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古まった日記達・1997−11(後半)


限りなくグレーな生活篇。或いは「大運動会」萌え萌え篇。


Oui,dans ces jours d'automne ou la nature expire,
A ses regards voiles je trouve plus d'attraits;
C'est l'adieu d'un ami,c'est le dernier sourire
Des levres que la mort va fermer pour jamais.

万象消え行く秋の日の、朧の光ぞいや美しき。
そは友のわかれを告るに似たらずや、
そは永(とこし)えに閉じなむとする唇の、
臨終(いまわ)の微笑に似たらずや。


NOV.29.1997(SAT)暑い

 午後まで爆睡。「暑いッ」と目覚めて壁の寒暖計を見ると25度。 窓を開けると、吹き込む風が温暖湿潤で心地良い。缶ビールとハリー細野が似合う11月末である。 のでゑびす/ドラフティと「はらいそ」で迎え撃つ。思わぬ夏であった。
 インディアンサマー・ハイな感じで久しぶりにプレステを起動。中に入っていたのはパラッパで、 何週間かぶりにプレー。先日木戸氏に教わっていた技(兎に角ボタン連打)を実践すると 面白い様にエンディングまで行ってしまう。うーん。でもあのラストのステージは 是非歌いこなしたいものだ。アイガッタビリー!の所しか合わないんだもんな。

 定例のバスケ(面子が・・)−風呂屋を終えて(実は自動車に鍵を閉め込んで・・とか いろいろあったのだけど置く。然しその節は有り難うございました>木戸氏) M隊員宅で仮面ライダー鑑賞会。ビデオでV3を見て、更にTV再放映中の 仮面ライダーを見て、更に・・という感じで朝の四時までだらだらするのであった。
 然し仮面ライダーは面白い。子供の頃にきちんと見てなかったので 今補完してる感じが強いが、それにしても死神博士の格好良さには参る。或いは本郷の顔の濃さ。 バスケで疲れ果て風呂で緩んだ挙げ句、深夜でハイになった身体には丁度良い作品だ。 M隊員に「伝説巨人イデオン」のビデオ(全話)を借り、 ドラムスキー氏を送って、帰宅。で、今そのイデオン見つつ書いてます。・・・感想は・・・

・今週のモテモテ王国の冒頭、ファーザーが歌っているのは「あらいぐまラスカル」らしい。 言われて漸く気がついた・・・

とりあえず一枚目だけ


NOV.28.1997(FRI)

 ガガガは65000万年の時を越えて復活−があんまりあっさりで どんどん外していく。「ドラマ」が見え無い。どうしようもない。困ったな。 感情移入が全然出来ない俺が悪いのか。嗚呼。 ・・・そのかし「こどちゃ」が傑作。25分そこそこの、何という長さ。 矢っ張りドラマは日常と連結していてこそだ。
 挙げ句「大運動会」で都々目・・じゃない止めを刺される拙者。 今回は前回程では無いにせよ、後半の盛り上がり様に背筋がぐあーッと 粟立ってしまうのを止められない。 実は今夜、仕事場からの返りに某コンビニに立ち寄って、風邪気味という (しんどそうでしたが、大丈夫すか>師匠)某☆師匠に「大運動会」 は何でこうも面白いのかしら、とか主観的な感想をぶつけた所、 「さあ、あれはでも基本的にはパーツの組み合わせだぜ」という話を聞き 矢張りそうかという部分と、それでも何故ここまで・・・という疑問が。 ・・・考えるに、これも又「リミックス」世代の巧さという事なのだろうか。 「作品を創作する」とは即ち「此処の作品のリミックス行為」である というのが最近の持論(受け売りだけど)なんで、どうしてもこう・・・ 膨大な「物語」のデータ蓄積とその再構成の巧さ。 結局は此に尽きるか。だが然しそこに「魂」いやさ「マインド」が有ればこそ (マインドが外れてる例>ガ○ガ・XE○EC系等)な訳で・・・。

注記:ハマっちゃったらそれが最高。ハマった者の目には「駄作」は映らない・・・・自戒せよ>ヲレ。


NOV.27.1997(THU)地球の緑の丘

 今週分のウテナとポケモンを漸く見る。
 神戸で賞を取った事が「県人の快挙」として、「あの」顔写真と共に地元紙に載ったりして (でも「アニメ界のアカデミー賞」はいくら何でも筆が滑ったというものであろう) 何だか、な感じであるが、実際ウテナの画面はアヴァンギャルドと云えばそうでも有ろう。 だが、物語自体は結末へ向けて(小さく)まとまりつつある様に見える。 「正しい物語」になり得るかどうかは別として、此処に至って、ウテナの存在感の無さ (一見強い印象だが、ヒトとしての匂いが薄い)に対する説明があったり、 アンシーのキャラが立ってきたりで、一気に「ふつーのアニメ」化していくのでは・・・ という思惑とは別に、画面の演出技法は相変わらずアレなのだった。 あの胸はだけ撮影会風景は一体何を意味しているのか!?・・・意味してないかも。ああ絶対運命黙示録。
 ポケモンは原画に加瀬氏の名が!・・・でもいつも作画レベル安定してるから、 あまり有難味は無かったり。
 今回のツボは矢張り、冒頭の「ぴ〜ぃぴかちゅ〜う〜♪」に尽きたと言えましょう。 巻き戻してもう一度ッ。ああッ。あああ。あああああああ。あああああああああああああああ。
 ・・・あと野獣戦争も。この吹き替えのセンスってのはミュータントタートルズ以降のもの だと思う(例えばアイアンマン(大傑作)とか)のだけど、可成りいい味出してる。 声優だけでキャラを立ててる様な(然もオリジナルの設定さえ食ってしまう程に)強烈さが、一寸 他には無い魅力だ。特にデストロン側の、その台詞組みに工夫を凝らして差別化を図っている辺りは興味深い。 ていうか無茶苦茶「変」で良いッス。そースよ。ぶぅ〜ん〜。オラオラ!シャーッ!
 現在の山口勝平を軸とした海外(主にアメリカ)アニメ馬鹿吹き替えの系譜ってのは 何処から始まっているのか・・・ピンクパンサーとか?

何故か ジオシティーに出店作成派な人々が増えている昨今ですな。 拙者も・・・とか思うだけは思う。でも今の所もまだ空き容量鬼の様に有るし、 別のサイトに作る必要性(というよりはむしろ情熱)があまり・・ (実は一時期「月見台」というHPを作って、写真だけページにしようとか目論んでたんですが 面倒なので・・・あー・・・)・・・・然しあんな文章見たらペインター欲しくなってしまうなぁ。 ワコムタブレットとセットで・・・うーん。でも、安くは、無いよな・・・うう。


NOV.26.1997(WED)雨風強

 怠い。怠すぎる。割と地球の重力が重い感じ。健康な生活から遠ざかって幾星霜、せめてきちんと 睡眠時間を取ろう・・・と思うが、なかなか寝付かれない昨今です。眠くて仕方がないのに、 布団に入ると眠れない。目を閉じるとぼんやりした不安が襲いかかってくる。このままでいいのか・・・ PEANUTSのチャーリーが、夜眠れないで居ると・・・というお馴染みパターンのアレを 毎晩やっている様なもの。その上漸く眠れたかと思うと金縛りが襲うという。 霊的なソレじゃなくて、意識はあるのに身体が動かない、息が出来なくなる−とかそういう奴。 酷く疲れたときに良く来るのだけど、こうなると無理矢理目を覚まして、御茶を飲んだりしてから 寝直すしか無い・・・あのまま苦しさに耐えていたら本当に死んでしまう様な気がして。


NOV.25.1997(TUE)宵より大風

 零時近くに会社を出ると、妙に生暖かい強い風。先輩(年下だけど)を社宅に送った後、帰宅。 あまりの暖かさに勘違いしたか、蛙が鳴いている。「ぎよ、ぎよ、ぎよ、ぎよと鳴く蛙。」
 昨日のビデオの続きを何となく見始め、そのままずぶずぶと見入ってしまった。 視聴者ランキングの一位だった「脱出」(ガンダムね)を見終わって、 ふと我に返ると既にDS9が終わっていたという。マイガッ。 ・・・そのままあしたのジョー大会へと突入してしまう私の明日はどっちだ。 然し力石徹のテーマは是非歌いこなしたいものです。格好良すぎる。
 ホントはTV見ながらいろいろやってる訳ですが・・・上手く行ったらまた。

 思うところ有って「goo」でホシノ・ルリ検索。全部回ったら一日かかりそうな量が。 何処も概ねレベル高し。然しその中でも矢張りここが 極北なのではと思う私。でもこれは「違う」かもな・・・


NOV.24.1997(MON)

 振替休日の筈。少なくとも今朝WTERMはそう云っていた。っていうか未だにパソ通するときは DOSにしちゃうのってどうなんだろう。オフ書きツールの優秀な奴さえ有ればなぁ・・・ DOSと云えば某ATOK8が最近変換途中で止まることが多くて。ハングする訳じゃないんだけど 一瞬止まる。ウィルスかとも思ったけど、どうも上位からの単語マージが拙かったように思う。 バックアップ取っておけば良かった。
 で。まぁ例によって法定休日以外は(法定休日は一応休日出勤手当が出るらしい)「特別手当」 45k固定でなんぼでも働かされるのであった。挙げ句帰宅したらもう火曜日じゃん、という。 その後今日のBSの狂気の沙汰を見ていたので、今はもう3時。寝ないと明日は確実に死ぬ。 残り3時間はまた後日だ。
 然し。うーん。濃すぎるぞNHK。特撮ヒーロー特集でアイアンキングとポワトリンとズバットってのは (意図的ではあれ)矢張り強烈だ。アイアンキングを見ながらマッドテープのアレを思い出す私であった。
 宮内に堀江美都子にササキイサオに・・・にわかコンサート会場は何処で聞きつけたのか 大きいお友達で埋まってるし。いやー、然し宮内は矢張りイイ。「この世界じゃあ、二番目だ。」 「じゃあ、俺は宇宙一ってとこかな。」
 松本零士はぽろっとヤバげな事云うし、のっぽさんとゴン太の酷薄コンビは相変わらずだし、 人形劇は懐かしいし・・ああああ・・・NHK内部のヲ者(マンガ夜話とかやってる系統だと思う) が一大勢力と化して来ている−らしいのは、然し喜ばしい事ではある。その映像資産だけでなく、 子供番組新作への取り組み姿勢も変わって来るだろうからだ。少年ドラマシリーズを再び! 6:30台人形劇を再び!
 あー。あー。久々にヲタク系記憶野(感性じゃない方)が賦活された感じ。やっぱ燃える。 子供時代そうテレビっ子ではなかった自分だけど(TVは家では悪の象徴だった。 子供は決して長時間TVの前に座ることを許されなかったものだ)それでも見てたんだなぁ・・・と。 でも本格的にTV見てたのって、考えたら大学入ってから卒業するまでの 4年くらいでは。あー、畜生。もっと見なくては。いつか懐かしむためにも。

 ・・・虚構体験を現実同様或いはそれ以上の世代的共通体験として、後の時代に共に懐かしむ、 なんてのは然し今の大人だけかもしれない。ビデオの登場や多チャンネル化に加え、 ゲームの存在がTVの持つ強烈な共時性を薄れさせているのは確かだろう。あの日あの時あの場所で♪ 僕はその意味では「TV番組」を楽しんで見た記憶が少ない。見てきたのはいつも 「アニメ」であり「特撮」であった。知識としての、教養としてのそれ。 だから正直言うと、この手の番組も「懐かしい」と言うよりは寧ろ「資料的価値が高い」感じだ。 池田憲章の様になりたかった自分。所詮アニメ、まして語ったところでどうなるものでもない、 馬鹿馬鹿しい・・・とは思いながらも、子供の頃に刷り込まれた価値観は今に至るも 拭うことは出来ないのだった。
 まぁ然し考えてみれば、今の子供ならポケモンで一生語れるかもしれないな・・・ ブームの長さと、舞台が小学校全体という幅広さ(何せ6年)からして。 20年後、飲み屋でポケモンについて語るオヤジ二人。 意気投合するとおもむろに懐から長年使い込んで角とボタンのすり減ったGBと 対戦ケーブルを取り出し・・・的未来。いいかも。

・所で勤労感謝の日は元新嘗祭。 戦中はもう旧暦じゃないから・・・元々違和感は有ったんだろうと思う・・・って また言わずもがなでした。スイマセン。


NOV.23.1997(SUN)宵闇の貯木場

 目覚めたら夕方だった。ははは。はぁぁぁ。「ワッハマン」「女神さまっ」「じゃじゃ馬」 あとグインの各新刊を朝まで読んでいたからな。どれも比類無き傑作揃い。中でもワッハマンは 尋常ではない面白さ。然し女神さまと云いワッハと云い、連載に比べて単行本出るペースが 早い様な>アフタヌーン。或いはこれが普通なのか? 特に女神さまっなんてこないだ15巻の感想書いたばかりだぞ・・って それは書くのが遅すぎただけですが。

 伸び放題だった髪を刈りに散髪屋へ。一気に短くしたので、これで暫く大丈夫(何が)。 帰宅後、急に思い立ち、犬を連れて某パルプ工場の貯木場へ向かう。 陽は暮れかけていて、空は素晴らしい色合い。建物の壁には低い陽の光と宵闇が作る、 オレンジと青のコントラストだ。 以前に貯木場へ行ったのは恐らく5年以上前で、確かあのときは子鯨が漂着していて 腐っていたのだった。堤防の端まで歩く頃には、貯木場は闇に沈んでいた。 写真を何枚か撮って、帰宅。

 深夜に至るまで部屋の掃除などして無為な日曜を終えた。


NOV.22.1997(SAT)溶暗

 休日出勤。月曜日も同様。世の中は三連休らしいが。

 どうにかビバリーが始まる直前に帰宅。相変わらずヴァレリーはアレだが、それは「そういうキャラ」 として受け止める度量の広さが流石白人の金持ち。あの「世の中間違ってるなんて云わせない」発言は 久々にキた・・・アメリカには人種と貧富という二種類のヒエラルキーが・・・。 然しケリーはまたこの事を深く根に引くんだろうな・・・もし自分が火傷をしていたら・・・とか。 つくづくキャラの作り込みが徹底している。でも苛めすぎだぜ。ラストの引きが強烈で次回に期待。

 その後、山一証券関連で騒ぐマスコミを余所に、「大運動会」見て心震わせる私。 何でここまでココロに来るのか。何がそんなに面白いのか・・・類型が思い出せない。 酷く累計的ではあるのだが、明確にコレと指定できないと云うか・・・兎に角もうこの作品には 対抗手段を持たない私。ココロ鷲掴み状態。何故だ!?
 ウテナも見る。ほぼ大方の予想通りな展開では有ろう。然しいきなりSF系少女漫画に行き着くか。 流石は幾原。侮れない。まぁSFは「何でも有り」の免罪符みたいな所もある訳で・・・ でも、陳腐であれ「きちんと最終回を描く」事への期待は大きい。 近年話題のアニメで「ソレ」が出来たのはダグオンとプリサミ位なのではないか?
 こどちゃも。これまたビバリーもかくやという強烈な展開。頑張れ羽山。次回からまた 重い展開が待ってるんだろうな・・久々に・・・それがまた持ち味ではある。これ以上無い位 重い背景と、これ以上無い位明るい倉田紗南の対比。これこそ。あとばびっと数え歌 「ファイブ」の謎は?え?


NOV.21.1997(FRI)南無

 朝目が覚めると9時半だった。10:30出社。久々の大遅刻。 それでも一日働いて、帰宅したのは・・もういいか。云っても詮無いことだ。 兎も角帰宅後、今週分のGGGとポケモンを見る。ウテナはまた明日。GGGはもう全く。 全くアレだ。まあ取り敢えず濃い髭顔のオヤジが戦艦になったりピラミッドになったりしてて 限りなく今川世界の匂いがしてきたのは良い傾向だと思う。最後は華ちゃんとラブラブ天驚拳しか。  ポケモンは及第点。カスミの作画が妙に良い気がする今日この頃。矢っ張り脇の下ですか。
 例のガイジンの人からのメールに返事を出した。然し「何故あなたはハイパードールを読みますか」 と聞かれてどう答えたものやら。何故だろう?何故俺は・・・・

 リンクを組み直そうかと思ってるんですが(いい加減切るところは切って)、序でに バナー化も考えてみる。いや、そのバナー画像を、自分の所に置くのか、リンクを 張って貼り付けるのか・・・どっちが今「正統」なんでしょうか。作る分には画像の貼り先 書き加えてやればいいだけなんですが・・・その辺。あとやっぱり「重い」のはやだなぁと。 ・・・ていうかそれ以前に、バナー作れるのか>自分。 でも一寸絵の有るページも作ってみたい今日この頃ではあります。うーん。 容量にはまだ空きも有るし・・・


NOV.20.1997(THU)根性根性根性

 仕事を終えたのは26時15分。帰宅したのは午前3時である。いっそ徹夜した方がマシ。 労働意欲の減退は凄まじく、例の左肩の奴が囁く声が日に日に大きくなっている。 虚しさのあまり帰宅して直ぐには眠る事も出来ず、行きつけの草の根を巡回した後 久々に某CANVASにアクセス。未読が4桁だったので、日付移動等の未読処理をしてから ファイルボードを眺めていると、MIDIボードに例の半角戦隊ボソレンジャー関連が 3作(OP/ED/FINAL)アップされていた。ダウンして、その持つ切なさに酔う。ネットの終焉はこうもありうる。 (ボソレンジャーはこの9月末日をもって閉会したYUTA−NET(最終会員1000人) の最盛期を構成した人達の呼称。らしい。私はここの会員ではなかったが、その閉会は耳にしていた。 今夏は伝統有る大きなネットの閉会が相次いだが、特に此処の閉会は パソ通界に一つのショックをもたらした)兎に角その馬鹿ノリの良さと、 作り手のその場所(電子上ではあれ)への思い入れがダイレクトに伝わってきて、 見知らぬネットの事とは云え、その閉会を惜しむのだった。ほんとノスタルジィ感覚に弱い自分。 −だが「惜しまれている内に帰れ」という諺が云う様に、その終末を最盛期の中で花火の如く 散らせるのも華だ。段々書き込みが減って、魔王ミドクゼロの手に落ちてしまう位なら。
 パソ通、殊に草の根BBSは(今現在の)WWWとは全く違う。 それは「世界」から独立した一つのムラであり文化だ。だから、ネットが閉会すると云うことは その持つ(ささやかではあるが)歴史と文化そのものが此の地上から消滅すると云うことでもある。 大手草の根の閉会は、コンピュータによるコミュニケーションの舞台がWWW等へ移行しつつある 兆しかも知れないが、あの「場」のリアリティ、その空気をWWW上で再現するのは 難しい様な気がする。矢張り「世界」に曝されていない、守られた場の心地良さが彼処にはある。 もう一度あの空気を味わいたいものだ。 それには先ず自分からレス打ちを再開する必要があるが・・・

 てな感慨の下、gooでせめてその残滓でもとYUTA−NETの名前を検索してみたが、 めぼしいモノは無し。で、行きつけのネット の名前を入れたら一撃でヒットするという。いつの間に。そこから更に某ヤックン氏謹製の リンクを辿って、 某ANT氏の旧頁、 発狂日記の再開以降の未読分(再開してたの気付かなかった)を読んだり。 ・・本棚整理の下りは解りすぎる。然しこの人の文章は相変わらず無駄が無くて巧い。 語りの視点が安定してるんだ・・・ああ、そう云えばぽけもんすぺさる・・ごめなさい・・・


NOV.19.1997(WED)

 ネタが出ません。ていうか、一日のうち5時間程度しか「自由時間」が無い場合、 一体それを睡眠時間に充てる以外に何が出来るというのか。 16〜7時間労働/日で、且通勤時間2時間というのが現在の私の状況。 脳が振動パックで痺れる〜というか、かなりジンジンと痛む。口内炎が出来、吹き出物が出だす。 それでも本を読んだりゲームをしたりしようと試みてしまうのは何故だ。 先の木戸氏との対話の中で、「そこまでして見ようとは思わない。別に見なくても大丈夫」 という話が出てきて、結局そこに違いが有るのかと。僕にとって虚構、物語の類は 本当に空気と同じで、無くなると息が出来なくなる。自分で物語を生み出す能力が 無いが故、他人の夢に心を預けざるを得ない無能の人ではある。 虚構というフィルターを通さなければ世界を直に見ることも出来ない臆病者なのだ結局は。 今かなり呼吸困難の状態。本当にこれは精神の病なのではないか。 活字中毒者は土蔵の中で息絶える。
 誰に文句を言える訳ではない。「こういう会社を選んでしまった私が愚かだったのだ」。 いっそ会社つぶれてしもて呉れれば。密かに祈ってしまうよ。 自分からアクションを起こさなきゃ当分このままだろうし・・・決断の時・・は せめてボーナス(出るのだろうか?)を貰ってからでも遅くはないか・・・ 俺も行くから君も行け♪

 話は変わる。先日某NHKでアンコール遺跡関連の番組をやっていたのを漸く見たのだけど、 これがエキサイティングちゅーか「ムー」的で良い。極く僅かな高低差を利用しての大規模灌漑技術。 高地に巨大なため池を作って水を溜めておき、低地側には矢張り長大な堤防を平行に幾つか作る。 どちらも衛星軌道から見ないと見つからない様な巨大さだ。 時を見計らって堰を切ると、堤防までの低地全体に水がうっすらと広がるという仕組み。 ここで田植えを行い、根付いたところで更にその堤防を切ってその下へと水を回す。 これを段階的に行うことで、一年中稲作が可能だった−という。 少ない水を有効利用するために編み出された見事な方法だが、その概念モデルが あのアンコール寺院の独特な形だと云われたときに「ああ!成程!」と手を打ってしまう。 良くできた話だ・・・いや、番組として良く出来ていた。流石。


NOV.18.1997(TUE)流星群

 仕事を終えたのは25時を回ったところ。やってもやっても終わらないのは単に手際が悪いのだから仕方ない。 2時前に帰宅して暫く空を見ていると、結構派手な流れ星を幾つか見ることが出来たので、今夜は良しとする。
「ねぇ、何をお願いしたの?」「世界人類が平和でありますように・・・」

 今夜のDS9は大ヒット。フェレンギの風習の面白さには参る。 エレベータ、受付の類から始まって果ては親子の情すらも、まずは金が支払われなくては通じないと言う。 この通貨の存在しない(レプリケータが有るから・・・)様な世界で、彼らだけが金儲けの秘訣を守り続けている訳で、 男権社会だとか保守的なのはそのへんからも来ているのかも。 とにかく濃い回で、やっぱクァークはDS9には無くてはならないキャラだなと。最近出番少なかったし。満足。


NOV.17.1997(MON)雨。

 朝から大渋滞。会社に着いた頃にはもう疲れ果ててたという。雨は降る。 今夜は星が見られるかとも思ったが、結局雲で見えず。流星群って外すと辛い。 しーべーりーやかーらもー♪1時頃帰宅。

 今夜もネタが出ません。本棚の「その他」関連に追加。また当分このまま・・

HELEN'S KINGDOMから辿っていった OfficeY2 HOMEの 「会社潰れてしもたがな!」を読み始めて、 そのまま一気に読了。内容は結構重くてアレだが、兎に角無茶苦茶巧い。一気に読ませる。 キャラの立った登場人物達がもう・・・今月末にはペーパーメディアに・・・つまり本になってしまうらしいが、 さもあらん。いや面白かった。おすすめ。


NOV.16.1997(SUN)曇天。

 昼まで爆睡。昨夜は走りすぎたのか、久々に足腰にキてた。 図書館に行ってまたいつ読むのかも解らない本を借り込んでくる。然し相変わらずSF新刊の充実した図書館で、 下手をすると既に注文してて到着待ち状態な文庫が入っていたりしてたまらない。 グインとか。まだ買ってないんだ・・58巻。買わなきゃ。然しローダンとグインの新刊は必ず誰かが借りてるみたい。
 本屋に行って、グインを探すも、無し。「ビーム」の今月号をようよう買う。桜玉吉の復活は この雑誌の顔の復活を意味する訳で、非常に喜ばしいのであった。どんな形であれ。 然しガロ方面にあまりに流れ過ぎたきらいのあるビームだが、これは一人O村のセンスによるモノだろうか? 連載初期からのもの・・・「B−A」「てきぱき」「あんな」とかがもう浮いて浮いて。いいのかこのままで。 取り敢えず伊藤伸平にパードルの続きを描かせるというのはどうか、と以前アンケートに書いたのだけど、どうか・・・。 でもやっぱこの雑誌だけは買っちゃうんだ・・・この胡散臭さが・・・

 伝言板の方にも書いたけど、謎の英語メールが来てて、その返事を辞書片手に1時間くらいかけて書く暇な俺。 メールの内容は、「あなたのHPをみると、どうやらハイパードールの単行本の5巻が出てて、 しかもそれが最終巻らしい。ハイパードールはこれからもどんどん展開していけるはずなのに、どうして終わったんだ!?」 という。・・・って何だ日本語読めるんじゃん。でも折角だから英語で返事。
 然し実際の所、そんなん僕の方が聞きたいわ的気分。詰まるところ「キャプテンが何故廃刊したのか」について 納得行く答えが未だに提示されていないのではないか・・・単に僕が知らないだけ?誰か 「何故少年キャプテンはあんなに急に廃刊しなくてはならなかったのか」についてご存じでしたら、ご一報下さい。
 でもこのメールのお陰でパードルを久々に1巻から通して再読することが出来た。おおッ成程そうだったのか的発見もあり。 うーん。然しよりにもよってパードル読むか。濃いなぁ君ら。


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