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古日記 2001年7月(後半)


学園戦記篇。


もともと人間性というものは、人生を本当の意味で満喫するようにできてない。
苦しみと喜びとは、おなじ分量であっても、実際は持続時間がちがうことに、気が
つかなかったろうか?苦痛は、いつになったら人生がふたたび耐えられるものに
もどるだろうか、と疑いたくなるほど長くつづく。だが、快楽は、踏みつけられた
クチナシの花とおなじように急速に色褪せ、記憶はその甘い香りをむなしくさぐる。

(ジョージA.エフィンジャー「重力が衰えるとき」p98)


JUL.31.2001(TUE)

 という訳で2001年の7月ももう終わってしまい。時間の流れる早さには恐怖を 覚える。後悔の夏になりそうな予感も。まあ今また「夏休み」が有ったところで 自室に籠もって暗く鬱に陥る事の繰り返しか。結局無気力にゴロ寝して過ごし ちゃうんだろう。ひたすら無為に。「オジンだの生ゴミだの」「誰にも言わせや しないと、そう思っているさ」(うろ覚え)。あー御先祖様万々歳が見てえー。 割箸丼葱七味。負けた獣がかぶりつく。汁は涙かため息か。歌オチもパターンか。 何もかも。

・ムリョウ11話「ありがとう、勇気」。先週ほどでは無いにしても、万全の出来。 一段落ついた、という感じで折り返し地点。然し「待ってる側」の描き方が実に 上手い。いや、何かああいう状況で飲む茶とか酒とか、妙に美味そうでねえ。そう 思わない?どうも僕は歳を取った所為か、「待つ側」に感情移入してる様だ。実際 あの執拗な「待ち」シーンの描写が非常に生きている気がする。今までに無い感じ。 ムリョウの地球重力圏突破シーンは爆笑。奴らしい。言うぞ言うぞと思ってたら 「始まったね」とか言うし。このキャラの「らしさ」も魅力だ。あと晴美と京一は もー好きな様にやってくれい。

・だぁ!も面白い。んだけど。ムリョウの前には、霞む・・・安定した面白さ、 なんだけど・・・いやー、面白い作品ばっかりで困りますなー。最近。

・コメットさん:巨大ロボは戦うためだけのものではない。ヌイビトの底力を 思い知るハメに。「着るモノ」なら何でも良いのか。神妙なメテオさんは結局 前半止まり。ダッツザスピリット。

e見仏記でも読んで心を静めよう。でもやっぱり紙媒体で読みたいと思う名文だ。 頭がいい人の文章を読むと、こっちも頭が良くなった気がするから、良い。

・今更エクセル7の感想を追加。


JUL.30.2001(MON)曇後晴

 月見台に 良く分からないのを一枚上げて、寝た。もっと肌色悪く塗る積もりだったけど、 どうしても逃げてしまう。

相互リンクに追加。

・衛星放送「母と子の名作アニメ劇場」、木曜から「宝島」が始まるらしい。

Rezのムービー


JUL.29.2001(SUN)

 選挙に行ってガソリン入れて南の本屋で、あさりよしとお「なつのロケット」 安彦良和「蚤の王」須藤真澄「おさんぽ大王5」富沢ひとし「ミルククローゼット3」 近藤るるる「天からトルテ!×3」園田健一「砲神エグザクソン4」草上仁 「スター・ハンドラー[上]」後雑誌数冊を買い込む。マンガ一気読みして 頭わやくちゃ。以下雑感。

「なつのロケット」は成る程ライブ感な作品ではある。色々伏線読み込むと 辛いかも、という意味で。でも最後の一枚でちゃんと泣けたから良いんだ。野田氏の 巻末解説、ロケットは衛星軌道に乗ってナンボ、というのは確かにそうだな、と 妙に感心する。それが植木鉢の敷皿であっても。気になるのは三浦の「その後」で、 何回か読み返したけどどうも良く分からない。単に転校してしまっただけ、では なさそうなんだけど・・・読みこぼしがある?「蚤の王」はいわば 「ナムジ」「神武」の続きの様な作品。男の生き様。冒頭の相撲シーンでは、例に よって安彦流上腕三頭筋を存分に堪能出来る。久々に「らしい」作品で、単純に 面白かった。ちょっとシンプル過ぎるかもしれないけど。まあこれから先は ガンダムが有るし。「おさんぽ5」は惰性で買う。面白いんだけど、ビーム 買うの止めない事には。結局今月も買ってしまった>ビーム。漫玉が面白すぎたので。 あと「カネヒラデスカ?」が今までで最高の出来だったので。爆笑しつつ感動したよ。 「ミルクロ3」は解ったようでやっぱりサッパリ解らない。明快な謎解き、 を最早期待してないので、うむ・・・「トルテ×3」は何となくイベント漫画。 とは言えトルテなので買わざるを得ないという。「エグザクソン4」 何かネームの中に情報が圧縮されだして、描写の一つ一つを理解するのに時間が かかる様になってきた。その分地上の痛々しい描写は減ってきていて、感情的には 読みやすかったけど・・・勇華が活躍し過ぎかとも思う。

・PPG。キス魔:キスをされると体中からびっしり吹き出物が・・・恐すぎる。 所謂膝の皿の裏側のフジツボ系。夢見るぞ。でもガールズの熱烈なキスの嵐は たまりませんでした。副音声が。/市長暴走:市長には市長なりのポテンシャルが ちゃんと備わっているのだなあと思った。

・思うんだけど、大統領がミルクちゃんに電話をかけてくるのは、PPGの影響下 には無いのだろうか。まああの掛け合いコントはオリジナルだとしても。

・SF大会は豪勢に飛行機で行く事にしたヨ!っていうかバスチケットが取れません でした。毎年毎年遅すぎ>自分。バスと飛行機、往復で差額3万6千円・・・何か もうどうでもいいです。


JUL.28.2001(SAT)

 散髪に行ってメタルフレームの眼鏡を新調してシャツとネクタイと帽子を買って パソ屋をひやかしてDDR5thして暑中見舞いを描いて出して電話してICQしてアームズ 未見回見て序でにシスプリとZOEも見てバスケは休んでラガー飲んで漫画の仕上げ。 不健康だ。

・キリンラガーは苦い。以前、こんなに苦かったっけ、と友人と話していて、どうも お互いアサヒスーパードライに飼い慣らされてしまっていた、という一致点を見た。 ひたすらキレの良さを追求したあの感触。苦いのがビールであり、その苦みがイイ、 と言う様な人には、スーパードライは「ビール」とは思えないんじゃないだろうか。 でも暑い日に「ゴクゴク、プハー!」ってやるのはアサヒに一日の長が有る気が する。


JUL.27.2001(FRI)

 鬱気味。死なない程度に頑張ろう。

宇宙太陽発電、40年後の実用化めざし。何か昔から目指してないか。 僕が子供の頃、90年代にはこの技術が完成してる雰囲気だったよ。電柱も無くなる (埋設じゃなくてマイクロウェーブで送電するので)とかさ。でもH2Aで打ち上げ、 ってあるから、その辺「打ち上げる理由」が有るのは良い事かも。50年後の プロジェクトXで見られそうだな。石油ショックの時に資源の無い国で生まれた 夢が(泣きの為の嘘)環境問題の中で再浮上、H2Aロケットの技術向上と相まって ・・・みたいな。マイクロウェーブでの送電って、DCから DCまでの全効率で70%位 までは行けるらしい。でも何か携帯電話程度には身体に悪そうだ。受電装置を 自作して電気を盗んだり出来るんだろか。宇宙太陽発電については ここ(SPS構想とは?)でにわか勉強。

・ギガントとか三角塔とかそういう話はダウト。

・そして次は軌道エレベータだろう。ちゃんと銀河連邦に認めて貰うには、軌道 エレベータ(の発展系としての軌道リング)が不可欠だよ。いつまでもロケットで 空に穴あけたりゴミ増やしたりしてる場合でもない。僕が生きてる内になんとか なってくれ!誰か何とかしてくれ!僕は見てるからさ(・・・)。

・でもやっぱ宇宙怪獣とかが攻めてこないと駄目なんだろうなぁ。銀河の果て 暗闇の彼方から宇宙怪獣軍団が夜空の星蹴散らして襲い来る様な状況でもないと、 なかなか。

・フルバ4話。猪が三石。最初気付かなかった。テンションが上がった時点で 「素」が見える。とはいえ、まだまだ女学生声(・・・)イケルなー。展開は 結構オリジナル入った作りになっていて、でも徒な膨らませは無し。流石は大地 コンテというか、所々にマサルテイストやこどちゃテイストやおじゃるテイストや 十兵衛テイストが見受けられた。今後の方向を決定付ける一回となった、かも。

・透の魅力って言うのは結局川原泉系無私の人のソレだろう。点目(というか ぐりぐり目。記号的には似ていると思うが、違うような気もする)だし。 点目は口ほどにものを言う。いや「努力と根性で勝ち取っていく」のでは なくて、生まれながらに持った「素直さ」で受け入れられ、またそれに惹かれた 周囲の才人達が、その素直さに浄化されつつ、どんどん少女をステージアップ させていく。「そのままの君でいいんだよ」ジャストザウェイユーアー幻想の 体現でもあり、その辺宮崎駿に監督させたら「生ぬるい!もっと上昇志向を持て!」 みたいな脚色が入るのではないかと思った。確かに、可愛いモノにはそのまま健やか であって欲しいとは願うけれど。そして勿論拙者は電波少女萌えなのだった。 成績悪いトコが好き。(うやむや)


JUL.26.2001(THU)

 何気に涼しい夜。取り返しがつかない位ヘタっていたネクタイがクリーニング から帰ってきたら、新品の様。何か新しいクリーニングシステムを使った、という 札が貼られていて、おおーすげえ!と、まあ今日のよかった探しはそんなとこ。

・取りあえずシスプリをチェキして亞里亞(ドム)の活躍ぶりにウケてみる。 くすん。いやー、毒を食ったら皿まで食ってしまったというか、ミイラ取りが ミイラというか。異常な設定を「アリもの」として受け入れてしまうと、 妙に楽しめる作品に。

・「夏本番!SF専門出会いサイト」とかいうメールが来たので「おおっ!」とか 思って読んだら「S●●フレンド募集専門出会いサイトです」。まさかSFが そんな意味だったとは。世の中油断ならない。


JUL.25.2001(WED)

 登場人物が20人を超える夢を見た。然も長い。長く離れ離れに生活していた仲間 が集まって、いよいよ(何かを)始める、その前夜祭の様な内容。目覚めた時、 暫く心が夢の世界に置き去りになってて「うわ俺”この現実”にはもう馴染めない かも」とか心配したり。顔を洗ったら綺麗サッパリ内容を忘れてしまったけど。 こんなん年に1回有るか無いか。夢占にはどう出るか分からないけど、偶には こういうのも面白い。続きが見られると良いのだけれど。

・ハレグ:健康診断。安定したクォリティ。次回予告がたまらない。次週が楽しみ 過ぎる。/スクライド4話:堅くて太い暴れん棒。オーソドックスに面白いんだけど、 何か懐かしい感じも。結局これも次回予告の濃さに負けている気が。強力若本。 /あいまいみい:授業参観。設定が歪んでいる分話がちゃんと落ち着いていて思わず 見てしまう。徹頭徹尾無茶苦茶なんだよ。無茶苦茶なんだけど、「それでいいんだ」 的な。やっぱメイで教育されてるからなー。


JUL.24.2001(TUE)

 む。割と復活気味。

「神戸在住 3」「NieA_7 2」「にぎやかな未来」 の感想を追加。

・学園戦記ムリョウ第10話「だから、明日のために」。「また明日」の一言に 心が震える。「また明日」と言って別れる、この言いようの無い、相手への信頼。 然し何という密度か。ホントにこれ25分?と何度も時計を見てしまう。おおまだ 有るのか、まだ展開するのか・・・!引き込まれっ放し。傘の下の那由多の表情。 あの空気感。ああ願わくはこのまま物語の破綻無く26話まで行ってくれんことを。 いや、もう、何というか、1話1話が宝物の様。作品に流れる「雰囲気」・独特の 空気感、とでも言うものが、佐藤監督の意図 ( 二度三度見るほどに面白さが増す作品です。作品全体に漂う雰囲気――普通そうで いて実はちょっと普通ではないというところ――を感じていただける、心地よく 見てもらえる、「ムリョウ」はそういう作品だと思っています。)通り丁寧に 織り込まれている感じ。中学時代が生き難かった人も居るだろうけど、僕は割と のほほんと生きていたので、作品世界に対するシンクロ率が高い。あの頃の、 何と言ったら良いのか、「生き易さ」みたいなもの・・・反抗期に突入する前の、 背伸びしてる頃の。まだ昨日を振り返る事なんて殆ど無くて、眩しい明日しか見て ない毎日、の空気がたまらなく懐かしい。そしてそこへ流れ込んで来る「宇宙人」 「謎の転校生」「銀河連邦」「超能力」「勝ち気な少女」「生意気な妹」・・・ あああ。あああああ(机を殴りながら)これが「SF」だよ!これが!(SF者は 最高の作品に出会った時「SFだ!」と叫ぶ)つーか要するにハマってます、と。 痘痕も靨、かも。

・PPG見た。モジョ総集編:心底どうでもいい。/ミスベラム対セドゥーサ: 良く考えたら変な話。セドゥーサはまだ顔が出てるだけミスベラムより好感が 持てる。総じてガールズの出番が薄い。いいのかこんなことで。

コスモス1 (太陽帆実験1号機)切り離し失敗、は兎も角として(打ち上げ映像結局未見) 、CNNJPの 「 宇宙帆かけ舟」って呼び名は渋いと思った。でも確かにそんな感じではある。 少なくとも光子帆船って感じじゃない。今んとこまだソーラーウィンドは心の 帆に受けるのみか。挑む明日はセンセイション。


JUL.23.2001(MON)

 なんか慢性的な落ち込みが続いてる。弱り目に祟り目。泣きっ面に蜂。自分で 自分をどんどん陥れていく馬鹿らしさ。巧遅より拙速、とか、考える前に飛べ、 とか、やらないで後悔するよりやって後悔、とか、そういう言葉で脳を麻痺させて 飛び込んだら水のないプールだった、という。水もないのにダイビングー。死ぬわ ホンマ。そもそもハッタリの出来ない質なん。考えて行動しよー。小学生じゃ あるまいし。

・要するに「自分を良く見せよう」とする虚しい努力を放棄するべきなのであろう。 素体が腐りきっているのをいくら塗り固めてもねえ。


JUL.20.2001(FRI)

 反省点多し。この上ないやっちまった感。自分のガキさ加減に嫌気が。最近 調子に乗りすぎだって気はしてた。勘違いはいつか醒める。自分には何の力も ない。あの頃と何一つ変わってない。何の力もないのだ。ただアニメを見、 漫画や小説を消費し、根拠の無い「感想」(刺激に対する反射のレベル)を 吐き続けるのみの毎日。現実逃避が生活の大半を占めて居るのは動かしようの 無い事実。恐らくこのサイトを見ている(数少ない)人の殆どは、「あーまた バカが薄っぺらい事言ってるよ」「いい歳して何言ってんだバカ」とか思ってる 事であろう。僕もそう思う。

・ガンダムエースの重版が平積みで、買うのを躊躇っていた(安彦ガンダムは どうせ単行本で読むのだ)んだけど、パラパラ捲っていたら至る所で背筋が ゾクゾクだったので思わず買ってしまう。あまりに見知っている展開なのに、 いや、だからこそか、あのラストでアムロがザクを見上げる心境に、同調して 心が震える。こ・・・これが・・・・ジオンの・・・ザクか!!アメリカでも 7/23からファーストが放映されるというし。親御さんたまりませんな。 ポケモンの洗脳から解かれたと思ったらガンダムが。これから初めてあの世界に 出会う少年達に幸あれかし。あの詩人だらけのジオン兵士喋りをどう訳するのか 気になる。全員ドイツ語訛りだったりして。巻末の有名人コメントの中では、 庵野監督の「まさか安彦さんのガンダムマンガが読める日がこようとは。感無量 です。長生きはするものです」というのに激しく同意。長生きはするものだ。


JUL.16.2001(MON)

 23時頃までタラタラと仕事。語る事特に無し。繰り返す毎日。何かを変えて いこう、と思う。少しずつでもいいから、志を立てて、前へ進みたい。生きている 限りは。

・僕はどうしたいのか。何になりたいのか。その為には何が必要か。自分と 向き合う時間を。


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