白炭屋カウンターへ

古まった日記達・1997−1月(後半)


JAN.31.1997(FRI)

 強烈にイロイロあった一日の、全ての用事を終えたのが6:00頃。 しかし私ってもしかして嫌われてるのね?という。 たしかに先週電話入れなかったのは悪かったけど、 だからって人前であんな言い方するか。あの女。言い返せないの解ってると強いなあ。 くそう。大体イイカゲンの極致みたいなお前に言われたないわっ。・・いや、 そう言う「付け入る隙」を見せたのが迂闊だった・・・ 奴には「そういう」のは通用しないんだった・・・とかまあそうゆう お子様な怒りで帰宅途中ずっとヤな気分。馬鹿な私。

 いやまあそれはさておき。

 帰宅する前に、久々に寄った(っても半月ぶりだけど)南ブツ (南仏みたいだがその実「南○ブックス」とゆう濃い本屋の略称)で やたらシンクロニシティするK田氏と今日もやっぱり遭う。 今月徳島駅前に出たのは数える位なのに、その殆どの日に会ってる・・・ううむ・・。 で、氏は相変わらずギャザってるらしい。MTGの魔の手は既に私の周りを取り巻いている。 南ブツのカードコーナーは日に日に大きくなっていくのだった。 ・・・近いうちに転ぶかも・・・
 南ブツでは、ファミ通と

安彦良和「虹色のトロツキー 第8集」/潮出版社/1997/1/31

 を買う。(例の「カスミ伝」は、ちょっと・・・買わないと後悔しそうだけど。 持ってるもん。旧版。)

 然しこういう終わり方するか。「トロツキー」。 ヴィナス戦記かい。大長編でいいから「最後まで」描いてくれよう。 確かに残虐な歴史だけど。でも、でもさ・・・ 「これが描けるのは安彦良和だけ」なんだぜ・・・ 他の人間が同じレベルで描こうとすれば、其処へ至るまでの勉強を 何十年も続けなくてはならない・・・
 何にしても、ウムボルトは生きないと。安彦漫画の主人公だろう。 どんなにボロボロになっても生きて欲しい。
 ウムボルトはどうするべきだったのか。民族主義者になるべきだったのかも。 日本人であることを捨てられなかったのか。
 そもそも「戦争」ってのは何なのか。過去形じゃなく。死んだ中尉を前に ウムボルトは言う。「人が死んでもそれが当たり前なほど大事なことなんて、 世の中に そんなには ないと思いませんか!?」・・・それを自覚出来ない時代。
 年末年始、「映像の世紀」「シンドラーのリスト」で脳がそっちだったし、 最近読んでた本も殆どは1930−40年代日本のだったしで、脳の半分以上が 「あっち」行っちゃってて、そのせいもあってこー・・・考える。
 こういう状況での正義ってのは一体何なのだ(せめて麗花を幸せにしてやってくれれば!)。 パラダイムの違いっていうのかしら。戦争行為を熱く押し進めた当時の日本人の言葉は 今読むと本当に狂気めいて見える。だけど、「トロツキー」のあとがきの言葉を借りれば 「行為の無自覚さを責めるに足る了見を、明らかに今日の我々は持ち合わせてはいない。」のだ。
 しかし、このラストは・・・ ここ数年、ずっと読者を牽引する力を持ち続けた最大級の傑作だっただけに、 このノモンハンで終わられるのはたまらない。 ・・・まあ、「後は各自で歴史の教科書読みなさい」って事なんでしょうけど。
 この感想は整理したらまたいつか本棚へ。(またいつか、さ)。 少し時間も出来たし、「教科書」も読んでみるかしらん。 なんか良い「満州国物」が有ればお教え下さい。

 帰宅後「こどちゃ」「ぷりさみ」のタイマーセットが跳んでいてがっかり。 最近ビデオのローディングが変で、勝手にテープ吐き出したりする。うう。 こういう時に限っててっちゃん先輩が「こどちゃ録ってる?」とか電話されてきて すいませんすいません録れてませんところで先日のワンフェスはどうでした 僕も行きたかったんですけどねえでも来週当たり東京に遊びにいくかもです ところで先日のボウリングはどうでした、とかそう言う話をえんえんとしてしまう。

 明日はまたお仕事なんでさっさと寝ます。こういうの休日出勤ていわんか。 いつもの事だけど。なめんな((C)ANT氏)。


JAN.30.1997(THU)

 徹夜明けの朦朧とした頭で、数週間ぶりに大学へ。どうしても出たい講義があって。 この講義を共に取っている某氏とも久々に会う。
 彼の顔を見ると何故か一昨年夏の終わりに有ったマリンスポーツ研修での苦しみ (楽しかったけど)が思い出される。 2回生に混じってヨットやカヤック、ってのは今考えると、何とは無しに侘びしくて、 変な経験だった。その中に氏も居たのだが。
 相変わらずいい人。でも流石にこの時期やつれてる。お互い様だが。 無精髭面付き合わせてため息をつく。大学が、この講義が無ければ、多分もう二度と 会うことも無い。テリトリイが違うものな。
 久々の徳島なんで、思わずゲーセン巡り。バーチャ3で久々に熱い対戦。対アキラ。 パイ使って負ける。悔しいのでサラで再乱入して一寸卑怯な感じでぼこぼこに・・・ してやった後で見たら、お子様だったのでなんかオトナゲ無かったと反省。ううむ。 熱かったのは、単に自分の腕が落ちてただけか。やっぱりDURALまで行って、負ける。
 しかし5時頃のゲーセンにあふれるのは、最早プリクラやったついでに店内巡回してる ぢょしこうせいだけな。・・・・あっ何か違和感有ると思ったら、茶髪が減ったみたい。 いい傾向だわ。
 帰宅途中何度か居眠り運転に陥る。まあいつもの事だが。いつか死ぬな。
 帰宅後爆睡。目覚めると11時。BSでNEWYORKERが始まったんで思わず見てしまう。 好きなんだよう。この番組。アメリカ的洗練ってあるよねえ。近代明色っちゅうか。 今日のは”サラダバー・クイン”パメラ氏。年収300万ドルとか。上流っていうよりは 伝統有る都市生活者、な感じ。アメリカはその歴史こそ短いかも知れないけど、でも 近代都市生活者の歴史はN.Y.が一番長い訳で、そのスタイルの洗練度合いは文字通り 伝統の上に在るものだと思うがどうか。どうかって言われてもなあ。
 やっと「RPG試案−夫婦遍歴」を読む。あ、筒井康隆の新作なんですが。うーん。 ツツイ。SF。表現の実験。思わず心の中でガッツポーズをとる。感想はまたいずれ。 とか言って書くのか一体。
 所で、最近のヒットはインターネット・ニュース。いやーいいぞ某千葉大学学生。 かなり電波聞こえてるぞ、すげえ。「fj.rec.animation」での書き込みなんですが。 もーイカス。こういうの久々に見たんでなんか懐かしかったり。 でも「をたく」をなめちゃだめだぜ。っていうか「をたく」に対して攻撃した者は、 其の時点で既に彼らの魔の罠にかかっているのだ(詳しい手順は省く)。
 さて。明日も日は昇る。さあレミ、前へ進もう。 (BSで先日最終回を迎えた「家なき子」(出崎)は演出がくどくて・・・面白かった・・・)


JAN.29.1997(WED)

 目が覚めたら日が暮れていたパート2。夢は更に時代を遡る。中学生の私。以下略。
 所で、やはり「少年キャプテン」は二月号を最後に廃刊したらしいです。 冗談じゃない。いいのか徳間書店。あれだけの強力な作品群を全て捨てるとは・・・! 一体「カールビンソン」は「ハイパードール」は「ガイバー」は「アルプス伝説」は どーなってしまうのでしょう。読者はおいてけぼりなのね。 商業的に割に合わなくなったからだろうけど、じゃあせめて最終回の予告はすべき。 カウントダウンを。雑誌の最終号ってのはそれらしく意識的に「作り上げ」なきゃ ・・・いやそれが上手かったのが徳間なのに!「プチパイ」とか「プロポシェ」とか (ってわかんないですねすいません)。 しかし「ハイパードール」が未完になる様では日本の少年漫画はオシマイだわね。
 少年キャプテンの果たした役割は大きかったと思うですよ。 今や少年誌の大方を占める「マニア系」の、全ての聖地だった・・と思う・・・ のに・・・・全く。しかし実際何があったのかしら。 全然知らないんです。情報網薄くて。パソ通じゃ何にもわかんないし。 いつもの事ですけど。
 それはそうと、何故か竹本泉再読中。 今朝何気なくサーチエンジンで「竹本泉」検索かけたら、 もーあるわあるわ。昨年夏以来だと倍増。いやこんなに増えてたとは。 しかも質が高い。 リンクはしませんが、興味が有ればサーチエンジン使って検索かけてみて下さい。 NIFのFTAKE関係らしいんですが・・・。いいなあ・・・熱くて。 何とMLでは未収録作も読めるかも?という。MLなんてやったこと無いけど 思わずやりたくなる。これを機にやってみようかしら。
 そんで熱気にあてられて思わず「あおいちゃん」手に取ったのが運の尽き。 気がつくと某誌の切り抜きを整理している自分。ああ。逃避だなあ。でも幸せ。
 幸せと言えばコードウェイナースミスの新作(というのか)が出るらしいです。 SFMで読んじゃったなあというのも見えますが、もうすっかり忘れてるので良し。 然しそういえば補完機構(CWスミス研究会の同人誌。EVAじゃなくてよ)の 新作は出てるのでしょうか。去年はSF大会行かなかったんでわかんないんです。 新刊出てたら買っといてね・・・ってのはSF界の女王にしてお母さん、 はしもとさちこ氏のSF少女ですが。ってまた独り善がりな日記。 いいか。日記だし。
 ああ。こゆこと言うと怒られそうだけど、やっぱみやむーの歌は凄い。 いや今夜の「真夜中の王国」。破壊力抜群。そこがまた味なんですが。 でも「宇宙ケンカ番長」でオーケンが歌ってて買いそうになる私。 いやイカスぞアレは。しかし声優って、ホントに「声優」だよなと思う。 これについては先日某てっちゃん氏と語り明かしたのでその結論はまたいずれ。

新居格のぺえぢに、著作リストと年譜追加。


JAN.28.1997(TUE)

 目が覚めたら日が暮れていた(良くあることだ)。ずっと夢を見たていた。 夢の中で私は大学の一年生であり、一般教養講義をいろいろ渡り歩いては 教授の部屋までなだれこんで、お茶をいただいているのであった。 何故か地質学とか受けて、発掘に行くのだった。専門は古生物学とかなんとか・・・ 後、若い助教授と喧嘩したり。「こうありたかった」四年分を一日かけて体験した感じ。 各登場人物は見知らぬ人々だったが。たまにこういう夢を見る。
 っていうか寝る前まで読んでいた「ディファレンス・エンジン」がそのまま 投影されただけなんですが。
 一日寝てると流石に体中の間接がみしみし言う。庭でシュート練習してからトモダチと電話。 メールをチェックすると、高知の友人から二通。S原女史からで、一瞬 「シマッタあのやばいテープ送るよんとか言ってそのままな事を糾弾か?」 とか思ってたら違った。 どうも研究室のお仕事らしい。と言うわけで、折角なのでここに転載。 興味があったら行ってみて上げて下さい。


私達は、高知女子大学家政学部家政学科 繊維・染色学研究室です。
当研究室では現在、卒業研究としてインターネットを利用したファッ
ション情報についてのアンケート調査を行っていますが、より多くの
方に御協力いただきたくお願いのメールを送付させていただきました。

ファッション情報に関するアンケート
・内容
 7枚の写真画像について年代順に並べ替える
 現在インターネットを使用されている環境などについてご回答いた
 だきたいと思います。
・所要時間 約10分
・調査期間:平成9年1月28日13:00から2月24日13:00までの
 4週間を予定しております。
・アクセス先のURL
http://www.kochi-wu.ac.jp/~erina/

アンケートの結果などは3月頃当ホームページにて公開する予定です。
結果につきましてもぜひご覧いただきたいと思います。

また、皆様のホームページからこのページへのリンクを登録していただ
ければ幸甚です。その際にはご面倒ですがその旨を下記メールアドレス
までお知らせください。

mail address:tdanno@cc.kochi-wu.ac.jp

尚、本メールはチェーンメール、もしくはチェーンメールを意図したも
のではありませんが、私達の研究の主旨にご賛同いただけましたならこ
のメール全文をコピーして、お知り合いの方にもお知らせいただければ
幸いです。

以上よろしくお願いいたします。

高知女子大学
家政学部家政学科 繊維・染色学研究室
責任者 團野哲也
E-MAIL:tdanno@cc.kochi-wu.ac.jp


と言うことです。
面倒なんで<PRE>で載せちゃったよ。上手いやり方知らなくて。 締め切りまでは一応載せて置くことにします。
S原女史のページへの リンクは、リンクページにも載せましたので、是非どうぞ。って僕まだ行ってないんですが。
氏の性格から察するに、うはうはでドロドロでキラキラなHPで有ろう。違うか。
しかしメールのタイムスタンプ23時とかだったぞ大丈夫か>S原女史。

 最近日記HPで感動する事が多いんですが、ここ数日のヒットは あらきム氏のページ(一部18禁)、 柳葉魚ハウス。 兎に角日記の中にはめ込まれている画像が爆笑を誘う。特に、庭に埴輪裏に埴輪鶏ガイル。 あっ。ホントにこんな変換するか>ATOK9。可愛い奴。リンクページへはまたいずれ。
 こういうオトナになりたいなあと思う私・・・いや、「わし」か。 ちなみに同人誌は(は、である)持ってないので是非買っていきたいです。


JAN.27.1997(MON)

 焙じ茶を買う。ここずっと烏龍茶だったんで新鮮。 まあ月曜日は相変わらず朝からブラックなんですが仕方がないわね。
 さて。こないだ「センダイ」書いた関係上というか、実は先日から 「ディファレンス・エンジン」(ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング 角川書店) というSFを読み返してるのだけど、初めて読んだときとはもう180度面白さが違う。 要は初読の4年前には判らなかったジャーゴンちゅーか記号が有る程度判るようになったって事 なんでしょうが。 1900年代初頭の知識が増えたりとかもそうですが、何よりコンピュータ用語が 感覚的に理解できるようになったのは大きいです。アセンブラと圧縮技術の進歩が何でそれほど コンピュータ(蒸気で駆動する歯車のカタマリ)を「快適に」動かすか、 当時も判ってはいたつもりだけど、ここまで「面白い!」とは感じなかったな・・・。 やっと7年前のコンピュータ常識に追いついた(追いつきつつある)ってことなんでしょうね。私のアタマが。 いや全く面白いです。感動的ですら有る。 まだ前半途中だけど、すっかり内容を忘れてて快適。 然し、これを買った日を思い出します。雨の日。 早速紙袋から取り出してむさぼる様に読んだのは、あれは体育館の更衣室だった。 良く分からないシチュエーションですが。
 アメリカのサーチエンジンを使ってWilliam Gibsonを調べたら有るわ有るわ。 しかも大抵イカス。さすがのギブスン人気というか・・サイバーパンクの教祖だけはある。ウインターミュート教会(わはは) なんてのが有って教義を読んだらウイリアムギブスンは予言者だとか書いて合って如何にも。 ディファレンス・エンジンの用語辞典も見事にスチームパンキッシュで凄い。 やっぱ「インターネット」はSFなんだよなあ(・・・説明は難しいけど、SFマインドの ある・・と言った感じ)としみじみ思う。
 早朝、巫女装束研究所の 日記リンクを辿っていろんな日記を見る。成る程こりゃ凄い。 日記ページと言えば、既に伝説の域に達しているものが幾つかあるみたいですが、 そう言うのも整理すると面白いかも。誰かもうやってるかな。 私も大森望氏のページ(日本一のハイパーダイアリーを目指しているとか)が安定したら リンクはらせて貰わねば。
 あ、リンクと言えば「おたくウイークリー」が更新してました。「少年キャプテン」禍中の 伊藤<パードル>伸平氏が表紙を(祥ちゃんだ。ああああ。)描かれているぞ。ファンは必見。


JAN.26.1997(SUN)

 久々に図書館へ。N川氏と遭う。思わず話し込んでしまった。シッツ。因みに 内容は荒俣宏はヤクをやっていたかどうかに始まり、大江巳之助(徳島の偉人)氏の 死についてや水色時代(少女漫画)についてやその他もろもろ。相変わらず凄い人。 閉館間際貸し出しカウンターで「なんとなくインドっぽい」風体の人が インドの本を借りていて、笑えた。

▲更新事項
一枚物にさらに昔のものを追加。新作までの つなぎ、のつもりがどんどん増える。いいのか。まずいですね。
漫画にも2作追加。さらに古くてもうなんか笑えます。 笑って下さい。怒らないで。しかし忘れておけばいいものを。上塗りだわ。
・あとリンクページも少しいじってみました。もっと増やすべきか・・・ あんまり多くてもアレだし・・


JAN.25.1997(SAT)

 セガとバンダイの合併後の社名について、BBS方面では勝手に「センダイ」と 名付けられた模様。良い名前だと思う。それに決定せよ>セガ・バンダイ関係者。
 単に仙台という洒落でも有るが、SFをかじったものなら何と言っても 「オノ・センダイ」であろう。多分ソレ系のをたくちゃんは皆そう思っているに違いない。 あの偉大なアーキテクチャの名前を持つ会社が今の世に生まれるとは! じゃあサターンは「デッキ」って呼ばないと。そういえば「カウント・ゼロ」の劇場版は どうなっているのだろう。SFMで読んで以来聞かない。美少女とサイバーガキ、 巨大メカにカーチェイスに・・ともーそのまま劇場化可能な出来だった記憶が有るけど 詳細は忘却の彼方。
 良い天気であった。が、空を見上げてばかりもいられない。明日は我が小松島市長選挙だが、 多分行かない。どっちもどっち。どうでもよい。いや全く。
 今夜のせらむんはこれで最終シリーズなのかという冗長な出来。矢張り第一シリーズの あのラスト(映りの悪い、倉庫の14インチTVで、寒さに震えながら観たよわたしゃ) で滂沱と泣かされた者にとっては・・・


JAN.24.1997(FRI)

今日の一本。

「勇者指令ダグオン」最終回48話「オレたちの未来へ・・・」
 望月智充・監督・演出・絵コンテによる入魂の一作。
 スマン。泣けた。ツボに入った。「海が・・・」以来久々に (何年ぶり!)堪能した望月節。ああ望月フカン。フカンと言えば望月智充。 望月はこの回の為だけにシリーズを組み上げていたのだ。非日常を描く事が日常である アニメの中で、敢えて「日常」を積み重ねて見せる、いわば反則の手。
 毎回毎作パターンを踏襲することを義務づけられる(商品宣伝が科せられている) ロボット(魔法少女でも可)アニメに置いて、それはシリーズ中で数本しか許されないが、 故にそれは傑作であり得る(勿論「それ」ばっかりでは駄目なのは自明の理)。
 オグロアキラによる美麗の極みな作画が(何気ない動きも素晴らしかった)特徴 有るコンテの、その狙い通りの効果を上げる。静かに盛り上がっていく「気配」。
 誰もがエンを待ち続ける(視聴者も予定調和的ラストを今か今かと待つ)、 そのカットを積み重ねる(焦らす)ことで、ラストの「お約束」である所の 雪の降りしきる中待ち続ける女と、ぼろぼろになりながらも帰ってくる男、を 「お約束」以上の爆発に昇華する。
 完璧。完璧な「望月」節。・・・いやなんたってパンチラよ、 パンチラ!(死語)。望月といえばこの道12年のパンチラ王。 マリアのパンチラを「意識的に」やってたのは明らかだ。記号として読むべき。 そうであろ?いやその。
しかし上手いよねえ。相変わらず。今年最初の傑作。というより今年度最後の・・か。

今日の出来事。

 雨降り。雨降りサーカス。久々に見たいなあ。後で見よう。 昨夜来胃腸系の機能が破滅。コーヒーと茶だけで何リットル飲んだか。おまけに 朝方までWC/Jやってたのがたたって眠い眠い。ひかえねば。
 昼頃隊長からTEL。精神的にまいってるので嬉しかったが、その後行き違い。 帰宅後電話を入れるとドラムスキー氏宅でマリオカートをやっておられた。 携帯なので早く電話を切り上げようと思うが、結局長電話。「あー」「ねー」とか うなり声だけで何分も。用件は手短にっていうか用件なんてないのだが。

 先のわかつきめぐみ再読から移行したかがみ♪あきら再読が今頂点に達している。 しかしそうか、確かに影響をうけてるなあ。と。 キャラの造りや背景、コマの「ノリ」まで「同じ流派」の様だ。でもそうなると 「せらむん」の武内センセエは一番好きな作家をかがみ♪あきらだと語っていた 記憶があるがその辺どうなのか。
 まあもう亡くなって・・・えーと84年だからもう13年か。享年26歳。
 最近聞いた話では、何かやろうとしてる男?の厄年は27歳前後らしくて、 死ぬべくして死んだのかも、とは思う。勿論もっと読みたいってのは 今まだ厳然として有るんですが。しんぢゃったらしょうがないよね。ああ。
 しかし今読んで、これが果たして13年も前に死んだ男の作品かと思うと 何とも言えない気分になる。偉大な才能は失われた才能だけ?そうじゃなくて・・

 青いコンビニでファミ通と食料を購入。流石にまだ合併劇は載ってない。そういえば こう言うときに限って僕のアクセスできる「情報網」は何もリークしてないのだった。 どうでも良い情報はいくらでも漏れ出てるのだけど、流石に企業秘密は堅かったか。
 寝る前にNHKの「ビバリーヒルズ青春白書」を見て、これまた「何とも言えない気持ち」に・・・ ブランドン・・・ああああ・・・あの悪ガキコンビが好きで好きで。ああ。ピザ食いたい。 電話しても来ないんだよう田舎だから。アンチョビガーリック希望。そう言えば昔 アメリカ人に「アンチョビガーリックが一番」っつったら随分イヤな顔をされた 事があるが、多分アメリカ人は嫌いなのだろう。って奴だけがアメリカ人じゃないけど。


JAN.23.1997(THU)

 セガとバンダイが合併。これが「TVアニメ」にどんな効果を及ぼすか・・・ どちらも今やTVアニメの二大スポンサー。いや、まあ、私の出る幕でも無いし、 知ったこっちゃ無いんですが。
 昨夜以来、書き物が停滞。内容はどんどん陳腐化していく。 書いてるうちに自分の浅学がどんどん露呈していって自分で自分に失望しちゃうってのは いつものこととは言え、どうにも。気がつくとBBSのレス打ってたりして。 内容は 「大槻ケンヂの法則で別れゆく二人に対するアンチテーゼとしてのビートニクスに関する小論」 といった内容。嘘。でも鈴木慶一の詞による「名もない恋愛」はかなり、オヤジ二人して 何言ってんだかな甘甘な曲で素晴らしい。

一緒に居るだけで幸せ。同じ趣味も無くて、だからこそ嫉妬もなくて・・見返りを求めない「愛」。

がああああああああ。いいねえ。いい。確信犯な仕上がりがもう。オヤジ〜・・・好きです。
・・・・どうもマルチタスク環境は「よそ見」しやすくていけませんね。ううむ。

 しかし、こう言う状況で煮詰まってる時でも、結局空虚な気持ち。 結局何をやっても虚しい。いわば「虚無い」。「うちこめない」のは何故か。 幸せなのは飯を食ってるときと寝てるときだけとゆう・・・
 どうやって埋めたらいいのか、解っちゃいるけどもさ、 それをやっちゃったら「オシマイ」だと思うし。 いやまだオシマイだとは思ってない事そのものが不幸なんだろうけど。 恐れてる訳じゃなくて。いや恐れてるのか。 ・・・・もともとのーふゅーちゃーだけどさ。いやその。
 また動かないとなあと思いつつ、こーやってアテのない手紙を書き続けるのだぜ。


JAN.22.1997(WED)

 一日書き物をして過ごす。夕方徳島へ出て、用事の後、少し図書館によって、雑誌など読んで帰宅。
 あ、今日も更新は特になし。カウンターも順調に停滞してきたので、まあゆっくりやることにします。 急いだって大したことが出来ないってのが実状ですが。
 しかしこの朝は寒かった。金魚のいる池が1cmほどの厚さの氷に覆われていたのには驚いた。 ここ数年滅多にない寒さだったのではないかしら。まあ、たまに、の事で新鮮でしたが。
 夜、NHKFMの某番組に大槻ケンヂ氏が出ていて、なんか「オーケンON電波」な感じが懐かしくて 良かった。しかしすっかり「良いアニキ」なのは、良いのか悪いのか・・・好きだけど。 やっぱライブ行ってみたいなあ。と思う。馬鹿馬鹿しいノリ求む。


JAN.21.1997(TUE)

 長くなるので更新事項だけ先に。一枚物に、更に見られそうなものを 見繕って追加。これ以上やると流石にゴミが増えるので。あ、あと漫画に、 もう一作だけ。

 ゲキガンガーXを見る。いや「ナデシコ」。矢張りこう来たか。矢張り。矢張り。
だが、さ。だがこれは、これでは・・・・・
 今日は「マリJ」も脚本/作画共に標準以上の素晴らしい出来(と言えた。)だった。 特に作画の饒舌さと言ったら無い。背景美術も撮影効果もカメラワークも、 画面全体のうるさいまでのこだわり。プロの仕事だった・・・。 ラストの「泣き」への畳み掛けも王道だが素晴らしい。アニメの演出ってのは、こうやるんだ。 演出・西本氏(前にコンテも切ってた記憶があるが今回は演出のみ)の名前は この「マリJ」以外ではあまり見かけない気がするが・・・調べてみるか。
 が、しかし。この後の川崎脚本「ナデシコ」の、その語りの滑らかさの前にはそれも霞む。
 ラスト、ジオラマを前に語るウリバタケの、その台詞が「解る」奴(「踏み外した」人々、ね。 だいたい全世界で4万人くらい。)には、その過去に積み重ねてきた哀しみがオーバーラップされよう。 「グミチョコ」の賢三、或いは「香菜、頭をよくしてあげよう」。壊れることを予感して、 それでも「真面目な話していいかな?」と切り出さざるを得ない男。「信じてたもの」には常に 裏切られる運命にあるのだ。その後の強がりもまた、「今更戻ることは出来ない」自覚から来る。
 このシーンに匂う「哀しみ」は、全く「解る奴にしか解らない」。その意味では非常に独り善がりの 作品を公共の電波に乗せてるわけだが、それこそがこの番組を「作品」にするものなのだと思う。 ああ。ねえ。嘗てあかね雲ちゃん(SFラッパー)が歌った 「SFはSFと結婚する SFの血は濃くなってゆく」ってのは、ありゃ嘘じゃ無いけど、 希望的観測が過ぎるよな。いま周り見てそう思う。仕方ないけど。
 あ、でもこの作品/番組に関しては、最終回を終えるまでは安直な「読み解き」は最も避けるべき ではある。いやまぢで。でないと「裏切られる」ぜ。 いや何にしろ次回は首藤脚本のルリルリ三部作完、だものね。 次回予告を聞いたか!あの、黄金の首藤節。脳裏に小山声が響く。これも「解る人にだけ解る」 (知ってる人には識別しやすい)、というXEBEC「風味」・・ いや、だから読み解きはやめって。
 後番組中でかかって多SS版ダイナマイト刑事のCMの「ダイナマイト刑事のうた」がもー・・・ イカス!!買うしか。え?ソフトの方には入ってないの?
 忘れてはならない「アリス探偵局」(天てれ)最終回も良かった・・・泣くぜ・・・
 外は寒波。大風。だが、こう言うときこそ「風も光も窓の外♪」と言った心地なのであった。 細野晴臣のヒゲヒゲ声。・・・そう言えば先に買ったムーンライダーズの新譜のラスト、 「この次はマッチモアベターよ」には笑った。 しかしあの「この次はモアベターよ」の「この次」がY.M.O.だった事を考えれば、期待は高まる。 まあ単なるジョークなんでしょうが。


JAN.20.1997(MON)

 久々に新刊の漫画を買う。あとゲー帝。

彩花みん「赤ずきんチャチャ」8巻/集英社/1997/1/19
ながいけん「神聖モテモテ王国」1巻/小学館/1997/2/15
ファミ通編集部責任編集「ゲーム帝国」5巻/アスキー/1997/1/4

 モテモテは、初期が結構ぞんざいな出来でオカシイ。 P170でやっと「本来の」おかしさが出てきてよし。詳しくはまた本棚で(書くのか?)。
 ハイテクランドセガでVF3。ジャッキーで勝ち。ビートナックルからのつなぎにこってるす。 その後「ヌー!チャレンジャー!」無し。DURALに負ける。駄目駄目。隣の玩具屋でブロッケンG (ミニ4駆)と改造パーツ計2000円ほど購入。ちょっと停滞気味なんで賦活せねば。
 あ、メールを頂いて(ありがとう御座います)、「一枚物増やすがよい」とか言われたので、 勢いでまた(版権やばそうなのを除いて)昔のを載せました。 えーと、一枚物の所、また暇でしたら見て下さい。しかし16色。 いい加減多色・・・・ペインター?ああ・・・時間より根性・・・16色で満足してる私・・・
 帰宅したら同窓会のお知らせ。行くべきか・・・やめとくか・・・(ツツイ風)。 会いたい奴と、会いたくない奴と・・・
 A定女史から電話。遊んでんと、さっさと頼んだ仕事せいと(言裏に)言われる。スマン。 あと犬のしつけについて色々。家の犬はだめかもなあ・・・またカラオケしましょ、と 確定性殆ど無い口約束だけして切る。しかしマヂでカラオケしたい。
 そう言えば話は変わるけど、巫研の所長日誌、最近面白い。コストパフォーマンス高いんだ。 ああいうの目指さないとなあ。ここホントにただの日記・・・・。情報量増やすよう努力します。
 しかし釣りキチ三平のEDはなぜこうもイカスか。


JAN.19.1997(SUN)

 深遠なイメージの夢を見る。何だか覚えていない。
大切な事を悟った、解った、という記憶だけを残して眼が冷めた。 夢の中に忘れ物をしてきたような、そういう事って有る。 ただ、唯一印象に残っているのがイッセー尾形の顔なのは何故か。
 ケープカナベラルで「あの」デルタ2型が爆発してた。 4000万ドルの花火。
 センター試験の英語を少しやってみる。穴埋めはまだまだ出来る感じだが、 もう最後の長文を読める集中力は残っていなかった。挫折。 数2BにBASICがあって、笑う。 数学はほぼ完璧に忘れている。どうやって解いていたのかさっぱり思い出せない。 「アルジャーノン」な気分。 最も得意だった国語も、もう解けまい。解く努力がもう出来ないだろう。 しかしいったいあの受験勉強ってのは何だったのか。あの時苦労して得たものが 今の自分とつながっているとはとても思えない。特に数学。 同じ補習で苦労した仲間達とは今でも「苦労を共にした」という共同感が確かに有る。 でも「通過儀礼」だけ、じゃ受験勉強は「勉強」じゃないと感じる。 まあ、受験勉強の成果を「その後」に生かせなかったのは、私自身が悪いのだけど。
 英語は役に立ったか。イギリスから生きて帰れたものな。 「忙しさ(嘘)」を理由にやめてしまった英会話の勉強は、再開したい・・・
 親が車を買ったという話を聞く。 別に私が乗る訳じゃ無いので、車種決定には関与して無いのだけど。 でもなあ、という感想。いいけど。
 98NOTEで使用しているATOK7の辞書の登録語を、ATOK9の 辞書ユーティリティ使って増やしたらば、途端に動きが怪しくなったので消去& 再登録。今度はなかなか良い感じ。実はこれはそのATOK7で書いてるのですが。
 ETVの芸術劇場をなんとなく見る。「更地」。仕掛の多い完成度の高いもの。 の後に・・・・あっ・・・イッセー尾形。
夢はこの暗示だったのか。ハワイ・・・・


JAN.18.1997(SAT)

 目が覚めると隣の山の松が一本も無くなっていて愕然とする。 昨日、全部切り倒したらしい。日が暮れてから帰ってきたので気づかなかった。 松喰虫にやられて真っ赤になりつつはあったのだけど、さ。しかし。 この僕に何の断りもなく・・・という気分。勿論他人の土地、他人の山なんだけど。 ずっと見慣れてきた風景の一部が、ある朝全く無くなっているというのは なかなか奇妙な体験ではある。怒りも悲しみも無い。喪失感?
 風にしなっていた巨樹(だったのさ)が、そこに今でも有るように感じる。 その存在を背中に感じる。 しかし振り向くとそこにはただの盛土が有るだけなのだった。 空が奇妙に広い。
 夜中、木戸氏が来る。いつもの様に、他愛の無い話で時を過ごす。 N川氏よりTEL。彼によりどんどん追い詰められる私。 「友達が来てるから」と逃げるように電話を置く。 解ってはいるのだけど、やっぱり・・・「出来る」人との会話は、その中で如何に 自分が駄目人間かを思い知らされるので、どうにも苦手。
 巫研所長よりメール。カウンターの設置方法を教わる。 なんだプロバイダにあったのね・・・ 果たして設置。っていうか頂いたHTML張り付けただけですが。 僕以外の人間も見ているというのがやっと解ったのが嬉しくもあり、 これから不安でもあり・・・ 猫星通信社様のリンクを辿って氏のCGを見に来た方、お暇でしたら私の絵も 見てって下さいませ。


JAN.17.1997(FRI)

 風邪本格。薬を飲んで車を出すと、眠いの何の。やばかったので、駐車場で止めて少し寝る。 目覚めると何とか回復していたので用事。
 夕方防衛隊隊長に電話すると、高校の部室に居るという。久々に覗いてみたくなった。 センター試験前日の高校。然し緊迫感よりむしろただただ懐かしい。何も変わらぬレイアウト。 無為な時間、止まったような空気・・・幸せの記憶。来ていたドラムスキーN氏&隊長と此処で会うのも 何かしら新鮮であった。隊長提供の「モテモテ王国(ながいけん)」の切り抜きをネタに笑う。 窓から見える、暮れていくにしたがい輝き出す街は、然しもうあの頃のようには輝かない、のさ。 当然か。つい昨日の事の様にも感じるが、あの頃に比べれば、いやもう比べる事も出来ない程、 多くの物を失ったり得たりしたものな。 ・・・の割りに、今も活動している「防衛隊」の面子はここから発生してるのだから、 本質的には案外何も変わっていないのだが。
 帰りにCD屋に行って MOONRIDERS の「Bizarre Music Fir You」と 高橋幸宏の「Portrait with No Name」を衝動買いするのをドラムスキー氏に付き合ってもらって、 帰宅。
 聴いてみて、「ついで」のつもりのユキヒロがかなり良かったのは何とも。 でもやっぱ「オー、フジオさん♪」だわ。ニットキャップマン!糸井の詞の迫力。もう殆ど 山本正之の少年ドラマシリーズの如き饒舌さ。 そういや山本氏の作品も随分まともに聴いてないな・・・
 あっ貴乃花勝ってる。まあ横綱としては当然でしょう(むじんくん)。


JAN.16.1997(THU)

 朝から調子が悪く、何をするにもぐずぐずしてしまう。風邪気味。
先日来車のハンドルが重かったのはタイヤの気圧が少なかった(量ったら1.8だった)の為と判明。 目盛「3」まで上げておく。成る程恐ろしく軽い。然し知らないうちに空気抜けてるってのは なんか不安・・
 夕方、犬に「とってこい」を教える。犬は気分によって取ってきたり取ってこなかったりでどうにも。 犬の元気にアてられる。しかし貴乃花連敗・・・横綱っ。まあ曙贔屓の私としては嬉しくもあり。 貴はしかしあの身体には感動したわ。絵に描いたような相撲取り・・・おもわず声を上げて 笑ってしまった・・・すごいよねえ。
 深夜までボンヤリした頭でWC/J。癒される孤独感。然し何かにのめり込む時の不安感が つきまとう。いいのか?こんな事してる場合じゃないだろ?とも思うんですが。 「WC/Jをしろとささやくのよ。私のゴーストが。」 ・・・最近またシロマサ読んで気合い賦活してます。ええ。いいですよ「攻殻」。
 みなのっぽ(WC/Jのクラブ)が解散したあと、お城で浮いてると、某SRD(BBS)の 知り合いと偶然出くわす。その朝にメールを頂いた方だったので直ぐそれと解った (ゴーストがささやいた)ですよ。こんな事もあるのだなあ・・・と感慨に耽りつつ、調子が ますます悪くなってきたので、寝る。


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