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古まった日記達・1998−2(前半)


無為徒食篇。


窓からはたそがれの涙が長い棚引きになって、
雲の黒い頂きに落ちかかっているのが見えた。


FEB.15.1998(SUN)風邪ひきモードに移行

 鼻づまり。風邪気味。インフルエンザ貰ってきてしまったかな。

 夜行バスと鉄道で帰ってきたのは朝八時半。クレヨン王国には間に合った。 買ってきた本とかCDとか雑誌とか漫画本とか文庫とかハードカバーとか大判とか・・ をどかどかとベッドの上に広げ、適当に分けて未読棚に放り込む。 買ったは良いが、何時読むのやら。クレヨンは色の沈み具合が 最近目新しくなくなってしまってどうにも。今一つ盛り上がらない。

 思い返すに、この数日間の東京行は実に「無為」だった。 それが目的でも有ったのだが。 夜の飲み屋でファミレスで、初対面の人達相手に駄弁を尽くして喉を枯らし、 或いは体力の限りを尽くして電気街を歩き回り、 目に付く「ブツ」を買いあさり(その金額は実に4万円を軽く超えた。 交通費を含めると、今回の「浪費」は7万を突破する。内訳として本・CD代30k、 飲食費10k、ゲーセンでのゲーム代5k・・・ザ・ハウス・オブ・デッドに2k〜3kは つぎ込んだ気がする。VC好きの拙者にとってあれはもう麻薬的。 まだ徳島では見たこと無いと思うのだけど、どっか置いて無いのかしら。 あとセガラリー2も。300円/1プレイではなぁ・・・) 、斯くして漸く「無為」を受け入れることが出来たという感じ。
 初日の焦燥感をどう説明したものか。一刻たりともぼんやりする事が出来なく なっている自分。無為に過ごす事が罪悪にしか感じられないというあの感覚。 雨の降りしきる中、何で俺はこんな所(K-BOOKS/虎の穴/メッセサンオー/他)で 重い荷物を背負って同人の棚を漁っているのだ、今直ぐ帰って山積している問題を 解決するべきなのではないか。ああもう今夜にでも帰ってやる、 とかそういう感覚に支配されてしまう。が、 これもイカデビル総統以下秘密結社の面々と酌交わした時点で消えた。 成る程酒はリミッターを外す道具なのだと今更ながらに得心する。 以前はリミッターなんて無い生活(年中酔ってた訳では無い)をしていたから・・・。 スイッチを切り替える道具としての酒。飲み屋から更にファミレスへ突入して 更に数時間、他愛のない馬鹿話が延々と繰り返される。 久々に「オフ会」という気分を味わい、解散した後も朝の4時まで 「SFの現在と未来」について総統と語り明かす。総統は9時出勤だというのに。
 明けて二日目はお馴染みイカス大王氏に一日つき合っていただいて、 あちこちウロウロと彷徨う。これが又可成り「無為」感覚を蘇らせた。 「人生死ぬまでの暇つぶし」が信条だった頃の空気。 一日中「他人の運転する車の後部シート」に座っていれば どこかへたどり着いて、適当に「暇つぶし」が出来ていた頃の・・・ 山に登ったりボウリングをしたりブックオフ巡礼したりして、後はガストで (以下略)。いや然しブックオフは凄いね。何か。最近頓に高値ムードに入っている 徳島の古本屋は是非あの値段(及び敷居の低さ)を見習って欲しいものだ。
 斯くして、三日目には他人家のこたつにくるまったまま昼までぼー・・・・・と TVを眺めている、という「無為の極致」に達していたのだった。 一日が終わった後で「ああ、俺は今日も無為に過ごしてしまった」というのではなくて、 「ああ、今、俺は無為に過ごしている。でもいいや別に。」という感覚。 それが良いとか悪いとかじゃないぜ。いやいっそ悪いのだけど、 そういう感じになったのよ。それだけのこと。 何も成し遂げたとかそういうんじゃなくてさ。 反省点は多いけど、こんな所で語る事じゃないし。
 今は矢っ張り語るよりは創る事だぜ、と。それの再確認。だからこの「語り」も ここでオシマイ。萎びたネタをいくら連ねても所詮駄文は駄文に過ぎないのさ。 酒を飲んで、買ってきた本を読みつつ今夜はもう寝ます。
 兎も角、イカデビル総統、イカス大王様、本当にお世話になりました。 この恩は暫く忘れません。徳島に来られる折りは是非ご一報下さい。 って来やしねえか。徳島だもんなぁ。阿波踊り位か。 ネットの海で恩返しが出来れば・・・・。

 ・・・・あー。此処数日で感じた悔しさと焦燥感を忘れないことだ、と思う。 無為に浸るのは老朽化してからでも充分出来るさ。問題は無為を無為として気付かずに 過ごしてしまう事だ。停滞したまま、或いは後退していく自分の姿を誤魔化すな。 一歩でも前へ。

・私信:木戸氏、いろいろお世話様でした。毎度ゴメン。 それでも矢っ張り鍋が望まれます。


FEB.09.1998(MON)愛と勇気だけが友達さ

 仕事を終えた後、某所でネットワーク関連の講義を受ける。 望んで受けに行ったのだが、レベルは予想以上に高くちんぷんかんぷん。 某所長なんか あんなに格好良いこと(0206末文参照)言ってるのに拙者は・・・ とか落ち込む。「出来る人」が「馬鹿が組んだマシンの整備を何故俺が!?」とか 言ってるのを見ると、もう自分の事を非難されている様で辛い。 いや非難されてるのか実際。「分からないなら使うな」と云う奴で、 ああ、全く知識は力だと思う・・・とか斯う言うこと言ってるから 馬鹿は度し難いんだよな。と。勉強しろよ。
 根がマニュアル主義者だもので、教科書が有れば何とか・・・と 甘く見ていたのだけど、矢っ張り理数系、積み重ねが無くてはどうしようもないのね。 今からでもやり直すべき。分からないまま終わる、そんなのは嫌だ((c)やなせたかし)。

・エアコンの効かせ過ぎで喉ががらがら。寝るときは加湿器を忘れずに>拙者。


FEB.08.1998(SUN)翔丸組に入るんだ

 仮面ライダー大会於M隊員宅から帰宅して新聞を読んでいると 某☆師匠が来宅される。mp3大作戦(詳細は部外秘)の 元データを拾いに来られたのだった。久々に師匠宅にお邪魔することにする。 相変わらずの魔窟(いや他人の事など言えた義理ではないが)で 色々濃いデータを見せられた後、極めつけに不気味社の’97夏(?)盤 (この世の全てを「ああ人生に涙有り」で歌ってしまうもの。童謡から 絶対運命黙示録まで。)を聞かされて悶絶するのだった。 ずっと聞いているとトランス状態に陥ってしまう。 これは凄いぞ。ああ欲しい。欲しい。欲しすぎる。買いに行かねば(洗脳完了)。 まだ手に入るのかなぁ。
 マッドビデオの類を借り、「翔丸」とか死ぬまで買わないだろうと 思っていた本もまとめて貸して頂く。伊藤伸平の昔のコミックスとか。 あとシロマサのポスターも頂いてしまった。何か行く度に何かしら借りたり貰ったり している拙者は何様のつもりですか。
 帰宅後、爆睡。日暮れまで目覚めず。今朝のクレヨンをチェックしてから 徐にマッドビデオを眺め出す。殆どが7〜8年前の作品だけに、 セラムン以外は兎に角古くて(それも中途半端に)何ともいなたい感じ。 この中でせらむんだけが全然古くないってのは矢っ張り偉大な作品だった訳で。 気がつくと劇場版RのLDを見てしまっているのはお約束ですね?

ムーンリベンジを10回位歌った後、東京行きの計画を立て始める。


FEB.07.1998(SAT)疲労。

 早朝起床するも、何もせず日中をだらだらと過ごす。 膨大な時間を有効に使えないこの愚かさ。 本当に自分は自己管理能力の無い阿呆だ。死んで仕舞えとか思う。 大体テレビをつけたのが拙かった。オリンピックのオープニング中継なんてな 最もだらだらを助長するもので、ベッドに転がったままぼーー・・・・・と 見ていると数時間があっという間に過ぎ去る。 でもって先導の子供達が可愛かったのだよな。背中のプレートも良く出来てて。
 昨日の「ご近所」「こどちゃ」「大運動会」をようようチェック。 ご近所「一夜の天使」は、マニアさんならずともツッコミを入れてしまいたくなる モノガタリ展開。見たいビデオを探すとき、レンタルビデオ屋を何軒も探す以前に その手の資料(映画誌とか)で調べたりするだろう普通。感動的な話ではあったが、 モノガタリの骨がなってねぇ・・・いまいち。 で、こどちゃは相変わらずの出来の良さ。兎に角安心して見ていられるのだった。 大運動会はこれまた泣かせる話で良し。ていうかスポ根に対する免疫が皆無な私には、 もう冷静な判断は不能なのであった。
 6時頃防衛隊の面々に電話。今日もバスケだ。三週連続。 然し今週は思い出したくも無い。酷いプレーの連続(あの温厚な美碧ちゃんに 注意された位だ)で、自己嫌悪に陥る。身体が思う様に動かないのが悔しくて、 思わず喧嘩腰になってしまうのだった。兎に角基礎体力の無さ。これに尽きる。 直ぐに息が上がる。脚が動かなくなる。悔しさと自己嫌悪で眠れない夜。
 ていうか眠れないのは毎週の事で、風呂屋−ゲーセン−ガスト−仮面ライダー の流れは変わらず。仮面ライダーは偽ライダー6人集対一号二号という熱い展開。 「頑張れ一文字!」「本郷、お前こそ!」的背中合わせの戦いが、ロケ地の 荒涼とした美しさと相まって心に響くのだった。

かわいかったので。


FEB.06.1998(FRI)中性脂肪

 特にネタは無いです。
 無理矢理ネタを創るのもアレなので。
 ・・・あー、取り敢えずビーダマンの佐久間レイ命と言うことで。

 あ、あと「クールランニング」は予想以上に面白かったですね。 玄田哲章が最高。


FEB.05.1998(THU)夢魔の標的

 帰宅途中、睡魔に襲われてしまう。眠気覚ましにゲーセンへ。 最近漸く人が居なくなったジャスティス学園をぽこぽことプレイ。 ひなたはいいキャラだ・・・・後は全却下。ひなたのみ。 最早ひなゲーと言える。カプコンコマンド全駄目な私も 波動拳と昇龍拳と竜巻旋風脚位は出せるという話。 然しまだエンディングは遠い。ガードボタンは何処だ。目押しって何?的。
 後はデイトナの中級コースを走りまくって、その感触を手足に記憶させる。 これを持ち帰って、サターン上で再現するためだ。先月来ずーっと デイトナサーキットエディションやってるですよ。 買ったばかりの時は「うーん・・・」という感じだったのだけど、 やり込むと凄く良く出来てるんだ。アーケード版の「空気」の再現性は高い。 いっそアドバタイズもゲーセンのと同じにしてくれれば良かったのに。 裏技でそういうのなかったっけ。裏技と言えば確か夜景コースを 走る裏技コマンドとか有った様な・・・ このサーキットエディションにはかなり裏技コマンドが有った記憶が。 だれか覚えてません?夜景とか。

 帰宅後、眠いにも関わらず今週分の「あしたのジョー2」を見始めてしまう。 7〜9話。見始めると止まらない。ああカーロスリベラのあの眼! あんな力の入った「眼」を漫画なら兎も角アニメでやってしまうとは。 作画の良さはもう「二度と再現出来ない」レベル。どう足掻いてもこれ以上の リメイクは不可能というアレ。動き、止め、透過光・・兎に角「気持ち良い」 の一言に尽きる。特に拳闘シーンでの静動の見事な使い分けは神業だ。 時間の流れを自在に伸縮させるあのセンス!次週を見させないではおかない あの引きの巧さ!うおお来週どうなるのだ〜。
 通常の演出もくどい位能弁で、特に丹下ジム解散の冒頭、子供達が 集合して来るシーンはもうそこまでせんでも的くどさで涙が出た。 いやそれが良いんだ。それが良いんだよジョー。 拳キチのおっつあんの口癖がうつっちまったぜジョー。ハタ坊か。
 DS9はちょっとつまらない展開だったので飛ばし飛ばし見た。眠かったし。 斯う言う毒にも薬にもならない話も結構有るよな・・・ クァークの、手持ちの情報だけで是が非でも商売を成立させようと言う態度が好き。 世話好きのオドーも。「俺のナイトさ。」JUNE変換してる人は多いんじゃ。

・わんこ氏によれば矢張りラピーナのCMは腹筋らしい。変な日本語。 えーと、でも見ようと思うと見れないんだ。CMて。 リプトンの高橋幸宏CMだって暫く前からやってるらしいのに、見たの最近だし。 然し髪の毛の生えた腹筋氏の顔など全く想像が出来ない私。うーん・・・

・「デカメロン」終了以降、深夜のイカれた番組が無くて辛い。何か無いですか。 いやタモリ倶楽部以外に。「真夜中の王国」はいまいち肌に合わない・・・

某BigMacなページのリンクを 思わず辿ってしまう。紹介時に「思わぬリンク」と書いたが、 全く正解だったと思う昨今。読めない事この上無し。 或いはミスディレクションを誘う罠か?


FEB.04.1998(WED)メタモルフォセス群島

 某ちゃんこ鍋屋で晩飯を食う。床の間に最近何処にでも浸透してきている (これはこれで有問題だとは思うが)通信カラオケ(ここはDAM)が入っていて、 もう死ぬほどアニソンを歌いたいのだが、周りは会社の同僚なので それも出来ず悶絶する。いや一度やってみると分かるスよ。 ノンケの人達とカラオケに行ってアニソンを歌うと、 もう周りの人間が亜光速で引いていくですよ。どんなにメジャーなのでも駄目。 何故かは不明(・・・)。いっそ開き直って藤崎とか歌えば良いのか。 好きとか嫌いとか。教えてみすたすかい。 日頃アニカラしかしない人間は斯う言うとき辛い。 然もここ暫くアニカラには参加していない(この日曜もタイミング外してしまって) から、歌本開いてるだけで禁断症状が出て。うをを。歌いたい〜。 勝利者たちの挽歌をだれか一緒に歌ってくれる人募集。あ〜ガンダム〜。 ってあれはJOYだったか。 それにしても何で鍛えよ勝つためには入らないのか。リクエストせねば。 しかし実際ソフト会社だってのにヲ者が居なさすぎるんだ此処はッ。 健全体育会系とか爽やかおねえちゃんとかばっかりで、黒い魂を持つ兄弟 (黒い兄弟と略称)が全然居ない。辛すぎる。
 ・・・えーと、そう言うわけでDAM入りのちゃんこ屋が有るんですよ、という。 そこそこ美味くて2時間一人2000円程度・・・は高いか。やっぱし。 みんな6時間は最低歌うからなぁ。食ってる場合じゃ無いか。 食うときは食う、歌うときは歌う。矢張りけじめが肝心でしょうか。 あーもーでもホントにアニカラしたい。あああ。 出来ればSF大会で合唱したい。あの徹夜アニカラ大合唱の快感は 他の何物にも代え難い。あのまや丸の、沖縄の、浜松の夜を思い出せ!クソ。 今夏は何としても行くぞ。行かねばならぬ・・・ でも仕事もその頃修羅場なんだよな・・・ああ神よ・・・

・木戸氏のMIDIデータの影響で久々にモルダイバーを見る。OVAの方。 そんで伊藤版を読み返す。こりゃ全然別物だよな。伊藤色最初っから出まくり。 然し成る程野上ゆかなだ。すっかり忘れてた。声質は変えてあるんだけど 含み笑いの声が一緒、という木戸氏の指摘は当たっている。うーん。 パードル今更だけど見ておこうかなぁ・・・何かいっつも未見のビデオがたまってて 借りてまでして見る気がしないんだ・・・いかんなこんな事じゃ。人として。 大体無理して見たって次の週には忘れてるんだから・・いっそ何話かずつ まとめて見た方がハマれて良いかもしれん。イデオンの時みたいに。 ここ数年、余りにリアルタイム性を意識し過ぎて、一寸行き過ぎてた心地ぞする。 作品の性質によって「ライブ性」と「物語の完成度」のウェイトは違うんだし。 何にせよ、少ない時間で如何に効率的にハマるかという・・・虚しいなぁ。

・某氏の日記を読み返していて、ガガガのラストはゴーショーグン文法だったことに 今更気付く。アレで泣いてしまうとは。修行が足りんなぁ>拙者。然し第一話の 段階で既に「ゴーショーグン」と見切ってしまう眼力もどうかと思うが。


FEB.03.1998(TUE)曇り

 SFオンライン、 新刊(ていうのか)が出てましたね。水玉インダビューがふくやまけいこ、 と言うことで、これはこれで結構今明かされる衝撃の事実!とか有ったのだけど、 一番強烈だったのはSFアニメ特集、 金子隆一&小林伸光インタビュー。 兎に角読んで。もう歴史の証言というか・・・あの場所に安彦氏が!?とか。 いや凄い。某プロデューサーの「当時」が良く描かれていて、 何もここまで死者(死んでねぇ)に鞭打つこたないのでは的。 余程恨み骨髄なのであろう。分かるけど。ああ、あの時富野組へ行っていれば!とか。 「SF設定(考証)」という視点で当時の作品を観ると、その悔しさが非情に良く伝わる。 「SF設定派閥相関図」とか作ると楽しいかも。 SFファンで尚かつアニメファン、という人は必読でしょう。ネット以外の媒体でも 紹介されるべき。実際今回の更新は読みでが有った・・・yig氏じゃないけど こんなのタダで読めていいのか。

・そのSFオンライン内、新作SFアニメ紹介でも触れられていた YAT2の椎名へきる問題ですが、ツアーの為降板、の噂(まだ噂の段階)が 流れた途端に、某所では鬼の首を取った様に騒ぐ人達が結構居て凄い。 つまりこれは、彼女が完全に「声優ではない(佐野史郎似の)何か」になった 事を意味するのであり、よって彼女は「声優界」からは排除されねばならない、 というアンチへきる論調。・・・前からそうじゃん。そんなん云うてたら 長崎萌なんかあんた。でも騒ぎは雪達磨式に巨大化の空気。 うむ・・・・大きいのかな、これは・・・「声優業界」って良く解らん。 実際敷居高いよ。でもハマってる人達を見てると、楽しそうではある。 イベントは参加してナンボだしねぇ。全国回って、行って飛べればそれで良いか。 ジャンプとかコールとか、凄ぇよなぁ・・・ハマった者勝ちだと思う昨今。 熱ければそれで良し。いや勿論ハメられてるって事は認識した上で。

・あ、アナルマン漸く買いました。久々に読んだら疲れた・・・・うーん、でもやっぱ 単行本化は嬉しい訳で。是非時事ネタシリーズ (阪神大震災救助犬ネタとか相撲取り結婚ネタとか)なども収録して欲しいものだ。 あと今は亡きキャプテンで描き下ろしていた短編とかも。 男だけで子孫繁栄させてる村の話とか。魔法のおやじとか。牛乳配達オリンピックとか (この辺記憶が曖昧)定吉七番とかもあったなぁ。どうなっとるのかのう。 ・・・作者が死んだら「未収録作品集」とかで出たり・・・しないと思うなぁ この人の場合。今出さないと、永遠に出ない気が・・・・

・あと某すけ氏は無断で死なない様に。死ぬ時は一声かけて。マヂで。


FEB.02.1998(MON) 「空虚な目標であれ、その目標に向かって努力する過程にしか人生の喜びは存在しない」

 無為徒食也。いたづらに生きているだけだ。そういう気分。 自分が「世の中」に何ら貢献しない寄生虫である事が今夜は酷く辛い。

 僕がこの眼窩から覗き見ている「世の中」には、もっと根本的な救済が必要なのだ。 個々人が他者(世の中)に良かれと生きてみた所で、結局滅びへの道は変えられない。 他人を思いやることも、他人に思いやられることも、全ては幻想に過ぎない。 脳神経内にナノサイズで通信手段を埋め込む等による生体改造 (或いは「黄色い水」化)を経ずしては最早永遠に他者理解は不可能だ。 立地点が違い過ぎて、価値観の共有が行えない。 これからも価値観の細分化は進行するだろうし。 結局、我々を支える共通言語、価値基準は「金」でしか無い。
 膨大な資源と労働力(電脳化以前と比較すると数千倍にもなろう)と時間を 消費しながら、じわりじわりと破滅していく我々。ここでは「ほんとうのしあわせ」 なんて存在しない。自分が幸せかどうかは他者との比較の上でしか行えない。

 と、こういう風に「見えてしまう」のは、結局「何をしたいのか」が 解らないからなのだろう。「目標の喪失」。 何をやっていても「他に何かするべき事」が有る様な気がして熱中できない。 「星」を、僕は一生見つけられないのかも知れない。 わかつきめぐみは「探していればいつかは見つかる」と云うけれど。 せめて星を探す事を諦めないで居たい・・・

 まぁそう言う訳で、ナイフを片手に彷徨う中学生と、今の僕と、 違う所と言えばその可能性の有無位なのさ。

・何故かカウンターがリセット。これを機にカウンターのリンク先を co.jpからne.jpに変更してしまう。

・ピスタチオの新作、「大切なバカンス」のチラシが出ているらしい。 フランス語で解説されているらしいのだけど、 某所では早速和訳が出ていて凄い。 ピスタチオファンは層が厚いなぁ。フランス語だぜ? 物語概要を見た限りでは、成る程長野まゆみ入ってる耽美系。 これが「平和堂ミラノの望んだ世界」なのか・・・。 所で某結婚式場ラピーナのCMに腹筋が出てるってのは 本当なのか。結構見てるはずだけど気がつかなかった。デジタルツーカーも 未確認のまま終わってしまったし・・・うーん・・

寒中見舞1寒中見舞2


FEB.01.1998(SUN)快晴

 例によって目覚めると昼。出かけた先の某所で焚き火番をして日を過ごす。 帰宅後更に爆睡。兎に角眠い。19時頃起床。
 昨夜M隊員に借りたガガガのラスト2話を一気に見て、不覚にも涙する。 あのラストには胸を打たれた。とっくに沈没した穴だらけの船が、いきなり 岸はおろか陸に乗り上げていたと言う様な・・・ いや、実際穴だらけなんだけど、でももういいや。泣いちゃったし仕方無い。 これでワタシの中では米たにコンテの評価が跳ね上がったのだが−兎も角次回作を待つ。 ・・・美女と野獣以降の命題、「異形の青年が愛の力で正常に戻ってオシマイ」 に対する反論もあろうとは思うが、こればっかりはねぇ。 これは「SFじゃない」んだし。「愛の力」はSFじゃない。断じて違うッ。 この後また宇宙開発に志願して再サイボーグ化される凱−とかやられても スーパー1みたいだし。スキャナーに明日は無い。
 あと今週のはれぶたとかこどちゃとか大運動会とか。 こどちゃは久々のぜんじろう先生登場で展開も熱くて良。 大運動会はそこそこの盛り上がりと、それを無理矢理冷ますラスト、という パターンに落ち着きつつあるのか?兎も角好きだ。「運動会」らしさが出てて良し。 オリンピックの複合競技じゃないんだし・・・ 「運動会」は「運動会」だよな、というオチ。
 その流れで、昨夜BSでやっていた「未来世紀ブラジル」を何となく見始めてしまう。 これがほぼ初見。以前一度飛ばし飛ばし見た記憶は有るのだけど、今回は 思わず引き込まれてラストまで突っ走ってしまった。あー、もう胃の腑が捻切れそう。 ペシミスティックだよなぁ・・・「1984」のラストを読み終わったときの あの気分を久々に味わった。成る程アンチユートピア映画の傑作だ。 一生モンの感動と不快感。複雑な社会の中で、その複雑社会に身を任せ、 取り敢えず適当に毎日を安逸に過ごし、夢を見る時間さえ有ればイイや・・・的 「さらりいまん」然とした主人公の性格がまるで俺じゃんと。 こういうヤツが下手に目立つと、アッという間に狩られてしまう。 身に覚えのある痛さがちくちくちくちく・・・アンチユートピアモノとしては 見事にステロタイプな展開ながら、そのインパクトの強さは矢張り桁違いだった。 ここまで「絵」で見せられると、もう、活字とワタシの貧弱な想像力では 太刀打ちできないのだ。でもあのラストは本当は救いなのかも知れない・・・ 一生覚めない夢で終われるなら。

 あと見ておきたいのはリュック・ベンソンの「最後の戦い」(だっけ)。 まぁ気長に待つさ>BS。またSF特集やってくんないかな。 SF巨大生物の島とか。

・今夜付けのテキスト


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