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古日記 2000年7月(前半)


夏の海とバーベキューと同人誌通販篇。


だってね、青い羽根は魔除けになるのよ。千年たっても褪めない色だからなの、

(長野まゆみ「ギンノヨル」p70)


JUL.15.2000(SAT)

 車のオイル交換に行ったり図書館に行ったり買い物に行ったりバスケしたりな いつもの土曜日。近美のバウハウス展は展示物が多い割に正直いまいちインパクト が無くて。建築/家具デザインって全く分からない私です。特にコンポジション系。 感受性が19世紀末あたりで止まってるんだろうなあ。駄目。興味を引かれたのは タイポグラフィーのみ。常設展は 奈良美智のThe Little Pilgrims(Night Walking)が相変わらず印象深い。 あそこだけいつも見知らぬ森の中の夜の様な空気が漂って居る。バスケは 駄目駄目。というか暑すぎて動けず。12分が長いことこの上なし。完全に バテきったので夜の活動はお休み。帰り道車の中でFMシアターを聴いていたら 声が松田洋治で、話も何処かで聞いたモノ・・・と思ったら諸星大二郎の 「夢みる機械」だったという。マザーコンピュータ、なんて単語、聞いたの 何年ぶりだろう。

・何か気がつくとケロロ軍曹を読み返してる様な。吉崎/あかつきのあの絵には 心底弱いなと思う。可愛い(そしてちょっとエッチな)絵柄ってのはそれだけで 強力な武器だ。勿論吉崎の面白さはそういう所とは全然別の所に有るんだけどさ。 ハンター/セイヴァーの頃の吉崎観音社の本好きだったよ。

・週末までの筈の仕事は全く出来上がって居らず。そりゃ毎晩タミヤの戦車 作ってるだけで出来る筈も無し。戦車は9割がた完成。いまいち達成感無し。 やっぱスケールモデル世代じゃないからなあ。次はガンプラだろうか。 軍曹っぽく。にしても毎日部屋に帰ってくると妙にシンナー 臭いのが懐かしかったりする今日この頃。っていやだからそうじゃなく。

・「ビーム」敷居でまたうめく。あのやりどころのない荒んだ心象。 たまらん。ラズレズ駄目。安井誠太郎作品にはもっとくすぐりを。 漫玉日記は3ヶ月の休筆に突入。アフタヌーンの方は?(にしても 金持ってんなあ、やっぱ売れてるんだよなあ、とかそねみつつ)あと グイン買ったり。

・某所でジェットセットラジオの馬鹿グラフティ画像をみて爆笑する。 Webから落としてきた画像を貼り込めるっていうのは成る程面白いアイデアだ。


JUL.14.2000(FRI)

 掘り出してそのままだった昔のセラミュービデオを見つつ部屋の掃除とかしてた 筈なのにいつの間にか見入っている。あまつさえステップを踏んでいる。 いーくせーんねーんーくーりーかーえしーたー。人には見せられない姿と 言えよう。ああ、それにしても矢っ張りブンコさんは美しい。あのツリ目が いいんだあああああ。でもまあそれはそれ止まり。勢いでチケット予約まで 突っ走るだけの気合いは残念ながら無い。足りないんだよ気合いが。あああ。 なんかこー、自分の情動と行動力をキックしてくれる虚構に出会いたいものだよ。 ビーストウォーズメタルスが無くなってからこっち、気合いを入れてくれる 番組が無いってのは結構痛手。こうなったらサウスパークでも見ようかねえ。 嗚呼そういえば らじ氏おすすめのWOWの 新作も見てないしなー。どーも。あ、ニアは見たよ。このまま終わっても いい感じ。希有な作品となったねどうも。

8cmCDRに記録するデジカメ「CD-R Mavica」。なんか男気っつーか。 かなりイイ感じ。主流とかスタンダードな仕様とか全然気にしてない、その 割り切りぶりに惚れる。


JUL.13.2000(THU)

 久々にD.D.R.でもやるかねえと思ってダイエットモードで500kcal目標に したら300で挫折。何か楽しくねえんだ。やっぱフツウのモードでやる方が楽しい。 歌モノはそろそろ歌詞を覚えて歌いながらステップしたいところ。消音マットを 買おうかなーと思ったり。週末までに仕上げなきゃイケナイ仕事にちょっとだけ 手をつけて寝る。

・汗をかくとビールが美味い。スクリュートップ缶黒ラベル。450なんて一気 だからあんまし意味無いけどね。そういやサッポロに続いて キリン もスクリュートップ缶出したのね。何か最近のキリンってこういう二番煎じ めいたイメージが強いですよね・・・プライド捨てると楽にはなるか。或いは そういう話でも無いのかしら。地球に優しい?個人的にはアサヒスーパードライ 派なワタシです。


JUL.12.2000(WED)

 最近のVAIOのCM、バックの10ccの曲('The Things We Do For Love')が 格好良くてイイ。思わず昔'I'm Not In Love'の為に買った ベスト盤を掘り出して聴いてたり。しかしホントサビだけの楽団だよな。 サビ命っつーか。にしても最近全然CD買ってませんよ。どうしたことだ。 つーか、あ、今日はD-ashの 新作が出てたのでは。いかん。

・夢を見た。私は小学6年生位で、何かの理由で遅れて学校に行く。昼前の授業は 体育で、教室はがらんとしている。ふと見るとS君がサボって教室でボンヤリ している。彼はその後本格的なヤンキーへの道を突っ走っていくのだが、当時は まだフツウに友達だった(と私は思っている)。何となく笑いあって、妙な サボりの共犯意識の中、二言三言会話を交わす。何故か机の上には弁当が置いて あって、早弁でもしてやろうかとふたを開けると、中身はご飯のみ。うわこれは 哀しい、とか思って教室の中央を見ると、なんだかおかずまで置いてあって、 二人で早い昼飯にする。そののどかな午前中の一瞬を裂いて、校内放送が。 「○○教室でご飯を食べている二人」を糾弾する内容。二人は素知らぬ顔で 昼飯を続ける。

・夏場はxearth xsnowを同時に動かすのが基本らしいんだけど・・・近頃Xなんざ 使っちゃいねえよ。はー。

・愛を、くだーさーいーをうをう愛を、くださーいーズー。・・・はっ、 今俺歌ってた!?恐るべしツジジンセイ劇場。


JUL.11.2000(TUE)

 仕事して帰ってきてビデオチェック。先週のテレ東関連は「きらめき」の マグナポリス署員の作画の良さに尽きた。ああいう「隠れキャラ」って昔は しょっちゅう有ったのに、最近無いねえそういえば。「遊び」が出来る作画マン (とそれを許す周りの環境)があの作品にはまだ有ると言うことか。 「キョロ」は羽の生えるお話。兎に角毎回突拍子もない展開で始まって終わる この作品の良さは、ひとえにキョロちゃんの性格の無垢さにあろう。突拍子もない 事態(宇宙からの侵略機械とか)に遭遇したときにキョロちゃんが取る態度を 見ているだけで妙に楽しい。羽は有るけど飛べないの、と、おっこちた様を語る 手と口の所作の愛らしさ。羽を雨をしのぐ傘代わり、羽布団の羽、団扇代わりに。 あのセンスは得難い。あとは夕空を貫いて飛ぶ飛行シーンの心地よさも。今回 個人的には結構傑作だと思うが如何。プロジェクトXは来週まとめて見ます。

・こないだNYkers見てたら、「冷蔵庫の中にあるものを選ぶだけで今夜の 料理のレシピが出てくるサイト」ってのを利用してる父親が出てたんだけど、 そういうサイトって日本にも有るのかしら。ちょっと試して見たい気はする。 思えば世の中の主婦はそういう「冷蔵庫の中身から今夜の料理を決定する」 データベース+解析エンジンが各個に搭載されている訳で、すげえなあとは思う。 で、まあそれが無くてもデータベースと解析エンジンをネット上に置くことで、 皆がその能力を(有る程度)持てる様になるんなら、実際ネット社会様々、 という感じ。マニュアル世代だからねワタシ。

一歩 氏の日記は復活してたんですね・・・ありがとう>教えてくれた方。

・ああっ。 「セゲいち」アニメ化しっぱい!。やっぱ にょには勝てないのか。そうなのか。いやそれにしてもこの写真ホント すげーよ。色合いと言い、傑作。ピューリッツァ賞ものだ。

・せめて16日の月食を楽しみに生きていこう。


JUL.10.2000(MON)

 疲労気味。もう寝ます。

・坂田靖子「ベル・デアボリカ」が届く。久々に中世ファンタジーな坂田漫画が 読める嬉しさ。続巻が待たれる。

・先週のヴォイジャー漸くチェック。沈みかけたヴォイジャー、乗組員を降ろした 後、一人崩れたブリッジに座る艦長。窮地に置かれた時の生き様が人の器を見せる。 もう浮かんでいるのがやっと、の船で体当たりをかます姿に、初めてこの艦長が ピカードに匹敵する「連邦艦隊の艦長」で有ったことが解る。然しこういうの (全滅戦やった後「時よ戻れ!」でリセットしてやりなおし)ってどうしても 納得出来ないんだけどなー・・・昔から。いいのか?

・ドイツ人からのメールは みのうら様の所にも行っていたらしい。韓国海苔といい、やっぱ「そういう」 名簿みたいのが作られているのだろうか?日記更新監視関連?

・日記更新監視と言えば一歩氏のサイトはどうなってしまったのだろう。ふと 見ない間に消えてしまった様な・・・移転先とかご存じでしたらご一報を。


JUL.09.2000(SUN)

 痛む身体を励まし、起き出して昨日のバーベキューの片付け。空はあくまで 青い。勢いで洗車に突入。ワックスをふき取った頃にはもう半日過ぎている。 7/22神戸行きと8/4東京行きのバスチケットを電話予約。ふと最寄りの 営業所で買ってみようかなと思いつく。かつて港町として栄え、今はゴースト タウンと化したこの港周辺地域は、ちょっと曰く言い難い味わいがある。 昭和40年代、いやさ30年代で時間の止まった様な空気。がらんとした操車場の 傍らに建つ、夏日に照らされた小さい事務所。おばさんが暗い窓口で佇んでいる。 予約番号を言うと、チケットは全て手書き。計算は算盤。・・・しかし、ああ、 もう夏の長距離バスはキツイ。想像するだけで辛い。今度こそ飛行機にすると 誓ったのに。・・・あ、木戸君、秘密結社の怪人の皆さん、お世話になります。

・その営業所の隣に、市立図書館があった。ふらりと入ると、利用されていない 公共施設特有の、ヤル気の無い佇まい(中途半端に古いAV/PC機器、 その上に「故障中」の紙が貼られたまま黄色くなっている)に辛くなる。 クーラーは効いてるから、頭の悪そうな中高学生男女がごちゃごちゃざわざわ してて、一気に気分が悪くなる。多分そのときの私の表情は「そねみ」タッチに なっていたろう。試しに何冊か借りてみる。ふと手元を見ると借りた本は全て 浅い精神世界関連本であり、また夏が来ると言うだけで狂い出しているのか俺は、 と黒い気持ちにもなってみたり。

・23時頃近所の本屋に出かけて、「ケロロ軍曹 2」「ニアアンダーセブン」 「NATURAL 9」あとメージュとか雑誌ちょこちょこ、を買って貪り読んで 今日も何もせず終わるのだった。進むことも止まることも出来ない。 ぐるぐる回って、回って。


JUL.08.2000(SAT)

 良く晴れた。大学時代の仲間と集まって海辺でバーベキュー。某比類無き O女史が執拗なまでに完成度にこだわった、リンゴのホイル包み焼き アイスクリーム添えが強烈なインパクトを持って迫るのだった。次回はシナモンを。 台風一過の筈が海は穏やかで、イスラムな家族連れが泳いだり礼拝したりしていた。 松風に吹かれつつ、日が傾くまでプロレス業界の行く末や昨今のTVドラマの 善し悪しなどについて語り合う。皆を誘って山の上の展望台を目指したが挫折。 後でこっそり行って確かめたら矢っ張り車でないと無理でした。スイマセン。 6時頃解散。

・ジャスコで買い物してオラタンしてからバスケ。山登りの後で結構辛いがそれは それで。カワウチ温泉(体重計に乗ったら3キロも減っててビックリ!したら 後から乗ったオジサンが、連れに「3キロも減ってるぞ!」とか言ってたので 単に調整ミスだったらしい。家に帰って量ったら増えてました)行ってガスト。 急遽徳島入りしていた木戸氏も加えて突発防衛会議。主にニャッキ氏の持ち込んだ バイク入門書の内容検討など。25時頃解散。木戸氏に借りた西田シャトナーの 出ているラジオの録音テープを聴きつつ帰宅。シャトナー歌巧えわ・・・凄い。 ギター弾けたらいいなあ・・・

・今日の問題発言。私「N川先生、ほら海辺に幼女ですよ!」 先生「僕はもう幼女はやめたんです!」もう?


JUL.07.2000(FRI)

 七夕。星は見えるが学のない目にはどれがどの星だかも解らない。 三日月を吹き渡る雲。台風三号が近づいているのだという。昔は台風というと それだけで妙に興奮したものだけれど。・・・今夜はERの湿っぽくて寒くて 妙に暖かい空気に浸って終わることとしよう。しかし次回はまたグリーンの 両親かー!まさかまた出てくるとは。意表をつかれた・・・


JUL.06.2000(THU)

 夢を見た−んだけどいまいち面白くないので内緒。夢の話を友人としていて、 私の場合は「こうだったらいいな」という様な夢をよく見るんだけど (欲しかったものを手に入れた、とか会いたかった人に会えた、とか)、 友人は「こうであってほしくない」という夢(宿題を忘れる、会社に遅刻する、 殺人鬼に追いかけられる)をよく見るのだそう。で、私は「もーずっと 夢の中で生きていたい、現実なんてツマンナイ」って奴で、友人は現実を 楽しみまくっている、と。まあそういう単純な話でも無いんでしょうが。

かもはうすの 通販が届く。ここのは買えた試しが無かったので非常に嬉しすぎる。絵、巧い なーとつくづく。あの線がイイ。羨ましい。ネタも最高。アクタ共和国とは。 拙者個人的にあそこのえここ好きで好きで。なあマルチさんや。もっと通販とか 利用してみようかなあとか思う。出かけるの億劫でな。うーん。夏、行きたい けどねえ・・・会いたい人は山程居るん。正直もう拙者SF大会に行ける程の 濃度どこにも無いんすよ。ただ出かける理由が欲しいだけで。

エグザクソン・ミルククローゼットの感想悟空道感想を追加。 久々に書いたら書き方忘れてる・・・


JUL.05.2000(WED)

 夢を見た。デパートの4,5Fあたりのワンフロアがまるまるゲーセンに なっている。自分は子供で、梅田の地下街の様に上下に入り組んだ店内を、迷い ながらどうにかたどり着いたのだった。フロアは妙に閑散としていて、客の姿は まばら。ゲーム機はテーブル台が殆ど。何となく古くさいゲームを始めると なれなれしい背の小さい男が話しかけてくる。どうやら彼は僕の連れらしい。 ひとしきり勝手に喋った後、彼は僕を連れて別のゲームをやれと勧める。 僕は余り気が進まない・・・どれもこれもあまりに古くさい。懐かしい、という 感覚が起こるよりももっと。僕はゲームをしたのだったか・・・

・ゲームデザイナーでイラストレーターで漫画家をしてるとかいうドイツ人から メールが来た。「ヨーロッパじゃ日本の漫画絵は受けないから仕事が無くて辛い、 ついては日本で仕事がしたいと思っている」とか何とか。あなたのサイトが気に 入った、リンクしたいんだけど、URLを忘れちゃったんでURL教えて、とかいう 多少どうかなと思う様なメールが、同じ文面でジオサイトの方にも来てて、 こういうのは個人的に即ゴミ箱行きなんだけど、考えたら日本語以外のメールって 最近DM以外はあんまし来てないなー、韓国海苔もまあ日本語だし。他のCG 描きの人の所にも行ってるんだろうか。とか考えつつちょっと読んでみたりした。 添付されていたjpgはかなり濃い絵柄で、うーんあんまし日本ではどうなんでしょう どうなのかしら、という。つーかアンタが日本のマンガ業界で活躍出来るくらい だったら(中略)ライラしてんだ畜生。こっちもいい加減血流速い所に近づかない と、心臓に到達する前に枯れちまう。このままでは終わりたく無いんだよ。 あんたもそうだろうけどな。


JUL.04.2000(TUE)

 夢を見た。何かが有って、親族が集まっている。ラフな格好で出かけようと すると、皆がダークスーツを着ているのであわててスーツに着替えた。 外は暗雲に鋭い雷光。嵐の予感。

・Webに縛られてるなあとは思いつつ。いつかそんな時代が有ったなあと 思い出すのか、それとも永遠にこのままなのか。


JUL.03.2000(MON)

 夢を見た。どこか南の島の様な所に住んでいる、老いた作家を訪ねている。 曇り空の下、中庭のベッドに横たわった作家に、私はたどたどしい英語で話し かける。作家は丁寧な英語で答えてくれる。通訳の女性も手伝ってくれた。作家は 私に厳しい言葉を浴びせる。そんな事も知らないのか、一体今まで何をしていたのだ。 もっと勉強してから来い、という様な事。だが、その言葉に蔑みは感じなかった。 私を軽んじないでちゃんと話をしてくれる。それが無性に嬉しい。だが、その 作家も既に呆けの兆候が出ていて、簡単なことが思い出せない。ブラッドベリの あの作品は何でしたっけね、ほらあの・・・とかそんな話をしつつぼんやりと 曇り空の下の芝生を眺めていると、作家の友人から小包が届いた。有名な詩人 (だという情報だけは分かる)からのもので、中には酒。作家が何も躊躇せずに 飲み出すので、身体に悪いのでは、と問うが、作家は答えない・・・

・作家のイメージは多分クラーク。だが顔はクラークでは無かった。誰だろう。 髪の毛の薄い、もっと頑徹な感じの老人だった。


JUL.02.2000(SUN)

 徹夜明け。外は馬鹿みたいな上天気で、ふと思い立って海に出かけてみる。 焼けた砂浜が熱い。クーラーボックスからビールを出してかっくらって寝転がる。 ふと気がつくと、家族連れが水遊びに来ていた。中学生くらいの姉妹?が3人、 豪勢な犬(ダルメシアンみたいなやつ)と波打ち際をはしゃぎ回っている。 ワンピースが眩しい。片や私は徹夜明けで無精ヒゲで酔っぱらいのオヤジ。 彼我の明暗。ああ太陽がいっぱい。

・日本ファンタジーノベル大賞受賞作「オルガニスト」(山之口洋・新潮社。 詳しくは ヒラノ先生とこの感想など参照)を読んでみる。だがこれのどこが ファンタジーノベルなのか。SFミステリじゃん。作風の物珍しさが気持ち 良かった反面、あまりといえばあまりな構成には暫し唖然。読みながら 「オイオイオイオイオイ」とつっこみ百万べん。確かにその古風な世界観が いきなりサイバネティックSFに転がっていく力業は凄かったけど、あんまりにも 接合部分が無理矢理すぎて、いくらマンドラゴラを制御する外部の計算機が強力でも 破綻は来るだろうよ、という感じ。場面場面を無理矢理つなげた感じがして、でも 多分それがこの作品の魅力でもあるのだろう。うーん。 文字からパイプオルガンの荘厳さをとうとう読み取ることが出来なかった、私の 想像力の貧しさもあり。・・・・これは確かにファンタジーかもしれない。 SFじゃないな。SFじゃない。SFの臭いがしない。ガジェットはSFだけど、 SFを描こうとしてる訳じゃない。文法が違う。これは・・・高橋葉介の世界だな。 それも「ミルク」の頃の。漫画化するなら高橋葉介を置いて他にないだろう (まだヨウスケブームが続いているらしい)。

・横浜方面から劇場エスカ情報。雑誌なんかで得た情報では、どーも勘違いした まま制作してしまったみたいで不安だったんだけど、モロそういう感じだった らしい。あああああー。あの今時少女漫画でもお目にかかれないような恋愛バカ 展開を、超絶美麗な作画と、凝りまくったCG効果と、比類なき菅野音楽という、 いずれも当時最高のレベルで飾り立てた、もう満艦飾のホレタハレタ話、ってのが 「無駄に豪華」に弱い私をメロメロにしたものだったが。やっぱそういうのって 海外じゃ受け入れられないんだろうな、とは思う。思うけどー。 「アレ〜ンが大人に!」「アレェ〜ンがか!?駄目だー!」みたいな。

・ようやく先週のアニメのチェックとか。「オーディアン」は成程ことぶきつかさ コンテ、という感じのくどさ。取りあえず石田キャラの裸体ですか?男も女も。 いやもうあの乳の執拗な描き様ときたら。今世界最高の乳描写と言えよう。話は 全然分かってませんが。メージュのあらすじを読んでもわからない・・・雰囲気 だけ観てガサラキを思い出しましたがそこはそれオーバリ。メカはスパロボ参戦を 目しているとか。「だぁ!^3」は「まぼろしねこねこ姫」が個人的にヒット。 ひよこの玩具の邪悪さは流石。これが初見の「ファーブル先生は名探偵」は、 何となく「アリス探偵局」みたいなのを予想していたのに、かなり真面目な作りで 吃驚。キャラデザがハナにつくけど、シナリオがもうモロに「名探偵ホームズ」 (犬のやつ)。こういう「基本に忠実」なお話は常に有って欲しい。 取って付けたような虫話はこの際置くとしても。

・噂の小中千昭なデジモン02 「ダゴモンの呼び声」も観た。あのヒカリの様子に”赤い花”か!?とか 思ってしまう妄想力過多な奴。花嫁〜とか子供を〜とかさ。結構血の臭いしたぞ。 あああの睫毛さえなければ。あとあの腰(つーか尻)。違うだろ、ヒカリは もっとこう・・・!!兎に角作画でものすごく損をしている。タケルの 「そんなだからヒカリちゃんは駄目なんだ」発言はなかなか。大輔全く出番なし。 主人公(多分)なのにあんまりだ。やっぱタケ×ヒカなのか?でも双子の兄妹 みたいでもあるしな・・・クトゥルフは雰囲気しかわかりませんでした。 深き処に潜み太古の神を崇め。ディープワン?


JUL.01.2000(SAT)

 仲間内でバーベキューでも、という話があって、でも週末雨らしいからまた 来週ね、とか行ってたんだけどこれがもう馬鹿みたいな上天気。がー。 来週晴れることを望む。県南に買い物に行って、 裏日 で取り上げられていた矢野顕子の新作ライブアルバム「TWILIGHT」を 、その「ぴあ」のCD紹介にもまさる紹介ぶりに負けて買ってみる。あと弱虫 の表紙に負けて、生まれて初めて「プリンセス」を買ってみました。これが凄い。 王家の紋章とか読むの中学以来だけど(もの凄くこれが好きな奴がいて、 当時の全巻読まされて、はまった)相変わらず過ぎる。昔FRの同人紹介で 登場人物がコロスケ喋り(〜ナリ)で喋る王家の紋章、っていうのが有って 死ぬほど笑ったのを思い出す。他にもエロイカとかー。なんか時代止まってますか? バスケまで一眠り、の筈が目が覚めるとバスケが終わっていました。何だこりゃ。


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