然し世の中というものは、すべてこういうものであります。まことに
老人方に対し、相済まぬ申分でありますが、吾々共の宗旨では、
こういう点を、早く気が付いて、直ちに方向転換を行う者を、智者と
名づけ、知っても尚脱し得ざる者を迷者と名づけ、知らずして終わり迄
止まる者を、愚者と名づけ給うのであります。悪く思わないで下さい。
(田辺宗英「銀座」s8.10/1)
・「ふわふわの泉」読了。むーん。確かに展開の感触は「楽園の泉」。でもまあ、 小説としては世間の評価通り。なんかプロットだけ読まされてるよーな・・・あと ネタが詰め込みすぎっていうか・・・なんか力点が分散しちゃってる感じが・・・ 霧子(何かカワイイ)のキャラは面白いけど。んー。霧子(多分桑島法子声)が 居る分「ロケガ」よりは上。でも「振り子」が異常に面白かっただけに、どうにも。 みのうら氏の「竹本泉みたいな漫画好きな人向け」というのは成る程。妙な物体を 軸にぐいぐいSF展開していく空気はソックリだ。プロットとプロットの隙間を 埋める気が無い辺りも似ている・・・竹本泉と言えば今月のビームのは凄かった。 あのオチの凄さ。ほんわか☆ラブコメ、みたいな。くあー。に、しても。これ (ふわふわ)、主人公が眼鏡っ子(元)女子高生である必要ないよね。発送の自由さ =女子高生、っていうのは、記号的過ぎやしないか。そこが実は一番引っかかるの だった。
・とか難点をあげて見たくなる程には面白かったヨ。短時間で読めたし。「SF」 啓蒙小説として初心者に読んでみて欲しい作品ではある。軌道エレベータとは何か、 自我とは何か、知性の進化の果ては、矢張り肉体を棄てるものなのか。オチの効き 具合もナイスだし(逆に言うと、あのオチでも無ければ、まだまだ宇宙は遠くて 厳しくて、短命な我々人類には、宇宙に出ていく”価値”を見つけ難いのか)。
・やっぱ遺伝子レベルで改造しないと宇宙航行種族にはなれない気がするなー。 放射線に対する耐性とか、筋肉とか骨とかの維持機能とかは最低でも。空識覚 とかは意見の分かれる所だと思う。早川あおいは許容範囲ということで。
・ NASAのプロペラ機が飛行高度の世界記録。NASAの高々度飛行プロペラ無人機、 ってもう一個無かったっけ。然しメンテ無しでどれ位飛んでいられるんだろう? あと夜になっても飛べるんだろうか?ギガントやターポンみたいに、メンテさえ 出来れば永遠に?と思って検索したら wiredの記事が。4日程度は飛べるのか。3万メートルが飛べるなら、火星の 低空も飛べるという話だから、あ、でも火星には砂嵐があるのか。ヘリオスでは ちょっとヤワそう。太陽も暗そうだし。あと遠いからリアルタイムでの遠隔操縦は 出来ないだろうな・・・うーん。そう言えば先の ソジャーナはまだ元気にやってるんだろうか。相変わらず岩の匂いとか 嗅いでるんだろうか。
・「スーパーロボットマガジン」の伊藤伸平マンガ「鉄十字軍団VSマジンガールズ」 は実に良い絵。描いてないと駄目になるんじゃないかと思ったけど、線のノリとか ギャグの雰囲気とか一切変化無し。女の子相変わらず魅力有るし。でもこの雑誌で 一番笑ったのは「ガトリング・ロケットパンチ」(p162)の見開きだったり。異常に オカシイ、と言う事を書き忘れてたので今書いておこう。ああそれにしても 伊藤伸平はイイ。是非次号も・・・え、次号は伊藤マンガ無いの?
・ハレグ:雪。イマイチ。先週に比べれば多少マシだけど。然し先週のは あんまりな出来だったよなー。同じ横手脚本でも、やりようではあんな風に なっちゃうのか。つくづくギャグアニメは難しい。しゃらんらー。
・現実はがむしゃらに来るし。現実は栓抜きで額を割りに来るんだよ。まー悩んで 答えの出る話でもない。トライ&エラーの繰り返しの中で自分の肌に合う答えを 見つけていくしか無いのだろう。でも、それには時間と金と情熱(或いは 思い切り)が。今の僕には、何一つ無い。
・ 米サンディエゴ沖放流アオウミガメ 鹿島灘に到着。帰ってきた亀の名前が 「ブッバ」。メラとかスンミとか居ないのか。
・妖獣都市から帰ってきたN川先生と県立図書館前で落ち合う。ブツの交換など。 あと「千と千尋」の評価についてグダグダと話し込む。偶然N木先生も来ていて、 彼と会うのは実に大学卒業以来なのだけど、全く(驚くほどに)変わっていなくて、 その語り口の若々しさに羨望を禁じ得ない。俺は老いたよ。盆休み中の飲み会の 相談を始める二人と別れて、近美の「アート・イン・パラダイス アメリカの ユニークな作家たち」を見る。アントレインドアート、というか、アウトサイダー アート、というか、つまり「素人の作った作品」を集めたもので、個人的には もっとプリミティブ且つパワフル、な作品群を期待していたんだけど、割と ガラクタ風味。パワーを感じない。もっと物量で見せて欲しかった気も。唯一 ルーシー・エストリンという人の作った、毛糸や毛皮や布地やボタンの固まり、 といった感じの人形(殆ど人の形はしていないが、どういうキャラかはちゃんと 解る)群だけが良かった。呪術的な魅力があって。流石は東欧出身。そういう 「人形」達が部屋を埋め尽くしていたという、その光景を想像するに、実に 不気味でウットリするのだ。買い物して帰る。阿波踊りも見ず。
・PPG。理論派対武闘派:イイ出来。バブルスの無表情にタメていく描写が良い。 バタ子のキックパンチ描写も素晴らしい。/クジラ:何だ今日はバブルス祭りか。 オチのわらかしには多少ホッとしたり。今朝は両作ともガールズ主体の作品で 見応えがあった。
・高千穂氏の TV-Watchを読んでいて(相変わらず面白い)、その中で紹介されていた 「BSスペシャル 謎の海洋遺跡 ナン・マドール〜ミクロネシア・ポンペイ島」が 無性に見たくなる。ムー民の血が騒ぐよ。再放送無いのかなあ。
・ムーと言えば今月は火星の遺跡とか。ダムの遺跡?相変わらず 飛ばしてるなー。妖しい写真群もステキ。
・魔界都市新宿で暗躍中のN川先生から「都庁が美しい」とメール。元気そうで 何より。闇ガードの仕事も大変だ。それは妖獣都市。本当は関東大地震を止めに 行ってるらしい。軍服姿の男に祟り殺されなければ良いが。
・フルバの出来の良さ(というかドタバタが単純に面白い)に妙に感心。
・ Netscape Communicatorv4.78日本語版がリリース。
・気持ちが全然高まらない。SF大会は来週だというのに、いつもの「血の滾り」 みたいなものが全く無い。全くたぎらねえ。「血潮が燃えるなら/ただそれだけで 何もいらない」んだ。SF大会ですら血が滾らないなら、この先一体どうしたら いいのだ。もう何も無い?せめて ギャラクエのレンタル開始にすがるか。近所のレンタル屋に入るかなー。
・桜玉吉に追加。
・自由の意味も眠れぬ訳もビルの隙間じゃ分からない、という話だ。乾いた 喉で荒野を目指すか。荒野って何処だ。此処は荒野じゃないのか。ああ?/ 「挫折」する程戦ってないし、「諦める」程の夢も見てない。敗北の無い人生。 勝利も無い。動かないのは死んでるのと同じ、ならもう5年前から死んでいる。 暑くも無く寒くもなくいわば虚無い。/夏休みは11月後半かな・・・取れると したら。ウフフ。なので予定していた旅行は諦める事に。ま、誰と約束していた 訳でもなし。痛くも痒くも無いのだけれど。/然し11月。どうしろと。冬山登山 でも?自分で切り開かないで流されるままに人生を割り振ってたらこうなるのさ。 自分で生きろ。とか言いつつ先月もサービス残業n十時間。依存してんのさ。 下らない仕事に。「ほんとうにやりたいこと」なんて無いから。そうなんだろ?
・「鋼鉄の天使」の感想を追加。
・BSマンガ夜話「できんボーイ」。先ちゃんがそのナイーブな存在っぷりを誇示。 先ちゃんステキー!とかなった婦女子も多いに違いないと思う。それはそれとして 「チチふりチチふり!」はいまだに駄目。笑えない。ああいうのを受容する笑いの ツボ(受容器)をとうとう会得出来なかった気がする。大地カントクのFAXの、 シャクを尻に挟まれて泣くおじゃるが可愛かった。
・ムリョウ12話「強がりな、友情」。微妙なサブタイトル。相変わらず一秒たりと 無駄のない作りで凄い。七夕、アロハ組の引っ越し、百恵さんの過去話、那由多の 巫女姿、那由多のセーラー服姿、等等、とたたみかけるこの密度。そして恐るべきは 村田今日子の歌!いやそれはそれとして、先週ので「えー」とか思ってたけど、 矢張りそうなのか>那由多。ガーン。まあ学生服一つで火星まで飛んで行っちゃう ヤツだからな。でもそこは矢張り那由多と始を応援してみたい。一度そう思い込むと 抜けないんだよー。幽助とぼたんとか。デジモン02のラストが駄目なタイプ。
・少佐宣言は早くも稀釈されまくり。
・BSマンガ夜話「あしたのジョー」。まっとうな事をまっとうに語って終わる。 語り所が多すぎて逆に何も言えないという事か。誰も「俺時空」「俺理論」を展開 出来ずに終わっていくのだった、夏目先生以外は。「夏目の目」は成る程「鼻穴が 有る」の先を語る、痒い所に手が届く内容で、これが有るからこの番組は成り立って るんだなーとつくづく。ただ個人的にはマンガ読み以前にアニメファンなので、 「原作」としての感覚が強い。アニメはホントに凄い出来。原作とはまた違った、 強烈な「凄味」に満ちている。何より、各キャラの声の魅力。あおい輝彦萌え。 おっつぁんよう。
・マンガと言えば まバ(結婚への道邁進中)が更新されてた。 あっと驚いたまんがアンケート結果を興味深く読む。かなり悩んで結局出せ なかった。うーん。確かに11人いる!はピッタリだ。成程諸星大二郎も何もかも ビックリではある・・・ちょっと(3時間25分位)考えてみたんだけど、 矢っ張り「あっと驚く」っていうのは難しい。別の感動(「衝撃」とか)は結構 あるんだけど、ただ単純に驚いた、っていうのは、うーん。吾妻ひでおとか とり・みきとか唐沢なをきとかあの辺の驚き、はそのまま笑いに流れていって しまって「ビックリ」では無くなってしまうし・・・難しい。笑いより驚きが 勝っていたのは「覚悟のススメ」かなー。ビックリ、っていうよりビビッてた。 笑いながら。どうも驚きと笑いは不可分で。うーんうーん。あ、純粋に驚きの 連続だけで出来てる作品を思い出した。「少年ケニヤ」。
・結局 ワンフェスオフィシャルドリンクは買えませんでした。何か速攻で無くなって 無かった?リンクが消えてて、リロードしてたら「完売しました」みたいな。 まーいいけど。JP3の恐竜でも集めよう。塗りがスゴイゼ。猿はもうイイ。
・PPG。ごっこ:悪魔と契約を交わすバタ子に惚れた。マダダ・・明ルイ・・あの 喋りが好き過ぎる。「ワリラス」ってクラリスかなー。バブの語学能力の高さ (副音声)は流石。バブのホッピングっぷりといい、バタ子のなりきりっぷりと いい、久々にガールズの可愛さ主体の展開で身悶え度抜群。/胃中化学反応: いつものヤツ。ギャングリーンギャングって人間じゃ無い、って設定だと思ってるん だけど、どうなんだろう。まあガールズも人間じゃないからなー。その辺。/ それにしても PPGコレクションエッグ欲しすぎる。破産の予感。つーか 伊勢丹新宿店 行きてえー。記念撮影してえヨォー。コレクトハー。
・深夜、木戸氏と遭う。ガストでだらだら。話すべき事は色々有る筈だが、口を開けば アニメの話ばかり。そういう生き様。
・フルバは前回とうってかわって原作に忠実な展開。透の家出の段。染みる主題歌 が上手に挿入されてぐっと来る。この作品はコレで良いのだと思う。先週ので ちょっと心配だったんだけど。
・ポール・アンダースンが一昨日死んだそうだ。26年生まれだから74歳か。 印象は薄い。タイムパトロールは正直(一番SFにハマってた時期に読んでさえ) どうなんだこれ、と思ったものだった。hoka!は好きだけど、アイデアの面白さ を筆が超えられてない気もした。やっぱ「タウ・ゼロ」かなー。今読んでも燃え すぎる。これを機に未読作を消化するか。ともあれ、R.I.P.
・N川先生は最近いろいろ暗躍してるらしい。そのうち聞いてみるか。
・ハレグ。保険医が髪の毛を染める。中盤から最後までエンジン全開暴走しっ ぱなし。恐怖と笑いで死ぬかと思った。水島努コンテでオモシロ作画大爆発。 背景動画のシーンはまんまクレしん。「ハレグ」自体の持つ邪悪さと相まって エライ事になっていた。然しグウの造形ってホントに面白いよなーと思う。単に 不思議ちゃんじゃなくて、ホントに悪意のあるいちびり野郎。邪悪すぎる。 攻撃的なボケというか。矢っ張り爆笑問題を思い出すのだった。
・ 紫色のケチャップ発売&緑色のケチャップ大受け。実物は こんな色。("Boys and girls alike love the cool purple color"とか言われても・・・)これでホントに ケチャップの味がするのだろうか。然し流石は何にでもケチャップかける民族だ。 でもまあ日本人もありとあらゆる食物に醤油をかけてきたし(カレーとかにも)。 あ、日本でも変な色の醤油を出したら・・・液体過ぎて駄目か。じゃあ変な色の 味噌。味噌汁が紫色(ラメ入り)に!とか。変な色のマヨネーズ、は簡単に出来 そうだけど、何処かやってないか。アクアフレッシュの技術を応用してストライプ とかさ。
・個人的に欲しいのはスカイブルーのケチャップ。青い色の食材って案外少ない 気がする。ぞうの卵?くじらの卵だっけ。