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980324付けテキスト


CLAMP「カードキャプターさくら 4」/講談社/1997/12/05

うわ。これも随分寝かせてしまった。アニメ放映も決まって、然し実際どーなんだか、
のこのシリーズであるが。因みにキャスティングはケロちゃんのみ予想通り。
作者が各キャラにひとかたならぬ思い入れを持って描いている、というのは良く解る。
画面から、あーもーかわいーとか云う声が聞こえてきそうな感じ。
だが、それを一概に良いとは言えない。特にさくらちゃんのキャラは
「作者にとっては」確立しているのだろうけど、読者側までそれが伝わってこない。
感情移入できな・・・いや、まぁ少女まんが(然も低学年向け)にオヤジの魂の
行き場はもともと無いわけだが。

云ってしまえば、さくらちゃんの「はにゃーん」とか「ほええええ」が今一つ
ピンとこない、のだ。もう少し読み込めば或いは・・・とも思うけど(対象年齢の
子供達は何度も何度も読むからな・・・)

然しまぁ絵の巧さというのは・・・巧い、ですよね、やっぱり。いしかわ先生もそう
仰るであろう。この線の精緻さというのは・・・一度生原稿を見てみたいものだ。

いや、アレでそ、やっぱりスクール水着で脇の下。
あッ何ですかその目は。私が何をしたって云うんです。いやですわさくらちゃん。

まぁ、然し、惰性・・・やっぱちょっと駄目です。
@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
(98/03/24)

水沢めぐみ「トゥ・シューズ 2」/集英社/1997/02/18 うう。 何で俺こんな(失礼な!)の買ってんだ。 ていうか仕事帰りの背広姿で買うかこれを>俺様。 惰性というのは恐ろしい。 相変わらず内容は定石通り。 まぁこの「定石」が気持ち良いと云えば良いのだけど・・・うーん。 何で買ってしまうのかなぁ。何を求めているのか・・というか。 いや勿論求めているのは「姫リボ」なんですが。 うーん。 でもつまらない訳じゃ決してない。 定石通りの気持ちよさと言うのは結構大きい。 懐かしさ・・・結局学年雑誌的懐かしさが此処にはある・・・ んじゃないかしら。不明。でも3巻も屹度買う。 えーと。 取り敢えず、森野(呼び捨て)のポニーテール萌え、と言うことで。 ・・・って何処かで見たと思ったらポニ白でスか? 谷川史子関連で再び少女まんがの世界に突入しそうな @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/24)
あさりよしとお「まんがサイエンスVI」/学研/1998/03/06 相変わらずクォリティは高い。読んで楽しくためになる。 「ためになるマンガ」って最近そうそうない。 特にこの歳まで生きてしまうと・・・ 一番興味深かったのは、フライホイール・バッテリーの話。 多分に知ってはいた技術なのだけど(ダムとかで、消費電力量の少ない時間帯に 余っている電力で巨大なフライホイールを回しておいて、電力が足りなくなると それから発電する、という話を聞いたことがあった)、その「現在」が 此処まで来ているとは・・・という驚きがあった。 で、「おお成る程!」と感じた後に、その「空気抵抗無し!」「まさつなし!」を 実現するための技術の高さに再び感心してしまうという。 例えばこの上下2個のフライホイールを逆回転させて、 ジャイロ効果をうち消している−という辺り等。 これが無くてはカーブや振動を繰り返す自動車には搭載できまい。 (・・・因みにこれ、読んだだけでは今一その意義が理解出来なくて、 先日の某OFFで工学系の人に説明して貰って漸く解ったという。 でも反転させることで何でジャイロ効果が消えるのかは不明。誰か教えて・・) 電力を「回転」に置き換える−つまり、「回転」というエネルギーの形で 「充電」或いは「蓄電」をしてしまう−という考え方は、自分の中に何年も前から 存在していたにも関わらず、斯う「(車載)バッテリー」として紹介される程に 小型化して見せられたとき、その面白さに初めて気が付く。「小型化」によって 無限に広がる用途。やっぱり小型化・軽量化は技術の進むべき道ですな。とか。 いやもうセンスオブワンダーな感じ。 科学まんがの醍醐味を(・・・一応小5向けなんだが)23にもなって (もうすぐ24)まだ味わえる。科学(技術)は常に新しい・・・。 しかしそれをこうして切り出して紹介してくれる人が居なくては、その方面に 疎い私の如き文系人間には知りようも無いわけで、それをやってくれるのは 例えば立花隆だったり、NHKETVのサイエンス系番組だったりするのだけれども こう言うのってもっと有っても良いと思う。もっとTVでがんがん紹介することで、 工学系学生が増える可能性だって有ろう。などと。 驚き、と云えば他にも「抗菌グッズ」の抗菌の仕組みも今初めて知った。 無知だねどうも。 ・・・確かに優れた技術ではあるけど、これは多分売り方が巧かったんだろうな。 「抗菌」が売れる、と踏んだメーカーのセンス。 乳酸菌等の善玉菌の話も面白かった。まず細菌とは何ぞや、という基礎講座から 始まる(今巻は割と取材対象に深く入った所から始まっている作品が多くて、 今一つ「基礎」が不安だったが)辺りは流石に学習まんが。勉強になるのである。 例えば普通の人は腸の中に100兆個の菌を住まわせている− これは人間の体細胞60兆個よりも多い!とか ウンコの半分は菌で出来ている!(うわ)とか。 この回に限らず、この「まんがサイエンス」ではここぞと云うときに 内容を印象づけるための数字の使い方が巧い。サターンVの時とか。 しかしこの回は取材協力がヤクルト本社であることからか、後半 「健康でいるためには毎日ヨーグルト飲料(に含まれる乳酸菌やビフィズス菌)を 体内に補給し続けることが一番」的なヤクルト宣伝展開になりそうになるのだけど、 それをことさら強調することもなく、次の話題へ持っていく、という「中立性」 みたいなものも流石。というかNHK的? 勉強になる、と言えばオシッコの話なんかは殆ど高校生物である。ボーマンのうとか。 マルピーギ小体とか。オルニチン回路とか。あ、結構今でも覚えてる。 高校の勉強で後まで記憶されているのって生物と公民位では。 世界史とか割と好きだったのに、今は完璧忘却の彼方だ。たまには山川の教科書でも 読み直そうかなぁ。・・・話がずれた。 そう、オシッコ。健康のバロメータ。子供の頃、コーヒーを飲んだ後に出た オシッコが何だかヤバイ臭いがした気がして、ああやっぱりコーヒーは体に悪いのだ 飲むのは止そう、とか思った事もあったげな。実際コーヒーは毒だと云うのは 美味礼賛でも語られているが・・・ いや違う。 オシッコからこの作品の魅力の真体である所のスカト・・あわわ、その方面に 話を持っていこうとしていたのだ。ええと。 ていうかあやめちゃんでしょう、と。このマンガの主人公且つ最高の被験者。 この酷い扱われ方がなんとも(そこまで言うとイジメよ・・とか)。 兎に角「下」の話題、特に排泄系の話題のだと女子2名が大抵被験者である。 しかも率的には圧倒的にあやめちゃんがその対象とされることが多い。 まぁその性格設定の故も有るか。彼女だから結構微笑ましい(・・・)ので あって、これがあさりちゃんだとかなりヤバい匂いがしてこないでもない。 因みにこの「見るな〜!!」の声はかないみか(決定)。 ベストドレッサーでもある彼女、今巻ではフライホイールの回のおだんごと タンクトップ、がかなり良かった感じ。でも個人的には夢の回のダブダブな トレーナーも捨てがたい(・・・)。この学研マークのトレーナーとか 読者プレゼントで出さないか>学研。あ、でもサイズは子供用か・・・ 夢の回と云えば、この巻に至って「先生」の中に「モノ」ではなく主に 「現象」(今巻では津波・抗菌・夢)を語るときに現れる「お姉さん」が 登場し出したが、これ以降どうなのか・・あ、今巻のお姉さんズの中では やはり夢の女王でしょうね。もっともあさりキャラらしい。 ・・・あー、そゆわけで毎度とりとめなくなってしまいましたが、まぁ兎に角 今巻も再読、三読に耐える内容で、非常にお買い得、という事で。 オススメです。 先生役の中では個人的にタマが好き。あさり氏の描く猫は良い・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/03/24)

某ブルー。色塗り10分。色指定は嘘八百。


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