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古まった日記達・1997−3月(後半)


永の別れと田植えの春(飲み会天国と地獄)篇。

MAR.31.1997(MON)

 暖かい日。犬を連れてニュータウンへ。手紙を出し、その足で海まで行く。 滅多に通らなかった道を久しぶりに歩いてみると、舗装されたり整備されたりして、 かつての農道が立派な「道路」に成っていた。
 本を読みながら歩く。二宮尊徳状態である。いや彼は犬は連れていなかったな。 しかも読んでいたのは農政書とかではなく、妹尾ゆふ子「現実の地平 夢の空」 (講談社X文庫ホワイトハート/1994/4/20)である。全3巻の、完結編。1,2巻を読んでから もう2年になるか。先日やっと見つけて今朝読み始めたのだけれど、相変わらず素晴らしい。 わかつきめぐみの絵がこんなにマッチする作家もそうは居まい。1,2巻同様、大した事件が 起こるわけではなく、ただ続いていく「高校生活」という日常の中での悩みや恋やそういったもの。 切ない。感想はまたいずれ。
 午後お買い物に。実務的な買い物は味気なし。帰宅後しばらくぼんやりして就寝。

・やっとデイジーアートの「Dマスク」が使える、と言うことが解ってきました (アドバイザー:すけくぼ氏@KZV)。 ココでその実例をお目にかけようと思ったのですが、最後の最後でマスク線合成に失敗してしまい 復旧方法がまだわからないので完成品はまた今度。取りあえず下書き線だけ張り付けときます。

これにいずれ色を乗せてみます。いずれ・・


MAR.30.1997(SUN)

 良く晴れた日。目覚めた部屋にシンナーの匂い。エヴァを少し塗装したのだ。 エヴァカラーじゃないんで「似た色」塗装だけどさ。しかしコドモの頃は部屋に この匂いが染みついていたのを思い出す。毎日毎日良くプラモ作ってたよな。
 散髪に行く。ボサボサの頭を刈り上げる快感。帰宅後M隊員の家に電話。 居るのを確認して車を飛ばす。自転車にスタッグして一緒に映画「フランダースの犬」 (監督:黒田昌郎)を見に行く。タダ券。 館内はお子様連れの奥様で一杯だった。子供はウルサイわ携帯電話は鳴り響くわで 結構な条件。
 で、内容(お話)は皆さんご存じの通り。要は演出のタイミング「だけ」が映画の 善し悪しを決定するのだった。何と言っても日アニが意識的に作った「お涙頂戴」作品だ、 当然のように館内は冒頭から啜り泣きの声で満ちる。
だが。
 泣けなかった。泣けないのだ。泣きに行ったというのに!!とにかく無理解な大人社会(・・・) 、ネロ少年の過剰なまでの自身、生きることに対して覇気が無さ過ぎる人々、世界を包む「貧困」、 もう全てに対するドロドロとした怒りが胃の腑の底に溜まっていく。ああ・・・泣けるまでには まだまだ修行が足りんか・・。作画も結構甘くて、正直「ありゃ〜?」という感想。 海外でのウケはどうか?
 モスバでM隊員と昼食。マグカップまであと1スタンプだと言うのに、 電波な店員が薩張り解らない事を言い押そうとしない。シッツ。 本屋でファミ通と「パードル」のノベライズと「アブラ・マンダラ」の3巻を購入。 「アブラ・・」、これでやっと全4巻揃った。 所で噂の「上海怪人族」の2巻はまだ出てない模様。
 M隊員の家で「トイ・ストーリー」のVを見つつ駄喋る。隊員は京都から荷物を 引き上げてきており、プラモやMACが有ったりしてひとしきりいじったりする。 「沈黙の艦隊」が始まった頃に辞した。

・久しぶりに大森望氏のHPを覗いたら岡田斗司夫との間に結構険悪な空気が流れていたですよ。 洒落にならんかも・・・例のSFクズ論が一人歩きして各所に波紋を呼んでいる中、こういう どうでも良い対立を見ていると、思わずあの台詞を吐いてしまう。「やだねぇ、オタクは・・・」


MAR.29.1997(SAT)

 図書館で借りてきた水木しげる全集を読みながら夜を明かす。というのは半分で、 残りの半分はIE3.02のダウンロード(3回目・・・)をしながらのWC/Jでの無駄話で費やした。 WC/J、埼玉の人と話していたらキダ・タローを知らない、と言う。ショックだった。知らないのか〜ッ? 知らないんだなあ。とれとれぴちぴち。関西文化圏の人間なら知らぬ者とてない浪速のモーツァルト。あの頭。 それにしても水木しげるの世界は凄い。おりから鬼太郎をたたえるゲゲゲの歌が響くのだった。
 しかし。ああ。もう土曜日だ。無為な日々ももう終わる。今のうちにやっておくべき事は無いか? 「恋がしたいわ」そりゃそうか。そうだよな。こうえぐれるような・・・それはさておき。
 朝から書庫の整理。要らない本の類、アニパロコミックス(10年物)とかムー(80年代後半から30冊以上)とか もう当分読まなさそうなのを片付ける。の筈が読みふける。ムーが面白すぎ。オウムの広告とか凄いわ。 アニパロコミックスも樋口紀美子作品がもう良くて良くて。うあああ。泥沼。まだ片づいてないです。 さっさと段ボールに詰め込んで納屋の奥に・・・彼処も昔のファミ通とか昔のムーとか昔のアニメ雑誌とか もう何が有るのか・・・なまじ田舎でしまい込む空間が有るばっかりに捨てられないゴミの山。
 雨が凄くて犬小屋が浸かりそうであった。

・今夜もネタが出ません。また写真でお茶濁し。でもあと1メガ弱しか 残ってないんですよね・・・・ううむ・・・。

ねこわんこの部屋〜CGと猫〜のリンクページに加えさせていただきました。 なんかバナー化されちゃって感激です。今度行かれるときはちょっとリンクページを覗いて見て下さい。


MAR.28.1997(FRI)

 昨夜の酒が抜けてない。頭が辛い。のを理由に昨日買ったLMHGの汎用人型決戦兵器・ 人造人間エヴァンゲリオン零号機を黙々と組み立てる。昼頃完成。部品数が多い・・・ 塗装をするかどうか思案中。
 雑多なことで午後が過ぎる。金曜だったのを忘れていた。タイマーセットの類は全滅。 ガガガもメガレンもプリサミもこどちゃもビバリーも見てない。あああ。 見なくても死にはしないけどさ、と思ってしまう自分が嫌。最終回を見ないでどうすんの。 書いててだんだん喪失感が高まってきたぞ。しまった〜・・・
 昨日買い込んで来た本の類を読む。「ヨコハマ買い出し紀行」の4巻は相変わらずヒット。読んでいて、 先日ちくまで遂に文庫化成った高野文子「るきさん」の、あの感覚とこのヨコハマの空気は 近いのではないかしらん、と思う。思うだけ。
 先日図書館で借りてきた所の、手塚治虫「フライング・ベン」(全3巻)を読む。 作者本人は大いに気に入りだったらしいが、正直読むに耐えない部分がある。少年誌故の強引な展開・・・ だが最後までグイグイと読ませるのは流石だ。

 ・ギャラリーに昔のとか追加。漫画に一つと一枚物に少し。

あと2日。


MAR.27.1997(THU)

お買い物の日。何かが切れた用に買い込む。

▲お買い物リスト。
 ・バスケットボール(7号)1K
 ・汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン零号機2K
 ・DIATONEのパソ用スピーカー5.6K
 ・サンヨーのCDラジカセ10K
 ・CD「だいな・あいらん」3K
 ・CD「アニメタル・マラソン」3K
 ・CD「忍空」サントラ中古1K
 ・漫画・桜玉吉「防衛漫玉日記 2」1K
 ・漫画・島本和彦「無謀キャプテン 第2巻」0.9K
 ・漫画・芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行 4」0.4K

・・・やっぱりネタが出ません。何か新作が出来たので代わりに見ていって下さい。

あと3日。


MAR.26.1997(WED)

 ネタが無いので写真を取り込んでみました。んじゃまた。

あと4日。


MAR.25.1997(TUE)

 今日は田植えの準備。結構な体力(腰を中心に)を消費。飯が美味い。離れた田圃に出かけて 久々に前年植えた柳の樹を見た。その成長ぶりに唖然とする。 樹の力により添え木がへし折られ、また食い込んだりしていた。添え木を外したりする。 これから数週間は田植えを中心に町が動く。・・・そういう田舎なんです。ココ。
 話は変わりますが、池の金魚がいつの間にか活動的になっていて、餌をやるとがばがばと出てくる。 数を数えてみると記憶より一匹多い・・・なんだもう一匹いたのネという。 ぼーーー・・と金魚の浮いたり沈んだりを眺めていると、それだけで一日過ごせそうだ。 陽は暖かく、木漏れ日が水中まで照らす。そのスポットライトの下を泳ぐ金魚。ああ眠い。
 本当は隊長と映画を見に行くつもりだったのが止めになってしまって。それでまあぼんやりと。 テキストもちびっと書いたよ。見ます?
 しかし。ああ。まんたんのメンバーがどんどん入れ替わっていく。人それぞれの明日。 共有できる何かが欲しいと思うのは我儘か。それでも「風にあそばれて」をグルグルのEDで 初めて聴いた時はショックだった。何でそんなに「解る」んだ!(永野系・・・)と。 「癒し系」の曲ではある。奥井のあの関西弁に癒されていたものだが、これも終わるか。 最後に涙声で語られた日にゃアンタ。
 あ、そういえば「プロフィール無いの?」というメッセージを頂きましたが−− 無いです。そんなもの書ける訳が無い・・・書いたりしたらKGBが・・・でも日記は有るのに プロフィールが無いって変かもな・・・

さて、明日はどうしようかな。約束のない日々。好きにさ。

あと5日。


MAR.24.1997(MON)

 日暮れまで爆睡。いかんいかんこんな事では。さっさと社会復帰せねば。
 夕方妹達を乗せて徳島市内まで出る。文理大学近くに最近出来た店(明言は避ける)で 母親と食事。後無駄話をしつつ数時間。店員の質の良さについて議論。制服の可愛い女の子 (文理大の学生が多いらしい)に丁寧語で喋って貰える(〜でございますか?とか) のは文句無しだが、やたらやってきて「焼きたての○○パンはいかがですか?」とか ウカガワれる(そういう店なの)のは、その頻度が過ぎるとちょっと嫌みだなあ、とかいう話。
 出かける前に隊長に電話を入れ、ドラムスキー氏とニキータ氏が高校の部室にいるかも、 という情報を得ていたワタシは高校に向かってみた。・・案の定もう帰ってしまってて いなかったのだが、部室の鍵は開いていた。しばし一人佇むワタシ。 部室の隣の教室は高校2、3年の二年間を過ごした教室で、ふらふらと窓際の席に 座って窓の外を見ると、懐かしい街の明かりが見えるのだった。高校時代が蘇る。 でもまあ帰らぬ日遠い昔という奴で、妄想に耽った後、仕方なく帰るのだった。
 バイパスを下っていると思わず「あの」本屋に向かいたくなってしまい、 そのまま南下を続ける。車で何十分もかかる遠い本屋だが、だるい時に此処へ行くと 何となく元気になれた、「癒された」という記憶があって、その原因は不明だが 兎も角年に数回は足を運んでしまうのだった。
 ところが!である。今夜遂にその原因を発見してしまったのだ。 ああ。ああああ。発見した途端に、その「癒し」の効力が失せていくのを感じる。 これについてはまたいずれ・・・・しかし・・・はああ。
 今夜で終わる某まみのまんたんミュージック。・・・良く聴いたもの。そうだな。 終わるものもある。ていうか終わらな過ぎるのだよな。もっと澱を捨てなくては。 でなくては、行き着く先はメタルモフ(「ガンダーラ」の)だ。

・今日のテキスト

あと6日。


MAR.23.1997(SUN)

 日曜日。特に何をするでも無し。午後になって、てっちゃん先輩と木戸氏がやってくる。 例によって「こどちゃ」「ぷりさみ」「けろチャ」の上映会。 てっちゃん先輩はプリサミの出来の良さに感心しておられた。いやー、やっぱいいよ。
 日が暮れてからY野氏よりTEL。もう地元に帰られたという。何はともあれ 元気そうで良かった。母上が倒れられたと聴いていたので心配しては居たのだ。 母上の容態はそう酷くは無いそうで、でも看病とかで大変だ・・・と言うような話をされた。 流石にオタ話しをする訳にもいかず・・・
 深夜N川氏よりTEL。教員試験に見事パスした彼は、この春富東(富岡東高校)に 赴任することになったそうだ。わざわざ連絡の電話を入れてくれた訳だが、 寝付いたところを起こされてかなり気分がガサついていたワタシは、 思わず彼に辛く当たってしまった。結構キツイ事を言ってしまって、 「しまった〜」と思うが後の祭。春だしさ。 ナイーヴな青年達はこうして傷つけ合うのだ(そこ笑わないように)。 日付が変わるまで棘を隠した長電話(この期に及んでまだ牽制ばかりしている。 基本的に合わない、のだろうな・・・でも決して嫌いじゃなくて・・)を続けていい加減切る。 サイキックが早まっていたのを忘れていて大ショックなのであった。
 夜明けまでWC/Jで無駄話に花を咲かせる。斯う言うことももう出来なくなるのか・・・・?

あと7日。


MAR.22.1997(SAT)

 昨夜から爆睡してしまい、起きては寝る、という怠惰の極致を堪能した。
 今日も今日とて部屋の掃除をしている、というか掘っている。あれだけ掃除したのに 数日で一杯になる床。狭いというのもあるが無秩序に本を買うのはどうか・・・昼頃すこし出かけて 深夜まで無為に過ごす。
 しかし最近の土曜深夜は何と言っても「悪魔くん」大会である。アニメじゃなくて実写の方ね。 ああ。メフィスト良すぎ!!。何故潮氏があれほど人気があったのか(仮面ライダー以降生まれ としては)初めてわかった気がする。兎に角良いキャラクターだ。オイシ過ぎる。 作品もいい味だし、こんな良質な作品が溢れていた昭和30年代のTVはさぞかし「夢の箱」 だったにちがいない。
 今3/23の早朝ですが、コレを更新したら少し出かけてきます。行き先は秘密。


MAR.21.1997(FRI)

 雨の卒業式。特に語るべき事は無し。思い入れの無さは成人式並だ。
 しかし学長のお話が「トンデモ」の域に入る傑作で、一人笑う。 いくら何でもノストラダムスはいかんだろう。五島勉好きか?個人の嗜好はどうでもいいが 論旨の無さにクラクラ来た。流石は我等がT大学長だ。しかし流石の学長も、演台の、その後ろで パシャパシャ写真を撮っていた報道風の男がまさか当の卒業生だったとは気付かなかったろう。 全く。
 巫研所長と一緒に会場を出る。 謝恩会場へ行こうとして反対方向へ旅立つ若者達がいた。爆笑。 (後に巫研所長に「社会不適合者」とまで言われる。ふふ。)ついでなんで 久々にY田書店(古本屋)に寄り、「何か無い?」ときいてから無事謝恩会場へ。 会は立食だったが兎に角あわただしい事この上なく、連絡が取れなくなっていた友人達に 卒業後の住所の確認で走り回る。あとでワタシを探してた人達から「つかまらなかった」と 怒られた顛末である。でも結構いろんな人達がわざわざウチのコース(一番隅っこ)のテーブル まで会いに来てくれたのは感激。何だ友達多いじゃん>俺。
 とか思ったら、久々に会っての話題が 「エヴァ劇」とか「徳間書店」とか「噂の真相」とか「オウムシスターズ」とか「K1」とか 「スキゾ/パラノ」とか「****」とか、もう其の手の話ばっかりで(飢えてたらしい)、 二度と会えないかも知れない連中との最後の会話とは思えぬ。やだねぇオタクは(・・・・)。
 会が終わってから着替えてY田書店へ。大量に「何か」を出されて「卒業祝い」とタダで戴く。 クッ・・(涙)アリガトウY田書店のオババ。ていうかおねいさん・・・ でも総額1000円位だけどな。カモだぜカモ。 その前に南ブツにも寄って新刊を幾つか買い込む。一番の収穫は何と言っても ひぐちきみこ「もっとがんばれプリンセスちゃん」である。詳しい感想はまた。 でも。あああ。ええわ・・・・これ・・・。「オタクアミーゴス」「土田君てアレですね!」等 3000円位買ったか。

 隊長に電話を入れる(最近ヒマだと直ぐに隊長に電話を入れている・・迷惑千万)と、 高校にいて写真を焼いているという。6時まで手持無沙汰ただった事もあり、高校へ。 相変わらず時間の止まった空気。ドラムスキー氏、木戸氏が続々と集結するも、特に何を するわけでもなくただ月の写真を焼いているのだった。机に横たわる花束を見て、なんとなく 「これはもしかしたら高校の卒業式なのでは?」とか錯覚する。それほどに変わらぬ空気。 本を読んだりして雨のなか閑かに時が過ぎる。いつまでもこうであれ。
 6時から日本東洋地域の連中で飲む。雰囲気は後半最悪に。いろいろ有った過去の怨恨 (基本的に「ほれたはれた話」)が今ぶちまけられる。のをビクビクしながら見守るワタシ。 最後で(最後だから?)コレか〜・・・・
 比類無きO女史を含む女性陣は険悪になりつつある雰囲気を察してかさっさと帰ってしまい、 残る教授/男いや「漢」達はカラオケに魂の迸りをぶつけるのだった。 しかしそれさえもヤバクなってしまい、二次会で抜けるワタシ。スマン>関係者。

−−−−−−−−−−−−−−−これにて、オシマイ。

 帰宅後紀伊国屋から来た本を確認して就寝。うお〜「ライトジーン」読むぞ〜


MAR.20.1997(THU)

 昼起床。相変わらずの雨で。
 それでも駐車場のセメントは固まって(乾いて、というのは違うらしい、と最近気付いた・・) 来たようで、漸く車を入れました。 今日まで入り口に無理矢理停めてたのですが、これでやっと落ちつきます。
 その後夕方までぼんやり。ああ貴重な時間をっ。 いやその「ぼんやり」こそが貴重なのだ・・とかいろいろ・・・。
 犬を連れて墓参りに。犬は泥だらけの足でじゃれる。全く。墓場(というと鬼太郎な テイストですが、田舎の事とて「墓地」と言うより「墓場」、が相応しい感じです) は夕方とて人も少なく、幽かに線香の臭いだけが漂うのでありました。
 静かな日。風も無し。

・最近書いたテキスト


MAR.19.1997(WED)

 雨。

 大学へ。掲示板を見るのもこれが最後か。
 何となく懐かしの306講義室に入り、ぽつねんと座ってみる。誰も居ない。 今は完全にリフォームされて、白く輝く清潔な講義室に生まれ変わってしまったが、 それでも窓から眺める光景は同じなのだった。しばし感慨に耽る。
 306は1、2年の頃最も世話になった講義室で、当時は大昔のLL教室の名残で 古い機械化された机とボロボロの椅子が有り、後ろの制御室には制御卓の残害と、 古い映写機、オープンリールレコーダー、ラヂオ、テレビ、巨大なワープロ、 和文タイプやテレックス等々・・・の様な、滅び忘れ去られた「キカイ」が眠り、 引き出しには何十年も前の学生のレポートが眠っていた。おまけに暗室付き。
 兎に角暗くて妖しい講義室だったのである。ここでクソ暑い初夏、暗幕を 下ろしてスライドで美術史の講義を受けたのをまざまざと思い出す。 あれはしかしオモシロイ講義だった。いやそもそも専門以外の講義はみんな 軒並み面白かった。つまみ食いは好き(専門は駄目)。 単位同じなのに何個も取ったり。ずっと出席して落とした講義も有ったけど。 しかし「教養課程」ってのは必要不必要以前に やっぱりオモシロイと思うのさ。知覚心理学の実験に参加出来るなんて専門学生 以外じゃ教養の時だけだものねえ。などと言っていますがその実大学には全然出なかった人間です。 何してたんだか・・・って・・布団被って寝てたな・・・一日中・・・・

 用事を済ませ、本屋に寄ったりしつつ(思う所有って「るろうに剣心」、を8冊ほど 買ってみる。感想はいずれ)鳴門へ。バイトのウチアゲなのだ。しかしこう飲み会が 二日続けてだともうテンションは思いきり低い。ましてあのバイト先である。はあああああ。 思い出したくもない。ので書かぬ。
 深夜酔っぱらいを家まで送ってから帰宅。 パラダイムシフトは遠い。馬鹿ばっか。(C)ルリルリ、 ていうかやっぱ馬が合わない人間っていますね。相手もそう思ってるんでしょうが、 でもじゃあせめて絡まないでネ。という。まあ。いやいや。まあその。いやいや。

 帰宅後、用事が有ったのに思わずパソの前に座ってしまい、 先日(もう一週間前・・)木戸氏にメールして戴いたまま忘れていた (各所に転載されているという)エヴァネタの長文を読む。
 久々に悪意の内包されたトゲトゲ文章を読んでため息。 なにより「(笑)」の多さ。その使い方のまずさ・・・ だいたい「(笑)」ってのは(以下暴論30ページ削除) いや、嘗てBBSで
「あなたほんとに馬鹿ですね(笑)」
というのを貰い、いくら何でも そりゃ酷い、と反論した事がありまして(後泥仕合)、それ以来どうしても駄目なんです。 「(笑)」、が(笑)。ああいやだいやだ。青臭いぞ>俺。ていうかことエヴァ関連だと語るなあ。 全く。
 ・・・・・内容はどうという事は無し。例の「王様」な発言、という奴の典型である。 しかしそれを「奴は王様だ」と言った途端に自分も「王様」化していく・・・ という回路、発言すればするほど自滅していく回路が既に形成されきって しまったのを痛感したり。「王様」を自覚させたという意味でも、EVAは ターミネーターだったのだ。全てを終わりに導く者・・・ 今サイバースペースの上では王様が氾濫している。ケライは居ない。僕もそうだ。
 言葉ではもう何も解決しない。「見解のグループ」が同意見の下に集まりお互いを 仲間だと認識するだけだ。言葉で「別のグループ」の相手を論破する事は不可能と なった。真実は人の数だけある、のが現実のものとなったわけだ。 こういう世界では、他者を否定する事で自分を形成するという事態は起こりにくい。 ・・・・筈なんですけどねえ。否定するの好きな人は多いです。僕も好き。 何にせよおしゃべり好きには辛い時代・・・だれも聴いちゃいないんだもの。 この日記も。他人の言葉に耳を傾けるより自分のステータスを上げる方が大切。 僕がそう。それを自覚してしまったが故の辛さ。結局は同じ言葉で話し、理解し 合えるのは「仲間内」だけだという。・・・いいんですけどね。それで。 これからの時代は「仲間内」ですぜ。「社会」、はもう容れ物に過ぎない・・・ とかね。とかね。とかね。ちょっと泥が出ちゃいました。見苦しくてスイマセン・・・

「るろうに剣心」を読みつつ、就寝。


MAR.18.1997(TUE)

 朝、3時頃から海辺で焚き火をしつつ彗星を見る。気温は3DO(うわ。こんな変換するか) いや3度と低いものの、風も無く火が暖かい。
 彗星は海の上に浮かび、0等星級という明るさで尾を引く。 尾(しっぽちゃん)は案外短く、長さという点では先年の百武彗星の1/3位。 しかし夜が明けて、星が少なくなってもまだ見えたのだから明るさはかなりのものであった様だ。
 昼まで爆睡。夕方に飲みに出かける。Y野氏、Y岡氏、比類無きO女史、N川氏、S野女史、私、の 6人で飲んで食べて話して躍って歌って、最後に屋台でニンニクラーメン(チャーシューは抜かない) をすすって解散した頃にはもう日付は変わっているのだった。しかしあれですな、「トゥルー・ロマンス」 (筋肉少女帯)が入っているとは。流石だ>DAM。
 ラーメンを食いつつ話してて、大学で卒業に関する、ある大事な申請を忘れていた事を教えられる。 ヤバイ!!ていうかもっと早く言ってくれ。いや掲示板見てなかった僕が悪いんですが。 明日早速行って頼み込んでこなくては。ぐわー。冷水を浴びせるとはこの事か。顔色蒼白である。
 帰宅後DS9(電波状態悪し)と黄金バットを見つつこれを書いています。更新したら寝ますね。 しかし凄すぎる黄金バット。自然破壊とかいう感覚がカケラもない。美しい自然の中に有るダムを 神聖視したり、「人類を戒めるために」水爆を爆発(!)させたりする。 「平和のためにはあんな物無くて良いんだ」、ってそりゃそうだが、爆発させちゃいかん。 イースター島の例の像も「モアイ」じゃなくて別の名前で呼ばれているし、絵も実際とかなり違う。 かなり欠落した情報で描いていると思われますが、それ故の怪しい雰囲気が素晴らしい。

あ、さっき猫星に行ったら 兄さんが躍ってました。すごい!!!。流石だ・・・・

一緒に躍ろうかと思いましたが、昨日の筋肉痛の足で躍った (S野氏曰く「うちの店」で数時間・・)ので足腰がもう・・・運動不足・・・しくしく・・・


MAR.17.1997(MON)

 特に書くべき事無し。掃除、読書、犬の散歩(激走して足がガクガク)、友達と長電話。 掃除は一向に終わらない。掘れば出てくる未読の雑誌、漫画、小説、新聞・・・ 終わるわけがない。
 今朝TVを見ていたら明石海峡大橋が後一年で開通する、という番組をやっていた。 驚きである。「もっと遠い未来の話」だと思っていたが、考えればあと4年で21世紀なのだった。 単にワタシの感覚が遅れているだけなのか・・・・
 日暮れてから友人が数人入れ替わり立ち替わりする。久々にK林氏とも会う。 借りっぱなしだったRX(PC9801RX)を返却。これは氏の知人に渡り、 BBSのホストとなるのだそう。
 思えば数年前。氏の父上が数年間使用された後、新機種導入で空いていたのを 私がお借りしたのが始まり。 しばらくは我が家で最速を誇ったこのマシンも、WIN95マシン導入後は やはり邪魔扱いされ、某ミワ氏宅に里子に出された。そこで予想以上の大活躍をした後、 またミワ氏のWIN95化で出戻ってきていたのだ。某氏の手により改造されかけたり しながらも、最近では妹のDOSゲーム専用マシンとなったりしていたのが、 こうしてまた旅立って行く。思いは宿るか?
 実際、こういう「手から手へ」渡り歩いているマシンって多いのかも知れないな、と思う私です。 ハードディスク内蔵とかだと、完全に消去されないで残っている過去の記憶が・・・とか 昔(いや今もなんですが)ススムくん、というロボットがいまして、彼の消去されきらずに 時たま現れる過去の記憶、ってのがもう好きで・・・横山えいじ氏の作品は本当に素晴らしい・・


MAR.16.1997(SUN)

 朝6時に帰宅して爆睡。昼頃起床。
 新井素子「ネリマ大好き」徳間書店、を読んだり(懐かしかった・・)犬と遊んだり TVでK1見たり(ああアーツ!そして佐竹・・・)やっぱりTV(ETV)で 「恋する惑星」久々に見たり(あああのテーマ曲・・)、部屋の掃除(やっとかい) したりして過ごす。実のない一日。それが、嬉しい・・・
 風に散る彼岸桜。春を感じる。切ないものだ。家の前では駐車場を作り直している。 風景が変わっていく。いやそもそも、いつまでも同じで有り続けるものなど無いのだった。 読んでいた「ネリマ大好き」も、SFAでの連載から既に7年の歳月を経ている。 「ひでおと素子の愛の交換日記」をむさぼり読んだ日々から、ああ、どれだけ経って しまったのか・・・

 などと振り返っていても仕方ないので掃除の続きをしていると某☆師匠が襲撃。 CDを返す。全く神出鬼没な方である。日付が変わる頃に帰られた。

リンクを修正。消したり足したり。あと本棚も少しだけ。

あ、フルカラーCGはもう少しお待ちください。ツールがまだ使えない・・・


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