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古日記 2006年7月(後半)


時かけナイト篇



遺伝的義勇隊を募る
健全なる男女の河童よ
悪遺伝を撲滅するために
不健全なる男女の河童と結婚せよ

(芥川龍之介「河童」)

JUL.31.2006(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。

・職場が大荒れ。言った言わないで水掛け論。泣けてくる。

・自分が引きずられないようにしなくてはならない。


JUL.30.2006(SUN)

 3時間ほど寝てから洗濯などし、下北沢で奥さんと ミケネコ舎で茶なぞ啜り居る。隣のテーブルではお互いの顔をスケッチする 女子2名。如何にも、というタッチ、いかにも、という風体。下北沢だなあ…… 脳みそが眠気で支配されていたので、そのまま仕事にもどる奥さんと別れて 夏の下北沢をブラブラする。ビレッジバンガードで 「もやしもん」の2巻 LA QUINTA CAMERA 5番目の部屋を買う。もやしもんは腸面白いです。いやもう、 今さらですが。かもすぞー。チームハセガワがたまりません。

・帰宅してボンヤリしてたら夜になったので寝た。


JUL.29.2006(SAT)

 グロッキーだが今日は仕事に行かねばならないのだった。仕事に行く。仕事を しながら覚醒し、何とか人心地ついたらもう夕方。今日は新宿でオールナイトで 時をかけるのだった。昨日飲みの際に、明日は仕事でチケット取れそうにないんです わ、とか言ったら某典さんがかわりにとってきてやる、と言ってくれたので、 何だか甘えてしまった。このお礼はいつか必ず。

・22時過ぎに新宿で某総統と待ち合わせ。食料を買い込んで、並びながら色々と、 来し方行く末を占ってみる。仕事とは。人生とは。そんな感じで入場し、何とか 通路に腰を下ろす場所を確保して座り込む。細田監督の挨拶のあと、短編が流れて、 いよいよ「細田時かけ」だ。

・個人的には、いや、凄く良かった。主に転がりが。ゴロゴロゴロドカン!の 繰り返しに、笑って笑って笑ってぼろぼろ泣いた。あとラストの走りはえろいと 思った。ただ、ネタバレが致命的な映画。自分の目で見て、心で感じて欲しい。 「細田だから」というのでなく、ただ映画として、いいな、と普通に感動できた。

・細田&アニメ様トーク部分はだいぶユルユルで始まり、でも気がつくとコアな部分を ザクザクと切り込んでいて、流石は、と思う。流石という点では細田の自己分析っぷり の相変わらずの鮮やかさというか。演出とは意図をもって行うものだ。でも最初から 「演出意図」があるわけではなくて、雑談から生まれるプロットが脚本、映画へと成って 行く中で、意味をなしていくものなのだ、という、その現場人ならではの「課程」の 話がちょっと面白かったりした。へーそうやって作ってるのか、的な。

・あと演出意図は絵コンテに描いてあるので 絵コンテ買ってね、ということで。買おう。

・あとデジアドの初回劇場版とか(時かけ終わった後泣いてなかった女子二人連れが、 これ終わったあと抱き合って泣いていたのが印象的。おまえたち……)見て、最後に 大林の時かけ。

・このラストにきた大林の時かけが、凄かった。ホントにこの映画は凄い、と今さら 異様な興奮を感じてしまう。何なんだ、この感じ。ああ、でも、これだ、これが「映画」 だよ、とか、もう寝不足でおかしくなった脳が変な汁を出しまくって大変だった。 この映画凄いよ。凄いよこの映画。脳にあの町並みが刻み込まれてしまう。あと 「あ、あの歌ね」の歌が永遠リフレイン。「ふたり」がマイブームだった頃、確かに 一度は見た映画。でも、フィルムで、大画面で見ると、その「生々しさ」は桁違いだと 感じた。あまりに生々しい「体験」。これが映画か……

・「時かけもの」に関しては(未読の人には是非)伊藤伸平「はるかリフレイン」 をおすすめしておきたい。こちらの方がより「個的」な時をかける話で、救いが ないけど救われる、本当に傑作。なんつーか、今でもあのラストを思い出すだけで 心がじわ……っとなるのだった。


JUL.28.2006(FRI)

 仕事を早めに切り上げて飲み……のつもりが結局閉会直前になんとか飲み屋に たどり着く感じ。某総統の転職祝いに男共が怪気炎をあげる修羅の飲み会だった。 なんか全体的に半年ぶりくらいの顔合わせ。相変わらずアツい連中だったさ…… なんか某総統は某典さんと某1さんとで自動車の旅に出るらしい。羨ましい。 なんかもう、旅に出てえ……とか思うのよ。そんな感じで例によってビール 焼酎焼酎焼酎焼酎焼酎焼酎焼酎焼酎しょうちゅうしょうつうhしょうち

・帰りの電車で完全に前後不覚に陥り、見知らぬ駅で2度降りて、その辺から記憶が ない。何か途中で買い物したりした気がする。どうやって帰ったのか覚えてない。


JUL.27.2006(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.26.2006(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.25.2006(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.24.2006(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.23.2006(SUN)

 無為に過ごす。夕方亀戸で買い物。近所のファミレスで夕食。

・多分寝不足なんだと思う。毎日。なんか頭が回ってない。ポカミス ばっかりやってる。辛い。


JUL.22.2006(SAT)

 洗濯したり掃除したり。あと自転車でその辺を走り回る。ううう。ううう。 なんかこう……!!何となく時かけが見たくなって調べたらなんや オールナイト イベントが!これは行きたい!とか思って周りにも電話しまくって勇んで劇場に 行ってみたらイベントは来週でした。腸恥ずかしい。はらわたが煮えるほど 恥ずかしいの意。悔しいので仕事帰りの奥さんと下北沢の Village Vanguard DINERで 肉肉しいハンバーグを貪り食って帰った。肉はいい。肉食え肉。


JUL.21.2006(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.20.2006(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.19.2006(WED)

 仕事して帰ってきて奥さんがサイレントヒルやってるのを後ろで眺めて寝た。 湖に向かう地下道を行ったり来たり。夏なのにこんな寒々としたゲームで 身も心も冷え切っていていいのか。気温も妙に低いし。ブルブル。

・色々クサクサしてる。夏休みもロクに取れそうもない。休んで休めないことは ないだろうけど、まあ逃げる前に一度はバトっておく必要があるだろう。 最近聴かないけど、ホレ、自己責任とかそういう。

・なんかアテもなくフラフラしてえー。クルマがあればボンヤリいろんな所に 出かけられるんだけどなー。公共交通機関を使うときって、どうしても先に目的地を 設定しないと移動が出来ない感じ。気がつけば東京で暮らしてもう10ヶ月。まだまだ 全然慣れてない。行きたいところもやりたいことも山盛りあった、筈。あー。ホンマ 「東京に生まれていれば!」「東京にさえいけば!」とか壁に向かって呟いていた あの頃の自分に今の自分を見せてやりたい。どこにいても同じだぜ。部屋から秋葉原 まで電車一本、徒歩含めても20分で行ける場所に住んでいたとしても、それで自分の オタ力(おた・ちから)が増す訳ではない。結局の所「自分には何が出来るのか」に 帰着する。

・つーかもっと人と会わないと駄目だと思った。なんか凄い人嫌いな感じになって しまってる印象……そんなこと無いんですよ!また誘ってください。飲みとか。 飲みとか。カラオケとか。飲みつつ色々語りたくてしょうがない。


JUL.18.2006(TUE)

 仕事して帰ってきて奥さんがサイレントヒルやってるのを後ろで眺めて寝た。 やっぱこのゲーム苦手やわ……こういう「おぞましい」タイプのはホンマに苦手。 悪夢的といえばあまりに悪夢的。テクスチャのざらついた感じとかホンマ 凄い良く出来てる。

・時かけ、なんかもう各所で暴発気味の感想を聞くにつけ。うう。ううう。 こっちだとテアトル新宿かー。映画見るのに並ぶのやなんだよな…… (徳島だとあり得ない)。映画といえば 『王と鳥』も 見ておきたい感じ……


JUL.17.2006(MON)

 休日。何の日か知らない。なんかぼんやりしてたら一日終わった。 ホントにあっちう間。アニメも見ず。何してたのか全く思い出せない。

・そうだ、隣のファミレスでノートひろげて唸ってたんだった。何も出ず。 インプット少なすぎるんだよな……最近。

・日経の「私の履歴書」小松左京、貧乏極まって唯一の楽しみであるラジオまで売って しまった奥さん(勘違いだった)の為に物語を書き始める下りで泣いた。有名な 話ではあるけど、やっぱりジーンと来てしまう。あー、またやぶれかぶれ青春記 読み返したい。受験期に何度読み返したか知れない。大学入って以降も何度か 読んだ気がする。なんかあの頃「自分が大学生になったらああもしようこうもしよう」 的な夢があって、でも結局それは全く達成されないままで、何となくずーっと 「それ」がToDoリストにのっかったままになってる気がする。もう達成の望みは 全く無いのにもかかわらず。教訓としては、やりたいことはやれるときにやっとかないと 後の人生後悔ばっかりだぜ、という人類普遍のアレ。まあ誰しもそういう事ばかりを 積み重ねて生きてはいるんだろうけど。

・こうやって明晰な文章を読んでいると、自分が如何にアレゲな事になっているか、 愕然とした気持ちになる。貧乏でも思考の時間だけは確保したい。もの凄い勢いで 「考える」事をしない人間になろうとしている(勿論その方が楽だからだ)。毎日 寝不足でボンヤリしている様なものだ。いつかちゃんと寝たら覚醒するんだろうか。 目を覚ましたい。イーガン世界の様に脳内薬物バランスを任意に調整できる 家庭用医療キットがあればいい。

・唱えろ。「暗いと不平を言うよりも、自分で明かりを点けましょう」。出来る 限りの事はしろ。他人を粗末にするな。自分を粗末にするな。考えろ。感じろ。 脊髄反射で生きるな。自己犠牲ごっこに逃げるな。自虐に逃げるな。枯堂夏子曰く、 生きてるうちが命の使いどき。戦うに値する、誰にも言えない大きな夢、が、 お前にはあるか?「悪にまじわれど心に鋼のバリア」。唱えろ。


JUL.16.2006(SUN)

 だらだらPart2。奥さんはサイレントヒルに行ったきり帰ってこないのであった。 なんか描こう、描かねば、と思いつつ気がつけば引きこもったまま一日が終わり そうに。ヤベエ!と思って奥さんを静岡(サイレントヒル)より呼び戻し、自転車で 荒川の土手沿いを夢の島方面に突っ走る。広い空をぐんぐん流れる雲と、と海の中を 泳いでいる様な湿気が心地良い。日が暮れるまで走り回って帰宅。再び闇の世界へ 旅立つ奥さんを見送る耳。

・しかし洋ゲーじゃあるまいに謎解きが意外すぎ&難過ぎなんじゃ!とか思う。 結局攻略サイト見まくり。あー。

・PPGZ:結局変身バンクしか見てない。バブルスの声が恐くて駄目だ。原作を見返し たくてしょうがない。/マイメロ:ライオン先輩が二股を!?とかそういう話かと 思った。歌はホンマにいい子で困る。良い子過ぎて不安になる。あーもう。でも あの子もそのうちいろいろいろいろいろいろいろいろあってふつーのオバサンになって いくんだろうなあ……あああ……(いや2次元のキャラの行く末を想像して悲しく ならんでも)/アンジェリーク:ぐるぐる眼鏡と帽子が取れて中から長髪の美少女が! のシーンが今ひとつだったのが残念。頭悪そうな台詞の数々にうっとり。なんか 普通に毎週見てしまいそうだ。/ホスト部:軽井沢。なんか出来が一定なのでもう 見ても見なくても同じだな、と思うと途端に見なくなる自分。音だけで十分満足。 はー。


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