日記最新号へ
白炭屋カウンターへ

古日記 2005年4月(前半)


ハートに若葉色のダイアリー篇。



つねに文明人として振舞おうとつとめたのは、いまいったとおりだ
――そして、教養ある人間なら、いつ泥酔すべきかを、つねに心得て
いるべきだ。しかし、たぶんこれは、あんたにはわかるまい。

(クラーク「破断の限界」p119)

APR.15.2005(FRI)

 Amazonから本が届く。以下雑感。

・「夢幻紳士 幻想篇」: うーん。まだ本領発揮には至ってない感じ。作者あとがきでも語られていたけど、 マミが主体的に動きたがってない、って感じが漂う。後半動き出して、ラスト一本で キレイに辻褄をまとまるあたりは流石としか。折角動き出した上は、また怪奇編を やってはくれまいか、と望むばかり。モダン都市東京、その都市の周縁で日々を 送る探偵の、あの怪しげな日常を!

・「アタゴオルは猫の森 8」: 結構間が開いた気がするけどまだ前巻の続きなのね。ちょっとカット割りが細かすぎ てついていけない部分があるものの、まあいつものアタゴオル。白眉はタコの家。 家がタコでできてて、生きてるのだ。速攻でヒデヨシに生食われかけてた。個人的 にはもう少し落ち着いた彼等の日常も見てみたいんだけど。どのキャラも適度に ユルくていい。ヒデヨシの前でイカに乗り移る異断銀の勇気は賞賛されるべき。

・「フェイスガード虜 5」: なんかオイラヒロノちゃんの虜ッスよ!あの「どうしてヒロノなの?」とか! 問いつめられたい!俺も!いや違うそういうマンガじゃねえんだッ!、と思い つつも己の性に呆れることこの上なし。空気椅子の副委員長に惚れた。 口割け女ネタは一体どの辺の読者層を狙っているのかサッパリわからないこの マンガのわからなさを良く示していると言える。あとかぐや姫の存在感。

・「エキサイトな事件」: エキサイトで連載してた、らしい。知らなかった。こうして並べてみて初めて、 似てると思っていたとり・みきとおおひなたごうのネタの出し方が明らかに違ってる ことが解って愉快だ。今の僕は(特にこうやって比較すると)やっぱりおおひなたの 「流れ」の可笑しさを採りたい。とり氏のこの手の4コマはブツ切り過ぎて…… まあ、しかしどっちにせよかなりの好き者向けアイテムと言える。


APR.14.2005(THU)

 日経の「私の履歴書」、今やってるヨネックス会長のが久々に波瀾万丈で読み応え がありまくり。思うに人生は起伏が有ってこそ華だ。どん底と成り上がりの繰り返し。 危地にあって人はその本然を発揮するとやら。その下の「愛の流刑地」読むしんどさ (胸がムカムカする)を中和してくれる(読まなんだらよろしいがな)。


APR.13.2005(WED)

 帰ってきたらまず 洞窟物語な毎日。ラスボス戦(と思われる)を戦い、いよいよコア破壊 戦……という所で毎日死んでいる。毎日少しずつコアの体力ゲージが減って いくんだけど、まだブレイクスルーが見えない。週末にURLを伝えたニャッキ氏は 速攻でラストまで行ってしまったらしい。経験値の差か……


APR.12.2005(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。何か慢性的に疲労っぽい。何かカスカスな感じ。春 なのに。とりあえず体力重視で今年前半を折り返したい。来月にはもう31歳に なってしまうことでもあり。31歳なんて、ねえ。一昔前ならもう「家族のために 働くお父さん」よ。宇宙世紀ならゲルググ位は与えられてる歳よ。そういや今月の ジオリジンでシャアのそっくりさ(いいから寝ろ

・しかしアルテイシア速攻で萌えなくなってしまった様な。「金髪さん」への 階梯を数段とばしに。安彦の筆致はその成長を非常なまでに表情に刻む。 それに比べドズル以下バカ男共の萌えること。などと安全地帯(と思いこんで いるどこか)から愚にもつかない「感想」をモレ出している間に 彼の人はなにやら 成し遂げたよう。その「やり遂げ感」がビシビシ伝わってくる。やり遂げたヤツ だけが見ることのできるという世界(たしかヴァルハラとか)を、今見ているの だと思われる。畏怖のようなものを感じる。無論のこと焦りと。一体僕は毎日 何をやっとるんだ?

2DK(洋6/洋4.5/DK5)53000円なのか。

・多分もうログが流れてしまってるだろうから記事リンクはしないけど、毎日新聞の 記事で「「萌え」はバターやステレオコンポの出荷額と並ぶ規模」っていうのがあって、 なんだっけこの「○○産業は今やピーナッツ類産業の10倍、定規生産業の100倍にも 達しているのです!」みたいな表現、前に読んだな、と思ったら唐沢俊一だった。 正しくは「日に日に成長していったマンガ産業は、今や総合経常利益でナッツ類産業の 19.7倍、計算尺製造業と比べれば実に187.32倍の収入をあげているのです」 (キャプテンJr.5巻「漫画家経済学入門」より)←このデータ書くために原典 掘り出すまでどれだけの労力があったか言いたくない。


APR.11.2005(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。口内炎が4箇所できている。唐辛子系スナックを 食べるとしみる。しみて、目が覚めるよ。

・「 シンデレラボーイ」子安には不向きかも知れず。この異常なまでの「今更」 感が売りなのか。何もノリまで23年巻き戻すこた無いだろう。

・アクエリオンの「念力〜っ」に対する世間のスルーっぷりは、何かその前後が アレすぎて今更何を、って事なんでしょうか。ゴー!アクエリオン!いやゴーて。 超常スマッシュの時代まで一気に駆け戻った感じ。意図した結果にはなってるん だろうけど、その意図が汲みかねる。むつかしい……

「ケロロ軍曹 10」やっと読了。アニメで先に見てしまった話もあり。お風呂で ドッキリ!な姉ちゃんの全裸っぷりは原作の方が激しかったのね、程度。なんか危機 演出(地球がピンチだったり記憶が消去されたり)さえも惰性感がじわじわ。段々 マンネリ感漂う今日この頃。やっぱり人は何にでも慣れてしまう、という事なのか。 残酷だ。最初の数巻の異常な鮮烈さ、新鮮さを忘れられないだけに。

・今日も今日とて読めもしないのに漫画注文。浅ましくアサマシリンクしておく。 「夢幻紳士 幻想篇」 「アタゴオルは猫の森 8」 「フェイスガード虜 5」 「エキサイトな事件

・眠兎掲示板より 昔のTVCM集。軽く死ねる。懐ゲーネタでは アカペラでマリオってのも。なんていうか、なんだろう。このヤケに いたたまれない感じは。いや、ほほえましい、と言うべきなのか。ファミコン 初期の洗礼をうけてないので、どうにも。


APR.10.2005(SUN)桜に風

 ツレから電話。「今!マイメロとゾイドがスゴイ!ゾイドなんて朝から幼女が裸で 魚を!」後で実況板見たら確かに凄いことに。外はうらうらと良い天気。風は暖かく 爽やかだ。こんな日に引き籠もって机に向かって脂汗を流す無意味さ。ヒキコモリ にはあまりに集中力を欠く。諦めて、桜を求めフラフラと街を流す。行き着く所は 結局図書館。駐車場から図書館までぼへっと歩いてると、川縁の桜並木が折からの 強風にドッと花を散らし、それが土手に沿って舞い上がり、土手上の図書館前に 雪のように降ってくる。青空に雪のように降る桜、その中で女子中生と思われる 一団が、狂った様にはしゃぎ回っていた。なんか脳が侵される様なヤバイ光景。 図書館で1925年あたりの文学集を借りる。

・pya!を久々に覗いたら アーチって いうのがあって、思わず吹き出した。このこみあげてくるおかしさはなんなのか…… これを「思わず作ってしまった」連中の心理を思って、それが何とも魂をくすぐる。 味わい深いのだった。あと高得点を出していたムービー、 急降下も。 犬がたまらん。


APR.09.2005(SAT)

 半日寝ていた。怠惰極まれり。寝ても寝ても寝足りない。はっ、これが噂に聞く 春眠ってやつか!いやまあそれはそれとして。夜、隊長からのお誘いがあったので 銭湯へ。ニャッキ氏も居た。ニャッキ氏も隊長もすっかりスリム化していてうら やましい。風呂屋から出て、ふと山並みを見上げると、真っ黒な山腹に紅く ぼんぼりの明かり。花見の桟敷なんだろうけど、あまりの妖しさにしばし見とれる。 ファミマ経由で隊長宅におじゃまして、一眼レフのレンズがポンポン出て くる中、バイオtypeUを大画面液晶モニタに接続した状態でゼルダ新作のムービーを 見たりなぞする。うーん。やっぱ「いい趣味」を持ってて、その趣味にちゃんと リソースを注げてる人間はカッコイイと思う。省みるに、つまりアレだ、忙しさを 言い訳にするな、と。あと フィットネスローラー初体験。これ、欲しい!

・ディズニーの「キムポッシブル」は少し楽しみにしてたんだけど、なんか ピンとこない。何だろうこの物足りなさは。毒がないから?パロディの元ネタが わからないから?どっちにしろ動きに萌えが足りない。萌えのなんたるかを奴等は わかっちゃいねえ!と思ったけどシーゴーさんの動きがたいそうエロかったので 良しとします。


APR.08.2005(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。脳がまともに回らない。作業に没入してしまって、 高所からの見地を失っている。もっといい手法はないのか。もっと効率的な手法は。 ああ、考える前に手を動かせ。でもなー。その繰り返し。


APR.07.2005(THU)

 仕事して帰ってきてどれみナイショちょっとだけ見て寝た。然し何だかすっかり 春だ。桜がホロホロと散っている。

・ベータ版だしなー、と思ってたけど我慢しきれずに OpenOfficeの2 を入れてみた(バージョン表記は1.9.79)。今回の目玉はBase(DB)、なんだろう けど、DBよくわかんないので何とも。勢いでFC3の方にPostgresを入れる。てゆって もyumで入れて貰っただけだけど。SQLでテーブル作ってselectして満足。ooo2βは、 正直ちょっと待った方がいいかも。calcとか落ちまくる。環境のせい?


APR.06.2005(WED)

 仕事してガソリン入れて帰ってきて寝た。セルフの店でもとうとう120円/Lを 突破した。どこまで上がるのかのう。でも車乗り出した頃もこのくらいの値段 だった気がするなー。

いしかわじゅんHP によれば来月の芸術新潮にいしかわ×あじまの対談が載るそうだ。Amazon とか見てると結構再販がかかってるみたいで嬉しい。

バスケットボール日本代表チーム のエンブレム。そのマーク、ニュースで見たとき一瞬 ATARIかと思った。いや、そんだけですが。

「よつばと!」イメージアルバムまた栗なのー。


APR.05.2005(TUE)

 仕事して帰ってきて体重計に乗って愕然と。最近会社の売店でオヤツとか買い すぎ(そして食べ過ぎ)。オレオとかの「クッキーでクリームをサンドした」類の 商品が20種類くらいあって、一巡したらまた最初から、みたいな。一日2箱とか 消費してて、うう、そりゃ太るわ。どうも疲れたり眠くなったりしたら甘いモノ、 という回路が脳内に形成されている感じ。ちゃうよ、眠かったら仮眠したらええん よ。どうも欲求と行動に差異が認められる。

・某ブログより男前豆腐屋サイト 。男前すぎる。テーマソングとか。ベクトルがちゃんと一方向(どこ向いてる のかわからないけど)を向いている感じが爽快だ。なんかこう、やる気を感じる。 やる気・その気・気合十分(例のフリつきで)、って感じ。あと ふたご姫のOP、なんでこうも懐かしいのかと思ったらこどちゃのOPみたい だから、なのか。ウルトラリラックス。とことんプリンセスよ?

・今年の中学生日記は冒頭が「導入」してて結構見応えがあった。次回はスイング ガールズなの!?


APR.04.2005(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。

・AKIBAPCHotLineで ThermalRock CircleていうPCケースが紹介されていて ( 高級CDプレイヤーを彷彿とさせるデザインのATXケース)、かなり受けた。 久々に胸打たれる逸品。水槽ケース以来かも。思い付きから製品化までの流れを 思うとき、感動を禁じえない。もう正面からだけ見て下さい、的な。横からとか 後ろからとか見ないで!的な。「ダミーのCDクランパーもついているが、この クランパーは動作せず、もちろんCDプレイヤーとしても利用できない」とか 燃えざるを得ない。でも中古のドライブ拾ってきてPC電源回して普通に再生 できるようにしちゃう人とか居そうね。ノート用とかの薄いやつで。元ネタは BeoSound 9000(Bang & Olufsen)。家具屋とかで結構見る。50万円なんか してしまって、これがまた欲しすぎるという。Bang & Olufsenに限らず、やっぱ 「良さそう」な(音より見た目)オーディオには弱い。ああ。いつか買うぜー。 置ける部屋に住めたら。

・あー。久々にオーディオ関連のサイト見て回ったら必要以上に燃えてしまう。 スタジオモニター系じゃない、「いい音」のスピーカーが欲しい。んー。 まずスピーカーからやな〜、いや、ま、そのうち。物欲あっての人生よ。


APR.03.2005(SUN)晴後雷雨

 痛む身体にむち打って起床。免許センターに出かけて運転免許証の書き換え。 眠気と戦いつつ講習を終え、免許証を貰って、ふとこのまま帰るのもナンだ、と 思って近辺をフラついてみる。カーステレオに繋いでるポータブルCDプレーヤを 持ち出し、 「ぼくの伯父さん」のサントラを聴きながら住宅街をほっつき歩くと、自分が ユロ氏になった気がして危ない(いらんことしそうで)。河原では桜が咲き始めて いて、なんかクラクラする。桜見てると、割と簡単にトリップできる。所詮日本人。 午後、M隊員と連れ立って久々にシネコンへ。 「ナショナル・トレジャー」を見に行ってきた。アシッドでヒラノ先生が 「アカデミー脚本賞をあげたい!」とか絶賛していたので。しかし、うーん。 想像以上にユルい。ニコラスケイジが出てて、銃撃戦もあって、でも血が一滴も 流れないのは流石ディズニー映画。殆ど”ごっこ遊び”レベルの謎解きが色々 物足りない感じではあったけど、ラストの「お宝」映像がオールオッケーにして くれた。ああ、こういう映画なんやね、と。久々に見たよこういう「お宝」。 割と満足。金曜ロードショー向けよな。ポップコーンが似合います。

・階下のイベントコーナーではウルトラマンショーが。「みんなの力が必要よ!」 「せーの!」「ウルトラマーン!!」満場の子供達の叫びが見事に調和して 良い仕事。マジ泣けた。最近特撮もアニメも全然なので、背筋をただされる感じ。 虚構無くしてなんの人生か。パンのみにて生くるにあらず。

・ふたご姫。ウ、さすがにここまで真正面のは辛い感じ。佐藤とはいえ、ちと (大きなお友達対応を)期待しすぎたか。作画と声はいい感じ。なんとなく 「ふたご」って差別用語なんじゃないかとビクビクしてしまう。問題だったのは 混血児、ハーフの言い換え語か。


APR.02.2005(SAT)

 特に語ること無し。久々に机に向かうも捗らず。気がつくとシマックの「人狼原理」 とか読んでる有様。シマックはいい。SFを読むと言うことはシマックを読むことだ。 夜バスケ。ちと頭に血が上って過剰なガードをしてしまい、周りの失笑を買う。 恥ずかしさに顔を赤らめつつ泣きながら帰ってメソメソと眠る。

・NHKでグイン100巻のニュースが流れていた。動く栗本先生を見たのは久々。 相変わらずオーラでてるなー。


APR.01.2005(FRI)

 毎週金曜朝の楽しみはB-FMのアニメ特撮ソングタイム。今朝は卒業、春、あたり の曲でゆるく縛ってあって、これがまた泣ける。ひとしきり卒業曲がかかった後、 裁判所の桜を左手に見る頃「はーるーがきーたー、ホラねはーるーがきーたー」が。 何やらバッチリハマる。このウキウキ感がいい。そしておお、このイントロは! 陽春のパッセージ!と思ったらブッチ切りで地元コミュニティ情報が被る罠!しかも これは田中陽子Ver.!くわッ!ダメだダメだ!信号待ちの間、速攻でMD箱から must be in shibuyaを掘り出してかないVer.を聞いて和む。

・ようこそようこと春のイメージは自分の中で分かちがたく結びついている。 このCDが出たのが1992年の年末で、大学受験〜大学に通い出すまでの間、もう 毎日の様に聴いていたもので。って92年か!しかも放送自体は1990年〜91年。 放送終了してから2年近く経ってCDが出て、それをまた13年後(多分20年後も) 聴いてる奴が居るという図式。そんなにスゴイアニメなのか、というと、うーん、 どうなんだろう。ただ首藤っていう脚本家がい(以下クドイので削除)

・要するにかないみか(と大谷育江とこおろぎさとみ)には勝てないって事で。

・帰宅して夜明け頃まで「ガングレイヴ」を見る。13話まで消化。キャラが 立ってて面白い。まだ実話モノみたいな感じ。ファミリーとか鉄の掟とか叔父貴 とか兄貴とかそういう。然し呆れる程オヤジしか出てこない。画面の実に9割が オヤジだという。


tamajun■gmail.com(■をアットマークに読み替えてください) inserted by FC2 system