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古日記 2004年8月(前半)


花火したりコピー本製本したり篇。



科学は今日の世俗的な宗教になっており、科学者は
まったく字義どおりの意味で新しい聖職者集団となっている。
そして、こうしたことは、ベン・フランクリンが
一七五二年という決定的な年に雷雨の中で凧を
あげたことから、すべて始まっているのである。

(アシモフの科学エッセイ5「わが惑星、そは汝のもの」p254)

AUG.15.2004(SUN)

 起き出して、文房具屋〜散髪屋〜ホームセンター、な感じで一日を潰す。文房具屋で ボールペンやシャーペンを試す眇めつしてたら何時間も経ってしまう罠。あとホーム センターで折りたたみ自転車を見る。11k円位で良さげなのがあるよ。車のトランクに 積んで見たい衝動にかられる。あかん買ってしまう、と思って逃げ帰る。

・コピーを済ませたA4紙を折って揃えてホッチキスで……留まらない。24枚は 厳しい。なんかもう凄くキタナイ閉じ目になってしまって、いよいよ素人仕事で 貧しい仕上がり。小学生のごっこ同人誌でももっと綺麗だよ。ああー。ああああ。 留め作業しつつ久々に劇的ビフォーアフターを見ていたら、匠の工夫が相変わらず やりすぎの域に達していて面白いのだった。これ位押しつけがましいアイデアが あってもいい。


AUG.14.2004(SAT)

 怠い。昨夜の酒によるやり場のない高揚感が、全身に倦怠感を残して去った朝。 ダラリとトリビアの泉なぞ見る。島本和彦絵の素人球団ネタでウケる。ホントに この人の絵は「楽しそう」だ。一枚絵からでも、押し出しがグイグイ感じられる。 体内に熱を帯びたいときは逆境ナインを読み返すべし。あと鉄人28号も見る。見て しまう。ウムウ……あとマシュマロ通信をランダムで。毎回服装をメモしなくては! という衝動にかられるものの、結局やらないという。あと再放送中のクリィミーマミ 16本分を安売りノーブランドなDVD-Rに焼き出す。

・いつまで逃避していても仕方ないので、SF大会売り用のコピーまんがをプリント アウトして深夜のコンビニでコピーコピー。帰ってから一枚ゴミが写り込んでいる事に 気付く。ガクリ。明日また行こう……然し読み返すだにこれを売るのか俺、という 気分。無料配布にすべき。でも2年もかかってるのに。せめて実費で。


AUG.13.2004(FRI)

 仕事して帰ってきてグッチ裕三の20分で晩ごはん(4回分位立て続けに)見つつ 高カロリーな食物を作っては食い作っては食いしつつテキーラを呷って酩酊して 寝た。危険すぎる。

たかまれ!タカマル5巻を読んでたかまる。このどこか地に足のついていない 空気感が、読み手を気楽にしてくれる。「女の子は怖い」「女ってヤツァ……」 みたいな部分の押しがだんだん出てきて、近藤るるるらしいのだ。ゆきえさん、 いや幸地さんのアレコレがもう。たまらん。


AUG.12.2004(THU)

 隊長とニャッキ氏とK永とで、阿波踊りをヨソにバーミヤン飯。この面子だと何故か デジタルガジェットな話題に振れがち。携帯系。使い込んでる人の携帯電話を見ると、 自分が如何に携帯を使えてないか、宝を持ち腐れてるか、というのがよく解る。着メロ ダウンロードしたことさえありません。隊長のデジタルガジェット三昧な環境を羨む。 ノート2個使ってデュアルディスプレイとか。ああ、ヤッパリノートが欲しい今日 この頃……最近その値頃感で話題の HP Notebook nx9110を危うく買うところだった。 ニャッキ氏は明日からバイクで北海道ぶらり旅らしい。伝説の「にきにっき」が にきにっき2として再開されていることを知る。

第6回ROBO-ONE。ああー。なんかマジ動いてる……楽しそうだ。


AUG.11.2004(WED)

 なにもない夜。「サヴァイヴ」を一本だけ消化。なんかまた一時期番組表が取れて なかったみたいで、フト見ると結構話数が飛んでたり……やっぱりNETから番組表 取得できるタイプのがいいな。

月探査衛星「ルナーA」に不具合 計画見直しへ。なんかずーっと前からこの ヤリ状探査装置の絵だけは見せられてたけど、ありゃりゃ。


AUG.10.2004(TUE)

 親類と飲む夜。昔話を色々。話すのが苦手だった伯父と、アッサリ会話している 自分が可笑しい。昔、僕が口にできる話題といえば、オタク方面しか無かったから、 会話は成立し得なかった。今は、まがりなりにも、仕事の話ができる。ただ、そう いうこと。


AUG.09.2004(MON)

 仕事中、関東方面より「某氏の会社が大変だ」というメール。原発事故。放射能 洩れは無し。被害にあった会社の名前に見覚えがある。某氏自身は無事だったけど、 いや、しかし。がらくた屋まん太を思い出す。

・命に関わる仕事と、そうでない仕事の間には、やっぱり「仕事」の「格」が違う 様な気がするよな、みたいな話をした様な。貴賤はなくとも。


AUG.08.2004(SUN)

 図書館に行き、ついでに近代美術館で 日本近代洋画への道 高橋由一から藤島武二まで−山岡コレクションを中心に− を見たりする日。作品点数が多すぎて閉館時間間際に大急ぎで見てせわしない。 ある絵の前で、何年も何年も昔、ある夢の中で見た風景を鮮烈に思い出した。その 夢の中で、自分は現実の自分とは何の関係もない人生を歩んでいて、全く知らない 田舎町に生きている。現実の自分とは異なった考え方、異なったやり方で人生を 生きていた。あの夢を見たのは然しもう7,8年も前のことだし、多分それ以来見て いない。すっかり忘れていた。いきなりの事で一瞬目眩がした。いや、記憶ってのは 不思議なものだ。マルナカ経由で帰宅。

・TAGRO 「 宇宙賃貸サルガッ荘4」:このマンガには「志」を感じる。正座して読みたく なる様だ。この作者は間違いなく「漫画家」だ、と思う。うまく言えないけど、 漫画家、という生き物の匂いがする。喜びも怒りも哀しみも、全てを紙の上で表現 してしまうタイプの人種、の描いた作品だ。いや、もう、ラストのメウの表情・ 仕草・台詞……に感じさせられた、この胸の痛み、やり場のない「ううっ……こりゃ いかん、なんとかせねば……男として」な感覚。己の「男」を試されるこの感じ。 本来傍観者である筈の読者が、瞬間「ああ、どうしよう?」と本気で胸を痛め、本気 で考えてしまう、その一刹那。この感覚は「本物」だ。ぎしり、と胸に食い込んで くるキャラクターの存在感。単なる暇潰しに読むソレとは違う、読者を本気にさせる 空気。各キャラクターの生き様に、いちいち存在感がある。繊細、というのでも ないが、ただ、彼等の思考の展開、彼等の生き様の、その(如何にも青々しい)肌 合いが、僕にとってはひどくリアルなのだ、ということ。いや、マンガってスゲエ な、と久々に思わされる。

・あさりよしとお 「 まんがサイエンスIX」:驚異の小宇宙人体の巻。例によってあやめちゃんが色々 いじられてる。そして相変わらずあさりちゃんはエロス担当。身近な科学テイスト が強く出てる分、「宇宙」や「ロボット」なんかに比べると今ひとつ「夢」や 「未来」的ななものが薄いんだけど、それはそれで本来の学習まんがとして十分 楽しめるのだった。テロメアの下りなんかは、「そういう風にできている」という 科学的な言い切りが気持ちよく、且つ暫し手を止めて考えさせられる。笑い所は 特に無かったが、敢えて言えばシボー家の人々、か。


AUG.07.2004(SAT)

 先日の台風の折、水濡れで壊れてしまったTVを持ってcallへ。修理を依頼し、店内 のHDDレコーダーコーナーでGA「ラブ米」視聴。主題歌金月かよ!幼馴染みのお兄 ちゃんサイフリートなの!?ラストまで息もつかせぬあれこれ。綺麗になって やる〜。いや、なかなかでした。

・ボボボーボボーボボ見てほのぼのする夜。バスケは行かず。もう全然行く気 なくなってる。はわー。

・「まるごと 川原泉」を立ち読み。収録作は兎も角、オマケについてる単行本未収録の近作 「ドングリにもほどがある」他、が何というか、ああ、うーん。何だか……昔の 川原”教授”なら……いや、先日文庫版で久々に昔のをまとめて読んで、やっぱり 「あの頃」の川原作品は素晴らしいなあ、とか思った次第。あと某ピンキー本の ざ氏の絵を確認したりとか。


AUG.06.2004(FRI)

 25時前帰宅。HDDレコーダーにたまってた火の鳥をボンヤリ見る。太陽編、狗族 の娘マリモの造形が萌える。手塚特有の髪の毛くるりんがいい。原作のネコミミ 状態にけなげな萌え要素をタンマリ付加した造形は凶悪。あと未来編は物語の力の 前にひれ伏すのみ。トラウマ級。/ 雲のむこう、 約束の場所の予告編を見てみる。映像指向が最初のとほとんどブレて無い感じ。 作品イメージが確立されてるってことか。「どこかで見た」感じはあいかわらず 匂うけど、それがノスタルジーの匂いであると気づけば。/湯浅大フィーバーっぽい マインド・ゲーム、いよいよですな。 やや見てえ。/SF大会に向けてSFMをじわじわ読みかえしている今日この頃。今頃 だけど「デッド・フューチャーRemix」が異常に面白い。過去のイカシた(今は 亡き)技術の大集合。 ライノタイプ(2003.4)とかたまらん。


AUG.05.2004(THU)しとしと

 コーラのオリンピックバッヂが集まらない。歯が溶ける。炭酸飲料飲んだ後に すぐ歯を磨くと歯が削げるとの噂。コンビニ巡回率が高まる夏だ。コンビニと 言えば最近頓にクレープモノに弱い。立ち寄ると必ず買ってしまう……今日は コーヒープリンクレープ。このこってり感がたまらん。プリンものも好きなん だよな……プリンニュースサイトとか 見て新製品を楽しみにする有様です。クレープのついでにロッピーで名古屋行き のバスチケットを発券しようとしたけど、受け付けて貰えず。週末に営業所まで 行くか……

・鉄人28号は盛大な正太郎いじめ回。 ワイヤーレコーダー萌え。男泣きに泣く正太郎の立ち居振る舞いにGロボ臭が。 うーん、やっぱり見ちゃうなあ。/絢爛はスターウォーズみたいだった。ここにきて いろいろガタがきている(脚本・作画)な……/このところ修羅の刻を見る度に 「ちゃっちゃっちゃあー」が脳に刻み込まれていくぜよ。冨永みーなのヒロイン声 も良し。


AUG.04.2004(WED)台風再び

 なんか台風が近海で発生、速攻上陸してたらしくて、22時過ぎに出たら土砂降。 やられた……帰ってきてスゴ録の中から「劇場版ポケットモンスターアドバンス ジェネレーション七夜の願い星ジラーチ」を見る。うーん。画的な見所は多い、けど 残るものは少ない感じ。少年にとっての「別れ」の切なさを、もっと突っ込んで、と 思う。ポケモンバトルも影を潜めているな。夜空の雲が割れて、その向こうに彗星 の尾が……!というシーンのゾクゾク感、そこにこの映画の価値(僕にとっての) の全てがある。グラードンはディダラボッチ度高し。勿論キルリア萌え。

・そーいやこないだ「 レベル100になる本 なつやすみ特集号―ポケモンうらわざブック」っていう、 いかにも子供向け攻略本の体をした本が売ってて、ひらがなばっかりで改造コード 満載。なんか冗談で作ってるのか本気なのか。謎な体裁。


AUG.03.2004(TUE)

 仕事して帰ってきてスゴ録の中から絢爛の141歳の誕生日見て寝た。噂のノーパン ハイキック炸裂。強え。ああいうの見ると「マチュアになっちっち……」と佐藤元 な台詞が口をつくのだった。

・京都方面より教えて頂きました。 モテモテ王国。非常に良い出来だと言えよう。


AUG.02.2004(MON)

 川が見たこともない水位まで増水していて、川上での猛烈な雨を思わせる。 こっちは大した雨でもなかったけど、全国ニュースになる程の被害が出たらしい。 天候だけはままならねえ……あ、日経の私の履歴書が山口淑子(李香蘭)。流石に こなれた自分史語りが、やや楽しみ。こないだまでの島津製作所怪鳥のも面白かった けど、モーレツ営業マン仕事自慢伝よりは、こういうのがね。興味本位。

「シーフードヌードル焼そば」発売。俺の塩みたいな感じじゃろうか……最近 俺の塩食べてないな……。


AUG.01.2004(SUN)

 干しぶどうが賞味期限ぎりぎりだったので、ブドウパンを焼く。パンを手みやげに 昼頃からM隊員宅にお邪魔して、ホビージャパンなど眺めつつ駄喋る。スチームボーイ でも見に行くか、と思って時間を調べると16時から。時間つぶしにとアスティまで 出かけ、全国高校総合文化祭 のマーチングバンド・バトントワラー部の発表を見る。マーチングバンドとかナマで 見たの初めて。いい動きだ。何十人もの動きがビシッときまっているのを見ると、 それだけで感動してしまう。バトン(チアリーディング含む)も、バク転とかバク宙 とかやっててスゲー。女子高生恐るべし。衣装もアオザイみたいのありヘソだしあり チャイナ服あり演技中の早変わりありで、凝っている。ロビーの楽器リペアコーナー にニャッキ氏を発見。暫く立ち話とかして、時間が来たので北島シネマに向かう。 が、雨だし夏休みだしでフジグランは大混雑、大渋滞。なんとか辿り着いてみれば スチームボーイはもう満席という有様。M隊員と二人して、玩具売り場や本屋でダラリ と時間を潰してから、何も見ずに帰ってしまうのだった。骨折り損、って感じ。 なんだかなあー。

・最近買った本とか。「ケロロランド夏号」装丁は結構ウケたんだけど、ヒネリが なさすぎでどうしたものか扱いに困る一品。リアルに小学生向けなの……?とり あえずお面は作るかのう……「監視家族」の軍曹さんの顔が今とは全然違うのにも ビックリだ。久々に一巻読み返しちゃったよ……口が違うな/ 「アタゴオルは猫の森」7巻。冒頭から飛ばしまくるヒデヨシに腹を抱えて 笑う。「でかい魚をグッと抱いてターッと走って逃げると親父が追ってくるやつの」 そりゃ万引きだ。「アイツにとってはみんな獲物」のシーンの、この毛穴が開く様な ゾワゾワ感!ウヒャー。たまらんのう。そして臆面もなく「親友だからさ」とか 言っちゃうヒデヨシがもう……!ニボシ食って黙っちゃうスミレ博士もたまらん。 クネクネやらネズミトランプやら、昔のネタを並べ直して見せてくれるのも嬉しい。 / 「鋼鉄のガールフレンド2」2巻。「たまに綾波の胸をやりすぎてしまいます」 やりすぎ万歳。なんか所々デッサンが凄いことになってますが、それはそれとして 「まだ」「今のところは」楽しく読めている。でもなんか「まるでエヴァみたい」 な展開なのはちょっと……/ 「新・土曜ワイド殺人事件―京都藁人形殺人事件」。いや、まあ、一応押さえて おくか、という。押さえたから読んでおくか、という。読んだらそれなりに面白くは あった、という。ギャグマンガとして笑えるかというと、うーん……。


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