HAKUTANYA_DIARY_2003

古日記　２００３年１月（後半）

華氏103.64度と渋滞5時間篇。

「それは真実ですか？」
「嘘はついてないよ。ただ単に、本当のことをいってないだけで」
「相手を騙そうとしてるなら、そんなのは一緒でしょう？」

（西尾維新「クビツリハイスクール」p134)

JAN.31.2003(FRI)曇

　鼻のかみすぎで鼻の皮がむけてきた。いてて。仕事して帰ってきて炒飯作って食って寝た。なんか頭ぼーっとして、いろいろ手に着かない。

JAN.30.2003(THU)氷

　駐車場から主要道路までの500m程、全面スケートリンク。超ノロノロ運転でもABS 作動しまくり。この二日間で記録された徳島での交通事故は400件超だとか。風邪は多少マシになってる。全快ではないけど、まあこんなもんでしょう。咳が止まらないけどねーゴホゴホゴホゴホ。なんか喉に引っかかってる感じがして気持ち悪いよ。ううう。ゲホゴホゲホゴホおえ！みたいな。雪山は行けそうな予感。

・「げんしけん」ショックから漸く立ち直りつつある。というか、結局もうこういう日々を「このワタシ」が生きることは無い訳で。「その後」の、おたく崩れとして、如何に生くべきか、とかそっちの方へ思考がシフトしつつある。戦前（一年戦争）生まれ、団塊のおたくとして、我々、もとい、ワタシは如何に生くべきか。消費し続け、「今」に必死でキャッチアップし続けること以外に、何が出来る？

・英BT、モンティ・パイソンなどのビデオクリップ無料配信。ややショボ。

JAN.29.2003(WED)雪

　ドアを開けたら外は一面の銀世界。勘弁してー、と思いながら取り敢えず車を出し、恐る恐る渋滞の列に紛れ込む。半日近くかけて会社にたどり着く。で、帰りは何時間かかったか、ちょっと嘘みたいな数字なので書くのは控えます。多分信じて貰えない。自分でも信じられない。一度会社に戻って渋滞が緩和されるのを待ったり、ガス欠が怖くてガス入れに回ったりしたけど、もー、全然甘かったね。常識という眼鏡で今日という日ははかれやしないのさ夢を忘れた古い地球人よ。いや、日付が変わっても渋滞が続いているとは思わなかったよ。道路はどこもかしこもスケートリンクの様にツルピカ。至る所で事故だらけ。明日が、怖い。

・ソニー、大賀取締役会議長が退任。日経の「履歴書」読んでると、一体この人は何者だ、こんな生き様が個人に許されるものなのか、という気になる。多分あの笑顔の裏には有無を云わせぬオーラ（小物は踏みつぶされる様なプレッシャー）とかが有るのだろう。

・マイクロソフト、Windows Media 9日本語版を公開。で、そのダウンロードページ。取り敢えず入れてみた。

・電撃大王、よつばと！とシノブ伝とホイホイさんしか読んで無い。なんか、駄目。もっと萌えを全身で受け止める気概がないと！！いやでも、シノブ伝だけ読んでればこの先10年は生きていける気もするな……アフタヌーンはヨコハマとるくとげんしけんだけ。世界が広がらねえー。ってまんがのせかいがひろがってもおまえのせかいはそのままだよ。

・第65536回ホイホイさんは無表情キャラであるべきか否か会議～。というか、なんとなく有る程度の年してげんしけんに過剰反応するのは「負け」の様な気がしてきた。少し冷まそう。

・また熱が出てきた。日記更新したら寝ます。タオル喉にまいて。

JAN.28.2003(TUE)晴

　熱が下がらない。割れる様な頭痛。会社に休む旨電話を入れ、病院へ。外来用ベッドで点滴をうけつつ、窓から見る静かな青空と、黄色い光に染まる町並みに思いを馳せる。帰ってきて、しばらく寝て、熱が下がったのを確認。

・一昨日の手裏剣～どれみ。手裏剣が密度高くて凄かった。555は火サスかと。どれみは馬越作監、五十嵐演出が裏目に出た感じ。残念ながら。これが望月ならば、（細田ではなく）などと思ってしまう世代。とはいえ、偉大な作品ではあった。視聴者に「別れの寂しさ」を感じさせるアニメが、今どれだけ有るかという。

・「げんしけん」ショックから立ち直れない。大学近くのツレの部屋に遊びに行って、オタ話しながらネオゲオしてえ。もうその部屋には奴は住んでないし、「わくわく７」以降NEOGEOの格ゲーなんざやっちゃいないが。寒く暗い部屋に転がって眠る事の孤独に、今までどうやって耐えていたのだろう。酒以外の方法で、何か。ああ、駄目だ、誰かとオタ話がしたい。強烈に。こんな夜に限って、ICQのコンタクトリストは全員オフラインなのだ。

JAN.27.2003(MON)曇

　多少持ち直したので仕事に出かけたが、朝のMTGだけ出て死にそうになったので帰ってきて寝た。体温は39.8度をマーク。寝過ぎて腰が痛い。

・「ビッグ・リボウスキ」を見た。こういう映画が好きだ。アメリカの片田舎で、何をするでもなくだらだらと毎日を過ごす（ボウリングの練習だけは欠かさない）不良中年達の上に起きる、ちょっとした事件。仲間の死。キャラクターの立ち具合が良くて面白い。それでもヤツラは今日も生きている。生きているのだ。その事が、見る側を何かこう、安心させる。オザケン曰くのスティーリー・ダンが歌う”遠い町の物語”ってのは、こんなものなのかも。然しボウリング場の空気ってのはどこでも一緒なんだなー。

JAN.26.2003(SUN)晴

　まだ熱が下がらない。休日診療やってる病院に行って診て貰うが、インフルエンザではなく単なる風邪とのこと。風邪薬と胃薬をもらって帰って、呻くのみ。布団の中で「げんしけん」を読んでいたら、なんかもうホントに辛くなってしまって、（ホントに）泣いた。還らぬ日遠い昔。連中の顔を見てると、なんか、切なくてねえ。あのヌルイ空気。永遠に続くダラダラとしたオタク三昧の日々。その再現性の高さに脱帽。いや、見事だ。

・というか、斑目萌え。斑目のあの語り口、あの表情、あの仕草を見ているだけで、なんか幸せな気分。なんつーか、惚れ惚れとしてしまう。メガネ程スジの通った奴ではないが（ヌルイ時代故）、その魂の、ある種の高貴さ（笑うところ）に惚れた。あのキャラ造形の完成度も素晴らしい。特に後ろ姿。気が付くと斑目ばかりを目で追っている。この気持ちもしやラブ。

・80年代、既にいい年をした連中が「俺たちはメガネになりたかったんだ！」と叫んだ様に、今僕は叫ぼう、俺は斑目に……！いや、それはちょっと違うな。でも斑目みたいな奴の側に居て、ツッコミを入れたりしてたい。

JAN.25.2003(SAT)曇

　発熱。39度を超えても数字が上がっていくのには恐怖した。部屋で寝転がって呻き続ける。市販の風邪薬も、飲んだ直後は結構効く（気がする）んだけど、結局焼け石に水。乾ききった体に。お嬢さん、そのお気持ちだけありがたく。ウウウ。呻くのみ。

JAN.24.2003(FRI)雨

　手取り給金が大台を割りそうで背筋が凍る今日この頃。毎日深夜までサービスサービスー。でも今日は流石に早めに帰ってきた。鼻の奥と喉が激痛い。昨日油断したかー。一日かけてゆっくりと調子が悪くなっていくのを体感する。だんだん肩が重くビリビリした感じになってきて、頭がボンヤリしてきて…… ていうか周り風邪引きだらけだし。そんな訳で風邪モードに突入。車の運転すら危うい状態に。お粥を炊いて手持ちの風邪薬を流し込んで、赤い「千と千尋」見ながらうめき続ける。こんなんで来週雪山に行こうと云うのか……

・4月から学園戦記ムリョウが地上波放送決定。教育テレビで木曜後7時より。日本人で SFが好きでアニメが好きなら死んでも見ろ。見て。頼むから。時と場合によったら人生変わるよ。村田今日子の鼻歌で撃墜されろ。あとプリンプリン物語もやるってさ……サンダーバードも……然し未見ビデオがたまりまくってる（上に未開封DVDが山を為している）様な連中には、これはもう嫌がらせだとも言える。

・足に羽の生えた恐竜発掘。肉食恐竜が羽毛フサフサだった説は結局消えたのか。何となく決定事項かと思ってた。

・「スノウ・クラッシュ」の感想上げる。なんか興奮しすぎ。あと放置していた「蟲師３」と「最近のヒロシ。」の感想と「永遠のグレイス」の感想にも見切りをつけて追加。

JAN.23.2003(THU)雨

　やっと体調が元に戻ってきた。でも仕事でイライラ。酒の減るのが早いこと。

・グイン87、何となくWeb上で噂は聞いていたけど、然し、あー、とうとう、とうとうなー、そうかー。みたいな。奴の貴公子時代が走馬燈の様に浮かぶ。ああ、とうとう「その時」が。最近そう言う感想ばっかりだけど。あとがきも実に「それらしく」。あまりに感想書き難いので次巻が出たら。いや、外伝も読んでないしさ。然しこれでまた復活したりしたらどうしよう。それはないか。流石なヤーンもそこまではすまい。

・コンパイルが解散したとの噂。サポーターとの密着が魅力の会社だった。少なくとも、「ぼくたちの洗脳社会」が世の中に出た頃は、まだ。でもみんな言うんだよ「いつまでもそのままではいられないさ」。

・「プラネテス３」「るくるく１」「げんしけん１」「エヴァアンゲリオン８」を購入。

JAN.22.2003(WED)曇

　仕事して帰ってきて寝た。ホントそれだけ。ヤバイなー。いろいろと。

・１歳になったネコのクローン、性質は「親」と大違い。そりゃそうだろう、という、でも何かホッとするような話。体細胞クローンでも毛の色まで違うんだねえ。子供の生まれ変わりを求めてクローン作ったらいろんなとこの色が違う！○人の体細胞クローンから○人が！認めない！やりなおし！みたいな。まー然し（ネコでさえ）後天的なものが大きい、んだとしたら、別に倫理的な問題が有るとも思えない。大事なのは教育と環境よ。特に食い物は大事だ。ハンバーガースパイクは俺よりも怒りっぽいかもしれないし日曜には教会に行くような男かもしれない。

・然しどうせ作るんだったら9人位作ればいいのに、と不謹慎？な事を思う。ヒトクローンの有効な使いようって云うとテラホークスのナインスタイン博士しか思い浮かばない（使い捨て）。生身で同期をとるのは大変だと思った。あと新井素子なら「消化に良さそう」とか云うと思った。

JAN.21.2003(TUE)曇

　仕事して帰ってきて寝た。他に何もしていない。

JAN.20.2003(MON)曇

　フラフラのまま仕事に出かけて深夜まで。インフルエンザではなさそうだが。深夜営業のスーパーで買い物して帰って風呂入って寝た。何かやらないとな、何か、この繰り返しの日々に楔を、とか思いつつ、何もしない。DyDoのこんがりミルクセーキ３の未読ストーリーに思いを馳せるのみ。Webで探せばコンプリートしてる人多いんだろうけど（全8話）。前シリーズの時は、コンプの為に自販機一台売り切れにした、という猛者もいた。

・貴乃花引退。歌います。「デブ・ストーリーは突然に」いや、「デブ」は酷いとは思うけど、当時そうやって皮肉れる位に彼等は輝いていたのだ。「若貴～はいつまでも～見知らぬ二人の～デブ～」（藤井青銅「クール・ボイスでささやいて」p86）。若貴はどちらも現役を去り、平成の御代はまだ続く。1987～93、アニメージュを通して藤井青銅に教わった雑学は、文字通り血となり肉となっている。ここぞと言うときに変な替え歌が浮かぶんだよー。

・貴、引退を決めた途端に普通に喋る様になった、という印象。洗脳云々は置いといて、アスリートにしろアーティストにしろ、言葉以外の所で自己表現をする人は、自分を追い込んでいくにつれ喋ら（れ）なくなっていくのだろうとは思うが、あの「完全黙秘」な感じは正直不気味でさえあった。誰だって他人の心の内は解らないけど、解った気持ちになりたい訳で。

・平成ももう15年。再来年には「平成生まれのヤンママ」だって誕生するだろう。何か、笑っちゃうよな。いや、自分をさ。何やってんの昭和49年生まれ独身。何にも。嗤うぜ、全く。

JAN.19.2003(SUN)雨

　案の定全身筋肉痛。あと頭痛。ケロリン欲しい。「龍騎」「どれみ」見てから、何とか立ち上がる事に成功。腿と脹脛と上腕と背筋と腹筋に激痛。なんかえらいことになってます。ソロリソロリと動き、自転車にスタックして食料の買い出しと本屋チェック。笑えるほど全身が怠い。CALLでエキサイティングプロレス４体験。操作系が全然把握できない。ピープルズエルボー（東西プロレス界一の美技）極めてたら脳がヨーグルトな感じになってきたので帰宅。身体ゾクゾクするし、頭痛い、吐き気する。こりゃ久々に本格的なヤツかも。風邪薬を飲んで、寝た。6時間位寝て、飯作って喰って、更に朝までの睡眠に突入。単に寝不足だったのか。飼い犬の夢を見た。

・龍騎は「かくあるべき」オチだったと思う。エヴァ、でなければ神林長平のラーゼフォンチック。余韻も何もない、最後まで走り抜けて終わった。子供も大人も満足したろう。狭い世界での、個人的な人間関係のみでの展開であったが故に出来た、妙な開放感。どれみは最終回を前に事後処理の回。こういう回の演出をやるのは何となくきつそうだ。どうやったってクドくなる。ハナちゃんが走り去った先にオヤジを配置して欲しかったなあ、とかフト思う。

JAN.18.2003(SAT)曇

　体調悪し。頭痛と喉の痛み。今年はインフルエンザ酷いっていうし（知人の近所では死人が出たそうだ）、やだなー、と思いつつ布団にくるまりビバップの TV版最終話（よせあつめブルース）を見たりサムライジャックを見たりして時を潰す。

・それでも夕方には普通の状態に回復。バスケに出かけ、まあ全体的に調子は悪かったんだけど、今夜のゲストは当たりの強い連中だったので、後半脳内麻薬ドバドバ出してリバウンド争いに紛れ込む。汗だく。身体が（自分にしては）良く動くワー、という感覚は、翌日の立ち上がれない程の疲労を予感させた。通常の自分なら有り得ないプレーが決まったり。休み時間に兵庫出身のI上氏と震災話。関西のTVはこぞって「あれから8年」をやっている。8年とはね。氏の祖母の家は長田区だったそうで、今でもあの辺は元通りにはなってないよ、と言っていた。あの朝、振動というよりは「音」で目覚め、床を動き回る家具を呆然と見つめた後、大学へ向かう道すがら、ラジオから聞こえてくる被害が信じ難い程大きくなっていく、という事実に呆然となっていたのを思い出す。25時頃、風呂屋行って解散。

・風呂屋で、今場所の相撲状況について語り合う。あと湯桶の「ケロリン」の広告をみるにつけ、この薬買ったこと無いよなー、頭痛生理痛歯痛に効くらしい、歯痛ねえ。ドラムスキー氏は歯はイイんだっけ、そーいや電動歯ブラシイイらしいよねースタパ氏もモバイルで熱く語ってたし、とかまーヌルイ話題を交わしつつヌルイ露天風呂に浸かって頭上に来た円い月を見上げる夜だった。

・サムライジャックは8話目あたりから漸く楽しみ方が解ってきた。意図的に「様式美」をやろうとしているのであろう独特のカットの長さは、最初ホントに眠気を催したものだが。この作品もまた、10年、20年という放映に耐えるだけの「体力」を備えている様に見える。時代を超越した感性というか。その辺PPGは経年変化に弱そうだとは思った。あー久々にPPGも見てえなあ。劇場版のDVDは予約済みなんですが。

・ガン種はやっぱりどこか黒田の影がちらつく。もういちいち反応もしてられん。セイラさんとアムロみたいなもんか。犬ガンダムはゾイド過ぎた。位置的にはマゼラアタックなんだろうが……展開のキモとしては、「こんな短時間に砂漠の状態に機体のセッティング対応させるなんて！？」って所なんだろうけど、そこをもう少し突っ込んで描いて欲しい。

JAN.17.2003(FRI)晴

　なんか慢性的に寝不足で、何も考えられない。ずっと生欠伸ばっかりしてる。過去の失策隠蔽が今になって顔を出したり、今週もいろいろあったさ。日付が変わる頃帰ってきて、ビールのロング缶×２と肴を準備し、炬燵に入ってICO。没入する。

・「イラ姫『最終シスター四方木田』2巻が12月に出てたって知ってたか？」ノーチェックでした。速攻注文せねばー。ってAmazonまた取り寄せか。あとサルガッ荘の２巻は微妙。

JAN.16.2003(THU)曇

　25時帰宅。貰い物のキムチで炒飯を作って喰いつつズブロッカ。明日の事なんざ考えちゃいねー。ここんとこ毎日こんな。これで毎日6時半起きなんですよ実は。年末年始で蓄えた体力が早くも失われつつあり。

・青アド来週からは山田風太郎の『妖異金瓶梅』。あと先週のオーディオドラマ、『障子の穴の天の川』は、泣けた。

・零崎双識の人間試験第4話公開。

・LOGOの「タートル」って元々はホントにカメみたいなデザインのメカだったのか。何で「タートル」なんだろう、と思ってた。カーソルが写ってる写真見ても、タダの三角で全然カメの形してないしさ。あー、なんか MindStormやってみてーとか思った。去年妹がバイトで組んだとか言ってて羨ましかったのだった（大学の公開講座用らしい）。

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古日記 ２００３年１月（後半）

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