日記最新号へ
白炭屋カウンターへ

古日記 2007年12月(前半)


トップ2に涙(いろんな意味で)篇。


DEC.15.2007(SAT)

 朝、近所にできた珈琲美学 に行ってみる。なんか入り口にパチンコ屋でも開店したのかというレベルの 花輪が。うーん。いいのか美学なのに。でも中はいい感じ。外見からはちょっと 想像できない広い空間がいい。レイアウトは沖浜の美学にそっくり。モーニング を食べて久々に美学の珈琲を飲む。またちょくちょく行ってみたい。

・午後、不意に思い立って松乃家 にたらいうどんを食べに行った。天気がよくてドライブ日和、だったんだけど、 ちょっと曇ってきて雨もぽつぽつ。客の殆どいない時間帯で、どっかのおばちゃん 達が焼き肉を食べてたり、ツーリング?の兄ちゃん達がぼんやり座ってたり する。かにの天ぷらと小魚の天ぷらをつつきながら待つこと数分、うどんは 相変わらずいいコシいいダシ。しばらくボンヤリしてから帰途につく。奥さんは ちょっとグロッキーになってしまって可哀想なことをした。まだ本調子じゃ ないみたい。今度は高速使おう……

・帰りに小松島のコーナンに初めて立ち寄ってみた。小松島にこんな大きな ホームセンターができるとは!なんかやけに興奮してしまう。あー、やっぱ ホームセンター好き。ていうかビルド(その近所に昔からあるホームセンター) 大丈夫なのか……まあ割とどんなホームセンターとも妙な差別化ができてる 店ではあったけど(特定のジャンルの消費者向けな気がする)。


DEC.14.2007(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。電脳空間カウボーイズの後編、中本伸一話が味わい 深かった。グダグダぶりが前半に輪をかけてひどくてまた笑う。仕事のことを 忘れていられれば。

年忘れ青春アドベンチャー 干支シリーズ『俵のねずみがマウスでチュー!』 楽しみだ。

・何も言われないから、何を言われるかわからなくてビクビクしてる。ああ、この 感じは、本当に9年前と何も変わっていない。指示をひたすら待ちながら、受け身で あることに叱責を浴びるのを予感して冷や汗を流し続けている。自分から動きたい。 動きたいけど、動いても全て否定されるんじゃないか、という恐怖。怒られるのが 分かってるのに動くのか(動かないと後でもっとひどいことになるかも知れない、 でも、怖い!)。東京で居たときは自分が何をすればいいか全部わかってた。自分で 線表を引いて、自分で指示を出して、間に合わなければ自分が深夜も頑張った。 時間だけが枷になっていたけど、それはがんばれば何とかなることだった。昔を 振り返っても仕方ない。転職して、また下っ端からやり直す様なものだ。昔の ことは口に出すまい。基礎体力を付けていくことを心に持って。

ちょうど10年前の自分があの上司の下で どんなだったか思い出せ。あの頃よりは、少しはマシになってるか?

小川一水「時砂の王」読了。ちょっと小さくまとまりすぎたのでは、という 感じもなきにしもあらず。でも古き良き日本ジュブナイルって感じ。時間を遡航して 戦う人工兵士とかいうとなんか神林長平みたいでもある。然しここまで大胆に 時間を改変しても「それはそれでよし」とか思えてしまうだけでも、この作者の 豪腕ぶりが知れる。何にしてもここ数日の鬱々とした気分の中で、これを読む 瞬間だけは脳を別世界に置くことが出来た。いや、やっぱ、こう、脳がつらいときは SFに限りますな(いろいろ問題がある気もするが……)


DEC.13.2007(THU)

 オリンピックを控えた北京では英語熱が高まっているという。そんなニュースを 聞きながら、何となく英会話でも勉強した方がいいのかしらん、と、英会話の ジオスの前を通りながら思う。ジオスって徳島県発だった気がする、と思って Wikipediaに聞いてみたら、 やっぱりそうだったみたい。でももう全国企業だから徳島を離れたのね……って 社長アンジェラアキのお父さんですか。前身はアンビック……あー、アンビック、 行ってたわアンビック。行ってた、って言っても、小学校のとき、数ヶ月だけ。 なんかすぐ駄目になったけど。へー。あれが。

・電脳空間カウボーイズ、健康の話前編を聴く。忘年会続きで酒の抜けない ケイス氏の壊れぶりがスゴイ。 wii fitの話が超素敵。曰く8800円は安すぎる、体重の自動記録が良い、 取りあえず面白い、疲れたぜ、イェー!みたいな感じ、云々。ほほほ欲しい 超欲しい!とスタパ類似の反応をしつつ。生来ニンテンキッドじゃなかったので、 どうも今ひとつ任天堂の動向に興味がいかないんだけど、うう、何だろう、この 物欲感……もう今すぐ買うぜ!みたいな気持ちになる。やっぱこの「お得感」が すごいわけで。そーいや徳島に帰ったらやりまくるぜ!と思ってたDDRもビリーも、 やってねえな……


DEC.12.2007(WED)

 某所でSN氏とばったり(でもない)遭遇。大分痩せられていたので話を聞くと、 それはもう壮絶な日々だったらしい。東京に行く前には(心理的にも技術的にも) 随分お世話になった方。また近くで仕事ができるのは嬉しい限り。


DEC.11.2007(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。明日からいよいよ例の部署に異動して例の業務に。 外部仕様書だけでアレキサンドリア図書館に収まらないくらいあるらしい。 いや、マジで。来週までに全部飲み込めるのか。ううっぷ。

・帰宅してカレーを食べながら「精霊の守り人」を見る。ああ、これが、前に うめちゃん氏とかが言ってた「カイジみたいな回」か!確かに……なんか 白いのと嫁(タンダ)が絡んだり絡まなかったり。あとバルサ姉さんの唇が ちょっと薄くなってきた様な……慣れか。ちょっとまじめに見ると色々 破綻がありそう、脚本に力がない、云々、色々言われてるみたいだけど、 結局「異世界である」という説得力満点の映像で”見せられてしまう”アニメ ではある。


DEC.10.2007(MON)

 車検で車がないというので朝父親を送りがてら出勤。数年前から、父親と話を すると、どうしても「何で僕はこんなにがんばってるのに誰も報いてくれない! 世の中は理不尽だ!」みたいな我儘坊や発言をしてしまって、でも最近は年齢 相応に諭されたりして何か恥ずかしい。昔はこういう益体もない愚痴に妙に同情 してくれたり慰めたりしてくれたものだけど、父親も閑職から一転激烈に多忙な 仕事(土日もなく早朝から深夜まで働きづめ)に転職して、色々と思う所が あったらしく、以前のように変に慰めてくれることはなくなった。「がんばった だけ評価してくれる、なんてところはない」「30代で身につけたものが一生の 飯の種になる(ならざるを得ない)」「この先の人生のビジョンを持ててないと まずいことになるぞ」「35歳までが勝負だ」とか、なんかもう会社の上司達と 同じ距離を感じる。それでいい、んだろうけど。


DEC.09.2007(SUN)

 先週末に思いつきながら実現できていなかった、居間の模様替えを一気にやる。 やってみれば直ぐ済むんだけど、その「すぐ」が捻出できない今日この頃。 ・夕方、郷土文化会館に出かけて 「バジル・ツイストの 「Dogugaeshi」」を見る。道具返しとは”色づけされた何枚ものふすまが開き、 素早い動きで場面が入れ替わる仕掛けの名称”とのこと。フスマがどんどん奥に 向かって開いていって、いろんな場面があったりして、遠近法で遠くなっていく やつ。あー、あれね、と、「何となく、でもよく知ってるアレ」をアメリカの 人形遣いが 再発見して上演したものの再演。でもこれがとても良かったのだ。

・暗闇の中、僅かな灯り(蝋燭!)に照らされて、幻想的な「何か」が展開される ……というのに覿面に弱いので、冒頭からもうすっかり引き込まれてしまった。 映像ではない、フスマという「モノ」の上に再現された疑似3Dに脳が痒くなる様な、 得も言われぬ快感を感じる。この「かゆさ」は、CGでは再現できないだろうなー、 とか思う。特に、中盤でフスマに書かれた「部屋」がブワブワと揺らぎながら 古びていくシーンは、(センスオブワンダーに反応する)背筋の「ぞわぞわ」が 久々に走るのを感じた。気詰まりな日々の中で、こういうのに触れて、脳を一瞬 でも別の所に持って行けるのは、本当に有り難い。


DEC.08.2007(SAT)

 仕事して帰りにピザ&パスタ。休日出勤はいやなものよ。


DEC.07.2007(FRI)

 仕事して忘年会に行って帰ってきて寝た。忘年会のビンゴで生まれて初めて (でもないけど)ビンゴを叫ぶ。SONYの デジタルミュージックプレーヤーが当たりました。結構嬉しい……


DEC.06.2007(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。


DEC.05.2007(WED)

 朝っぱらから圧迫MTGに臨席。難&怖。昔の(別の)上司には「ま、こんな事に なるだろうとは思ってたけどな〜(半笑い)」みたいな。あれ……?もしかして 嫌がられてます……?

・某社の仕事用に借りているケータイ(SO902i)に「シムシティ3D for SO」って のが入ってて、これが何とも絶妙に面白い。ほんの一瞬、ちょっとした「待ち」の 瞬間に起動して、一年分位進めるのがまた楽しい。んだけど、設定されている シナリオが途中からクリアできてなくて、このままでは携帯を返却できない! みたいな気持ち。でも来週までなんだよなー。うう。所詮はチマチマとした 「暇つぶし」なんだけど、その小さい画面の向こうには、確かに自分が作った「街」 があって、公害が発生したり犯罪が発生したり、発展したり衰亡したりしていた のだ。なんていうか、久々に「ゲーム」してる気持ちに浸れたのだった。


DEC.04.2007(TUE)

 結婚記念日。3年目に突入。

・ブルックスの法則に曰く「遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は さらに遅らせるだけ」。そんなのはみんな身に染みて分かっている。わかっている のに、追加投入しないではいられない。その追い詰められた空気を、久々に全身で 感じる。昔、その厳しい要求に耐えかねて鬱一歩手前まで行った、あの上司の下に また赴くのだ。今でも視界にその姿が入るだけで「ビクッ」となる。あれから 多少の時間は流れた。少しは乗り越えられているだろうか。

・この怖さは、詰まるところ自分に力がないからだ。無力で、何の訳にも立てない 気がしてしまう。逃げ出したい。でも、仕事辞めるんだったら、次の仕事を決めて からじゃないとなー。打たれ弱いので、自分を守ることに注意しておかないと、 結構簡単に崩壊する。それはもう、ボロボロに。

・伊集院おすすめのごま豆乳鍋つゆで鍋。うーん……これは……なんか覚えが。 奥さん曰く「ラーメン入ってそう」ああ、うまかっちゃん?うまかっちゃんの スープ?みたいな感じ。結論としては、まあ美味しかったですけど全身の体毛が 抜けるほどじゃなかったかなー、という。


DEC.03.2007(MON)雨後曇

 寒くなってきた。朝起きられない。マジで。東京の冬はこんなもんじゃ無かった、 筈だけど。でもマンションは防寒性高かったからなー。寒さがきつくなると、東京の 冬を思い出す。まあ大抵引き籠もっていた訳ですが。東京かー。なんか久々に西大島 の何でもない町並みをフラフラ歩いてみたくなる。遠きにありて思ふもの、だ。 成程なあ。良いこというぜ犀星。帰るところにあるまじや。

・どこに住んでいても同じ、というのは真実であり虚偽でもある。どこに住んでいても ニコニコ動画は見れる。でも、秋葉原をホテホテ歩いてみたいとか、ネットの知合いと 痛飲して終電逃してタクシーで帰りたいとか、そういうのは「あそこ」じゃないと。 結局(僕にとって)東京は消費の街であり、そこでモノを生み出すのは難しい、そんで それは結構息苦しいことだった、という。言い訳かもしらんけどさ。

・2007年のアニメを俯瞰するならば、結局の所「らき☆すた」ということになろうか。 曖昧3センチ、そりゃぷにってコトかい?ちょっ!の静かな衝撃は、この先「2007年」 を振り返るインデックスとして機能する、気がする(各時代をアニメや漫画でしか 振り返ることができない人間なので)。今年は(も)SF読んでないしなー。残りの 日々で、せめて読みかけの何冊かは読み切ってしまいたい。何度でも言うが、時間は 使うか失うかのどっちか、だ。

・グインでも読もう……


DEC.02.2007(SUN)

 昨日やったビリーズブートキャンプの腹筋プログラムがモロに効いてて死ねる日。 一日籠もって特に何もせず。年賀状の準備をせねば……夜、スーパーに出かけて 買い物とか。奥さんが例のミツカンごま豆乳鍋つゆを発見してくれたので狂喜乱舞 して全身の毛が抜ける。でも今夜は焼き肉。久々に肉肉しい夕食だった。


DEC.01.2007(SAT)

 寒いと思ったら12月か!みたいな日。でも日差しは結構暖かかった。なんか色々 雰囲気やばいぜ!という感じなので、奥さんを車に乗せて山河をドライブ。奥さんは 山で青春を過ごした(らしい)ので山道を走ると元気になるのだった。もっと山道を 開拓しておこう。

・トップ2、4〜6観了。俺の……俺の愛したエーテル宇宙は、こんなんじゃ、 なかった……!とか思う。”一人一人は小さな人類が、その総力を結集(努力と根性) して絶対的な敵(状況)と戦う”という、あの泣き笑いの壮大さの前で、まあ続編を 作るのは大変だったとは思う。が。SFの一つの感動ポイントとして、窮地に追い やられたとき見せる人類の偉大さ、ってのがあると思うんだけど、なんか前作の 「人類総力戦」の凄さに比べると、超能力者と発掘兵器が「人類」とあんまし関係の ないところで超パワー出して勝ちました、みたいな、こう、うーん。ラストの 戦闘シーンとか。地球とか。結局マイクロマシン/選択宇宙以降の、何でも アリアリSF描写についてけてない、って事なんだろうなー。年寄。

・「電脳コイル」最終話。急ぎすぎ。詰め込みすぎ。バランス悪すぎ。ああ、 もっと、もっと描いて欲しかった、もっと!と、飢える感じは傑作の証。彼ら、 あの世界との別れが寂しい。アニメの最終回で、この「寂しさ」を感じたのは 何年ぶりだろうか……。痛みを感じる方に向かえ。


・メール下さい。:tamajun■gmail.com(■をアットマークに読み替えてください) inserted by FC2 system