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古日記 2011年2月


雪と自転車話と虚無篇。


FEB.25.2011(FRI)

 何も分からないまま、何も見出せないまま死んでしまうのではないか、という事に 漸く気づいた感じ。無知の知というやつか。年を取れば取るほど、世界を知れば 知るほど、自分は何も知らないし、知り得ないまま人生を終えるのだという、圧倒的な 絶望感にとらわれる。全てが過ぎ去り、全てに飽きて、全ては壊れてしまう。 Tout passe, tout lasse, tout casse.とやら。肩の力を抜かねばならぬ。今この 文字列を読んでいるあなたも100年後にはこの世に居ない。勿論自分も。

・毎日深夜まで職場で脂汗をかいている。季節の変わり目、心も体調も不安定な予感。 皆様もご自愛ください。


FEB.16.2011(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。雪だるまはもう原型をとどめていない。

青葉台駅チャリンコ2分読了。作者鈴木カオリが、大学で自転車乗りになり、 自転車雑誌の編集者になり、やがて自転車屋を開く夢を持つ男・カブと一緒になり、 襲いかかる事件を猛スピードで蹴散らしながら自転車屋を開店するまでの疾走。 まさに疾走、転びつつ、満身創痍になりながらも猛スピードで駆け抜ける感じ。 おもしろかった!ここしばらく活字に”没入”する経験をしてなかったな、と思う。 それが感じられるくらいに、没入した。他人の人生(主に青春)を覗き見する快楽、 というと下世話な感じだけど、久々に「他人の人生」に乗っかる楽しさを感じた。 読み終わって何かが残る、というものではないけど、自分の見知らぬ場所で、 見知らぬ人生を生きている人たちがいる、という確かな感触が心地よかった。 途中本を置かなくてはならないときの、本の世界から離れるの寂しさ、ああ、早く 続きが読みたい!という感じ。終わり頁が近づいてくるときの、まだ終わらないで! という寂しさとか。

・ラスト、これからが人生の本番だろうに、ここで終わるのか、という寂しさが あって、これはもう続編を期待するしか、と思いつつ、ついつい「轍屋自転車」 でググってしまう。ググって後悔。どうも彼女の手による続編は期待できない? ホントは、続編たる轍屋繁盛記を期待したかったのだけど。いや、それでもこの 作者の人生は力強く進んでいるはずだ。きっとまた何らかの形でその疾走を 見せつけてくれる、と信じる。とにかく、読み終わったときの何ともいえない 爽快感と寂しさを含め、非常に楽しい読書体験だった。

・人生は思い込みと勘違いの連続だと思う。それでも時間は流れ続ける。 倒れてもまた立ち上がり、走り続ける。曰く人生は終わりのないレース。 誰しも同じこと。


FEB.15.2011(TUE)

 まだ足の筋肉痛が取れない。昼休みに川沿いを散歩しながら、来し方行く末を思う。 トキメ・メギストスを 読んでから、この「日常」のヤバさ加減に光が当たってしまった感じで、なんかもう 俺このままどんどん流されていくのかなー、と。不安と焦燥。を抱えたまま深夜まで 仕事。

・帰宅しても玄箱に入れたWordpressの超遅いのをなんとかしようと ここ(apacheの設定) とか ここ(skip-innodbを[mysqld]に書く) を見てほげほげと設定してみる。なんとか動作する様になったけど、やっぱり 劇的に遅い。ログイン動作だけでロードアベレージ6とかありえへん位遅い。 まだ何か手が無いかと模索中。

自分でWEBサービスを作りたいと思っている人へ。なんか感動した。ちょっと 自分の怠惰っぷりに何かを差し込まれた気分。俺何やってんだろう、的な。 でも別に”サービス”を作りたいって訳ではないんだよなー。ただ弄りたい だけで。でもいつかそんなことを思う日が来るだろうか。


FEB.14.2011(MON)曇後大雪

 朝家を出たときはちょっと曇ってるなー、位の空模様だったんだけど、昼前には もう一面雪景色。駐車場の積雪が数センチに。2003年1月の悪夢が蘇る。早退許可を もらって外に出れば、既に道は大渋滞。みんなあの恐怖の夜が忘れられないのだろう、 かなり早い時間から家に帰ろうという車が列を成していた。

・結局中心街へ向かう道が渋滞していたのみで、その後はスーッと帰れたのだった。 やれやれだ。帰宅してビニールハウスの雪下ろしをした後、おもむろに雪だるまを 作成してみた。息子が窓から見て「雪だるまが歩いてきたんよ!」という。


FEB.13.2011(SUN)

 全身筋肉痛。この感覚も懐かしい。祖父が一時帰宅して色々農作業したいというので 病院まで迎えに行く。帰ってきて、一緒に葡萄棚の剪定した後も、病院に戻るまでの 限られた時間を、もう使うことも無いのではないかと思える農機具のメンテナンスに 使っていたり。トラクターのバッテリーの充電とか。他の家族はどう思っているか 分からないけど、自分はそういうの分かる気がする。いつか使うかもしれない、という だけで古いサーバーのOSアップデートをかけたり、部品を組み替えたりして休日を 過ごすタイプなので。つまりこれはもう「趣味」というものだ。夕方に祖父を病院に 送り届けてから帰宅したところで電池が切れて息子と昼寝ならぬ夕寝。これで一日 終わってしまった。

テオ・ヤンセン機械が欲しい。坂田靖子が小さいエンジンの漫画を描いていたけど、 そんな感じで愛でられそうだ。まあ実際は息子が一瞬で破壊するんだろうけどなー。


FEB.12.2011(SAT)曇・寒

 寒くて引きこもる。朝からNスペの無縁社会を見たり。若年層の無縁化に言及してた けど、あれ実は問題をボヤかしてるんじゃないかという印象。結局みんな不安なんだよ、 みたいな話は、頷けるけど、うーん。結局、この手の番組を前にして心を支配するのは 「ああ、自分はまだ家族が居て仕事できてるだけまだマシだ、あそこに居るのが 自分じゃなくてよかった」みたいな薄汚い感覚。ウシジマ君を読んでいるときに感じる あの感じ。「この国どうにもならん、俺がなんとかしなきゃ」とは思わない。 足元の立ち居地の面積がどんどんやせ細っているのを感じながら、それでも「彼らに 比べればまだマシ」というところにしがみつく。小人なり。

・日中は祖父を見舞いに病院に行ったり、西松屋に子供服を買いに行ったり、その隣の パン屋で無闇とパンを買ってみたり。何せ寒くてどうにもならず。夜、ふと思い立って 一年ぶり位にバスケに行く。開始20分で足に来た。何も無いところで転ぶ有様。 それでもシュートが入ったりすると気持ちいい。バスケ後M隊員と久々に八万温泉。 少し話す。多くは語らず。かにクリームコロッケの作り方など。帰りに24時間 スーパーで色々買って帰ろうとしたら財布の中が小銭しかなくて恥ずかしい思いを。 店員がまた返品操作が分からなくてお互いスイマセンスイマセンみたいな。 財布を忘れて愉快なサザエさんか。愉快じゃない。


FEB.11.2011(THU)

 雪が降っていた。引きこもって映画など見る。

「おくりびと」見る。もうちょっと違うモノを想像していたので、淡々と進む 展開に、しかし非常に心をざわざわさせられながら見た。特に職業バレ→差別意識の 発露シーン(その仕事、子供に胸を張って言えるのか!?)は、転職して日の浅い 今の自分には結構キツイ。映画そのものとしては”第81回アカデミー賞 外国語映画賞 受賞”を頭から追い出して見た方がいい。映像からオリエンタリズムを感じられない (地元だから)身としては、ただ純粋にその内容のみで評価せざるを得ない。 その辺はまあ ほぼ日の「死を思う」対談で上書きするとして。

アイアンマンも見る。これはいいアメコミヒーロー。お話の(良い意味での) 頭の悪さ、そして過剰な説得力のある映像の厚み。ものすごく綺麗な画面で 小学校4年生が考えた様な話をやってる、その気持ちよさ。緩急のバランスもいい。 ツッコミつつ見られる映画は嬉しいものだ。


FEB.10.2011(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。

トキメ・メギストス。 こう1さんのマンガが……!その昔ときめきたるをたぐりよせたぐりよせつつ 日々生きている。アニメや漫画を読むという行為はその具体例と言える。もはや自分の 部屋に宇宙人の女の子は落ちてこないし、仲間達と目指す甲子園もない。喜びや トキメキは一瞬であり、人生のほとんどは「そうでない」時間で占められる。 日常の凶悪さ、日常の強力さ。それでもたまに睡眠をたっぷり取ったあとに見る青空は 美しい。


FEB.09.2011(WED)虹・曇

 仕事して帰ってきて寝た。


FEB.08.2011(TUE)晴後雨

 仕事して帰ってきて寝た。


FEB.07.2011(MON)

 色々と本格的に作業を振られて泡を吹いている。意味も分からず場当たり的に 作業をこなしているけど、こういうときの不安感はハンパない。周りに迷惑をかけて しまうんじゃないか、という不安感と、俺こんなんずっとやるの無理、もうどうせ クビになるんだし、こんなことやってても時間の無駄、もっと他にやれることを 探して、そこで力いっぱい仕事したいわー、とか逃げの思考を一通りやりながら 夜中まで。脳が仕事を理解するのを拒否している感じがつらい。グッとこらえて 1ミリずつでも進めているうちに、すこしは出来る様になるかしら。

・てな感じであんまりつらいつらい言い続けてたら、隣で聞かされ続けてた奥さんが 鬱っぽくなってしまって申し訳ない感じに。前にもこんなことあったな。東京で 居た頃。もう少し前向きに、というか、開き直って、仕事は仕事、ちゃんと(?) 給料もらえてるだけでもいいじゃん、と思って。つらいならもう一回、今度は ちゃんと、計画的に転職を考えたら?脳味噌使えよ。生きてる内に。

プロジェクト 推進者のための議事録の書き方。自分もこういうことがちゃんと 出来ていれば、今頃こんなことには。


FEB.06.2011(SUN)

 朝から昨日の結婚式の映像をiMovieで編集してDVDに焼いて新婚夫婦に渡して ついでに病院にいる祖父にも見せて、とかなんかバタバタしてたら 一日終わった。


FEB.05.2011(SAT)

 従姉妹の結婚式。花嫁の母への手紙で新郎が号泣。最後まで泣きっぱなしで、 〆の挨拶まで新婦が進行するという。まあ昔から土壇場に強い娘ではあった。 帰りに入院している祖父の見舞いなど。


FEB.04.2011(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。


FEB.03.2011(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。


FEB.02.2011(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。

バイオ「林原」が私的整理申請なんて知らなかった。なんかメセナに 力入れてていい会社だってので結構持ち上げられてた気がするけど、うーん。 まあ誰しも一瞬先は闇という。


FEB.01.2011(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。

2012年ベテルギウス大爆発か?なんかディアスポラ みたいなのやだなー。


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