの知り合い、って劇場版 がらみ?見てないんで解らない・・・取り敢えずEDのシングルをレンタル してきたので今聴いてるところ。あと旧の劇場版も初めて見まして。 確かにこりゃスゲーわ。よくぞここまで。短いけどね・・・こないだのも 見てみたいな・・・他に「じゃじゃ馬」23巻、おまP18巻、悟空道12巻。 じゃじゃ馬がなんかイイ話になってきてて謎。
・某掲示板より 豪腕武神バサミンガー。超イカス。
・こないだのボイジャーを漸く見た。セブンオブナインの「人道主義」糾弾は 久々に強烈。連邦が不介入の原則を持ちつつもアメリカンウェイで銀河世界を 平定していくのが常とは言え、子供の頃にボーグ化された人間にとって ボーグネットワークから切り離されてアイデンティティを「与えられる」 のはもう殆ど洗脳に誓い。「それではボーグと同じだ!」どう違うというのか。 その答えは出ない。出しようがないのだ。自分の感覚を「正しい」と信じて、 それを盲信していないと全滅は必至。艦長の「艦長」らしさ(良くも悪くも)を 見た気がする。絶対的な価値観というか。ボーグ領域を抜けるオチは流石に 非道かったけど。
・まバが 更新されていた。幻のまんが、24番がワタシの幻マンガです。もう一度 読みたいかというとそうでもないんだけど、強烈な印象の一編。
・・・部屋と職場の往復で物語が生まれようも無い。飯屋と本屋とレンタル ビデオ屋経由でもダメだぞ。はああ。何とか道を拓かねば。本屋開拓してる 場合じゃない。壁に向かって、或いはフォーカスの悪いディスプレイに向かって、 誰にともつかない言葉を吐き続けて一体何になる?なあ、そうだろ? とかまた壁に向かってぶつぶつ呟いている26歳男。
・「熱闘!! 飛龍小学校☆パワード」の チケットが届いた。楽しみだ。にしても 飛龍クラシック台本、読めば読むほど面白すぎる。SF者は一読必笑。 これをやっているのが全員小学生なのだ、という「絵」の面白さを、 是非味わって欲しい。マジで。
・クリスマスの「少女型」の部分にどれだけ重点が有るか、ってのはまさに 一歩氏の仰る通りで。血でヒゲ描いて、「なーーーおーーーうーーー!!」 って吼えるのが大塚明夫とか玄田哲章キャラだとちょっとイヤです。それだけ。 それ以上は人それぞれ、ということでひとつ。考えるんじゃない、感じるんだ、と 古人も言っとる・・・いや、この血でヒゲ描くシーンの格好良さってのは、 やっぱり少女型だから出来る格好良さだと思うのさ。絵になるつーか。 今読み返してもゾクゾクする。一部で外れの声も高いイラストも (個人的には)パーフェクト。クリスマスはあれでOK。
・ あ、いや、 ワタシもクリスマス(「猫の地球儀」の少女型アンドロイド)萌え〜、って いうのには、それが「少女型」だからじゃなくて「ロボットだから」と言う部分が 大きい(あくまでも大きい、という)んですよ。あの喋りとか。 「はれるでしょう」が泣けて泣けて。いや、だから「はれるでしょう」でクラクラ 来るってのはもう「萌え」でしょう。ロボ萌え。「ラストのクリスマスの様子を 読んで、幽に対して、私は腹を立てていた」ってそりゃもう萌えです。 抑えた描写の、向こうに「ロボの気持ち」を想像しちゃってる辺り。 「所詮はロボット」という突き放した扱い方も、秋山作品の泣かせの巧さか。 「E.G.コンバット」でも人工知能が泣かせる場面を作りつつも 「所詮はメカ」的にリセットされて復活したりする様が実に「らしく」て。
・確かにいびつさのある作品なんだけど、そのいびつさが逆に「SF」として 輝いているから良し、という感じ。SFの神は細部に宿るというけど、この 描写力と情報制御の巧さはジャンルの魅力を良く引き出していると思う。 「トルク」の描写を見ているだけでも、この作者にはまだまだ引き出しが有るな ・・・と予感させる。下手に「物語」に寄って整理した作品を書かれるよりは いっそ!・・・嗚呼「鉄コミ」読みてえ。週末に南ブツでも行って来よう。
・すいません全然まとまってません。「少女型である必要性」つーか ソレ故の魅力についてはまた一晩考えてからにします。 明日のために今日も寝るのだ。
・だぁ!だぁ!だぁ!第6話「母の日にママ来たる」。イマイチ。 再来週(のはず。最近放送休止多いからな・・・)の8話は櫻井コンテなんで そこまで待つしかないか。