970821付テキスト


ウテナ
先週マッハGO3(今週のも面白過ぎ)だけ見て寝てしまったので
2週分まとめて観る。

その一(97/08/11)

コメントしづらい話・・・
「何か」を感じるのだけど、それが何か良く解らない・・
たまねぎ王女の相手は彼だったのか。という。
アンシーから剣を抜かないでも勝ってしまうウテナ。ぼーっと観てて
ありゃ何処で剣抜いたんだっけ?とか巻き戻してしまった。

一時期大安売りだったディオスの力ってどうなってるんだろ。

トミノイズムを感じる姫宮兄の台詞が「らしくて」良い。
世の中にはカリスマという者が確かにいる・・。

影絵少女の今のパターンはちょっとね。前の「かしら、かしら?」が好きだった・・

ラストの「ただいま」が不気味でもあり・・・


その二(97/08/18)

子安、ちゃう、生徒会長アレ以来全く駄目になってるみたいだけど、
世界の果てからの手紙は今でも届いているのだろうか?

やっぱアンシーは美味しいよな。
「私寝てました?寝てました??」「髪の毛縛って前髪くるるん」

好きな人の為に自分を騙すなんて簡単。・・・ぁああ怖い。
やっぱこいつが一番怖い・・・
アンシーのATフィールドを突破するのは至難の業であろう。
並の男では歯が立つまい。ウテナでさえも。


・・世界を革命する、って(今更だけど)何なんでしょうね?
根室記念館のカウンセリングの後黒薔薇の指輪を得て
薔薇の花嫁とエンゲージする者に剣を向ける者達(長い)が
ウテナに敗れた後に見せる表情は、それ以前とどう違うのか?
(総じてさほど幸福ではない様だ?)
また、彼らによって剣を抜かれた者達に観られる微妙な変化は?

憧れを持つ者がその夢想的憧れから現実的接触へ一歩踏み出す
(近づくにせよ離れるにせよ)という行為が即ち
この抜刀であるとするなら、抜刀する者は成長し、然しされる者は
それを眺める(樹理がそうであった)のみ?
抜刀する者とその鞘たる人達の関係ってどうなんだろう?
共通点は無いか・・・

いずれウテナが剣を抜かれる可能性も高いと思うがどうか。
誰に?そりゃ勿論・・・


然しアンシーだよなぁ、やっぱ此のアニメの魅力の真たる部分は。
あの怖さこそは「理解し得ない女という生き物」の権化のよーな。
・・ってすいません>女性諸氏。
でもああいう奴、そばにいたらむっちゃ怖いぞ。


狂ったように忙しい昨今。まともにアニメも観られやしません。
もう世界を革命するしか無い様です
・・・・・世界を革命する力を・・。
@@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@


John Barnes "ORBITAL RESONANCE"/1991 ジョン・バーンズ「軌道通信」小野田和子訳/早川書房/1996/4/30 成る程これは「こどちゃ(小学生編)」だ。フラグ立つもんなぁ。 時代及び背景設定は全く「ありがち」のレベル。30年前のソレ。 1990年代半ば、行き過ぎた民主主義社会の(世界大戦による)崩壊と ミュートエイズにより、人類は壊滅的な打撃を被る。 後に「ダイ・イン」とよばれる時代を経て、それでもゆっくりと、 地球人類は立ち直りつつある、今時は2020年代半ば。 舞台となるのは、小惑星をベースに作られた巨大な船<さまよえるオランダ船>。 太陽周回軌道を回りながら、宇宙物資を地球に供給するという、地球の生命線の 一つである。ここで生まれ育った子等は、生まれつきこの船の未来の維持に 欠くべからざる船員であり、同時にこの船のを所有するニホンアメリカという企業の 社員でもある。その彼等の、「独立」までの一年が主人公メルポメネー(13歳、 黒髪・クルーカットで第二次性徴前)の筆(ワープ)によって語られていく・・ あああ。「ありがち」。これ程ありきたりの設定の上で、それでも 「読ませる」という作品は、SFマインド以外の文章力・描写力・キャラの魅力等に 傾いて居がちなのだけど、それだけではこの作品も多くのソレと同様 「SFの背景をもった只の中学生日記」であり、似非エスエフにでしかない。 この作品をSFたらしめているのは、この宇宙船の「プライバシーの無い (非個人主義・全体主義的)社会で生まれ育った子供達が、物事や人間関係を どう感じるか」という、思考実験的テーマとそれに応える内容がである。 他者に受け入れられる事、自分が集団の一部であることが至極当然(セラピーと教育・ 要は洗脳によって維持されている)の社会にあって、将来の緊急事態時に 即時決断が必要な際、独断で物事を行えるリーダーとなるべく「我々」地球人の様に 「個人主義」、ATフィールドを植え付けられ(をい)育てられた「特別ケース」 のメルポメネー(倉田紗南)、その兄トム、そしてランディ・シュワルツ(羽山)・・ 彼等がプログラムされた「進むべき道」に対してどう対応し、どう未来へ 向かって行くか・・・ まぁしかし、期待していたほどメリー(と呼ぶとメルポメネーは嫌がる)は 可愛くないなぁと(みんな可愛い可愛いって言うから・・)確かに 今時クルーカットの黒髪ってのはツボだけど。 (イメージとしてのヒロスエを13歳にした感じ)でもねぇ。何か今ひとつ。 何かこー・・ジュブナイルでもないし、かといって・・・ 兎も角どの登場人物にもシチュエーションにも自分を投影できなくて惨敗。 感情移入度低し。歳取り過ぎか?>自分 マインドとしてのSFは面白かったけど、でも長編一本で描くからにはもっとこう 「主題」というか、見せ物が欲しい。何か最後にメルの言い訳(・・そりゃ描いたのは 13歳の少女だって設定だから、起伏の無い展開やぼんやりした見えない主題もアリ とは思うけどさ)が有ってちょっと興ざめ。先生が言うように、 「結末」がなきゃ我々ツチブタ(重力に魂を引かれた人々(・・・)を 彼等はこう呼ぶ)は満足出来ないんだよう。 兎に角「ありがち」感(エアラクロスのシーンなんかまんま「エンダー」)が 拭えない私でした。 ・・・ああ、「ありがち」なんて、感性が摩滅した奴が一番言いそうなことだよな。 やだやだ。 ショートカットで黒髪で13歳な女の子(中身は倉田紗南)が好みな人向け ってヲイ。 どーもねぇ。うう。 何か無性に宇宙の海は俺の海みたいなSFが読みたくなってる @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
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