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古日記 2006年3月(前半)


春は名のみ篇。



食いモンはとても大切だ。
なにしろ人間の体はそいつが食ったモンで出来ているわけだ。

(スパイク・スピーゲル)

MAR.15.2006(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。色々追いつめられている。ごまかしは効かない。 逃げ道はない。僕は走って灰になれない。

・掲示板で「ドットバイパー」という文字列が。泣けた。ムギポカとかカポシ とかヒポシとか。3カラグラム。ワビサビプログラム。一画面。P-YON氏。 ゆみちゃんトマト。うそこばん。あー。あああー。あの日に帰りたい帰れない。 無心に「どーくつ」とか「Block'n」とかやってた頃。プロポシェ巻末の向こう (主にパンプ氏のキャラクター)に見た「都会」に今自分は住んでいる。筈だ。 でも何か違う。全然違う。世界はコンピュータネットワークで覆われてて、 世界の裏側とでも無料でビデオチャットが可能な時代だ。世界中の才能と瞬時に コラボレート出来る未来だ。でも、才能のない身には。結局腕だ。もっと言えば 魂の叫びだ。表現したい、表現しなければ生きていけない、そういう人間では、 自分は無かった、という事。日々の生活に埋もれてしまへ。


MAR.14.2006(TUE)晴・寒

 仕事して帰ってきて寝た。

・2,3年前にブックオフで買ったまま寝かせていた「レベリオン」を読み始めた。 これがもういいツンデレで。なんというツンデレ。ツンデレの手本の様なツンデレだ。 ツンデレ原器とも言える。だが悪くない。だがそれがいい。情景の描写力も高くて、 学校の雰囲気とか、何か懐かしくなったりする。

・いや、ツンデレとはちょっとベクトル違うのか?ツンデレって定義がイマイチ つかみ切れてない。


MAR.13.2006(MON)晴・寒

 仕事して帰ってきて寝た。

・最近Amazonのトップに「edu」という雑誌が出てくるんだけど、そのコピーが 「小学生ママの子育て応援マガジン」。この文字列を見る度に、違うとはわかって いても脳が意図的に誤読をしてドキドキしてしまう。わたしが、みらいちゃんの ママだもん!的な。

・そういえば昔TechWinでPC音声にこおろぎさとみVer.があって、あれはよかったな ……あれはいいものだった……でもここ数年Winのサウンドっていじってないなー。 あとテックで思い出したけど最近「ISOおじさんの歌」が脳内をぐるぐる。「ワシ〜 のなまえ〜はアイソお〜じさん(アイソ!<合いの手)」……既存&提出資料の山と 格闘中。嘘。格闘できてまへん。おしつぶされてます。もう逃げたい……

神戸在住 8読了。相変わらずの品質。読むと所謂ひとつの「あの頃」へと 強烈に引き戻される。読み終わると帰ってくるのが辛いタイプ。読み終わってため息。 この本と 「僕の小規模な失敗」の前半を併読すると、大体僕の生きてきた範囲での ”青春”は語り尽くせると言える。


MAR.12.2006(SUN)

 エウレカセブンとマイメロとボウケンジャーを見てから出かける。エウレカはもう 正直何がなにやら。どこに落ち着くんだこの話。逆にマイメロはえらい落ち着き っぷりで。

・押上から京成線に乗って郊外に走ると、諸々の風景が春めいて迫る。春だよなー。 空気の色まで違う気がする。高砂で金町線に乗り換え、柴又へ。駅を降りるとはや 寅さんの銅像が。両親が着くのを待ちながら、奥さんと二人で大判焼きを食べる。 んまい。到着した両親と寅さんの映画で使われたげな店で昼食。んまい。帝釈天に お参りに行って、江戸川の土手まで歩いて 寅さん記念館へ。映画のセットがそのままあって、それを見るだけで、好きな人 には泣けてくる、であろう。僕はあんまし見てないので何とも。

・夜、無印行ってから丸の内ピカデリーで 「ナルニア国物語」を見る。原作読んでからもう永遠ともいえる月日が 流れたので、部分的なディティールしか覚えてなかったんだけど、むーん、 こんな話だっけか。とりあえず衣装箪笥には入りましたよ子供の頃。映像的には オモシロ動物CG映像満載という感じ。動物モーションのストックがかなりありそう。 見終わったあとのモヤモヤ感は、多分初読がかなり小さい頃だったんで、 自分の体験として記憶していたのを、ガイジンの子供が演じてて、ちょっと ヤだった、ってのが大きい気がする。

・ていうか映画の前の予告編で流れた 「Rent」の歌、 Seasons of Loveが超ツボにはまって、まだ頭の中を流れてる。有名な曲 みたいだけど初めて聴いたですよ。そしてノックアウトされた。アカンこれは あかん。いやもう、こういうの好きなんですわ……ニューヨーク!

「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」をチラ読み中。なんていうか、 ありきたりな印象。本書が話題になりきった今となっては既知の情報ばかりという 事もあるけど、うーん、いや、確かにgoogleは凄いしはてなはカッコイイしブログは 便利でロングテールでウッハウハかもしれんけど、正直どう読んだらいいのかイマイチ わからない。その話、儲かるの?それともエキサイティングなの?面白いことなの? 毎日がちょっと楽しくなったりする話?

・何でもそうだけど、その世界に積極的に関わらないと結局の所面白さはわからない。 今、自分はもうWebの世界からは限りなく遠くなってて。やっぱ自宅サーバから 始めよう。おいていかれる焦燥感と恐怖から逃れる為にも。


MAR.11.2006(SAT)

 徳島から両親が遊びに来た。部屋を片付けるにはいいタイミングだったので (週明けには排水管工事で人が入ったりするのでどうせ片付けなければいけなかた) だーっと片付ける。なんとか両親が遊びに来る頃には片付いていた、と思う。 茶など出し、旅行中の写真をPCで見せてから、タクシーで二人が 泊まる宿まで。めっさ近い。 自分たちが住んでいる建物のすぐ近くにこんなホテルがあったとは。タクシーに 乗ると世界が広がるなー。徒歩&自転車では、ついつい部屋から駅までの道のり 以外を通らなくなってしまう。中華料理をご馳走になり、ビールと紹興酒でええ 加減に酔う。明日は午後から葛飾柴又帝釈天に行く、というので、 同道することに。帰りにホテルの隣の ショッピングモールものぞいて みた。結構いろいろ揃ってる。いいなーここ。買い物だったらとりあえず新宿まで 出て、みたいな感じ(他に知らないので)だったけど、近所にもちゃんとこういう 施設があるのだと知れば。また行こう。自転車で。

・某タカミン氏からメールで 西島大介氏の娘さんが歌うマイメロOPを教わる。聴いて、呻く。

・夜、奥さんが借りてきた ファンタスティック・フォーのDVDを見る。寝た。もうぐうぐう寝た。 なんていうたらいいのか、こう、「○○すぎるにも程がある!」みたいな事を 言いたいんだけど○○に入る言葉を選びきれない。宇宙忍者ゴームズ好きな 人にはどう評価されたのか。


MAR.10.2006(FRI)

 仕事終わったら日付変わってた。終電逃し。何とか帰宅。

・グイン106「ボルボロスの追跡」読了。アストリアスの扱いは、もうこんなもんで オワリなのかと。あとイシュトの隠し子の情報はもうカメ/イシュト側に伝わって しまったっぽい。本格的に2世ものへ突入しそうだ。

・古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」読了。惜しい!残念!という感じ。巻末 にも語られている様な、仕組んだボーイミーツガールなんだけど、仕組みを生かし 切れてないというか、物足りなさが凄くあった。カジシンならこうするだろう、 草上仁なら、みたいな。何だろう、食い足りない感じ。厚みが無い。短編だから、と いうのじゃなく。たぶん各短編のオチのヒネり方向に同調できてない。それは 読み手の世代というのもあるかもしれない。

・でもSFとして立つ作品背景、設定の部分は凄くSF魂を刺激された。 「恋する死者の夜」や「トトカミじゃ」の雰囲気も好きだし、「出席番号0番」 「三時間目のまどか」あたりは、いじりようによってはもっともっと 面白い話になりそう。


MAR.09.2006(THU)

 波瀾含みな日々。生きろ。

・物欲番長読んでたらアイボだった。 スタパトロニクスで 動いてる姿が見えるけど、かなり良い感じの自律ロボ感。特に日記機能。何日か 放置しておいてから、そっと日記を覗き見たい。ホントにいい感じなのにこれで 最後とは何とも惜しい。手に入れたい、けど、19万か……

・とりあえずまだ14インチモノラルでテレヴィ見てる身には液晶大画面の方が 優先される価格ではある……アキバじゃ 32インチAD5、15万円切ってたしな……HDMI端子の有無でお値段大違い、 な印象。ハイデフそんなにまで重要かと。


MAR.08.2006(WED)

 鬱々と。青アドの再放送時間枠が無くなるとか。厳しいな……とか言いつつ 最近全然聴いてない。アニメもちゃんと見てない。惰性惰性。惰性ばっかりだ。

なかむらたかし近影。なんか若い……醸し出す雰囲気が。ウラシマン以前から 何となく超俗というか、老成の雰囲気があったので、この写真は何だか不思議。 髪型か。今回再販される元になった単行本は、持ってる。当時、「作画で突出した アニメーターなのに(失礼)非常に物語の作り方が上手い」とうなった記憶がある。 描き下ろしもあるというし、「TWILIGHT」買うか……

・WBSでフランスの空港でもローマの売店でも結構見かけた 「SUDOKU」というパズルがアメリカでかなり流行っている、というニュース。 フランスで見かけたのは如何にもアジアンテイストな感じの装丁だったけど、 日本発だったのね。ナンプレとかいうやつ、あれか。ためしに ここでやってみようと……できない……

・あ、そうそう、「トニーノの歌う魔法」を漸く読み終えました。4冊目にして かなりいい感じ。慣れもあるけど、なんていうか、一定の法則というか保存則と いうか、そういう「整合への配慮」があったので、自分の中のSF的感性回路に ちゃんと流れてくれたというか……いや、ちがうな、結局この作者特有の、 法外とも言えるどんでん返し、ビックリ展開が無かったからだ、多分。そこが 魅力だ、という人には、結構物足りないのかもしれない、という感じはする。 ラストはフィレンツェでドゥオモ見た後だったので良い感じに再現度UP。 なんつーか、普通に楽しい児童文学でした。その分、確かにひっかかりは 少なかったけど。

クノールイタリア。 前にも書いたけど、ローマのスーパーマーケットでクノールの袋が大量に 売っていて超興奮した。どれもこれも超ウマソウなのだ。是非日本でも全種類 売り出して欲しい。結構高いんだけど、もうホクホクして買いまくったよ。 奥さんに「……なんか今普通にスーパーでの買い物してるで」とか 言われてしまう有様だった。

・……斯様にまだ旅行の余韻は抜けていないのであった。恥ずかしいほどに。 あー。また旅行してえ。


MAR.07.2006(TUE)

 寒い。公園には梅が咲いているが、まだまだコートが脱げない。手袋も。帰りに スーパーでちょっと買い物する積もりが色々買ってしまうワナ。あー。あー。 あー!!……色々あるな。色々あるよ。なんかかなり自己を否定しないといけない メに遭った(いろいろある)ので、寝る前にここの過去日記を読み返して、自己を 取り戻すよ。アニメやマンガや小説が消費できていればそれで幸せな自分。絵を 描くことで心の平安を取り戻せる自分。今の自分はそのころの自分の上に 乗っかってるのだ。自分の座位置を据え直すために。

「逃亡花嫁」人形が 大人気。この辺の「ウケ」のツボの違いを見るとき、ああ、やっぱり国民性とか 地域性とかそういうの「多様さ」って大事だと思うのだった。

・フト思い出したので書いておく。ローマ旅行中に エディ・ブリケルの「What I am」を2回聴いた。1回目はホテルの レストランで。2回目はバスの中で流れてるラジオで。流行ってるのかなー。 この曲が収録されているアルバムは Shooting Rubberbands at the Starというすてきなタイトル。もの凄く好き! という訳でもないけど、何年もずーっと聴いているアルバムなので、異境の地で 不意に出会って興奮した、のだった。あー。旅行中の面白かったメモとか 残してないので、気がつけば凄い勢いで記憶が風化中。やっぱり面倒でもちまちま メモをとらないと、コミケで旅行本売ってる人たちみたいな臨場感あるレポートは 描けないのね、と実感。自分の記憶がアテにならんのは重々承知、とはいえ、 忘れていくのが、日常に回帰してしまうのが、切ない。


MAR.06.2006(MON)

 22時頃、会社を出たら、風がぬるかった。春のようだ。春なのか。職場では 花粉症の人が既に死にそうな感じに。まだ僕は大丈夫だけど、発症は時間の 問題という噂も……あああ。

・帰りの地下鉄の中で「導きの星IV」読了。正直ここまで大きいSFになるとは 思ってなかったので、嬉しい裏切りというか、いや、面白かったです。ホントに。 面白かった上に、結構自分のSF観に影響を与えられた様な気がするよ。同じ テーマ(他種族の育成)を、これだけ長いスパンをじっくり観察させられた、 ってのが原因か、結構脳に残った感じ。ナルホド、筆力、というか、底力、と いうか、地力のある作者だなー、という印象。他の作品も読んでいこう。

・玄箱の電源は これっぽいけど、手に入るんやろうか。そういえば前に SPEC7251 への交換で回避って話もあったしなー。うーん。とはいえメイン基盤が死んで ないという保証もないし。 こことか 見てると電源だけ交換してもダメかも、という気配も濃厚……うーん。まず 電源基盤が死んでるかどうかを判別せねば。ていうかもう諦めて HG買うか。ってまた買うのかよ。それより SE-90PCIでも買えよ。そんな物欲神の声も聞こえないでも無い。でも やっぱroot権限でいじれるLinuxな環境が一個欲しい今日この頃。下手すると viの使い方も忘れそうで。


MAR.05.2006(SUN)

 朝起きてマイメロとかボウケンジャー(毎回面白すぎる)とかライダーとか 見てエウレカも見て気がついたら午後だった感じ。昨日の鍋の残りを食べて、 散歩がてらに近所の島忠(ホームセンター)に買い物。フンパツして自転車を 大購入。って普通のタウンサイクルやけど。でも段切り替えついてるぜ。 ガチガチ切り替えて走ってたら速攻ギヤ噛んだ。ゆっくり切り替えよう。 日が暮れてから旅行土産の分別と発送作業。コンビニで発送を頼んでから 帰り道のファミレスでお茶など。拙者は持ち帰り資料のチェック、奥さんは 黙々と絵を描いていた。夜のファミレスは色々集中できて良い感じ。持ち帰り 仕事とかある時はファミレス(徒歩3分)に行こう、と心に決める。


MAR.04.2006(SAT)

 朝起きて、マンションの排水管工事に関する説明会に参加。築25年とはいえ、 少なくとも自分の住んでいる部屋の排水はアホかという程快適(特にフロの排水 速度は凄い)なんだけど、まあ補修は必要らしい。部屋に上がり込んでの工事 になるのでその間は一日家に居てください、ってそんな平日に(しかも2日間) 家に引きこもってられる様な優雅な立場でもない。結局は現場の人に鍵を預ける 事になろう。それまでに掃除だけはしておかねば。

・と思いつつも何となくHDDレコーダーが録画していた「フォレスト・ガンプ」 を見始めてしまう。そして気がつけば見終わってしまう。何度目か忘れたけど、 ついつい最後まで見てしまう映画のひとつ(他には「バック・トゥ・ザ・ フューチャー」とか「インディ・ジョーンズ」とか「グーニーズ」とか)。 その後は部屋掃除な一日。片付け終わったあたりで木戸氏が来訪。地下鉄の 出口を思い切り間違えて教えてしまい、申し訳なし。お土産に頂いたプリン、 大層美味しゅうございました。死んだ玄箱をテスター片手にチェックして くれたけど、電源の、トランスの一次側が死んでるらしい、とのこと。うーむむ。 一段落して、さて外に飲みに行こうか、と思ったけど、K氏の配慮(奥さんの 調子が思わしくなかった)で拙宅でおでん鍋をすることに。鍋をつつきつつ、 ここしばらくのエウレカセブン鑑賞会。面白い。K氏を駅まで送り、さらに エウレカチェックを続ける。奥さんがもの凄い勢いでアネモネとドミニクに ハマっていくのだった。

・なんかやるべき事がいっぱいある感は今も自分の上にある。圧迫感が拭えない。 拭えないけど、それを乗っけたままで毎日を生きるしかない。楽しむときは 楽しむように。宿題は宿題として。


MAR.03.2006(FRI)

 語ることとて特になし。仕事して帰ってきて寝た。

餅月あんこ嬢が先日ご結婚されていたとのこと。うわー、アンコチャンが 結婚か……なんと時の流れる事よ。でも確かにあれから皆等しく月日は 流れたのだ。


MAR.02.2006(THU)

 ちょっと暖かかった。でもなにやら風邪引きモード。頭痛と怠さ。必死で一日を 終えて、早々に帰宅してダウン。

・インスタントコーヒーを何杯か飲んだら大分ましになった。温かい飲み物はいい。


MAR.01.2006(WED)

 寒すぎる。あとなんか時差ぼけが治りきってない。ひどい寝不足感。仕事が はかどらないのを他人の所為にしたくなる。イライラと倦怠。危険だ。

・まだ旅の夢から覚めない感じ。旅してる間は目覚めていたのに、また生活に戻って 目を閉じてしまった様な。全身の感覚器が閉じてしまったような。味気ない感じ。 何でもない買い物とかをカタコトで「切り抜ける」興奮とか、そういうのがヤケに 恋しい。うーん。

・シナリオえーだば創作術、 レミー島田のモデルに なった女性が面白かった。なによりその青春さに興奮する。首藤作品には いろいろと影響を受けたのに、思えばその為人を知るのはこれが初めてだった 気がする。トミノの「だから、僕は」に匹敵するいい感じの連載。僕もこんな風に 「語る」ことの出来る青春があれば良かったが。


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