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古日記 2002年7月(前半)


ゆ〜こんでダラダラ篇。



自分の気の持ちようで世界はいかようにも変化する、というのは
正しいかもしれないが、自分の気持ちというのは自分だけで独立して
いるものではないことに気づかない限り、気分は変えられないものだ。

(神林長平「ライトジーンの遺産」p185)

JUL.15.2002(MON)

 大阪は伊丹でボンヤリ。日本橋でボンヤリ。和歌山でボン……フェリー欠航 してますよーガーン。大阪まで戻ってバスで帰ったと言います。バスが強風に 煽られてずずずっと横車線に滑っていくのもいと楽し。疲れた。

・帰ってきて取りあえず週末のアフターバーン視聴。 フレアーVSマクマホン。フレアーは兎も角、マクマホン鍛えてるなあー、と そっちばっかり気になる。虎嶋のモデルは猪木じゃなくてビンスかも。演技力は ビンスが上だけど。HHHのハンマーに恐れをなして逃げる表情とかカートの 自毛発言に「愕・然!」とする表情などは素敵すぎる。HHHが実況テーブルを ハンマーでたたき壊してたらハンマーが折れた!と思ったらまだリング下に 置いてある罠。後から後から出てくるな……あそこはハンマー置き場か。 TAJIRIもちょこっと出てた。……カートアングルのヅラネタはハゲを気にしている 人には辛すぎるので勘弁してクダサイ。あのビンスでさえヅラネタには微妙な 表情をしているというのに!カート(ヘナチョコ)の動きは然し相変わらず 素早い。そしてオリンピックの生ケツ!そしてヅラ剥ぎ!次回カツラ奪回戦。 あーもー毎週毎週良くもこれだけのストーリーを思いつく。凄すぎる。

航空宇宙技術研究所の実験機 脱落。

・「ソングマスター」読了。歌の力はマクロス並ということか。バランスの良い 構成とは言い難い。エンダーを強く思い出させるソリッドな冒頭と、目新しさの 薄いラスト。でも、結局「面白かったァー」という感じ。やっぱ青背はこれくらい の厚さ(500頁位)がイイよねーとか思った。


JUL.14.2002(SUN)

 0時を回って漸くいつもの感じに。そうそう合宿型ってこんなんだったなー、 とか。取りあえず結社部屋でビデオを見ながらオタ話。総統の提案で「オタク 部屋にする」という事になっており、フィギュアやら玩具やらでデコレート されたオタク部屋には、時折客が訪れて、いろんな話をして行くのだった。特に 四十代の方の「結局子供が一番面白いぜ」とかいう話は、横で聞いてると結構 深くて。地酒やビールも順調に消費されていた様だ。

・時間が空いたので宇宙部屋へ。野田司令方面が夜を徹して宇宙開発を語ってる、 有る意味恐ろしい部屋。恐ろしかった。自分に自信が無い人間なので、ああいう 実績の裏打ちのある強烈な人格、を前にすると、自分の卑小さに消え入りたく なるのだ。それでも話は面白かったけども。去年のよーなピリピリした感じは 無かった印象。最後の方は知らないけど……ホールで「彼女と彼女の猫」を見た 後、「ほしのこえ」の上映が終わるまで、また風呂に入ったりした。ほしのこえ 上映後の、東×新海は、然し何かどーデモイイ感じになってた。大体夜中の2時 過ぎの対話(withビール)に何を期待する訳もなし。「打倒ほしのこえ」作品も 2,3既に上がってきているという話もあったけど、「ほしのこえ」スタイルの 作品が「今回の様に」成功することは二度と無いだろう、というのはまあ既に 言われている事でもあり。既存の記号をちりばめて作ってある、という話で、某 大手の記者が何度も見返して、漸く面白さが解ってきましたよ、でも惑星上の シーンで、何で彼女が浮いてるのかがわからない、とか(全天周コクピットの 描写が理解できなかった→ガンダム等では「それ」が理解できる描写が最低限 入っているものだが、それさえしない)いう話は端的で面白かった。あと 個人的には、”婚約者”とのアフレコ風景の描写がほほえましくて、妬ましいの だった。ああ俺も気恥ずかしい様な恋人会話のシナリオを書いた上で、彼女と コタツで面と向かってMDに録音してえー。はー。アフレコごっこなんて安永 航一郎作品でしかやったことねー(ダメだ)。

・またWAXDOLL氏と木戸氏と温泉に浸かり、最近仕事どーよ、とか、最近のYA 小説どうよ、とかそんな話をダラダラと。白みかけた空を見上げつつ、結社部屋 へと帰る。ガンドレス上映版を楽しむ会が終わった頃には死屍累々。イカデビル 総統は最後まで大暴れだったらしいけど、拙者はもー眠くて。眠気を振り切る ために5度目の入湯を果たし、朝飯(これがまた美味)食って、荒れ果てた部屋を 片付けて、エンディングへ。暗黒星雲賞(副賞:キノコのホダ木)では企画部門 で松の湯の女将(うすいさちよ好き)やら料理やらが選ばれており、相変わらず だった。で、クローズの後、そのままオプショナルツアーに参加。

・神話学コースで日御碕神社〜出雲大社。考古学の先生(古代文化センターの 森田先生)がSF大会にも参加していて、夜中結構語ったらしく、その興奮のまま にいろいろ深い(ディープな)解説をしてくれた。出雲大社では、だーっと解説 して回ったあと、ちょっと離れた所にある社の裏山まで案内してくれたり。非常に 面白くて、でもお祈りする暇無かったヨ……縁結び……いや、でも、ホントなんか 眠気も(一瞬)忘れたさ。バスの中ではぐーぐー寝てたけど。空港で東京方面の 人達とは別れ、駅前でツアーも終了。前日見られなかった県立美術館の常設展を 見たり、土産物を買ったりして、でも夜行バスが出るまで時間がありまくり。 バスにのって松江市内をうろうろ。観光地なので宍道湖畔は結構ハデっぽいけど、 街ん中はわりと普通。川縁のビアガーデンみたいなトコで飲もうかなー、とも 思ったけど、結局普通の飲み屋で晩メシ食って(うまかった)、バス停に座り 込んで、持ってきていた「ソングマスター」を読みつつバスを待ったのだった。

・今年はやっぱ二つの会場が多少離れていた事もあって、SF大会特有の「異常な 密度の集積」感は無かったけど、その分浴衣姿で温泉街を歩いたり、ウマイメシ 食ったり、温泉入りまくったり、内輪でそこそこ楽しんでしまった感じ。来年は 栃木で2泊3日、4万円。 うーん、ちと高いぜーとか思ってたけど、閉会式で「いかがなものか」と言ってる 人が居るのをみて「いや、そんなに高くないヨ?」とか思ってしまう天の邪鬼な 拙者。まーどっちにしても行くんですが。今年はマッタリしすぎたので、来年は もーすこしどうにかしよう、とまあ思うだけは思うんですよ。いつも。

・所で結社員に寡黙でめっさ絵のウマイ人が居るなー(ウチワの紙にペン一本で みるみる猫と少女の絵が出来上がっていく)、何かどっかで見た絵だなー、と 思ってて、その時は「ばる」さんダヨ、と紹介されて、へー、ハジメマシテ、 とか思ったんだけど、帰ってきてから気がついた。あの「BAL」さんだったの では。88VAの。うわー。解ってたらもっと話したのにー。後悔しきり……


JUL.13.2002(SAT)

 早朝に松江着。市内をブラブラ。徒歩で松江城の天守閣前まで(登るのは有料 だけど、朝早すぎてまだ受付が開いてなかった)行って、大雨に見舞われる。 雨宿りした後、塩見縄手辺りまで行って、堀を一周して 県立博物館へ。200円、だけど、うーん、ちと寂しい。美味しいところは 全部美術館に持って行かれたのだろーか。で、そのまま宍道湖畔に建つ、立派な 県立美術館 へも。丁度ポンペイ展やってて、これ大阪で見逃してたんだけど、最終地点で 追いついた感じ。でも千円の価値が有るかと言うと……実際にポンペイまで行くに 如くは無しか。蕎麦屋で割子蕎麦食って(ガイドに載ってる店、じゃなかったけど、 美味しかった。普通に)から玉造温泉へ。 第41回日本SF大会 ゆ〜こんが始まる。

・「松の湯」のロビーで唐沢氏一行が(というかK子さんが)なんかモメてるっ ぽいのを横目で見つつ木戸氏と駄喋ってる間、秘密結社の面子(イカデビル総統 はお約束通り空港で土産を買って、ロビーで食ったそうだ)は「玉泉」552 (今回は旅館を二つ使ったイベントだったのだ)に陣取って、多機能リモコンやら 各種裏技やらを用いて旅館のテレビにビデオとDVDを結線完了、我々が雨をついて 「玉泉」にたどりついた頃には、おジャ魔女フィギュアを黙々と作成している 蔡中だった。印刷して持ち込んだウチワを作ったりしているウチにオープニング。 松の湯の女将の「旅館の女将がSF大会で挨拶をすることがSFだ」という、SF マインド溢れる発言に、会場は大いに盛り上がる。星雲賞では既にSF大会を掴み きっている体の野田司令の「星雲賞は宴会の余興」発言がウケていた。あと野尻 さんはノーマッドのTシャツを着ていて、これも一部に受けていたよーだ。

・取りあえず温泉に入って、ステキな柄の浴衣に着替えて、夕食。後に暗黒星雲 賞を授与される所であるメシの美味さに一同感動。カニうめー、エビ唐揚うめー、 ビールうめー、刺身うめー、ステーキうめー、しゃぶしゃぶうめー、焼魚うめー、 メロンうめー。実際カニの衝撃は凄かったよ……総統は気を遣ってビールついで まわってるし。あんなに戦闘員に気を遣う総統は他に居ないだろうと思った。 風呂の後満腹ときて、酒も入って、このまま寝てしまいたい気分抜群。秘密結社 部屋に戻ってダラダラと持ち込んだビデオ(アニメのOPとEDを延々録りためた ヤツ。6時間分)を見ながら、すっかりくつろぐ我々。ウチワを貰いに来た人と 駄喋ったりしつつ、企画開始を待つ。

・最近どうも盛り上がりに欠ける「トンデモ」を今回は欠席して、今まで敬遠 していた「すごい科学」に初めて行ってみた。もーこれがギュウギュウ。恐ろしい 熱気で、入り口と内部の温度差で発電が出来そうな勢いだった。終始極マニアック な発言が飛び交い、ネットを経由して外側からの発言まで取り込み、それらの 「謎」を全て統一理論にまとめていく長谷川先生の手腕に、東映は8億年分の時代 考証役として正式にこの人を雇うべきなのではないか、と思った。


JUL.12.2002(FRI)

 休み。朝方までごそごそと準備。図書館で島根のガイドブックを借りて、 フェリーに乗って大阪へ。梅田をブラついてたら、ヤン車の中にパワパフ柄の バンが有って、その完成度に感動。めっさウマイ&キュートな絵柄選択。でも ヤン車。夜行で松江まで。


JUL.11.2002(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.10.2002(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.09.2002(TUE)台風

 台風気味の風の中、ヘロヘロになって帰還。TVつけたらマクドがハンバーガー59円 とか。おおー!とか一瞬思うけど、正直100円切ってたら80円でも50円でも(消費者 的には)大して差を感じないのではなかろーか。素バーガーやし。それだけで生活 してるなら兎も角。でも久しぶりに食ってみたい気もする。というかハンバーグを 食べたいなーという気分。アルハンブラ行きてえー。今度行こう。

・カレンダーを見るとSF大会が目前な今日この頃。やべーやべー。SWももうすぐ だしなー。「ヨーダが」「ヨーダが」「ヨーダが」と先行上映を見た誰もがそれしか 語らない所であるヨーダの剣劇シーンを、ああ、早く見てえ!それにしても最近 全然SFな生活を送ってないなーとか思う。ムリから血中SF濃度を高めよう。 「トップ」でも見るか、と思いつつ何故か0083のラスト2本を。

・デンドロプラモの衝撃から4ヶ月かけて、漸く「0083」の最終話を見終わった。 何か……いいのかコレ。つまりニナパープルトンの生き様は。人として。女は分か らねえ、とかそういうレベルの話でも無かろう。アナハイムの連中ってみんなああ なのか。そう言うコトじゃないのよ、とか適当な事言って好き勝手に振る舞ってる ヤナ女、という印象しかない。「星の屑作戦」とやらも何だかショボい結果に 終わってるみたいだし、バスクさんだけ妙にZしてるし、なーんか、全体的に、 乗り切れない。「正史」に影響を与えない様に気を遣いすぎたのだろーか?作画だけ が神のよーなレベルに達していて、でも人間描写は今ひとつ、という、成る程若い 集団の作品だと思った。ガトーさんの台詞回しはイチイチおいしいとは思ったけど。 あと巻末のスタッフインタビューのアキタカさんはかなり痩せてて怖かった。 然しみんな、若い!

・あずまんが大王。えろえろよー。なんか地味。作画的には明らかに神楽メイン回 と言えた。

フバの 円盤日記を参考にアニメを見ている身としては、最近何を見て良いのか…… とか思ったけど、あー 掲示板を読めばいいのか。でも相変わらず難解だ……。

のーてんき通信感想神戸在住4感想を追加。ついでに読売新聞の 庵野ほのぼのインタビューもリンクしておこう。


JUL.08.2002(MON)

 仕事して返ってきてデトネイターオーガンを見て寝た。

・まバで 『トーマの心臓』を読んでみる。「トーマ何で死んでん」という疑問に 回答が得られるか。最近読み返してて、ホントによく分からなかった。あと 納涼漫画アンケートも。恐怖漫画って小学生の頃一時期読みあさった記憶が あるけど、作者名もタイトルも曖昧で、何かメジャーなのに落ち着いてしまい そうだ。

・あとやっぱりまバで思い出したけど、ゆうきまさみ「KUNIE」終わっちゃい ましたねえ。作者の 言葉見てる限り、作者自身でも諦めが入っていた?雑誌を買わない奴の 言う台詞でも無いかも知れないけど(でもサンデーは本誌より単行本の方が 良く売れるって聞いたことある)、ホントに惜しい。やっぱ「少年誌でSFは 当たらない」のは永遠の法則なのか(パトレやあ〜るが「SF」だったか どうかは兎も角)。或いは、登場人物が子供、ってのが弱点だったのかも なーと思った。少年は基本的に背伸びしたい生き物だから……高校生活、 社会人生活、挙げ句は性描写まで持っていって、小学生に逆戻り、ってのは 難しかったのか。


JUL.07.2002(SUN)

 何も無い。起きて出歩いて返ってきて寝ただけ。

・たなばた。あたしはね、世界人類が生物都市になって腰も背骨ももう痛まない 世の中が来ますように……世界人類が黄色い水になりますようにって…… いのったわ。みっしぇーまーべー。ああ腰が痛え。いつか一人称が「我々」に なりますように。そう言えば田宮の辺りに「ボーグ」っていう美容院があって、 前を通る度に、入りたくねえ……とか思ってしまう、というのを一応メモして おこう。さてまた一週間生き抜かねば。にくでも食うか。


JUL.06.2002(SAT)曇後雨

 いつものよーにバスケ行って、風呂。バスケの面子もまた少し入れ替わりの時期か。 あいあい温泉の露天風呂でだらだら。にしても風呂屋近くの無人販売所で蓮根一袋100円、 が常に売り切れなのは悔しい限り。無性に蓮根のカツが食いてえのです。 天麩羅ではなく!24時間営業な主婦の店でドライイーストとかバターとか醤油とか。 切れてるバターにとうとう手を出してしまった。もう戻れない。

・思い立って、グインサーガ84,85巻を読み通す。あとがきがまだちょっとフレ てる感じはあるけど、中身自体は面白かった。


JUL.05.2002(FRI)

 仕事して帰ってきて寝た。

・自分が嫌になる日々。周りの人間をムカつかせつつ生きているな、という自覚 はあるのだ。ビクビクと怯えながら。その怯えが相手を不快にさせる。もっと 自己を強く持たないとな。じっさい、28にもなって怯えもないもんさね。


JUL.04.2002(THU)

 仕事して帰ってきて寝た。

・ふぉうちゅんドッグす(どこかの国の謎の人々が出てくる子犬アニメ)殆ど 注目されて無い気がするけど、何気に関修一キャラの女の子(一話を見る限りでは 主人公以外は関キャラとは言い難い……)がスゴイ。何がスゴイって髪のロール。 何者だ。オープニングアニメはまったりとした演出が結構好ましいと思うのだが どうか。ペリーヌみたいな……バロンは居なかったな。

・関キャラって(今となっては)言うほど魅力的でも無い気がするけど、子供の 頃からあの絵で刷り込まれているので、どうにも。あのパップラドンカルメみたいな 口とか、鼻やホッペの赤い照りとか。あしながおじさん朝やってるみたいだけど、 怖くて見られないっす。


JUL.03.2002(WED)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.02.2002(TUE)

 仕事して帰ってきて寝た。


JUL.01.2002(MON)

 ネタはありません。いつものことです。

・アグネス仮面2を何とかゲット。非常に楽しい。この漫画は結局の所 マーベラス虎嶋のキュートさに尽きると言えよう。作画の美しさ、展開の 巧さ、「プロレス漫画」として一級品。思わずスクワットとカールと プッシュアップとクランチを始めてしまうのだった。

・幽玄漫玉日記最終巻を笑いながら読了。結局最後まで笑える漫画だった。 最後まで。

・明日に希望を持てるか。それとももう終わってしまった人生か。生きている 限り明日はあるという噂も聞いたことあるけど。或いは一つ山越しゃホーンダ ラッダホーイホイという格言もある。



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