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古日記 2002年8月(前半)


怠惰な忙殺とBSマンガ夜話と「初期のいましろたかし」の衝撃篇。



自分が知らない相手も自動的に生きているという、そのことにもっと畏怖
のようなものを覚えてもよさそうなのだが、そういう人間はあまりいない。
そんなことを気にしているのは病的だと思われるし、実際そうなのだろう。

(神林長平「ライトジーンの遺産」p184)

AUG.15.2002(THU)

 せっかくなので「かまいたちの夜2」をやる。また「終」。先は長い。

・何か目の前の事しか見てない毎日。極度に近視眼なってるなーと自覚しつつ。 無自覚に生きてるな、ということを自覚している、というこの変な感じ。と虚しさ。 せめて来週の予定くらいは頭に入れて行動しろよ……未来を予測して生きることが 出来るのは人間だけなのだから(そう?)。従姉に息子誕生との事。

・話題の マンガ夜話「空手バカ一代」のいしかわ発言に対するつのだ意見を読む。 梶原原作が〆切前夜に渡される下りなどは涙無くしては読めない。それがあの ドライブ感に繋がる……違うか。いや、でもアシスタントの絵が全然合ってない なーっていうのは僕もずっと気にはなってた。まあ「スタッフと云うより弟子と 云う育て方だったからアシスタントにマネはさせなかった」と言われれば、はあ そうですか、と。アニメならキャラデザに合わせるのが普通だけど、漫画は違うよ、 と言うことか。解らないでは無い。それも一つの考え方だ。

遊画道ハーマイオニー暴走状態。必見。流れてしまう前に。あー恋してしまい そうだ。


AUG.14.2002(WED)

 仕事して、帰りに藪入り中(阿波踊り見て帰り)の ニャッキ氏とカゲ氏とコアラ氏とM隊員とで晩飯。シェリフでハンバーグうま。 隊長達も来てた。 阿波踊、例の会社の連の笛にはちゃんと青色LEDが光ってたそうな。滋賀方面は 明日は讃岐うどんコースだそう。然し何かまた拙者独りで喋ってしまって後悔の 嵐。あの面子だとどうしても……頭を抱えつつ帰ってきて寝た。

・コミケ関連のレポが続々と。読んでると切なくなる。あー俺もあの場所に居てー。 地団駄。あー吐くまでオタ話がしたい。声が出なくなるまで。

・1996年からこっち、ここの更新は「WS_FTP」でずーっとやってきてたけど、 気が付いたらもう何年も前から世の中 「FFFTP」 がデフォルトなんですね。で、えいやとリプレースしてみた。いや快適。


AUG.13.2002(TUE)

 仕事して立ち読みして帰って寝た。夏が通り過ぎていくよ。

・何か気が付くといましろ漫画を読んでいていけない。もう人生真っ暗な気分。 ため込んだデジモンでも見ようかねえ……

・ROBO-ONEなんですが、 ZDNNとか PCWatchとか見てると、もー顔が笑ってしまうですよ。スゲー!スゲー! スゲーヨ!みたいな。なんでこんなにニヤニヤしてしまうんだろう。そんなに ロボバトルが好きなのか>自分。好きです。 西村ロボットクラブの 飛行実験映像の”続き”が見てみた過ぎる。あのしゃがみ→噴射シーケンスの 燃え具合たるや。たまらんわー。ほんまに。まんがサイエンス8の「何故 人型ロボ?」みたいな問いには「そりゃカッコイイからな!」という答えで乗り 越えて行きたい。何て言うか、説得力が違うよね。ヒトガタは。

・あずまんが。はー。なんか、多くの「何となく日常を送っている人」達には 「はー」という複雑なタメイキが出た作品だったのではないか。僕は「はー」と 複雑(でもない)なタメイキを吐いて、寝た。水無月弥生演出。


AUG.12.2002(MON)

 さてこれからまた一仕事、というタイミングでK永から留守電が入っていた。 曰く「ペルセの極大ですよ」ペルセの極大!略し方がプロっぽくてカッコイイと 思ったので早速真似して☆方面に電話かけてみたりした。で、結局見たのは3個。 先のゴージャスな獅子座で慣れてしまったか、とも思ったけど、矢張り感動はする ものだ。すぐ真上に宇宙は有る。

・何か怠い……。風邪引いた。サーバ室寒すぎ。

・仕方ないから エマワトソン画像でも見るか。いましろマンガばっかり読んでると、 死ぬぞ。マジで。


AUG.11.2002(SUN)

 昨日の片付けしたり呆然としたり図書館行ったり本屋行ったりな一日。

・とうとう 「初期のいましろたかし―ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ+その他」 を買ってしまった。読みふける。これは自分だ。あまりにも。苛立ちと悔しさと 後悔とやるせなさで(予想はしていたが)、壁に頭を打ち付けて死にたくなる。 真夏の日曜の午後、2500円出して、2時間もかけて80年代のマンガ読んで、こんな 嫌な気持ちにならなければならないのか。因果な性格としか言いようがない。

・ギャグマンガなんだろうけど、笑いが涙に霞んで見えないヨ……みたいな。 周りから見たら、この自分の生き様ってのは「こういう」風に見えてるのだろう なあ、と痛烈に。「仲間に入れて貰えない男」の生き様。負け組、という言葉が 有ったが、まさに。ああ、俺、何してんだろう、このままで終わっていくのか 俺は、この先どうなるのだ俺は……考えるな考えちゃいかん……楽しくなく たってそうとも!俺は平気だ!……ちきしょう……どうして……って辺りが そのまんますぎ。夜中に発作的にダンベル振り回したり腕立て伏せしたりしてる 男の切なさを知れ!いや嘘です知らなくていいですそんなもの。

・まんがサイエンス8とヒカ碁18とKUNIE4を読んで口直し。まんがは楽しいのが イイネ!


AUG.10.2002(SAT)雨・晴

 大学時代の仲間と海辺で焼き肉。降ったり晴れたり、怪我したりなくしたり、 まあいろいろ有ったけど、楽しかった。また次に繋げたい。今度はちゃんと ダンドリしよう。バスケは休み。

・N川先生と男の人生について語り合ったりする。彼は大人だ。

遊画堂の悪ハーマイオニーさん祭りは必見。


AUG.09.2002(FRI)雨後晴

 君を忘れたくて踊るのさベイベー。

・ふー。コミケに行くべきだったかしら。祭りを前に控えていれば、多少の闇なんざ ヘでも無い。あの何十万という煩悩の集団を前にして、己の悩みのちっぽけさを 知る、という。無限に広がる大宇宙の永遠に比べれば俺の人生など。猿になれ! エビバデカモン!レッツ!チンパン!

シドニー 違い。こういうのを「おいしい」と思えるかどうかで人生の面白味は大きく 変わると思う。この二人は「せっかくだからこのシドニーを選ぶぜ」と言った上に 新聞ネタにまでした訳で、結構人生を楽しめる連中なのだと思った。いや、でも 旅行先でのハプニングは何でも面白いものだ。ましてや笑いのツボを共有できる 相手と一緒なら尚更だろう、と、これは妄想。

ぼのぼの21感想ケロロ5感想グイン84-85の感想とゆーかメモを 追加。

・なんかNYKERS見てたらアメリカのポケモンで声優をやってる(タケシと コジロウ)人が出てた。ティガのナレーションとか遊戯王の演出とかもやってる とか。娘に「パパの目は何で線みたいなの?」とか言われていた。タケシな。

・BSマンガ夜話ざっと見。

・「マカロほうれん荘」は90年代に入ってから読んだので、全く(ホントに ぴくりとも)笑えなかった記憶がある。番組中「ピンポイント」「ピンポイント」と 繰り返された様に、物凄く狭い年代の人にのみ、爆発的に受けた、という作品なの だろう。純粋ギャグまんがに腹を抱えて笑ったという記憶は、確かに近年無い。 唐沢なをきはちょっと違うしな……近年だとおおひなたごう「おやつ」が あったか。シャモンの下りで何度でも笑えるけど、あれもちょっと違う感じ。

・「ぶっせん」絵が苦手でちゃんと読んでませんでした。みんな全身全霊で 誉めまくり。石堂夏央さんの細かい読みが、聞いてて嬉しすぎる。はー。 メチャメチャ面白そうだ。読もう。

・「星のたてごと」。ファイヤー!しか知らなかった。これまた誉めまくり。 ははー、と拝聴してしまう。系譜語りは面白そうだ。

・「空手バカ一代」こういうの見てるとマンガって色んなスタイルがあり得るん だなあと思う。原作者(梶原)が偉いのか、漫画家(つのだ)の味が良いのか、 マスオーヤマそのものが凄いのか……ってみんな凄いのか。技術的な所を語る 番組としては、どこで語っていったら良いのか解らないまま終わっていくという。 そうなるわな。中学時代に読んで、大概信じた私です。百太郎も信じたさ。

・今回は誉め倒しだった……。何だろう。

・ファントマの小作品「温泉大名」というのをTVでやってた。何かええ話。 味わい深くて良かった……あと中島らも対中島らもとか。


AUG.08.2002(THU)晴後雨

 仕事して帰ってきて寝た。

・システム管理者の苦悩を少しだけ味わった。穴があったら入りたい。


AUG.07.2002(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。


AUG.06.2002(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。


AUG.05.2002(MON)

 仕事して帰ってきて寝た。


AUG.04.2002(SUN)

 「竹本泉に実際に会ってみたらやっぱり女性だった」という夢を見て目覚める。 なんか元気なおばさんだった……ぴたテン(リゾート過ぎて腹が立つ)見つつ 絵チャったりおおひなたごう読んだりしてたら昼に。県立近代美術館に出かけて ボンヤリ企画展見たり。図書館でまた酒関係の本を借りて、あとはまー散髪 したり散財したり。たりたり。いつもの酒屋に行ったら駐車場が満杯で、あー お中元時期ですか、とか思った。思えばお中元って贈ったことが無い。お歳暮も。 人間、大体いつ頃からお中元とかお歳暮とか贈る様になるのだろうか。

・貰い物の尾道ラーメン(魚介出汁+背脂系で普通にうまかった)作って食いつつ NHKでやってた桜蘭ドキュメントを見た。特に新しいネタは無く。再現CGもやたら ショボかった……いや、あれが実態なのか。幻想を抱きすぎなのだろう。

「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」展を見た。展示 された作品達自体には一見まとまりが感じられず(本である、という括りのみ)、 でも作品に付けられた解説が、学芸員のマインド丸出しで非常に面白かった。何か 妙な気合いを感じた。図録にその主任学芸員、友井伸一氏のドキュメントが載っていて、 これが実に熱い。動物化するポストモダンとか引いてきて、印刷物と芸術の「アウラ」 周りの話をガンガンやってる。何者だ。18日に有るという氏のギャラリートークを 聴きに行ってみたい様な気もする。然しそれにしてもデュシャンっていう人は徹頭 徹尾イカレタ(冷静に)人だったのだなあ、とか思う(大ガラス関連と「グリーン・ ボックス」展示)。観客の芸術的興奮をどうやったら引き出せるか、を徹底的に追及 してるというか。前衛だけど、観客から離れすぎない(ウケ狙いを忘れない)巧さと いうか。


AUG.03.2002(SAT)

 暑さとセミの声に押されてベッドから這い出す。解凍してあったタネを包んで 餃子を作って焼いて食ってから出かける。CALLで駄喋ったりバッティングセンター 行ったり海水浴場行ったり喫茶店で時間潰したり買い物したりバスケ行ったりして から帰ってきてアフターバーンとDS9とサムライジャック見てワイン飲んで寝た。 何やってんだ自分。

・DS9、久々に見るとやっぱり面白い。キャラ立ち過ぎよ。サムライジャックは 今時滅多に見ない様なアンチユートピアな未来観で懐かしい。何となく サジタリウスを見ている気分になったり。ブンタ・スガワラの声(アクー)が 多少軽い。敢えてやっていると思われる、1カット1カットの妙な長さも映画的で 良いのだ。


AUG.02.2002(FRI)

 会社の外に一歩出ると、一瞬湯に浸かった様な気分になる。一日中空調の効いた フロアから出ないんで、外に出たときのあの違和感が楽しみ、という程度の楽しみ しか無いのか俺の人生ッ。伝え聞いた某ラーメン屋を探しまわるも見つからず。 徒労感を抱えて帰ってきて、日本酒の瓶を傾けつつレニングラードカウボーイズゴー アメリカをまた。道路沿いの風景のなんと切なく美しいことか。寂寥感とはまさに これだ。ギャグはよく分からない。某絵チャのザボーガー祭りをボンヤリ眺め、 新札の図柄談義(北斗三兄弟札、PPG札など)をしつつワイン摂取。夜明け前酩酊 して沈没。


AUG.01.2002(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。

・ぼーっとPC雑誌の棚を流していたら、見たことのある絵に反応。雑誌は interface。古い雑誌 だけど、自分は今まで手に取ったことは無かった(自慢にならない)。ので 既知の人には今更な話題でスイマセン。で、その描いてる人は フジワラヒロタツ…… って、ああ!「ヘンタイ・変人・ぺろり変換」(1985)の!ずーっと描いてた のか……ノリが全然変わって無くて感動した。あの時永野のりこ作品じゃなく フジワラ作品に投票したのだよなー。覚えてる。永野は何というか、 新しすぎた……当時…… 今月の記事とか見てると、年相応に管理職的な立場に立ってしまって、書類仕事 に追われて思う存分開発が出来ない、とか……サイトからバックナンバーを読んでも、 バランスの取れた意見がいちいち染みる。ああ、仕事してるな、という印象。 プロフィール とかボンヤリ見つつ、ああ、こういう生き方があるんだよな、カッコイイな、と。 仕事もやって、妻子も居て、昔と変わらずノリのいい漫画も描ける、そういう人も いる。「ちゃんと」生きてこそ語れる事も有る。自分も「ちゃんと」生きよう、とか 思った。思っただけだけどね。またこのシメか。



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