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古日記 2003年3月(前半)


指輪と有毒と伊丹とさらバイ篇。



上海(シャンハイ)と布哇(ハワイ)と紐育(ニューヨーク)を一つにして、
それを前髪(バブ)で割ってらっぱずぼん(ベル・バタム・パンツ)とステコムで
掛けたような狐駈足(フォックスツラップ)のジャズが聞こえてくる。

(テキサス無宿・谷譲次)

MAR.15.2003(SAT)

 全身の怠さに耐える一日。風邪っぽいな……県立図書館で大正文学とか読んでたら 日が暮れたのでバスケ。久々なのに思い切りやってしまい、ゴール下のぶつかりで 右足をゴキュリとひねる。イデデ。どーもひねるのが癖になってるっぽい。湿布を 貼って、寝た。

・バスケ後、風呂屋でダラダラと話すのが、何よりの快楽だ。 最近のホットな話題と言えば何処のスーパーの総菜売り場がいけてるか、とか。 ドラムスキー氏のジェットスキー体験話とか。


MAR.14.2003(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。ホントそれだけ。


MAR.13.2003(THU)

 閉店間際の本屋に駆け込んでメージュとアグネス仮面3をゲット。速攻でアグネス 3読む。鬼神復活の下りが馬鹿すぎて言葉も出ない。素晴らしい。兎に角この虎島 から発散される「いいかげんイズム」こそは、日本プロレスの「味」ってもんだ。 「なんだかわからんがとにかくよし」みたいな。筋肉さえあればいいのさ。いやー、 ホント、いい加減。たまらん。

・メージュチェック。神村幸子の連載が終了とのこと。9年もやってたのかー。 ふぉうちゅん最終回の演出が寺本!ついに来た……

・何か日に日に「 助けてナージャ!」のヒット数が上がってる気がする。大人気だな。


MAR.12.2003(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。

・アニオタニュースより CSにて竹中直人の「東京イエローページ」放送中。ぐあー。見てえー。 最近ああいうエキセントリックな深夜枠って無い気がする。デカメロンが最後 だったかも。あー。天才ドリルとかも見たいなあ。

・海底牧場、インドラ嬢の喋り「〜じゃなくって?」とか「あたくし、〜ってよ」 「〜ですの?」とかの山の手マダム喋りが辛え。多分貞淑なイメージなんだろうけど、 うう、翻訳にも時代があるな。大胆な海洋農場描写も、今じゃ素直には受け入れられ ない様な気もする。海中の栄養バランスとか乱しまくり。でもまあ、石油ごんごん 掘り返しては燃やし続けて、大気バランスを乱し続けてる「現代人」の云える事でも ないが。あとなんか暫く食ってないけどクジラの肉って美味そうだと思った。あと オキアミとかも。プランクトン農場とか、海底鬼岩城を思い出すなあ。大イカやら 謎の海底生物やら、まあ良くもこれだけのアイデアというかネタを詰め込める ものだ。しかしこういう大げさなまでの「未来インフラ」描写には憧れる。やっぱ 未来はでっかくなきゃねえ。巨大なビル、巨大な旅客機、天を貫く軌道エレベーター。 それがSFってもんだよ。シズマドライブ完成の暁には!

・インドラっていうとどうしてもシュラトな世代。いんどらどらどらお池に帆かけて シュラシュラト〜(あれはひどかった)。


MAR.11.2003(TUE)

 やべえー。ピンチのピンチのピンチの連続。そんなときウルトラマンが欲しい。 むしろ時門がほしい。むしろタイムふろしき。むしろタイムマシン。いやむしろ もしもボックス(最終兵器)。そんなことはどうでも良いんですが、取り敢えず 仕事して帰ってきて寝る訳ですよ。DS9見つつ。つーかDS9バカ過ぎ。先週の 緊迫感は何処へ行ったのだ(DS9馬鹿連合対イジワルバルカンチームの野球試合。 暢気にも程がある。オチのひどさはシリーズ屈指と言えよう。アメリカンウェイ 最高)。あとバルカン人の身体能力は人類の3倍らしい。そんなに強かったのか ……ああまた夜が明ける。


MAR.10.2003(MON)

 仕事して帰ってきて先週のスパイラルとマシンロボレスキュー見て寝た。

・クラークの「海底牧場」(1957)を読み始めた。インドラ(登場シーンは血まみれ で鮫を解体中な褐色の女子大生)萌え。珊瑚礁の海を舞台に進展していくロマンス 描写に、少女漫画並みのドキドキ感があってスゴイ。クラークってこんな人間描写 できる人だったのか。描かれる情景の鮮やかさや豊かさは強烈。昔ハヤカワの目録で 読んだ粗筋からは想像もできなかった。

・サワスペより 吉野家コピペの原点は中島みゆきだった(2002/12/30)。実は今回まであの テンプレートに特定可能な「原作者」が存在することすら知らなかった (その歴史)。いや、 確かにこの文体はアレだ。へー。で、吉野家っていう言葉を初めて聞いたのは 「狼になりたい」だったので、何となく夜明け間際の吉野家っていうのは殺伐と してるのだろうと思っていたよ。いやホントに殺伐としてんだけど。

・中学時代、中島みゆきばっか聞いてたんですよ実は。泣きながら。やな中学生。 因みに当時のツレは熱狂的なさだまさしファンだった(平成の話。為念)。


MAR.09.2003(SUN)

 昨日の胸の締め付けが今日も続いた。買い物して、飯食って、自転車で当て所も なく町を彷徨う。立体感の有る雲が空を横切り、空気は冷たく、何気に世界は 美しい。服屋でワイシャツとネクタイ。あとトレーナー。明日からまた忘我の 日々が始まる事に、少しばかりの望みを。


MAR.08.2003(SAT)

 朝7時起き。飯を食い、バスに乗って大阪へ。今回はN川先生姉弟のお伴で 南河内万歳一座の 「さらバイ」観劇。OMSに行ったのも久し振りだったが、ショップが無くなって ガランとした感じが、なんか、あー、そうか、もう無くなるのか、とかそんな 感じに。外に並ばなくて済むのは有り難かったけど……で、舞台の方は、何というか 実に痛い物語。「大胸騒ぎ」の時にはまだ「これからどんどん良くないことが 起こりそうだ」という「胸騒ぎ」があって、まだ「この先」(それが絶望的でも)が ビジョンとして存在していたが、今作では、「ありもしない過去」へ「還ろう」 「帰ろう」とするどんづまりの人々の、救い難い(まさに!)姿だけが描かれる。 せめてあの頃へ。今よりマシだったあの頃へ。帰ろう、還ろう!ウルサイ! 帰る場所なんて無い!解決法もない!有るのはブルーシートだけ!帰ろう帰ろうと して、戦後まで帰ってしまったが、我々には焼け跡の人達の様なバイタリティは無い。 それでも、老いも若きも、この疲れ切った精神と肉体に鞭打って、走り続けなくては ならない。ここに止まっても、遅かれ早かれ行き詰まる。さあ、どうする。どう するよ。現実は待っては呉れない。住民税も払わなきゃ。さあ、どうする!? 戻れやしない、「行く」しかない。そこが地獄でも。走れ!

・……という話とは別に、一人の青年の、都市生活に対する過適応の結果、陥って 行く陥穽の描写が平行して流れる。コレガモウ痛くて痛くて。俺だもん、これ。 仕事が仕事だから殆ど会話らしい会話もすることがない。ユーザの声も届かない。 「俺が間違った訳じゃないのに、何で俺が謝る訳?」とか平気で考える。 マジメっぽいサポセンの女子社員に、思い詰めた声で「あなた、青白くて、オタク みたいで、気持ち悪いです、あなたみたいな人、居ない方がいいと思います。」 「あなたには似合わないから、こんなところに来ないで下さい」とかいう台詞を 吐かせる内藤の毒は凄まじい。そして逆襲の下り。全部、ああ、全部僕に突き刺 さった。僕は「会社」に入ってからもう6年になろうとしているが、今も他の連中に 「そういう風」に思われているのではないか、という恐怖がぬぐえない。そこを 見事に突き刺された。

・或いは、後半で女子社員が見せる復讐劇の痛さ!逆ギレして「あ、足腰立たなく なるまで殴ってやろうか!」とか言ってしまって、直後「周り」によってボコボコに される青年はまさに僕だ。そう言うこともあった。あったのだ。思い出したく 無かったが、ありありと思い出した。今まで殆ど話もした事が無かった様な人に、 気付かない内に凄い恨みをかっていて、結果彼等が復讐として周到に組み上げた その陰湿な「罠」に自分が落とされている、俺は今彼女達の「腹いせ」の道具と なっている、と気付いた瞬間の、「何で?どういうこと?何で俺が?」みたいな 理不尽な事に対する怒り、だが、ああ、確かに思い当たるフシはある。あるけど、 でも、何でここまでされなきゃいけないの?そんなに俺君の事傷つけた?話せば 解るでしょ、もっと論理的に行こうよ、だって、俺何も悪いことしてないじゃん。 ねえ!つーか、待て!ふざけんな!何でだよ!俺何かした!?「……まだ わからないんですか?」「こんなやつ、言うだけ無駄よ」

・一緒に見ていたN川先生は微塵もそんな感じは抱かなかった様だが、僕は、正直 これを書いているこの瞬間も、心臓が不整脈を打っている感じがする。結局僕はその 屈辱を受け入れ(僕は間違っていて、彼女達が正しい。それは社会的に見ればそうだ) その屈辱の下に今もある。忘れていたが、今もあるのだ。忘れていた。忘れていた かった。兎に角そっちの方の痛さが凄くて、もう他の下りはどうでも良くなって しまった。女子社員の、彼に向けて放たれた「バーカ」という嘲りの「悪意」が、 耳から離れない。胸が苦しくなる。彼の「もう誰にも理解されなくていい、僕は僕の 価値観で生きるから」という割り切りのシーンで、本当にもう、もう、 たまらなくて。

・正直その後の事はもうどうでもいい。徳島に帰ってきて、ラーメン食って、 帰って寝たのだ。そして酷い夢を見た


MAR.07.2003(FRI)

 帰ってきたら翌日でした。眠気が一周してなんか変な精神状態に。そんな時に 見ただ☆めーづの 「小さいことにぷよぷよするな」という文字列は全てを押し流してしまうほどに ツボに入った。素晴らしい。座右の銘にしたい。

・グイン88読了。ラストを包む濃密な静けさに打たれる。悲しみと喪失感と、しかし 「もう終わってしまったのだ」という、ホッとしたような雰囲気が、夜の中に満ちて いる。一つの「終わり」の安らかさ。あの場に集まった人達には、また明日があり、 生きていかねばならないのだが、然し、それはそれとして、「けじめ」の瞬間に 立ち会って、一つ「区切り」をつける様な。巧く言葉にはならないが、やっぱり魂を 揺さぶらずには居らない。それは、やっぱり「長いつき合い」だから、という事 なのか。なんか、ホントに静かな気持ちになった。


MAR.06.2003(THU)

 ダーメーダー。死ぬ。つーかボンヤリしてて何も考えられない。つまり寝不足 ですか?即ち寝不足です。23時頃帰宅。何のために生きてるのかとか考えるヒマも なく。

FLASH。ひなまちゅり なぞ見つつ。寝ろー。でも明日のMTGの準備が。


MAR.05.2003(WED)

 仕事して帰ってきて先週のBSマンガ夜話見て寝……取り敢えず一本だけでも、と 思って見始めたら「あずみ」まで一気に見てしまい(4時間)朝が来そうだった。 やべえ……。弓月光で回顧ネタ。小学校の頃、マンガを「卒業」した従姉から譲り 受けたマンガの中に「ボクの初体験」があった。あと三原順と吾妻ひでおもあった。 親がその「中身」に気付いて全てを捨てる(!)までの数週間(数日間だったか) の間、僕と妹はそのマンガの山を読み漁ったものだ。思えばあれが僕にとっての 吾妻トラウマであり、妹にとっての三原トラウマであったのだろう。しかしもう 100回もやってたのか。第一回からできるだけ見続けてるんだけど、ああ、吾妻 ひでおの回を見逃したのが悔やまれる。

・8マンの回の岡田モードは、SF者として血が躍った。現代の日本でSF者である、 SF者になる、という事は、30〜40年前にこの国で行われた、彼等の「戦い」の有様 を知ることであり、その志を継ぐ、ということ(でもあるはず)だ。「日本SF」と いうものがあったのだ、と岡田氏が言うなら、あったのだ。確かに。僕は90年代に 入ってからSFと出会ったから、その辺は「なんとなく」でしか捉えられて無いん だけど(単に勉強不足)、それでも「昔SFは世界を変えるほどに輝いていたのだ」 という事は、なんとなく、解る。因みに今我々が居るこの世界は、そうやって 改変された世界な訳ですよ。浸透と拡散。


MAR.04.2003(TUE)雪後曇

 雪だった。東京も夜は寒かったという。東京に行っちゃった某氏は風邪でも 召されて無ければ良いけど。エンドレス気味の残業を抜け出して部屋に帰って 見れば日付も変わりかけ。黴びたキャベツと卵で名もない何かを作って食って 風呂入って酒飲んで寝る、と。こんな繰り返し繰り返し繰り返しの毎日の中で、 己を見失わないで居られる方がどうかしている。だが、それでも、背筋を伸ばし て行かないと。生きてる限りは。目を見開いて。いや今夜はもうアバレンジャー 見て寝るけどさ(3回目)。明日こそは。なろうなろうあすなろう。

・この週末はOMSで南河内万歳一座の サラバイ を見に行く予定。なんか演劇好きみたいだな。でもどうせまた「シャトナー っぽくないからいいや」とか有り得ないケチの付け方をするんだろうなあ拙者。 しかしまた12k位飛ぶわ。カネが無え……新しいPCが欲しいんだヨー。

・グイン88、途中まで読む。なんか、誰が死のうと、もう止まらねぇんだよ!と いう感じの、妙な躍動感。「宝島」は今下巻。面白い。


MAR.03.2003(MON)雨後曇

 クラッシュギアのバトルシーンの演出をやらされる夢を見た。絶対無理だ、と 絶望しつつ、泣きながら話を作った。アミノテツローは天才だ、と思った。夢 だけど。23時頃帰宅。井上瑤の訃報を聞く。癌だったそうだ。戦前生まれだけど Z世代なんで「インドに行って帰ってこない人」というイメージが強くて (どんなだ)、香貫花でイメージが上書きされるまで、屹度変な人なんだろう なぁ、と思っていた(富野系金髪さんが苦手なんだッ、怖いから)。特に劇場版 一作目の香貫花は、何度聞いても「あの声以外無い」という声で(それは他の キャラも同じだが)忘れ難い。あとハロ。アルテイシアの、あの気持ちのこもって ない励ましも含め、金髪さんの声は永遠に我々の記憶から消えることは無いだろう。 然しガルディーンのアニメ化はますます遠くなったな。

・サルガッ荘2、やっぱ微妙。TAGROの絵が見られるだけで嬉しい身としては 別に無問題なんだけど、うーん。確かに、こういう毒とか闇とか痛みとか若さ とか恥ずかしさとか、そういうのが「ひっかかり」になるんだろうなあとも思う。 でも正直、もう重たいマンガを読むのは辛い……思考力も無いし。楽になりてえ のさ。しかしホント絵は巧い。いちいち「巧いなー」と感心してしまう。


MAR.02.2003(SUN)

 宿酔いの頭を抱えて昼頃起床。目覚めるとそこは鉄塔の町であった。見慣れぬ 風景に興奮する。昼飯をご馳走になってから、I氏と一緒に駅までブラブラと歩く。 昨日の雨とはうって変わって良い天気で、川縁を歩くには最適だった。駅前商店街 でイラ姫の「最終シスター四方木田」2巻を見つけるも、既に地元の本屋に取り寄せ 注文してしまってたので泣く泣く諦める。「サルガッ荘2」「シャーリー」他を 押さえて、梅田へ。ヨドバカとマップのギガストアで時間を潰し、バスで徳島に 帰ってきた。

ミスナビより ミステリが思春期!?。最近あの辺セットっぽいよなーと思う。読むべきは 西尾維新だけじゃない、ってことか。所で、この記事のある箇所の記述に心底 驚いた。えー!マジで。


MAR.01.2003(SAT)

 今日はファーストデーなので朝イチで指輪物語・二つの塔を見に行く。いや 3時間の短いこと!夢にまで見たエルフの薄焼き菓子(レンバス)の不味そうな こと!ゴクリの動き!角笛城を舞台にした攻城の醍醐味!駆け込む聖火ランナー! ゴンドールの廃墟!空を翔るナズグル!地を駈けるギムリ!セオデン王のまんが みたいな復活!活躍するじじい!アラゴルンの男っぷり!エオウィンの微妙さ! レゴラスのはっちゃけぶり!嫌ほど出てくるエント!もーおなか一杯。

・でも実は、なーんか、物足りなかった。やっぱ、フロドとサムの味気ない、陰鬱 な、しんどい、物哀しい行程を、読書時間二日位かけて、一緒に旅した体験に比べ ると。ってそれは仕方ないことだ。あとはやっぱ、この作品の最大の見せ場たる (だと個人的には思ってる)白い魔法使いが岩の上に立っているシーンが、何か あっさり流されてしまったのがどうにも。僕はあの時、多分それまでの読書体験の 中で最大級の「うわ!そう来たか!やられた!」的なショックを受けた。あの興奮、 感動は、でも多分全く前知識無く読んだが故のものだ(その意味では、映画で初めて 指輪に触れた人は、或いは感動したのかも)。

・フロドとサムの「主従」の絆の強さに涙する。尊敬と信頼、その確かさ。 主人が居て、それに仕える従者が居る。そう言う関係は、悪平等の進んだ社会では あまり見られない物になっている気がするが、どうなのか。政治家と秘書、とか そういう世界では残ってるのかな。

・午後になってから大阪行きのバスに乗って二時間半、大阪は梅田まで出る。 某I氏と落ち合って、rise-1で 有毒少年観劇。前作「タイガー」に比べると、非常に解りやすい作品となって いた。各役者のキャラを生かした当て書き的な脚本も、キャラ芝居を見に来た観客と しては楽しい限り。美津乃あわが「ぬををををを!」とか良いながら床をゴロゴロ ゴロゴロ転がったあと、クールに「フ」と決めて呉れる芝居には心底笑った。 坂口修一の全身全霊を込めた全方位ツッコミにも腹を抱えて笑った。オープニング のキャスト紹介の格好良さは流石!と感動もした。が。

・可笑しくて、だが、痛くて、寂しくて、哀しくて、虚無的な舞台だった。だった が、その寂しさも、虚しさも、 スエケンの出自たる「惑星ピスタチオ」(或いは 西田シャトナー) の舞台には及んではいなかった様に思う。それだけ西田シャトナーの身に巣くう 虚無は深いのだ、と(逆に)思い知る。喩えて言うならたむらしげると 諸星大二郎の濃度の差。どっちが良い、という様な話でもない。僕は、より シャトナーに惹かれる、というだけの話。単に好みの問題だと思う。僕は結局 「演劇」を見に行ってるんじゃなくて、「シャトナー的なもの」を探しに、舞台に 足を運んでいるのだ。それはそうと客席最前列左にスキンヘッドのアニキが。 腹筋だった、と思う……

・夜はI氏宅に寄せて貰って、本棚を肴に飲む。美味い酒にしこたま酔った。 肴は岩本隆雄の初期本とか、もー実にウラヤマシイ。山田ミネコのイーシャ 萌えー。B-Aの小説版も買わなくてはなー。



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