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古日記 2005年9月(前半)


さよならバイバイ元気でいてね篇。



「おいおいびしょ濡れじゃないか!!
ほらこれに着替えて今日は泊まってけよ
俺はソファーで寝るからさ…」
「夢物語っ!!!」

(古賀亮一「ニニンがシノブ伝2」P97) )

SEP.15.2005(THU)

 あー。9月も折り返し。風が急に秋になってしまった。光の加減も秋の様相を。 今まで何気なく見ていた光景が、全然違って見えてくる。いや、だが、それは ただ季節のせいだけではない。今、執着というやつが、脳に変な化学物質を流し 込んでいる。絶滅収容所行きの列車に詰め込まれた男が、かつて自分が住んでいた 町を通りかかる。列車の壁の隙間から自分の町を覗き見ようとして「見せてくれ! 僕はここに住んでたんだ!」と訴えると、その隙間を占領している男は 「じゃあ、もう十分見ただろう」。

・実際、執着というやつはやっかいだ。

・夜、大学前から某比類無き(旧姓)O女史とN川先生(新婚)のマーベラス コンビから電話。送別会でもやるか?という話。でも日程が合わず。なんか 比類無い人は明日から物理学会でハワイだとか。ハワイ!

「アグネス仮面6」を購入。「虎嶋です」結局マーベラス虎嶋のとこばっかり 読んでしまう。つーか、他に読むトコない感じ。とにかく盛り上がろうとしては 水を差す。前はそれがいい具合に回っていた気がするんだけど、うーん。 どうなんでしょ。アグネスがどこへ向かおうとしているのか、目的というか 目標というか、そういうのが無いと、読んでてどうにも辛い。「そういうの」が 要らないマンガもあるけどさ。でもねえ。

「きょうの猫村さん」も購入。むーん。多分僕の人生経験がこのマンガを 読みとれるレベルにまで達していないのであろう、という気がします。 しばらく寝かせておこう。


SEP.14.2005(WED)

 日中は某セミナーに参加。この忙しいのに何を、とも思うが、こういうときこそ 勉強にも集中できる、はず……超眠かったです。やっぱまだまだこういう「全職種 向け」のセミナーから旨味を得られるほどの仕事はしてないって事か……ってそれ 超ヤバいのでは。この業界、仕事力が無いヤツは淘汰されるのみ。いつまでも 「拙者は下っ端よ〜作業者よ〜」、でごまかせない。要らなくなったら、ホントに ポイだから。人間関係はシンプルな分、別れもドライなものですよ。

・夜、会社に戻って、深夜まで積み上げた仕事を崩す。帰宅して引っ越し準備を しようと思って家具のサイズをはかったところで沈没。かなりヤバイ。優先順位は 何を中心に置くかで全然変わってくる。

ぱにぽに、噂の新OPを ようやく見たぜ!なんかいいなあ。この感じ。こういう一見した華やかさって すごい大事だ、と思う。OPはかっこよくなきゃ。そして本編は相変わらずアレ ですがニャ。見てると心が安まるよ……しかし麦人の出番がこんなにあるとは 当初誰が予想し得たであろうか。

・NARUTO#151は想定されたほど鬼作画でもなかった。部分的なブラブラっぷりのみ。 寧ろ濡れ濡れ&照れ照れのヒナタ(の唇とか)がやわらかくてたいそうよろしかった と言えよう。しかしここんとこホントにアニメとか見れてない。ウルトラマンも アントラー回飛ばし見ちゃったしな……うーん、東京に行く前には一度HDDを カラにしておきたいものだけど。ガンダムとか。


SEP.13.2005(TUE)

 深夜まで仕事。帰宅して窓の外など眺めてボンヤリ。あと数日でこの環境とも (しばらくは)おさらばか、と思うと、切ない。


SEP.12.2005(MON)

 徳島に帰ってきた。持ち帰り仕事を完全には潰せぬまま、タイムリミット。 疲労を抱えて眠る。徳島での日々も、あと少しとなってしまった。


SEP.11.2005(SUN)曇・雨

 買い物など。いろいろToDoがたまっていて、ちょっとモレ始めている。いろいろ あって、いろいろやっちまう。反省するも、痛烈な言葉で斬り返される。自分の 落ち度と正論の前には、言葉も無し。考えてから話せ、というが、考えることも できない。言葉はナイフだ。斬りつけられた方にしか、その痛みは分からない。 自戒せよ。考えて、考えて、それでも話さなくてはならないことだけを話せ。 つまり、ちょっと黙ってろお前、って事。


SEP.10.2005(SAT)

 部屋探しの一日。かなり物件を回ってみたが、結局事前に提示されていた一番 お高い物件がダントツで良かったので、サクリと決めてしまう。予算ギリギリ。 生活費にはシビアにならざるを得ないが……うーん。こればっかりは。中には それより2万円位安いのもあったけど、正直とても正気で住める様なものでは なかった。窓を開けると全方向壁、とか、隣の部屋には大量にヒトが棲んでる 気配がする、とか、廊下や階段といった公共空間に平気でモノが置いてある、 とかそういう。家賃が下がると生活レベルも下がる道理。

・夜、チャーリーと チョコレート工場を見る。冒頭の爺ちゃん達のベッドで落涙する。これは! あまりにも!あまりにもチョコレート工場の秘密!原作への愛を感じる!これは いけるかも!ゴールデンチケットを手に入れる子供達も見事で、バイオレットや ティービーのアレンジの的確さ、また子役の演技の完成度に関してはもう、拍手 喝采という感じ。素晴らしい。チャーリーのお父さんも保村大和並のええシワで。 しかし、件のデップなワンカさんが(まるで某ネバーランドの住人の如き造形で) 現れた時点で、頭に疑問符が。あれ?あらら?これは……いつものアレですか……? ああ……結局またこれか!的なティム・バートン節。原作の非倫理的ヤバさを 「浮いたギャグ」として変換するのも、まあ、しかし。幼少期からの原作ファンと しては、やや複雑。でも確かにこの作品に漂う閉塞感、箱庭感は、カントクの 「素材」としてはぴったりだったろう、とも思う。結局何が言いたいかというと、 ウンパ・ルンパ最高!!という。とにかく彼ら(?)の超ナイスな動き、超ナイスな 音曲、そして邪悪極まる歌詞の魅力が見事に昇華されていて、正直もうこれだけで この映画を見た価値は十二分にあったといえる。いやもう、正直ウンパ・ルンパ に尽きた。映画としてはかなりのもの。ウンパ・ルンパ見たさにまた見たい映画。

・でも原作未読のヒトは原作も読んでね!


SEP.09.2005(FRI)

 今日は終日工場で勤労。大学時代のライン工バイト(ベルトコンベアの前で流れて くる部材を組み立て続ける)を強烈に思い出す。パートのおばちゃんの視線が怖い。 昼ご飯をおばちゃん達と一緒に食べて、無理矢理うち解けてみる。いろんな人がいて、 いろんな人生がある。悲観も楽観も必要ない。今をどれだけ充実させられるか、だ。 でもタバコの吸い過ぎには注意ですよ>おばちゃん達。もー、ご飯時なのに煙で 真っ白。一日コキ使われてから東京行きの新幹線に飛び乗る。夕飯は味噌カツなり。


SEP.08.2005(THU)

 気が張っている。仕事は仕事。でもなー。しばらくはこういう気分が続くんだろう。 帰り、出張時の飲み屋のことなら俺にまかせろ!で有名なET氏に教わった 「 クラスノ」という飲み屋に行ってみた。だしまきタマゴが巨大でんまい。 手羽先もんまかった。店の名前は大将の抑留先に由来するとかや。


SEP.07.2005(WED)曇後晴

 早朝より高速バスに乗って大阪へ。途中、台風に吹き倒された巨大な看板に、車が 下敷きになっていた。くわばらくわばら。10時頃から大阪の某町工場地帯に潜入して いろいろ。東京での仕事の研修。初日は借りてきた猫のよーになってしまって反省。 学ぶべきことは多い。明日からは迷惑承知で意地汚くやろうと心に決める。夜、 心斎橋のラーメン四天王で、大分待たされた挙げ句に細麺が固まりになった ラーメンの様なものを食べる。なんつーか。うーん。


SEP.06.2005(TUE)台風

 強風のため末広大橋が通行止め。朝から大渋滞。会社にたどり着くまでに3時間を 要する。終日仕事。明日からの大阪出張に向けての準備、は全然出来ず、結局手持ち の仕事を出張先まで持って行く有様。何やっとんの。


SEP.05.2005(MON)

 何だか波瀾万丈な夢を見て、夢の中に大事なものをごっそり置き忘れたまま 目覚める。この何ともいえず悲しい感触。台風14号が近づいて来ている。やるべき ことが多く、心配事も多く、何もかもがどんどんもつれていっている。 「気持ち」なんてのは、この際どこかにしまい込んだ 方がいい。とにかくもつれた糸をほぐすか、切り離すか、しなくては。あやふやな 「気持ち」が、半乾きの接着剤の様に、もつれた糸に絡みつく。シンプルに行きたい。 ToDoを思いつくまま数え上げたら、紙がチェックリストで一杯になった。みるみる やる気が失せる。これでは何もしてないのと変わらない。優先順位をつけなくては。 でも、どれが大事でどれが大事でないのか。どれが急ぎでどれがそうでもないのか。 体調は相変わらずイマイチのまま。目眩のよーなモヤモヤが一日中ずっとつきまとう。 寝不足かのう。

Yahoo!ミュージック。 覚え書き。またそのうち。


SEP.04.2005(SUN)曇・雨

 昨日は遊んでしまったので今日は引っ越しの準備をするぜ!とか思ってみたけど 明らかに体調が宜しくない。脳味噌が頭蓋骨の中でパンパンに張ってる様な感じ。 全身が倦怠感に……これってアレか、やらなきゃならないことが目前に迫ると 体調を崩してしまう、登校拒否とか出社拒否とかの……いや、単に体調が悪いって だけだろ。夕方、窓の外から低いうなりが聞こえてきた。堤防に波が打ち付ける 音だ。思わず自転車を出して堤防まで行ってみた。いや、なかなか。命の危険を 感じる波でしたぞ。

・今日はマイメロも雪の女王もおもしろかったー。なんか各所でおもしろかった 話をやり尽くしてしまったので、ここでは「今日のは格別におもしろかった」 という記録を残すのみとする。また来週もあるし。


SEP.03.2005(SAT)

 発作的に道後温泉に行ってきた。あの 「千と千尋」的な。霊の湯と神の湯を一通り回ってみる。湯口に刻まれた銘文に、 いちいち威厳の様なものを感じる。気圧されるというよりは、なんか、いい気分。 古くていい造りのもの、というのは総じていい。坊ちゃん団子とか食べてから移動。 リフトに乗って、松山城(工事中)まで行って、いよかんソフト食べてから そのまま市街をぶらぶら。しかし松山は都会だ……三越とかラフォーレとかあるし。 路面電車とか走ってるし。帰宅してバタンキュー。

・帰宅してバスケに行くつもりだったけど、なんか足が動かなくて休む。やるべき こともあるし……やらないけど……

エマ6かわいいやよみきりもの9 を購入。「エマ」は表紙&帯のアオリがすごい(「まさかこのような出来事が 起こってしまうなんて」)のですごいのを期待したけど、そうでもなかった…… 身分違いの恋、ってのがいかに難しいか(面倒くさいか)を重い知れるマンガと なってきたな。あー、でもホンマ、障害があるからこそ燃え上がるよな。これ ばっかりは。「かわいいや」はかなり謎なまんが。多足趣味一族。かわいくない…… 身体測定の回にのみ反応できた。うーん。まだまだ。「よみきりもの9」は何か 一線を越えてしまった記念すべき一冊、という感じ。もう「ゴ〜ン」さえ無くなり そうだ。


SEP.02.2005(FRI)

 しばらく精進潔斎して生きよう。どうも最近の自分は調子に乗りすぎだ。 実力と行動の間の乖離がヤバい領域に達している。他人を巻き込んで大事故を 起こす前に、もう一度ヒキコモリの心を思い出さなくてはならない。お前は まだ布団から出てきていないのだ。あの部屋に籠もったままなのだ。

・そんな気分になる夜もある。

・自分の立ち位置を見失ってはいかん。見失ってる今日この頃。どうにもならん。 自信を持って生きるにはどうすればいいのか。確かなモノが必要だ。目の前の 雑事を処理することは、無論大事な事だけど。それはそもそも一体「何のため」 か。生きるために生きるのか。自分は何者なのか。社会的な肩書きがない以上、 内側から自分を支えなくては。


SEP.01.2005(THU)

 クルマを車検に出したので代車。トゥデイ。小さい……でもよく走る。 いい感じだ。

・人との会話に疲れてきた。最初は「おっ自分も結構話せてる」とか脳内麻薬出て 楽しかったけど、気がつくとホントに話すだけでヘトヘトになってる。如何に 利害を絡めたやりとりに慣れてなかったか。思い知っている所。喜ばれたいんじゃ なく、嫌われたくない。そういう甘さが自分でも気持ち悪い位言葉の端々に出て しまう。実に発する言葉の8割が自己弁護、という感じ。冷静に思い返すと、ちょっと 生きては居られない程の酷さ。話し方教室とかに行くべきかも知れぬ。いや、 その前に自己啓発セミナーとかに。

・グインサーガ102巻読了。グインに斬られて死の淵をさまよってたイシュトが 良い感じで目覚めた。グインとスカールは森林火災の中を生き延びた。以下次号。


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