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古日記 2001年8月(後半)


SF大会「SF2001」と風邪引き篇。


ここは銀座よ、都の心臓、
ゴオとストップ、人の波
モボとモガとの故里の地よ、
そぞろ歩きのパラダイス

(堀口大学「銀座風景」文学時代s4.9)


AUG.31.2001(FRI)

 8月も終わる。週明けからまた道路が混むんだろうなー、と、そんな感想しか 出ない。何かもうすっかり空気は秋だし、その上雨だしで、疾くに夏は終わってる 感じなん。酒屋に行けばビールは秋味だし。そして秋が来て冬が来てまた春が 来るのか。どうしてこんなにも時間の経つのが早いのか。異常に速く感じる。もう この加速感っていうのは止め様が無いのだろうか?このまま加速していったら 最後は時間が滝になって流れ落ちているのではないか?ラーメン食って帰宅。 「このメールを見せてくれたら半額」とかいうラーメン屋のIT戦略に まんまとハマる拙者であった。風邪は多少回復。まだ鼻が出るけど。あと 微熱っぽい。微熱がー。アーウラー。木戸氏に電話したら何かある種のメディアの 総元締めみたいな所で云々、とか妖しい話をいろいろ聞いた。スゲー。

・SF大会での忘れ物、ちゃんと届けて貰いました。アリガトウ実行委員会の人! これでラフィール殿下の虎縞ビキニ姿が拝めるってもんよ!はー。ホント各方面に 迷惑かけっぱなしのSF大会でした。というか毎年そうかも。反省はしてるん ですけど、舞い上がると穴という穴に落ち込むタイプなので(とか書くと平常は 慎重に生きている様な言いぐさだけど、基本的に穴という穴に落ちながら生きて いる人生でもあり)。もう27なんだし、少しは、なあ。ダンドレ。

アニオタニュース でH-IIAの打ち上げ成功に「光の昇天」というコメントを付けているのを 読んで「光の昇天、って何だっけ・・・・」と数分悩んで結局サーチエンジンで 検索して「あー、そうそう、ザブングルザブングル」とか納得したんだけど、最近 この手の「えーと、何だっけ」を自分の脳内で検索するのが面倒で、直ぐにWebに 検索にでてしまう。何か、「思い出しかけたことはちゃんと思い出さないとバカに なる」みたいな話を子供の頃から良く聞いてきたけど、やばいかもなー、と思う 今日この頃だ。脳DBのメンテも大切にしたい。

FLASH5


AUG.30.2001(THU)

 まだ低調。周りに病原菌を振りまきつつ生きています。ゲホゲホ。帰ってきて 漸く今週のハレグを。ロバさん?なんか物語展開のみ・・・ハレの哀れな顔が妙 にツボ。グウがここぞとばかりに大喜びでハレをいじめてるんだけど、それが 笑いに繋がらないっつーか。痛々しい・・・それがこの作品の本来か。然し 毎度毎度原画マンの数多いよな・・・枚数かかってるところはかかってるし。

・グイン80巻、マリウスの「やだー!」っていうのは流石に。イラストがまた もうモロ美少年っちゅーか。まだまだ安心出来ませんナ。イシュトはわりかし (あれはあれで)普通だと思うがどうか(周りがべたべた心配しすぎっぽい)。

・ゆーこんは 大阪からバスがでるらしいので何となく参加する予感。ていうか定員もう 残り少ない見たいだ。ヤバイ。


AUG.29.2001(WED)

 55号線を走っていると、バカみたいにいい天気。空気がクリアで、遙か遠くの山の 稜線がハッキリ見える。風は秋風。窓を全開にして走る快感。このままキャプテン スタッグとかコールマン(道具から入るタイプ)持ってどっか遠くの山にハイキング ダー!とか思いながら仕事。23時帰宅。朝は結構回復していた体調も帰る頃には ぶり返し頭クラクラ0-GLOVE。今も頭痛。それはそれとしてH2A上がって良かったヨ。 いや、上がるだろうとは思ってたけどさ。それでも嬉しい。なんか涙出たよ。って 自分何の関係も無いんだけどな。文系だし。

・オヤジーデ役の松尾銀三氏が亡くなったそうだ。享年49歳。先のぽっぷ3級試験の ときの活躍っぷりを見た直後だったので、何か切ない。不勉強故他の出演作を 知らなかったので調べてみたら、ああ、紅の豚の空賊の声とか確かに。ヘムヘム (忍たま)もそうだったのか。犬夜叉のじいちゃんも。「攻殻」「人狼」「エスパー 魔美」「悪魔くん」「Vガン」「Gガン」「男塾」「エスカ」「クマプー」「ワンピ」 「クレヨン王国」「クレしん」「ハゲ丸」「ファーブル先生」etc.・・・知らずに 結構聞いてる声だったのだなあ。今更ながら。ご冥福をお祈りします。 ・・・然し49歳。人間はいつ死ぬかわからない。拙者も今夜死ぬかも知れない。 然し今死んだら、俺の人生何だったの、みたいな人生だよ。後悔の無い人生も つまらないとは思うけど、それにしたってあまりに空虚だ。こんな所で死ぬわけには 行かない感じ。もう少しどうにか・・・取りあえず風邪が治ってから。何か熱出て きてるし。

米Gateway、再建策を発表、日本撤退へ。日本橋で時々見かけた牛姿のお姉さん 達をもう見かける事が出来なくなるのかと思うと。GATEWAY2000、っていうと 一時期ホントに憧れの対象だった。あの牛模様の箱を見る度に「おー」とか 思ってた。

宝くじ88億円。88億円。1億円で良いから当たらないかなー。1億有ったら ・・・・とか暫く妄想に耽ってしまうのであった。金と時間さえ有ればまだまだ やりたい事は結構有るんだな>自分。とか再認識してみたりして。


AUG.28.2001(TUE)

 食って寝る作戦(ルパン式回復法)は功を奏して体重が3kgも増えた。風邪は 継続中。駄目だ。己が自然治癒力の弱さに愕然とする。それでも多少は回復 したよ。ふー。

・いつの間にか出ていた文庫版「百鬼夜行抄」(今市子)の4巻を読む。つくづく 不思議な作風だ。こういうジャンルが有るのだろうか。幽鬼と現実の世界の境が 曖昧で、その曖昧さこそが作品の魅力にもなっている。爺さんと青嵐との出会いの 段は、状況説明的というか妙にハードボイルドな作風で、如何にも奴との出会い、 という感じだった。良作であるには違いないが、何処か大切な部分に黒い染みの 様な違和感があって、入り込みきれない。或いは、重要な部分が読みとり切れて ない、そんな感じ。まーヌルい読者として今後も読み続けよう。

・あと最近読んだ漫画話でも。「フリクリ2」はもうウエダハジメ節炸裂爆発 ファイヤーでスゴイの一言。「このように!」は兎も角あのキスシーンの等身大な エロティシズム。ざっと描いてるみたいで、その実物凄い確信を持ってあの舌を 描いてるなーとか思うのだった。見開きのビリジアンなニナモの、あの底知れぬ 魅力はどうだ。特にブルマ。然し解らないマンガだ。アニメも正直良く分から なかったし。制作側は「感想が無い」って訝ってたけど、感想吐けないよなー。 「ニナモ萌えー」以外は。かといって小説でのネタワレを信じるのも癪だし。 どうよ、実際。/「フルーツバスケット7」は泣き所が今ひとつツボに入らず。 だがスクール水着やコンビニ弁当を買う老人に対する「不憫」のツボは割と 理解した。憐れみもまた愛だ。それは当然の事だ、と今はそう思える。ついこの間 読み始めた読み手としては別に待たされた感じは無かったのだけど、作者大病して 一年休んでたのね・・・待ってた人は、待望の、だったのか。/漸く買えた村松賢一 「仮面ライダーSPIRITS 1」は成程熱い。「今夜は俺とお前でダブルライダー だからな」は既にその筋のパロディーで使われまくっていたのに、ちゃんと感動 してしまったり。あとやっぱ「正義 仮面ライダー2号」でしょうか。泣けた。 燃えすぎて。何か昔から滝が好きで、あーやっぱ滝だよな、滝。とか思った。

舞台「逆境ナイン」報告(サワスペ経由)。回り込み、擬音を口で表現云々、 という部分は吉久直志が劇団ピスタチオに在籍していた頃の「カメラワーク演出」 技法の延長か。最早ビデオの中でしか見られないと思っていたあの爆笑と感動の 紙一重の舞台技法が実はちゃんと息づいていたという訳か。これは正直見てみたい。 あのカメラワーク演出に魂を抜かれた者としては。

・ムリョウは総集編。見所は村田兄妹(声優)の仲良し振り。お姉さんに「そんなに いちゃつかないで」と突っ込まれていた。双葉の人って地がアレなのか。

・明日はH-IIA試験機初号機の発射 。上がって呉れよ、投入に成功して呉れよと願わずには居られない。BGMは矢張り エヴァのアレかなー。エヴァと言えば次巻フィギュア付き?要らないよもー。とか 言いながら二つとも揃えかねないが。


AUG.27.2001(MON)

 朝は体調が持ち直していたのだけど、仕事が終わる頃には気分最悪。頭痛で 思考がまとまらない。早々に退社して21時頃帰宅。コンビニ弁当を詰め込んで 薬を飲んで風呂に入って厚着をして眠る。

・夜中に何度も飛び起きる。嫌な夢を見ているには違いないのだが、その内容を すっかり忘れて、ただ嫌な気分だけが残る。ふとTVをつけたら、ABCで 「トータルリコール」 っていう連続ドラマっぽいのをやってて、ブレードランナーな世界でレプリカントで 記憶で火星でXファイルみたいな話だと思った。ディックごっちゃ煮ドラマ?かなり 真摯な作りに見えた。過剰さが無い分、酸性雨の街も存在感が強くて。


AUG.26.2001(SUN)

 吐き気は止まったものの、体中の疲労感が抜けない。あと頭痛と。鼻水も。ベッド の上から動く気が起きない。丁度良いので前々から読もうと思っていた積ん読の 「ギャラリーフェイク」を10巻あたりまで一気読み。弛んだ脳には丁度良いシンプル さ。後はひたすら眠る。他に何も出来ず。大作な夢(※)を何本か立て続けに見たが、 悉く暗い夢。その暗さの中で人生の真理を見つけたような気もするが忘れた。最近は 起きているときより夢の中の方が冴えている気がする。

(※例えばこんな夢だ。大戦末期?ヨーロッパの豪邸に集まった貴族の一族に、何故 か客人として招かれている日本人の私。しばしの優雅な生活。だが一族は豪邸を 追われる事になる。敗走のなか、大河にかかる橋を渡ろうとするところで、この先を 儚んだ姉妹の姉が飛び降りを図る。水面に浮かんで来た姉は生きていたものの、 それを助けに入った妹ともども、川面を走る機械船に巻き込まれて死亡。それを 見た私はいたたまれなくなり、何とか日本に帰る算段をつけようと、他の日本人を 捜して当て所無く歩き回る・・・空は鈍色に曇っており、然し妙に明るい。映像は 白黒だった。)

・以下暗い部屋で寝転がって見てたTVの話でも。NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行・第5集 150億年の遺産〜生命に刻まれた星の生と死〜 我々の身体を形作る数々の元素。原始宇宙には水素とヘリウム位しか無かった。 それが寄り集まって星となり、いずれ崩壊するとき、巨大な圧力と熱とによって 核融合が起こり、重い元素が生まれる。巨大な天体の死の結果が我々のこの身体 でありこの世界なのだ・・・という(大枠では)常識的な内容をそれなりに 見応えのある映像で見せる。天文関係は矢っ張りSUNのマシンが占めてるんだ ナーとか変なところで感心したり。UltraSCSIのHDD積み上げが染みた。あと金は 中性子星同士の衝突による、とかいうのにはクラクラ来た。なんか、うーん。 錬金術って、なまなかなことじゃ出来ないよな。そういう話聞くと。

・パワパフ・飴玉:見てるときは「飴玉に弱いガールズ」ってのはラムちゃん (梅干し)やガンモ(コーヒー)みたいな、猫にマタタビ的な描写かと思ったん だけど、単に日頃甘いものを禁止されていて可哀想な子達なのかもしれないとか 思った。ウチもういっかいドロップなめたい。節子ォー!ていうか身体の構成 物質に「おさとう」が入ってるし。あー然し拙者もガールズに飴玉をあげてみたい。 あの摂食シーンはラブリーすぎる。/都会生活:アイラブディスターウンターウン ターウン(残響音)。久々に博士のイっちゃった目つきが楽しめたので良し。 あと博士視点のガールズはあんなにも一点透視でかわいくなってしまうものか。 まあよくある「もしホントにガールズがいたら大変だよ」的な話なんだろうけど、 「汚れた都会」(シティーズビル)の濃い描写には妙な情熱を感じた。今回のは 両方とも傑作。次回は・・・またクドそうだな。

・デュアルで草上仁「よろずお直し業」が出てた。未読者は是非。思わず買って しまったよ・・・上遠野の新刊と一緒に。再読は何時の日か。


AUG.25.2001(SAT)

 酷い頭痛と吐き気と疲労感。見事に風邪を引いた。薬で頭痛を抑えて車を車検に 出したり図書館で本を借りたりホームセンターで買い物したり電器屋でPDAを物色 したりしてたら夕方完全ダウン。バスケ休む。夜中にすこし体力を持ち直して コンビニで買い込んだ炭水化物の類を胃に流し込んで、前に病院で貰った風邪薬を 飲んで、寝た。

・後で気が付いたけど、風邪引いて薬飲んでるときは車運転しない方が良い。 かなりモーローとしてた。あとPalmは日本語フォントの嘘字がどうしても駄目。 まあWinでも嘘字は嘘字なんだけど、Palmのは見てると背筋がぞわぞわしてしまう。 じゃあCLIEにすれば、という話も有ろうかとは思うけど、高いし。そうこうして いる内に熱が冷める。短いマイブームだったことよ。いや、それでもシグマリオンは 欲しいん。それは単に物欲として。

・SF大会での落とし物、一応連絡は入れておきました。どうなるかは不明ですが、 ともあれお知らせ下さった方々、アリガトウゴザイマス。

1/12 ザクIIがもう少し大きければDDザク(ぢ体大)だよなあとかありがちな 事を呟いてみる。


AUG.24.2001(FRI)

 朝4時頃目が覚めて吐き気に耐える。こんな時に限って「千と千尋」の気持ち 良さげな吐瀉シーンを思い出したり。実際吐いたら楽になっていたろうとは思うん だけど、南方熊楠の様には上手く吐けない。結局午前中休んで午後から仕事。今 何とか持ち直してます。喉がやられてるけど。季節の変わり目、って奴でしょか。 皆様もお気をつけ下さい。


AUG.23.2001(THU)

 真っ黒な肺から愛を吐き出してヨ。と言う感じの今日この頃です。皆様如何 お過ごしでしょうか。何か先日木戸氏から借りたテレ東ベタ録りビデオをだら だらと見ていたらシャーマンキングが面白かったので続きが見たいです。あの 髪型が気になるヨ。そう言えば木戸氏はその後どうですか。僕は風邪気味で胃の 調子が最悪で死にそうですが元気です。

・最近スケジュール管理に煮詰まってて、こりゃいよいよPDAが要るかも、と 感じてる所、というのは大嘘で、別に管理する程のスケジュールは無くて、単に シグマリオンIIが気になってるだけです。でも周りはPalm持ちが殆どだし (CEuserはドラムスキー氏位か)、純粋にToDoの管理だけならPalmの方が スマートな気もする。どっちにしても今まで全然使ってこなかったから、試しに ちょっと、という感じなんだけど。うーん。Visorから入ってみるのも手か。

・グインの80巻、あとがきがまた(一部の)読者に喧嘩を売っているんだけど (悪意には屈しない、批判は放って置いて、この作品を愛してくれる人達の 為に私は歌い続ける!)、それにしても「(笑)」(勿論「(爆)」とかも)が一つも 無いのには涙が出た。この日をどれだけ待ち望んだ事か。って待ち望んでたのか >自分。本文はまだ読んでませんが。

バーチャ4は夏休みが終わってジャンキー達が去ってからやる事にします。 勘弁してください。


AUG.22.2001(WED)

 街路樹が途中からポキリと折れているのを見たり。大した風じゃなかったと 思うんだけど、腐っても台風ということか。いや腐ってないけど。空が晴れている というだけで妙に気が軽くなってみたり。22時過ぎ帰宅。ちょっと食い過ぎたなー と思いながら安ワインを飲みつつ漸くSF大会関連のカバンを開けていろいろ点検。 赤井孝美氏関連(ナインライブス)の同人誌3冊だっけかを入れた袋が何処にも 無い。うわー、これ絶対会場かどっかに忘れてきてるよ。何か・・・読みたかった だけに悔しさがこみ上げて来る。虎縞ビキニの殿下ポスター!!

・そろそろ未見のまま溜まったビデオが恐ろしくなってきたので、中身をざーっと 流しておこう、と思って見始めたらアッという間に26時過ぎなのでヤバイ感じ。 アームズとZOEだけで何本未見だか。ZOEの見忘れてた回が漸く補完出来たり。 あー何かどれもこれも中途半端に(失礼)出来が良くてさ。見ちゃうよ。 シスプリさえ。もジャ魔女もコメット☆も。犬夜叉もエンジェリックレイヤーも。 あぃまぃみぃは諦めましたが。

・実際、「見た事のある物語」「既存の表現の焼き直し」でのみ構成されている 作品が多いのも事実。見ている方もそれを是として「まぁこんなもんか」と見て 居る気はする。今の作品の中で「瑞々しさ」を感じるのは「学園戦記ムリョウ」 だけだ(無印デジアド並み)。まあそんな「瑞々しい」感覚の作品は何時だって 年に一作有るか無いかだけど。ただ、それにしても他の各作品の志が妙に高くて、 どうも見てしまう。切り捨てられないん。ZOEドロレスなんて正直一番「ケッ」 っていう作品の筈なんだけど、何で見てしまうのか・・・アームズは純粋に 「オイオイ次どうなるんだよ!?」という、原作読んだらもう見る必要無いだろう、 という理由で見てるんだけど、うーん。つーかRD見過ぎ。

・ガオはちゆちゃんの記事の追認が楽しい感じだった。ホモ描写少なくてちゆちゃん は寂しそうだ(こないだも某所で話してたんだけど、ある種の人達はみんな (この「みんな」は禁止事項に抵触するが) ちゆ12歳を読んでいるよね、という。あの面白さ、キレの良さは、然し決して 敷居が高いものではない、と思うん。そのバランス感覚と、「読者」をちゃんと 意識した文章に素直に憧れるものである。羨ましい。12歳のくせに!)。

・2ちゃんSF板見てたら、あのルリルリの「ばか?」は誰の入れ知恵でもなく 自分で考えたのだというパパ上様からの報告が入っていて何かまたウケた。 血だなー。いい話だ。尚、SF大会レポートについては 湯川氏作成のリンク集及び 一歩氏作成のタイムテーブルを参照されたい。


AUG.21.2001(TUE)台風

 油断してたらビル風に煽られて傘が滅茶苦茶に。台風の中で傘をさすのは やめよう。22時頃帰宅。部屋の掃除でもするかー、と思いながらエフィンジャーの 「太陽の炎」をぺらぺら捲っていたら読み終わってしまった。ホントにつくづく マーロウな奴だよ>マリード。自分だけを信じ、権力に刃向かい、身体の痛みは 麻薬で抑え、金の為でもなく、社会正義の為でもなく、また法の為でもなく、ただ 「己の正義」のために戦うハードボイルド「ごっこ」が身体に染みついている男が、 強大な権力と金を与えられ、その代わりに「飼い犬」にされてしまった時、 それでも「マーロウ」で居られるかどうか、という・・・モディーだかダディー だかをソケットに挿した瞬間にCMが入る描写が笑えた。なんかこの作者、妙な ユーモアセンスがある・・・次のを読もう。ジンアンドビンガラ、飲んでみてえ。

・ムリョウ14話「 僕たちの、夏」。相変わらず面白すぎる。レギュラーキャラだけで17人は 出ていたなー。もっとか。色々やりながら最後に収束してみたりするあの 賑やかさ。「一日に二回乾杯する」ことの嬉しさ。おでん美味そうだし。あの チビ太スタイルには惚れるね。それにしても晴美のあの水着姿はどう考えても 京ちゃん悩殺大作戦としか思えない。パーカーの裾からちょっと見えるおしりが ーーー!!京一は既に完全に尻敷かれモードだが、あの尻ならオデも、オデも敷 かれてミデエヨォーと叫んでみる。SF大会でも吉松氏に「晴美の水着最高ッス!」 とか熱く語った拙者であった(そして今頭を抱えている。もう少し言い様が有る だろう>自分。「人冗のトットリ君の頃からファンです!」とか。って似たような もんか)。いやー、もう、兎に角見てくれとしか。あと双葉の友達(バターカップ 似とバブルス似)再登場。ブロッサムは?来週は総集編。

「紫骸城事件」感想追加。あーハートレスの 感想書いてないなー。既に「虚空」の続刊?も出てるらしいし。

・朝日新聞のO村発言確認しました。「マーケティングなんか知るか!俺が面白い と思う本を売るんだ!」という編集方針?を堂々と。自分の「マンガ感覚」をそこ まで信じられるというのか。ホントに何処でも変わらない人だ。ラズレズの万尊と 重なって妙にカッコイイ印象が生まれている今日この頃。


AUG.20.2001(MON)

 台風が来る。嵐が来るぞ。パトレイバー見なきゃなー。去年はタイミングが イマイチ合わなかった気がするし。パージ ヲ ジッコ ウ シマス。

・日曜のパワパフを見る。また総集編か。老人ネタ(わが良き狼)はオチが酷い。 レフティーの過剰なホモ描写はロビンだと思った。あとスーツの装着 シーンの乳描写はどうなんだ。総集編の方は「何コレ?」みたいな内容だけど 結構見逃した回の映像が入ってて良かったヨ!

・そう言えばSF大会で白衣着て巨大なブロッサム抱えてた人は、去年の冬コミ で同じ格好をしていた人だろうか・・・・あのブロッサム、イイナー。


AUG.19.2001(SUN)

 第40会日本SF大会「SF2001」2日目。

 7時頃起き出して体操に参加。顔を洗ってからデンキネコの続きを見たり。 カメラワークが面白くて、時々ホリゾントが切れて天井が写ったりする(CGなのに ・・・)描写で爆笑する。おさかなー。この作品好き過ぎる。さて朝イチ企画 (11コマ目)は「宇宙開発の部屋」なんだけど、何一つ書けないので割愛。 ただ、正直妙な空気が流れていた事だけは記録しておく。最後の方、ちょっと 変だった。そりゃそうかもしれんけど、と言う感じ。うーん・・・ロケガの パイロットフィルムは万全の出来。キャラに萌え度が低いのは残念だが(むっちり むうにいのキャラは使えないのか・・・)。

12コマ目「ガイナックス 新世紀アニメ宣言」(鶴巻和哉・鶴田謙二・ 山賀博之・あかほりさとる・出口竜正・赤井孝美)
 目の前に庵野氏が座ってて、「庵野は白い三角は大事だとか言うんですよー、 あんな顔して」とかいう発言に「うるさいわ!」とかツッコミをいれていた。 今後暫くは難しいのはやめて、その出自(ダイコンOPフィルムのよーな)に立ち 戻って、「ふつーのキャラモノを作る」のを目指すとか。だって「 まほろ まてぃっく」の魅力って、ただ「まほろさんカワイイ」だけでしょ(ちょっと SF入るけど)、それを描くんだ、全力を挙げて萌えさせてやる、云々(確かに お風呂のシーンはかなりイイ、んだけど・・・)。一方 「 アベノ橋魔法☆商店街」はナディアの島編を「狙って」テンションを上げて いこうとしてるんだけど、その為の決戦兵器たるあかほりがどうも山賀の思う様 には機能してないみたいで、結構あかほりも苦労してるみたいだった。そこに 出口<女大太郎>竜正が。ああ!ここに若かりし頃のあかほり(通称若ホリ)が 居た!!ここに有るじゃん原作!とか。鶴謙の連載(奇跡的に続行中)と出口の 連載は同じ1話の脚本からやってるのに全く違うらしい。「アベノ」は1話の脚本が 山賀で、2話があかほりで、マッドハウスから「何がやりたいのか」「これは 別の作品だ」と突っ込まれているらしい。「まほろ」は10月から、「アベノ」は 来春から、だそう。 フリクリチームは例の「忘却の旋律」に。榎戸曰く「新フリクリ」「新ウテナ」 的な作品に持っていくらしい(TVシリーズ)。また、来春新番組に向けたTVシリーズ としてもう一本、赤井の、オンナノコが成長する例のアレ、を予定しているらしい。 もっと子供向けの、コ○ットさんテイストを狙うとか。鶴巻の方はガイナの傑作 OVAシリーズ(「おたくのビデオ」では無いらしい)の新作を、とかいう話。 キャラ設定を貞本が買って出ているそうで、「俺の力でメイドを出してやる!」 と燃えているらしい。量子力学とメイドの話なので量子力学を勉強しておくように、 という事だ。勉強しよう。 で、そーやってメイドだの巨乳眼鏡だの少女育成だの努力と根性SFだの量子力学 だのをこなしていった(アニメモードに乗った)先に、「ウル」を置いているのだ、 という。ここ最近の動きはウルへの助走なのだ、と。スタート時期をずっと読み 続けて10年。スタートしたら半年決戦、だそうだ。期待しよう。ずっと期待してる けど。「つまりこの新世紀宣言というのは山賀が仕事を(皆に見える所で)する、 という宣言な訳ですね」。

・で、エンディング。涙あり笑いあり。個人的には暗黒星雲賞受賞姉妹のあの 「バカ?」が魂に響いた。場内がどよめいてた。星雲賞?どっかその辺のサイトで 確認して下さい。割と順当っぽい。で、実はその後色々ありすぎてちょっとこれ以上 は書き難いので(恥ずかしいので)省略。えーと。反省とお礼はまた個人的に。 とまれ、会場でお会いした方々、酔っぱらいの話し相手になって下さった方々、 ご迷惑をおかけしました。有難うございました。基本的には無茶苦茶楽しい大会 でしたヨ。やっぱり夜っぴて美味い酒のんで、初対面の人と互いのSF力(えすえふ ぢから)を測りつつ話しながら「ああ、同じ生き方をしてきた人がこんなにも」とか 思ってみたり、「ああ俺はまだまだヌルい、まだまだ上には上がいる、もっと高みを 目指さねば。もっと本を読まねば」とか思ってみたり、ってのは人生の糧です。 またSF者のはしくれとして生きていこうと思っても見る。いつか、 星新一問題に全問正解出来るその日まで。

※誤字脱字・内容誤謬等はお許し下さい。また指摘が有れば修正します。


AUG.18.2001(SAT)

 第40会日本SF大会「SF2001」 1日目。参加者総数は約2000人とのこと。以下走り書きメモからベタ起こし。

0コマ目:「ライブ「教養」」
 高千穂遙・鹿野司を相手に小松左京がダラダラ喋る企画。以前見たときはもう まともに歩けない感じに老け込んでいたイメージのある小松左京先生だが、普通に 歩いてたし、何か内から漲るものが復活している感じ。何とか「エネルギー問題」 にテーマを絞って喋らせようとする若手二人を無視して突っ走る暴走知識体。話は アッチへ飛びコッチへ飛び、話は結論に至る前に次の話にスライドしていく。放って おくと無限に脱線に脱線を重ねる。だが、その脱線の先にどんな話が転び出て くるか解らない、というエキサイティングさを確かに垣間見た。年寄りの喋り にありがちな「繰り言」ではなく知識が溢れすぎていてどうにもならない、と いう感じ。一つのネタに何通りもの切り口があって、「あれもある、これもある」 とか話してるうちに時間。覚えてるので面白かったのは、有翼宇宙機が取りやめに なりそうなのを、鹿野が「日本の公共事業と同じで、金をつぎ込んだから今更 止められない、っていう状態だった」とクサしたのを、高千穂が「じゃあ国際 宇宙ステーションは?」ってな返しで来て、それを受けた小松氏が「アレはいい、 先のチトーの例もある。立って半畳寝て一畳天下握って二合半、宗教も思想も女も 限界がある・・・金が有りすぎる奴には使途が必要。」とか「メソポタミアや中国 で、平和が長く続きすぎると「何で俺達は生きて居るのか?」って思想が蔓延して しまう。発掘されたメソポタミアの粘土板、子供の遺書に曰く「何故私は生まれた のか」。だがその点、この先退屈しのぎに宇宙は最適」みたいな話(こういうのを もっと圧縮した状態で喋るので、聞いてる方は解きほぐすのに時間がかかる)を してて、ウワー、やっぱ視点の高さが「全人類の歴史の中での今」みたいな レベルで、全然違うよ・・・・とか思ったのであった。「人類の特徴は、二足歩行 だけじゃなくてその「目の良さ」にもある。蜜蜂の複眼にだって負けない。星座に 神話を絡める力は「宇宙をマーキングする」力だ、云々も面白かった。他にも 炭酸ガスなんて地球規模で見たらまだ全然何でもない、という話を記憶のデータ バンクから掘り返して(またこれが縄文期海岸線の話をするのに貝塚の発見者の 話から始めて一気に行くから、聞いてる方は目眩がする。地形の話題をするのに パンゲア大陸あたりから説明する様なもので)語ってみたり、兎に角その印象は 今回の大会を通して一番印象的(というか衝撃的)だった。高千穂・鹿野は そういう小松の中からモコモコと吹き出てくるモノを何とか纏めようと、その 「採集作業」に命を削っている、との事。さもあらん。

1コマ目「メイン企画1.未来はSFだ」(牧眞司・野田昌宏・池田憲章・ 柏崎玲央奈・横田順彌)
 最近の大会にありがちなSF史お勉強講座。前半はシラノドベルジュラックとか あの辺から始まる野田大元帥の「SFは絵だ!」「集積した資料が語り出す瞬間が タマラネエ!」といういつもの論を拝聴。流石に何度か見聞きしたネタが有るんで うーん、という感じ。で、日本こてんSF編へ。中盤から目が覚めてきたヨコジュン (昼夜逆転型で気合いが出ないと本人が言っていた)が紹介する「新発見」の数々。 現状ではこの人が近代日本SFの祖だろう、という杉山荳世?(タイトルが毛筆で 読めなくて・・・)が書いた小説「仮年偉業豊臣再興記」のバカバカしさ(韓国 出兵で終わらずにユーラシア大陸を征服し、コンスタンチノープルにピラミッドの 三倍ある豊臣像を建立、挙げ句天国と地獄に遠征して天国は宗教の違いで断られる ものの、地獄で嘗ての名将達に出会い、地獄を解放してしまう・・・最後はお釈迦 様に怒られて終わり)に爆笑したり。この辺の研究成果は近い内にまた本にまとめ られるそうなので期待したい。時間が無いので飛ばす、というスライドの映像の 面白そうな事!幸田露伴のSF、賀川豊彦のSF・・・で、何十枚か飛ばしたあと、 やっと海野。
 最近池田憲章氏は海野十三にハマっているらしい。で、面白いのがそのハマった 理由で、古い特撮テレビの研究が高じて今はラジオドラマに行ってるらしいん だけど、そのラジオ時代の大作家が海野だったから、という。何とも「らしい」話 ではある。海野の母校を訪ねたり、遺族から話を聞いたりしてるみたい。いずれ 憲章ファイル視点からの海野論がガシッと語られる予感あり。楽しみだ。あと アメリカでは当時の生放送テレビ番組が地方配信のためにフィルムで残っていて、 それが今ビデオで手に入る、という話も。これがまた出来が良くて、つまり ロッド・サーリングの前が何もない荒野だった訳ではなくて、記録に残る以前から 「そういう」ドラマは一杯有ったのだ、という、もう映像史オタクの行き着く所 までいっちゃってるのを存分に見せてくれた。

・2コマ目はSF広場の赤絨毯と畳のあたりを行ったり来たりしつつ、知り合いと 駄喋ったりしてまったりと。最初から断りがあった様に、「広場」の音響は お世辞にもイイとは言い難く、各企画の聞き取りにくさは絶望的だった。でもまあ これもSF大会だ。受け身では何も始まらない。ていうかそれも楽しいのよ。で、 いろいろ回っている内に落ち着いたのが「クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶモ (略)逆襲」を語る部屋、で。結局山本・唐沢・みんだのアミーゴス全開な 喋り口に、安心して笑わせて貰うのだった。正直あの映画を褒めまくる唐沢兄氏 には世代の差を感じていた(拙者的にはやっぱヘンダーランド。うんこくさいも 良いけど)んだけど、みんだ氏編集のビデオの良さにただただ浸る。その後の つくばやポートピアなんかとはケタが全く違っていた、という大阪万博のビデオが また良くて。なんかウルトラマン見てるみたいだった。これがあの時代の未来の 形だったのだ、という。
「行列だけは未来的じゃないね」「この騒ぎ、この熱気を忘れられない人達が各地で 「万博」を(そして失敗)」「大阪だから怒号が凄いね」「あー!コンピュータ! コンピュータ!」「一日83万人、コミケの3倍」「コミケを基準にするわけですか。 ジャイアント馬場何人分とかそういう。コミケ3杯分とか」「テレビ電話って普及 しませんね」「やってないのに「今やってます」って言えないし」「このおばちゃん 良いね」「昔の日本人の顔ですね」・・・・万博の所で「入れる」か「入れない」か が結構別れたみたい、という話。あとあの(オトナ帝国の)風景が懐かしくない 人も。「あんな風景はウチの周りにはまだある!」(足立区)。まあ、映画ってのは まんべんなく楽しめる必要は無くて、何処か一つでも有ればいい、とか。話は 「これからのSFはノスタルジー」という所に展開。この予想だに出来なかった 2001年のSF大会(人工衛星の中でやってる位の事は考えてたのに、実際は畳に座って アニメビデオ見ながら安っぽいPAで喋ってる)に際して、矢張り「未来」はあの 時代にしかないのだ、これからは後ろ向きだ、ドラムが回って紙テープがはき出 されてカタカナで喋るPCを作って売ろう、売れる、だって我々はそういうものに 感動する様に「出来ている」んだから、みたいな話でシメ。あとはSF的な部分じゃ なく、アニメとしての細かい話とか、次はどうなるんだろうとか、そんな話も あったけど割愛。

3コマ目「宇宙建築学講座」 (鹿野司・千葉一雄・松本信二・金子隆一・幸村誠)
 月に基地を作るには、という話を某建設会社のプロジェクトから色々。昼が14日、 夜が14日、28日で一日、1/6G、真空、極低温、超高温、放射線、隕石も大気が無い からそのまま落ちてくる。資源は有るにはあるが、水素やヘリウムの様な軽いモノは 無い。そんな環境で長期滞在するには、矢張り地下の基地を建設するしかない。 地面が固いため、掘るよりは、作ってから上に砂を載せるというのが現実的。 大気がないからブルドーザやなんかも冷却しながら動かす必要があったり、建設 機械そのものを開発しなければならない・・・おまけに今はもうアメリカが 火星を向いてるから、月基地よりは火星基地の方が熱が有るみたい。今更月に 基地なんか作っても・・・という意見には、取りあえず(過酷な)月で練習して おけば、火星でも大丈夫、という事でディベートしてるらしい。コンクリートを 固める方法のアイデアが面白くて、月の「夜」側でコンクリと砂の微粉末に氷結 して微粉化した水を混ぜて、型に入れて昼になるのを待って、氷が溶けるのを待つ。 で、また夜になる頃には固まってる、というやつ。そのアイデアは今別の形(氷の 代わりにコンクリ粉の中に蒸気を吹き込む)で既に生きつつあるらしい。以下聴衆 からいろいろアイデアを募ってて、月の地面が固くて基礎が作れない、杭打ちが 出来ない、じゃあ杭を軌道上から打ち込んだら、とか、ソーラレイで地面を溶かして しまえば、とかオモシロアイデアがポンポン出ていて面白かった。幸村氏(だと 思うんだけど)は殆ど喋らず。なんか普通のマンガ青年、って感じで、これが あの熱い熱いマンガを描いてる人なの?とも。違ってたらスイマセン。

4コマ目「秋山&古橋の部屋」(秋山瑞人、古橋秀之、ミネさん)
 恒例の古橋&秋山部屋。いきなり「新刊の予定は?」から入る。秋山氏の方は 10月に「イリヤ」上巻、11月に下巻、と言う事らしい。某ファイナルは、当初 イリヤを進めながら直しを入れていこうとしていたんだけど、同時進行は無理だと 気付いたので、イリヤが片づいてからになりそうだ、という。電撃以外での仕事は、 今オファーは有るんだけど、具体的な物はまだない、そう。古橋氏の方は、年末に 「何処かから何かが出ます」。という。タツモリは今やってるヤツがもうそろそろ 一冊分らしいけど、出るのはまだ先っぽい。
 二人の関係についての話では、秋山氏は古橋氏がモーニングスターを振り回して 切り開いた道をついて行ってる、というんだけど、古橋氏はもう秋山氏の背中を 見ながら走っていて、秋山関係者筆頭という事で本が売れてる、とかまあお互いを 牽制しあってたり。二人は大学時代同じゼミだったそう。以下は電撃HPでも語った 事らしいけど、当時秋山氏は小説のサークルに、古橋氏はマンガのサークルに所属。 両サークルは仲が良かった。で、互いの存在は知っていたのだとか。古橋氏は 高橋葉介好きで、”昭和40年代あたりを舞台に不思議少女が変なオカルトグッズを 売ってる店を経営していて、幼なじみの男の子と話したり変な事件に巻き込まれたり する話”を描いていたらしい。その後中学生日記みたいな小説(殴られて鼻血出して みたいな、だそうだ)を出したらマンガより受けた、という。出自に関しての話 では、秋山氏のミリタリー好きが父親の影響であることも明かされていた。
 格ゲー好き、についても話題が振られていた。古橋氏は割とガチャプレイ派で、 秋山氏は「俺より強い奴に会いに行く」タイプだそう。
 「イリヤ」はどこまで続くか、については、あと三つ四つ(と言う事はあと五つか 六つか)は続くという。個人的に「タツモリ」はずーっと続いてて欲しいんだけど、 実はオチはもう決まってて、既に収束中らしい。半分以上来てるそうだ。あと各々の イラストへの関わり方に関しても話が出てて、秋山氏はイラストに関しては完全に ミネ氏にお任せらしい。イラストの指定は一切しないのだそうだ(「猫」のイラスト のアイデア出しはしたらしい)。ミネ氏曰く「売れそうなイラストレーター/ イラスト使って、中身と関係なくても手にとって貰えれば」という。確かに手に とって貰えなければ意味がない・・・古橋氏に言わせれば「猫」のイラストで一番 「正しい」のは早川の「夏への扉」のアレだそうだ。古橋氏の方は漫画描き出身と 言う事もあって、最初に絵が浮かぶそう。服装とかも決まっている。対して秋山氏は 主人公の顔や髪型も頭の中に無いという。服装の描写もない。イリヤの顔のイメージ さえ無いのだという。動いていくのはプロセスのみ。ただ、「猫」の時は意図的に そう言う描写は避けていたとも。
 言葉の選び方とかについて。古橋氏曰く「秋山氏の作品では「起きてる事」の 構造が頭の仲にかっちりありそう」「ブラックロッドは、ややポエム。叫ぶブラック ロッドの会とか」「ブラックロッドは笑わない!笑わない!」後で質問に答えて居た 所では、「あんまり関係なさそうな物をくっつけるのが楽しい」そうだ。タツモリは ドラえもんにスペオペだとか。まあそれだけじゃないんだろうけど、成る程、と 思わせられる。古橋氏の論理的な部分が、自己の分析にも向かっている感じだ。あと 秋山的メカ描写は本人によればハッタリだとか。ジャミング描写を1ページも かけて描くのは、それが「カッコイイから」なのだ、という下りは「らしい」なー とも思った。シーンを書く前に、Webで関連語検索して、そこから「カッコイイ 名詞」をピックアップして組み上げていく、のだそうだ。でもあの言語感覚あって こそだよなとは思う。
 言語感覚と言えば、例の「UFO綾波」という表現に関しては、編集ミネさんに 投げる時に「これなら受ける」という計算の元、”キャッチフレーズ”として生成 されたものらしい。「猫」を書いてる途中でミネ氏の所に秋山氏から電話が入って、 「良いの思いついたッス、UFOッスよ、綾波ッスよ!」「・・・イイですね。でも 今は猫を」みたいな会話があったそうだ。古橋氏も一緒になって、飲み屋で 「UFOで綾波なんですよ!」訴えた、とか。
 質疑応答も面白かったけど割愛。あ、今後の作品についてのみ。猫の先祖の話 とか、はまだ作ってないそう。例のゴキブリサイバーパンクは単行本になる予定は ないのか、という問いには、やろう、という話は出ているが、「イリヤ」と「某 ファイナル」を終わらせてからになるとの事。全て書き直す事になるそうだ。
 兎に角御二人とも喋りの巧い事には感心する。前にも書いたけど、相手を楽しませ よう、という気持ちが根に有るんだなあ、という。

5コマ目「二次元美少女の魅力」(青木光恵・赤井孝美・今井ひづる)
 キューティハニーからパワパフまで、とあったけど、何か「80年代ロリコン文化」 を熱く語る、みたいな感じ。ホワイトボードに赤井氏が絵を描きながらオモシロ 話を展開。「社会運動としてのロリコン」とか。とがった表現としてのソレ。 ロックや思想運動と同じだった云々。うる星に関しての話(乳房の位置がどうか、 とかそういう高尚な話題)の中で、現代は「女神期」であると主張。「うる星期」 には、自分の事を好き好きな女の子は、その裏側として「罰」(電撃とか)を持って いて当然だった。でも、女神さまっ、の女神は「彼女でいてくれる母親」でしか ない、とか。それが悪いわけではなく・・・宮崎とかの美少女とは違い、今の 「美少女」は、ユーザーの「仲間」側に居る気がする、ファンの中で絵が巧い人が 描いてる感じ、とか。いちいち深い考察に頷きつつ。

6コマ目「学園戦記ムリョウ トーク&プレイライブ」 (佐藤竜雄・吉松孝博・後藤克彦・高原敦・滝沢ひろゆき)
 11話上映。これ見るのもう5回目位なんだけど、やっぱりある一点で涙がにじむ。 うううー。吉松氏曰く「脚本見て泣いて、コンテ見て泣いて、上がったの見て泣いて」 後藤氏(プリ9やヒヲウのPD)も、「11話が最終回かという盛り上がりで」とか。 途中登場した滝沢氏(コミックの方の作者)曰く、キャラが多くて大変、一枚の 原稿に15-20人は出てくる、とか。キャラの多さについては、男子Aとか女子Bな キャラにも名前が付いていて大変みたいだけど、元々ちびまる子の時代からそうだった ので、量的には変わってないんだ、とか。アフレコ現場はいつも15-20人来てて、ガヤ やると音の厚みが違うらしい。今後の展開については「2学期になります」だそう。 次は文化祭。それと、天網の「外」が今どうなっているのかを描いていくらしい。 晴美ちゃんと京一君の掘り下げも、とか。ムリョウの役割って?という質問に 「カレーをうまそうに食べる」?役だとか。名前がタイトルについてる割にあまり 出ないのは天才バカボンみたいでイイ、或いはトイレット博士みたい、とか。 「主人公が行く先にはムリョウが必ずいる」と言う存在に。DVDは8/29より毎月末 発売、全9巻の予定だそう。みんなで見よう。監督曰く「ムリョウはボディブローの 様にじわっと効いて来るんで、引き続き、是非ご覧下さい」とのこと。キャラ グッズも出るらしい。UFOキャッチャーとか。

・この時点で既に23時を回っている。まだまだ企画は複数進行しているが、そろそろ 聞くばっかりじゃなくて駄喋りモードに入りたい所。再来年の大会運営側からの 振舞酒にたかり、名刺交換をしながらその辺のSF者(何せ周りにいるのは全員SF者 なのだ)と、話し込んで、酒飲んで、歌って、落描きして、という感じに突入。 その頃会場の中心にあったモノリスは賽銭が置かれ、願い事を書いた名刺が刺されて こんな有様に。更に夜が更けると このように。広場の角に設営された テントでは明日の朝まで歌い続ける 12時間耐久カラオケが続いており、合唱が響く。ステージで上映される「 デンキネコ」シリーズを泣き乍ら 見つつ(ホントに良く出来ててスゴイ)、3時間位眠る。


AUG.17.2001(FRI)

 帰宅したら某氏から住所変更のお知らせが来ていた。これって見るの初めて かも。コッチに凱旋されてしまう前に是非一度遊びに行きたい所存です。冬とか。 サテ明日はSF大会ですが、実は何の準備もしてません。着の身着のまま財布だけ 持って出かける感じ。今までで一番フ抜けた参加スタイルと言えよう。昔は ハンディカムと電池の山とカセットレコーダーと一眼レフ(レンズ2本)と写ルン ですとサイン用スケブとサイン用の本なんかを抱えてフウフウ言ってたもんだが。 過去の大会の参加証を首に腕に鞄にとこれ見よがしにぶら下げ、頭にはSF大会 手拭いを巻く、というトラディショナルなスタイルで会場を闊歩したものさ (トカゲヘッドにかけて本当にこんな格好でした。証拠写真もあるヨ・・・昔のSF マガジンに)!

・最近グラノーラにハマっている。といっても昔のでっかい袋入りとかじゃなくて カルビーのフルーツ入りの奴。ゴハンとは別に食べてるヨ。単に穀類ウマーとか 思ってボリボリとそのまま。Web巡回し乍らとか。アニメ見乍らとか。週2箱消費 ペース。太るよなーやっぱ。アルコホルと炭水化物を交互に胃袋に流し込まないと 耐えられない孤独っていうかさー。単に怠惰なだけです。ここまで食い物にハマる のは「前田のクラッカー&カゴメサルサソース」(半年は続いた)以来。ボリボリ。


AUG.16.2001(THU)

 ネバーギブアップ・ネバーサレンダー。

・毎日レンタルビデオ屋に通ってやっと「ギャラクシー・クエスト」を借りた。 見た。泣いた。見終わって30分位したら「何かすっげーワカンネー映画」とか 思えたんだけど、見てる間は没入してましたヨ。メタフィクションつーか。基本的 な展開は宇宙大作戦のテキトーなエピソードレベルなんだけど、それ(テキトーな 話)を「本当の事」として見ていた自分も居るわけで。そのテキトーなSFTVドラマ 「ギャラクシー・クエスト」(実在しない)を演じていた人々、を描いた虚構映画。 本来映画ってのは「作られた映像」であり、つまりは嘘なんだけど、でもその 「映像」っていうのは「役者が演技をしている、というその現場を撮った ドキュメンタリー」でもあるという、その妙なレイヤーを感じさせられたり。 役者が役柄になりきっていく(というか最初からなりきっている)あたりの描写で やたら燃えてしまう、ってのも考えれば不思議な感覚。いや、単に戸田恵子に 「ぼく、アンパンマン!」と言わせては「キャー!ソックリ!」とか言って喜んでる 連中と同じか?ラスト、あんな形での地球外知性とのファーストコンタクトが あった「その後」を考えると、それはそれで面白そうなんだけど、それを断ち切る ”予告編”の挿入。ずっと端役だった奴がレギュラーに!という所でまた泣く。 ああー。あとカメラが(この映画の中での)現実世界に出ていくことなく、 ファンダムの中に閉じこもっているのもまた一つのレイヤーか。つーか、まあ、 単純に「イィィィィヤッフー!」(或いは「SFヲタマンセー!」)というだけの 映画かとは思うけど。スタトレファン的には十分泣けました。いやー、 ヒューゴー賞受賞も宜なるかな。因みに借りたのは字幕版。次は吹き替え 版を借りよう。

・そのあとRD終わりまで見ちゃたり。ターマリマセンナー。ホントに心底 下らない。リマーの、あの芸術的なまでに嫌な奴っぷりは凄い。あの役者こそ、 現実生活はどんななんだろうなー、と気になる感じ。


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