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980305付けテキスト


わかつきめぐみ「きんぎんすなご」/講談社/1998/01/13

何とも感想の書き難い作品ではある。
物凄く好きなのだけど、「好き」としか言い様が無い。
言葉に変換できないモノの方が遥かに多くて。

いつもそうですが今回ばかりは本当に自己語りの駄文になります。
御免なさい。

第一話にはタイトルがない。現実の地平から星の世界への障壁のない導入。
いらだちの主人公。その苛立ちと不安が読者をいらだたせ、不安にする。
これもこの作者の馴染みの手法。
凝り固まった心が、ほぐされ、広がっていく”解放感”、その為の布石。

主人公タデちゃんこと蓼子は”すねるのが日課”のわかつき少女の典型。
ご機嫌斜めな彼女が片道9時間もかかる山の中へやって来たところから
話は始まる。

「いい学校入って いい会社入って なんの不満があったのか」
今は山奥で一人暮らしをしている元ご近所の今泉久義氏を訪ねてきた彼女。
要は家出である。どうやら母親とうまくいってないらしい。

夢を追って山に入った彼を見て、彼女は自分が何をしたいのか、
何が好きなのかを見失っていること、いや今初めてそれが
「わからない」事に気がつきはじめる・・・・

でも、今わからなくても、今見つけられなくても
「見つけたいと思っていればかならず見つかるよ。星はなくならないから」、と
この辺の淀みない清涼な流れは全くわかつき調。
以下話数を重ね、キャラ主体の漫画に移行(キャラ漫画としても好き。
でも今回はパス。語るにはもう暫く読み込まないと駄目です。)していきながら、
それでも「恋をしなさい」という命題が常に浮上してくる。
実際、この作者にはそう言う権利があると思うですよ。

「恋をしなさい」と。

えーと。
つまりはそう言うこと。
恋って言うのは、人だったりモノだったり生き方だったり様々だけど
「それに向かっている過程すら楽しい達成目標を持て」という事かな。
言い換えると意味がぶつ切れになってしまうけれど。
ただ「夢をあきらめるな」とだけいうのとは違う。

夢に向かって生きている内は良い。その夢を見失ったとき
(或いは元々持っていないことに気付いた場合)の指針としての言葉と見る。
正論だけに突っ込む余地は幾らでもあって、この作品を全否定することも
出来なくはないのだ。世の中なめてんじゃねぇぞ、と。
でも、それはそれ。それでも、正論は正論。真実の道。

一番痛かったのは、作中でも何度か出てくる
「生きたい様に生きるのは”逃げ”なのではないか?」という問い
(と、それに対して作者の言わんとする事)。
実際、僕はこれに縛られて今まで来てしまった。
生きたい様に生きることを「面倒くさがり」、その理由付けとしての
「人は皆生きたい様に生きられる訳ではない」という論。

生きたい様に生きることを「逃げ」ではなく「恋」だと
言い切られてしまった瞬間に、何か目から鱗の感触があったのは
否定しない。
恋なら仕方ないよな、と。まぁそういう。

星を探すこと(掴むこと、では無い。)を半ば諦め、
生きるために生きる、死ぬまでの時間を潰すために
生きている様になってから一体どれくらいの月日が過ぎたのか。
自分を否定することは出来ないが・・・生きたい様に生きることを諦めるのも、
又「逃げ」なのだ。否むしろそっちの方が(僕にとっては)より罪深い。

僕はまだ星をみつけていない。
だから、今「生きたい生き方」をやっても
屹度それが自分の目指す星ではないことに気付いてしまう。
・・・・という風に「蹉跌」を恐れる時点で
既に僕が星を持っていないことが証明されようというものだ。

自分の「人生」をかけられるほどの「恋」が出来ようか?

「恋をしなさい」ってのは本当に難しい話で、特に徒に歳を重ねてしまった
僕みたいなオヤジにとって、それは完全に忘れ去られた感覚だったりもする。
面倒を面倒だと思わない、目標に近付くための過程が、苦労が楽しい、
確かに有ったのよそういう感覚は。

・・・・語る程に虚しい。
僕も(他の多くの人の様に)結局星を探し続けて終わるのか。

思うことの多い作品。わかつき作品はいつもそうだ。
外化して客観的に語ることが出来ない。
いやまぁ今までそれが出来てたとは言わないですが。


・・・あと模写してて感じたんですが(わかつき作品の模写は
快楽中枢を直撃するですよ)こんなにこたつに入ってる漫画も無いなぁ、とか。
アオリもかなり多い。空を見上げることの多い漫画だ。
アオリってな実際難しくて、この人も例外なくデッサンが
変になっちゃってるのだけど、それをものともしない「演技力」。ふむ・・・



「自分のやりたいことを決める」これは本当に大変なことなんだ。
死ぬまで探し続けることになるかも知れない。それでも
探すのを諦めないことだよな。
生きていれば未来がある。明日があるさ。






星はいつも空にある
いまもそこにある
いつか
あたしの星を手に入れる


@@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
(98/02/19)

彩花みん「赤ずきんチャチャ 9」/集英社/1998/01/19 相変わらず面白い。この面白さってのは内からにじみ出る様なものだ。 作者が(本当のところはどうだか知らないが)楽しんで描いてる様に見える。 チュチュネタの面白さは意外だったが。使い方が実に巧い。 このキャラの変さがまた彩花世界を広げて行く・・・ チャチャ/チュチュを見ていると、作者姉妹の関係も こんな感じなのかなぁと想像させる。 思えば、この漫画自体が姉妹のために生まれたのだったっけ。 ああそれにしてもやっこちゃんの出番の少なさよ。贋物含めても ホンの一寸しか出てこない・・・ らぶらぶやっこちゃん同盟所属員としては何となく辛いのだった。 市松くんの「みっ」ていう擬音が何か好き。好き、で云うと お料理マリンちゃん(p111)とか・・あと一緒にビデオ見てる セラ&どろしー(p163)も何か好きだ。この二人ってチャチャ達が居ないときは 「こういう感じ」なんだな。あと4コマにしか出てこないけど、 ナミちゃんも良いぞ・・・ でも、ああッ、やっこちゃん・・・ッ・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/02/26)
唐沢なをき「学園天国」/集英社/1998/02/25 小説すばる上に1994/9〜1997/6及1998/3に掲載されたものを収録。 何が良いってこのページ端の落描きの数々。一分の隙も無い。 完璧な「授業中の落書き」である。もーこのテイストの懐かしさよ。 p99の「台風」(横線をぐしゃぐしゃと描くと台風っぽくなるやつ)なんてもー。 然しどういう風にサンプリングしたのだろう? 可成りの「種類」を確認できたが・・・ ネタ的には一回ひねりの簡素な一発ネタが多いが(その為、2度3度と 読み返しても笑えるというものは少ない)その分単純に笑えて良い。 「黒板が厚いっ」(p90)とか「どうしてウチのグランドは 地上100メートルにあるの!?」(p101)とか、そいういうの、割と好き。 でもホント、「学校ネタ」なんてよくこれだけ出てくるなぁ、と。 云われてみて初めて、ああこういのやってたっけ、と思い出す。 センセイの物真似とか・・あれこそは「学校」空間でしか通用しないものだ。 でもチョーク投げる先生っていなかったなぁ。学生生活16年の間。 木工用ボンド手のひらに塗ってはがすのって、云われてみると「学校ネタ」 だったのだぜ。 浦川よしやすネタは中途から輪廻の蛇状態に突入してしまって、 これも結構好きだった。こう、読み切り4コマ漫画(的なもの)が 続いているときに、一本時間軸が通っているのが入っている、ってのは 「金春」から続くからまんの伝統だよな・・・ ・・・実は拙者もあの「浪人まわし」って出来ないですよ。 山に篭もって特訓するしか。って今更。 何にしても、懐かしいですよ。 私にとっては高校と云うより、中学の頃の空気。 「学校」って、こうだったよな・・・と思い出すのでした。 今でもこういう、記録されざる「学校文化」は 存在しているのだろうか・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/02/28)
ながいけん「神聖モテモテ王国 3」/小学館/1998/03/15 「センチメンタル。」 ファーザーが歌っている歌については ・フランダースの犬(p151) ・アルプスの少女ハイジ(p167) が確認されている。また、このパターンで後に あらいぐまラスカル(ハイリーハイリーレッチューラスコー) も見られる。 既に「第一部・完」を迎えてしまった我らが聖典だが、 コミックスは後2冊くらいは出るんじゃなかろうか。枚数的に。 で、3巻。 この辺はもう連載期間中一番ノってる時期だと思うのだが どの回読んでも妙に笑える出来ばかりである。 特に10話「教団の戦い」の狂気的笑いは 拙者を仮死状態に至らしめた。 「汝はだめだ。汝は敵のくせに。」(p79) 「ううーことさらにくやしー」(p80) 等々名台詞目白押しである。 いやそれを云うならこの巻全体がその手のイカした台詞の宝庫なのだが。 「店主、コーヒーってなんだ?」(p101) は最早神業の台詞。何十万回読んでも此処で爆発的に吹き出してしまう (昔のながいけん調に云えば「ブウ!」というアレだ)。 状況の妙さ加減とそこに流れる緊張感、 そしてそれを一撃で破壊するファーザー もとい新スパイ大作のこの発言。 完璧だ。一分の隙もない。 然しこの巻のラストのショッキングさはどうだ。 サンデー誌上で読んだときも可成りのショックだったが、 (当時、仲間内では 「次回の展開はどうなるか。以下の内から選べ   1.何事もなかったかの様に、今まで通りの展開が続く。   2.出ていったファーザーとオンナスキーの各視点で別個に展開が続く。   3.「別のオンナスキー」とファーザーの物語が何事もなかったかの様に続く。   4.モアイに乗って宇宙に帰る。   5.・・・」等と言った話で持ちきりであったのを今、思い出した。) 斯うして巻の終わりにレイアウトされると(当然狙った配置だろうが)、 本当にインパクトが強い。何のマンガかと思う。 ・・・あとどうでも良いことですが、最近「翔丸」読む機会が有って、 そんで気付いたのだけど、ながいけん漫画に出てくるヤクザ系のひとって 能條純一なのな。今更だけど。「・・・・くっ。」 次巻は更にイってしまった展開が目白押しだ。特に三国志ネタ (まだ入らないかな?)。策士溺れる。とか。 刮目して待たれよ。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/02)
能田達規「おまかせ!ピース電器店 5」/秋田書店/1998/02/10 どうも「おまP」と略すのはマズイらしい。 先日矢川で行われた秘密結社会議(酒の席)で 某氏にひどく嫌がられてしまった。 うーん。じゃあ「ピース」。 だめだだめだッ。やっぱ「おまP」が良い感じ。 ・・・いや別にそりゃどうでも良い話なんですが。 さて5巻。 例の第45話(1997/09/25号「ゲームの星」)欠番、は 一体何が原因なの?本誌で読んでないもんだから・・・ あーしかし。ああ。則子ちゃんでしょう。やっぱね。 ヘアバンドにはもう(早川あおい以降)とことん 駄目な私。かわいいよう。44話の扉のスパッツも良いが(何が) p71のリボンも捨てがたい(だから何が)。 あーもー。あの困った表情が良いんだよ。イイなぁ。 はああぁぁあぁぁぁぁ。 困った表情と言えば今巻久々活躍の月影アイちゃん (カビカビちゃん)も良かったぞ。p35とか。 斯う言う薄幸の少女にも弱い。 薄幸じゃなくてもモモコの困った表情にも弱い。 あああああ拙者の弱点が次々と・・・・ ・・・えーと。 今巻(もしかしたら)一番”能田らしさ”が出ているんじゃないかと思えるのが 42話「多数決でいこう!!の巻」。 ピース特性会議促進ブースターギロンくん、という帽子型のアイテムで、 その被り手の意見を集約して、賛成/反対を即時決定するものが登場。 これを使って次々と学校権力を掌握していく生徒会・・・ 結局「大衆」の意見なんてなその議題の振り方でどうとでも 操作できてしまう、という可成り思想入ったテーマ (は明確に描かれてはいないが、そういうことだ)。 環境に流されやすい日本人の「多数決」の危険性を絵的に表現した、 恐怖の匂いのする一作。コメディがコメディになりきってない怖さは テリー・ギリアムの映画の如し。 この作者の作品は、「まん太」以来テキトーに読んできた(すまん)が、 どうも一本筋の通ったダークさというか「違和感」が潜んでいる気がする。 そもそもデビュー作だったかのウサギの勇者の話も、 絵柄はほのぼのなのに血塗れという話で・・・ ・・・この感想を書き始めた時点では、この「違和感」を外化して 作者の解体をする積もりだったのだが・・・まだ今一つ・・・・ 頭悪いからな拙者。 まァ則子萌え〜!!とか云ってりゃ済む話なんですけどね。ホント可愛い・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/02)
芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行 5」/講談社/1998/02/23 何が、と問われると上手く説明できないのだけど、この5巻は 今までの巻の中でも(今のところ)最高の出来だと思う。 何が違うのか・・・ アルファさんと我々読者との距離が近付いた気がする。 彼女の笑い、彼女の独白、仕草、諸々。 より「身近」になった感じ。その体重を感じる。 彼女の「魅力」が質量を持ってくる・・・・ 「ココネの家ってのはココね!」 当て所もなく友達の家を泊まり歩いた旅を思い出す。 作品世界は、今や開き直った彼の如く 「思いで」で埋め尽くされている。 個人のそれもあれば、民族としての思い出も。 見も知らぬ一個人が描いた虚構、ましてや未来の風景に、 どうして此処まで胸が締め付けられるのか。 この感覚は間違いなくアレだ。「ノスタルジィ」だ。 時代設定も、風景も、物語も、全てに過去の匂いがする。 いや、本当は、この現実世界だってそうだ。 過去を持たないものなど無い。 ただその視点を忘れてしまうだけで。 この作品では、作者の目を通して、その 「過去を持つ世界」が描き出されている。 草木一本に至るまで、線の一つ一つに、 時間が付加されている感じ。 どうやってそれを紙の上に定着させ、またどうやって 読者がそれを再生させるのか、そのメカニズムは不明だが そう言えば、映画にも、そういう画ばかり撮る人は居る。 おなじ風景でも、その人のファインダーを通すと、 「時間」が付加されてしまう様な・・・ 要するに「泣ける」画面。 泣かされる原因は、ノスタルジイと、「人」の情動。 情動そのものも、考えてみると懐かしい。 最後に涙を流して「本当に」泣いたのはいつのことだったろう。 ・・・この作品から受ける感動は、子供の頃の記憶と 密接な繋がりが有る様に思う。 そう言う意味で圧倒的だったのは(誰もが認めて居るであろうが) 第38話「海の河」のあのアルファさんの心。 言葉はないが、伝わるものは余り有る。 背筋を走るセンス・オブ・ワンダーの感覚。 背景の朝焼けの空、その光の加減・・・・脳に染み込む。 ああ、そうか、この懐かしさはこの光の傾き加減にあるのだ、と 今漸く気付く。 然し結局、人間の、自分自身の人生に対する価値基準てのは、 「思いで」の量なんじゃないかしらね。 沢山の思い出が有ったはずなのに、いつかのアルファさんの様に 時と共にだんだんと忘れていってしまう。 思い出せない、と言うより 思い出として思い出さない事共の多さよ。 作品の概要だけを捉えて客観的に考えれば、余りにノスタルジィに浸り 思い出の中だけで生きて居るかの如き黄昏の作品世界。安定は死と同じ。 明日への希望も、発展の夢も、宇宙への腕も、全て捨て去った 人間社会のオモイデだけの世界。 この作品世界で、(子供達を除く)人々は オモイデを作り、また再生するために生きている。 (今とそんなに変わらないか。別に。) ・・・等と批判的に見ても、矢っ張り抗い難い魅力。 正直、「この世界」に住めるなら、今の生活の全てなど 直ぐさま捨て去ってもイイと思える。 この世界が「真実」で、僕等の生きているこの空間こそは 仮想空間なのではないかしら。 結局、僕等は−少なくとも僕は、ノスタルジィを最高の嗜好としている訳で。 決して還る事の無い時間。切ない空気。 アルファさんの「一眼カメラ」は、全くそういうものだ。還らないからこそ切ない。 どんなに知力を注いでも巻き戻すことの出来ない「時間」。 思うに、「自分で」経験して、自分で時間を越えて行かなければ この世界には住めないのだ。直ぐさま、とは行かない。 それは、写真やフィルムや音楽や本や、そう言った時間のパッケージが 時間と共に輝きを増すのと同じ事で。 この世界に住むために、今見ておくべき風景を今見ておく。 それでも、どういう経験をして、どういう風景を見れば こんな世界が構築できるのだろう、と思う。 これだけの世界を安定して描くと言うことは、その水面下には もっと広大な世界が広がっているわけで・・・ 「感性」の容量が圧倒的にでかいのだな。そう言う感じ。 その上での余裕が作品を潤している。でなければ、 こんな作品月刊連載出来ないよ。経験や思考で生み出せるものじゃない。 ・・・ああ。駄目だ。全然文章になってない。ゴメンナサイ。 感想を書く、てのが作品のニュアンスを文字で再構築することだとしたら この作品の場合、僕に(いや他の誰にだって)それが出来るはずはない。 背景も、道具も、台詞の一つ一つも、描かれたもの全てに意味がある。 それを再構築など出来ようか。 何万語を連ねたところで、ヒトコマの魅力を語ることさえ出来ない・・・ 僕に出来ることと云えば、ただこの作品を紹介することくらいで。 オススメです。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/03)
たがみよしひさ「NERVOUS BREAKDOWN 13」/学研/1997/05/06 忘れていた・・・・感想を書くのを。 感想棚に眠ったままもう一年近く。 ないと・あだると・・・の序でに書く。 この13巻でラスト。だがラストにしては酷い。 まぁたがみ作品のラストってのはたいがい「こう」だった気もするが・・・ でも13巻だよ?うーん。 13巻続けてきてこれがラストですか、と。 いつでも再開できる体は、でも別の作品に(今度は彼等が) ゲスト登場するときに使いやすいという利点もあるのかも。 どうでも良いんですが、この巻で中心となっている 未来と三輪の関係って、そっくりな人達が居ますよね。居ません? そんで結局全然違うタイプの人と結婚したりして。 ・・・やっぱりこのシリーズは巻数ヒトケタ台の頃が良かったです。 アクアリウムネタにしても探偵ネタにしても、流行出しの前 (もしかしたら既に流行っていたかも知れないけど) だったから凄く新鮮で。 安堂も格好良くてさぁ・・・あの銜え体温計が。 ひ弱で美形で頭脳派で。格好良かったなぁ。 今や完全にオヤジだけど(絵は同じなのに、今の安堂は間違いなく 年相応のオヤジだ。一巻の頃は大学出てそんなに経ってない感じ) 三輪も・・・三輪はあんまり変わってないか。 やっぱり所帯の有無が分けるね。あと脳味噌。 あと二人の服も好きだったのよ。 お洒落でせう。 都会の匂いもしたし、ああ、ホントに初期は凄い好きでした。 今でもビール飲むときに「冷えるんだがな〜」とか 呟いて飲んでみたりして。 今でも結構「格好良さ」の指針です。 久しぶりに一巻から読み返し中の @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/05)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 2」/アスキー/1998/03/09 連載では「〜FX」。 FX買うかな〜。今更。買うかも・・・売ってれば。 FXボードって一時期無茶苦茶安くなかったですか?忘れたけど。 それ以前にエミュレーターとか出てたりして。 ゆみみローダーの前例も有ることだし。 ・・・・この単行本、今貸し出してるので、この文章は記憶だけで書いてます。 間違いがあったら御免なさい。 さて。 竹本泉らしいといえばらしいシリーズ。 要は「何でもありモノ」で、流石はスカールド竹本というか。 好きな話はやっぱりにくじゃがですかね。にくじゃが〜? あの響き。何か字面が竹本だ。「にくじゃが」って。 逃げ出してくるナオミの表情が好き。 立ってるだけの仕事の話も好きかな。歌わせられる話も。 風邪の話もいいなぁ。ふさふさの猫が。 階段のもいい。ヒカルとゲルゲのツーショットはまるで・・・いやその。 って全部ヒカルメインの話ですか。好みバレバレですね。 でもエダルトの「おーおーオッズは7倍」も好きだ。ペギラが出てきそうで。 エダルトと言えば、エダルトの妹が出てくる話の最後、 珍しく感情の出ているエダルトが良いですね。兄妹(四つ子)の中では ああなのかも。 ナオミはよくわかんないです。皮膚固いらしいし。いやその。 でも絵面は好きだな。その昔唯一CGに起こしたことがあるという。 竹本氏は頻りに「色っぽくない」とか仰ってますけど、 「少年誌だから」色っぽい方が・・・とか 最早気にする必要まるで無しでしょう。あの雑誌の場合。 いや、ヒカルは可愛いですよ。 かわいいかわいい。あの口が可愛い。ヘアバンドが可愛い。ニコ目が可愛い。 仕草が表情が頬のラインがああああああああああああああああああ。 あああ。 ・・・ああ後はラブコメだけなのに。だけなのに〜。 今考えると「しましま」は(最後の)ラブコメシリーズだった・・・・ こないだのアップルミステリーも結構ラブコメだったけど、 でも、違うんだよう。 頑張ってる「主人公」が女の子じゃ・・・(ってそりゃアレは 女性向けなんだから仕方ないんですが)。 作者自身何度も仰ってる様に、 「少年誌なんだから男の子を主人公に・・」 ってのは、今こそやるべきなのではないか・・・と。 だって「あおいちゃんパニック!」の主人公は森村でせう。 少なくとも読者の視点は森村と共にある。 だからこそあおいちゃんが可愛かったわけで。 ・・・あーもう一度あの締め付けられるような感動を〜。 やっぱりあおいちゃんでしょう。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/05)
たがみよしひさ「NIGHT ADULTCHILDREN 1」/学研/1998/03/06 久しくNORAの看板シリーズだった「なあばす」の後をついで 始まったこのシリーズ。前回は悪を暴く探偵だったが、 今回はその悪そのもの。 所謂「快盗」ものである。 かなり「まんが」。 割り切ってるんだろうけど、たがみ作品特有の現実風景にリンクした格好良さは 無い。 格好良さの主体たる台詞回しもまだぎこちないし。 ・・・レギュラーキャラが最初から出過ぎなんじゃないかと思う。 「なあばす」は最初期4人(安堂・三輪・みゃー・京子)だったから まだしも・・ 三輪・・じゃない石川警部補以外今一つキャラが立ってない感じだし。 あ、遠藤由里はキャラ立ってるな。絶妙のボケ具合。ボケキャラを描かせると巧い。 何より主人公たる風太郎のキャラが弱すぎる。第一話のみ格好良くて あとは今一つぱっとしない・・・寧ろセアカゴケグモ・・・じゃねえ、 ブラックスパイダーこと黒沼東吾の方がキャラが強い感じがする。 頭脳担当と筋肉担当にキャラを割り振ったのが「なあばす」の成功だった訳で・・ キャラ一体一体は結構面白いんで、あとは読者側へ浸透してくる時間の 問題かとも思ったのだけど、どうもいまいち・・・・なあばすは 一話でハマったからなぁ・・・その辺がどうも。 掴みは甘かったけど、暫く続きそうな気配なんで、次巻を楽しみに・・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/05)

今や国民的アイドルグループだぜ。ところであの歌ってない二人と歌ってる二人は仲悪いのか?


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