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竹本泉


Takemoto Izumi
竹本泉「竹本泉のいろいろぶっく」/ソフトバンク クリエイティブ/2006/12/25

コシマキに「連載10年分」とあり。
ゲーム雑誌に連載の日記マンガ10年分が1冊に。
さすがに読み終わるのに丸2日を要した。10年だもんなー。10年…

読んでいて痛切に感じるのは、ベテランオタクの生き様。面白くも哀しく。
また美しい。美しい?

いわばマニアの受難。
例えばこの単行本をもって10年間の切り抜きを廃棄した人もいるんじゃないか。
毎月毎月このページだけの為に雑誌を保管していた人もいるだろう。
その愛情、その手間、その時間。それをある日全て無にする。
オタクとして生きるという事は、すなわち捨てることと見つけたり。

何度も調整して完璧にダビング編集したビデオも、LDの発売によって無価値に。
ため込んだLDもDVDによってあっという間に駆逐される。

LPを、テープを、ビデオを、LDを、DVDを、エアチェックを、いつ消費
するアテもなく、ただただ蓄積し続け、世代交代毎に(より占有容積の小さい)
新しいメディアに移行させつつも、結局容積の関係上捨てざるを得ない。

ガシャポンやUFOキャッチャーや限定版付属の人形を、とりあえず集めて、
結局はやり場に困って廃棄する。

図らずも(あるいは意図的にか)その「生き様」を圧縮して見せられると、
「なんぎな生き物だよなー」としみじみしてしまう。

自分は幸か不幸かまだ大量廃棄の経験はないけど、「マニア」である以上は己の
処理能力以上の蓄積とそれに伴う廃棄の痛みは必ず訪れるものであると言える。

この手の話を見ると必ず思い出すのが、キット・リードの「テープおたく」。
蓄積の全てを廃棄された録画マニアは、嬉々として叫ぶ
「これでまたたっぷり録画ができる!」

巻末に近いp168で作者の曰く
「20才前半を過ぎてから買ったものは何でも捨てられる」

うーん。それは確かに。’自分にとっての’価値が違うんだよなー。
懐かしいものを掘り出しては「ぐにゃ」とトリップしてしまう感覚もリアルに
わかる。モノ(の形をした情報)に埋もれて生きる生き物であればこそ。

中盤以降は割と作者の正直な言葉が出ている様で、そう、決してオタク、もとい
「マニア」な生き様というのは「楽しい」ものではない。苦しいことばかりが
多いと言っても良い。ただ、その苦しみは自分で選んだもの、求道的なもので
あり、それは人生そのものでもある。

お互いを「おたく」あるいは「○○氏」と呼び合う、本来の世代の「オタク」。
だからこそ、なのかもしれないけど、その「買い」の姿勢はかなり僕のソレとは
違う感じがする。業界に対する投資、という感覚……?

廃棄するときに、古本屋には売らない、作者に悪いから、というあたりで、あー、
確かに自分も昔はそういう気持ちあったなー、とか思う。今はもうその辺抵抗
ないけど。つまりこの作者のアニメDVD購入やフィギュア購入にかける情熱と
いうのは、そのまま「業界」に対する投資(愛)なのだなー、とか。そんな気持ち、
忘れてたけど、自分にもあった。嘗て。「俺が買わないで誰が買うのだ」
「俺が買うことでこの会社のゲームがあと1作でも多く出てくれれば」みたいな。

つまり、その都度媒体は捨ててるけど、投じたお金は(作者にとっては)無駄に
なってない、その金が次の作品を作っているのだから、という感覚。
そういうのが感じられるのだ。考え過ぎかもしれないけど。


……とにかくまあいろいろ、ホントに色々考えさせられた一冊でした。
自分が、そしてこの作者がこの先10年どんな風にして「マニア」生を送って
いくのか、また10年後に振り返ってみるためにも、10年後の続巻を望む……

今でもアニメージュだけは毎月買ってる
@@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
<2007/01/17)

竹本泉「桜の境2」/メディアファクトリー/2006/02/28 ぼんよりぼよぼよまんが。女の子どうしでちゅーとかしてる。そういう。 なんつーの、枯淡の境地。ちがうか。でもそんなかんじもしないでもない。 若い頃は一度きりしかないんだから!もっとこう! みたいな焦りも(見てる方としては)無いではないけど。でもいいのか。 見所としては猫か。 掃除機の下りとか楽しい。あと反動ではねかえる猫もいい。猫いいなー。 うちの(実家の)猫は無愛想この上ないしなー。うーん。 正直そんなに読み応えがあるものではないのだけど、うーん、まあね。 やっぱ竹本泉の絵はいいからなー。あとはもっとこう、ドキドキ☆を! 恥ずかしさに転げ回るよーなドキドキラブパニック漫画を所望する。 いや、ほんまに。なんとかなりませんかそのへん。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (2006/06/06)
竹本泉「てけてけマイハート 5」/竹書房/2006/04/27 吉田みどり(吉田君の御母堂)に萌えざるを得ない。いやホント。今巻読んでて ツボにはまったのはみどりさんがらみばっかりだったり。たまらねえ! 定点観測ビデオとか超やりたいと思いました。自分でやろうかな……昔とり・みき がやってたなーそれ、とか思いつつ(途中で娘がグレたり更正したりする)。 片付けしてるときに押し寄せる15年前の記憶、とか。15年前とかでも普通に ゲーム機あったよなーそういえば。うちには無かったけど(初めてゲーム機買った のは大学入った春。メガドライブ買いました。「ゆみみみっくす」やるために。 ちなみにプレステ買ったのは「るぷぷキューブ」やるためだっ)。 あのダイスのツボみたいのもウチにあったなー、父親がやってるのは見たこと 無いけど。ちゃんと取説も入ってた。流行ったのかしら。 料理本の書いてあるとおりに作ると本当に美味しい!的な衝撃は確かにある。 麻婆豆腐の素を使わずに作った麻婆豆腐がちゃんと麻婆豆腐の味がしたときの 衝撃たるや!調味料を加えてる時点ではとても想像できなかったよ…… しかしやっぱりお母さん萌える。猫におびえてるのとかサイコーだ。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (06/04/01)
竹本泉「よみきり▼もの 10」エンターブレイン/2006/03/09 ゆきだるまが頻出し出すと終わってしまうという……たがみよしひさの雪女的な。 というわけでひとまずオシマイ、らしい第10巻。 ・「不可抗力な放射線」 奈中菜々子。その笑顔がかわいらしい、というだけの、本当にそれだけのマンガ。 だがその笑顔は本当にかわいいのであった。作者が自分の絵に自信を持ってないと こういうのは描けないよなー。ホントに効果抜群の笑顔だ。やっぱ何がステキって 女の子の笑顔だよね……どんなに美人だろうと、スタイルが良かろうと。笑顔の キュートさには勝てないよ。最終ページの破壊力は凄まじい。心臓止まる。 ・「ゆきだるまがやってきた」 ゆきだるま。そしてエリコ。そしてゴーン。変だぜ。 ガッパかよ! ・「星降るふるふるる」 天の川の表現として 「ひろげた制服の背中にぶちまけたグラニュー糖のよう?」は的確だ。 乱視の眼鏡は高い。あと乱視の人が裸眼で電球を見たときの描写が的確。 僕はもっとひどいけどね……(電球を見るとそれが乱れてざくろの よーなつぶつぶに見える) p74の「星たくさん見れるといいなー」「見れるといいわねー」が好き。 あと花を背負って見上げられたらたまらんよなー。ああ。あああ。 ちなみに実家では毎晩のよーに天の川が。周りは真の闇でした。 ・「うてばひびくのはともかく」 いてて。いてててて。いてててー。 なんか僕のことですかこれは!みたいな。葛飾さんの、脊髄反射な喋りは 実際そういう所のある身として言わせて貰えば、直せるうちに直しとけ!と。 その後の人生において、阻害はされないかもしれないけど、「ああ、こいつは こういうやつなんだな」と周囲が理解してくれるまでに結構かかるから…… その場で相手がビックリしたり喜んだりする顔を見たくて、つい脊髄反射的に 面白そうな事を言ってしまう。はー。 「喋るときはよく考えるようにな」すいません。 でも葛飾さんを追いつめてみたい。ああ。追いつめてみたいとも。 ・「びっくりの顔力」 ビックリ顔がかわいいのでついついびっくりさせてしまう話。あー、あるある、 あったなーこういうの。中学生の頃とかさー。忘れてた。こういう子いたよ。 びっくりさせといて、「うそだよ!」って言うのが楽しくてなー。 みつあみひっぱる的なさー。 そしてお約束のオチへ。p120からの展開は何度見返してもドキドキして楽しい。 この、「はっ」となって女の子の目を見ちゃう瞬間!眼をみて「あっ……!」 とドギマギしてしまう感じ!!いいなーいいなーこいういうの。 これも「びっくり顔がかわいい女の子」が描ける、という豪腕あればこそ。 ・「ゆきのわたり」 野沢ちひろの造形に惹かれる。そしてゆきだるま。こんなんでおわり? それもまたよし…… あっ、竹本泉氏今47歳なのか……自分が47になってもこういう感性を持ち続けて いられるかしらん。萌え〜とか言い続けていられるやろうか。そんな事を思いつつ。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (06/04/01)
竹本泉「さくらの境 1」/竹書房/2005/06/30 作者曰く「女の子三人が自活生活」。 なんとなくR.O.D.(TV)。 ちゅーか、三人の女の子が一つ屋根の下、というとやっぱあれよね、 「ライラ・ペンション」。と思って読み返してみたら、「ライラ」の方は もう少し事件がいろいろあった。こっちはとにかくぼんよりしている。 あとやっぱし女の子同士のちゅ〜にはあんまり萌えない。竹本泉のキスは もっとこう、「ちゅっ」っていうのがいいんだけどなー(何を熱くなってる)。 恥じらいと興奮が大事なわけですよ! ほんとにぼんよりしてるので特にどこ、という語り口は見つからないけど、 とりあえず読んでると心がどこか別の街の生活に広がっていく感じ。 こんな日常が、この日本のどこかで展開しているかもしれない、と思うと、 なんだか少し自由になった気がする。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (06/01/01)
竹本泉「てけてけマイハート 4」/竹書房/2005/07/27 晴れて堂々の、主婦篇。だめすぎる……とは思わず。 そういうこともあろう、この人達なら、という印象。 特に熱烈に読みたい訳じゃないけど、読んでると楽しい。気が抜ける。 いい休憩漫画。 「結婚」が「ゴールイン」ではなく、新たな”生活”の始まりなのだ、という 実感。今後は作者の日記漫画的素養が流し込まれてきたりするのだろうか。 ノンリニア編集機欲しがるお母さんもなかなか。こういうキリがない趣味って いいよね……(いいのか) それにしても(あいかわらず)いちいち掲載時の2色を描き直さなくても (多少高くても)2色で収録してくれればいいのに、といつも思う。 この人の2色は本当にキレイだから。 あとコーヒーはいれかたも大事だけど結局は豆の当たり外れ、そして水よねー、 と思う今日この頃。いやもう、こっちに引っ越してから、つくづく。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (06/01/01)
竹本泉「よみきり▼もの 9」エンターブレイン/2005/09/12 ・「そこにあるゆきだるま」 冒頭の見開きが異常。どかどか教室に入ってきて人数を数える先生がいい。 木原まなみ嬢のウェーブ&ヘアバンドも破壊力高し。変な話に理屈の犯人探し ……しかし放置。 ・「なみだのむこうに」 これだ!これですよ!竹本泉の涙目!これこそ! あおいちゃんの「ふええ」が人生の中で(何かの)重大なトリガーだった身と しては!あと目つきの悪い好青年もいいな……ツンデレじゃないけど 強そうだけど実は……、っていのは、うーん、得だ。 あとどんどんダメになっていく千川の顔。「きょおはかふーがひろい」 ・「ブックスパラダイスVol.4」 このシリーズはほんっとにほったらかしだな……読者を。 まあそれはそれで楽しいんだけど。 ・「衝突コースの少女」 衝突でスキンシップを図る元気印のちび少女。腕をクロスしてぶつかってくる 様がもう、なんか、たまらねえ。造形もすっきりしててかわいしなあ。しかも 「男の子はおなか! 男の子のおなかはあまねく女の子の憧れの的なのよーっ」 ってそうなのか!何かこう、救われた気持ちに。 「お肉つけてー おなかー」って花を背負って言われたらもう! ・「眠る一等地」 ひたすら寝てる大東さんが。 なんつーか、憧れとして、校庭の草むらで昼寝、ってのがあったけど、とうとう 一度もしたことなかったな……ホラ、大学の芝生で昼寝、とかさ……青春の やり残し達よ…… ・「霧は深いし」 「で、問題は  なんで瀬戸が巨大化したのかってことなんだけど」 巨大化女子高生。ルビコン川を渡ったからか?瀬戸丸さんの造形はちょっと豪勢。 そんな感じで。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (06/01/01)
竹本泉「よみきり▼もの 8」エンターブレイン/2005/03/09 ・「楽でない人生」 落ちてるまんがが気になる話。確かに気になる。道路で車に踏み散らされてる 漫画のページとか見ると、誰の漫画だか確認したくなって仕方ない。 展開はラブコメ。女の子が頑張ってお弁当作るという図はいつになっても美しい。 潮周さんのロングストレートにも惚れる。女の子だなあ、という。 ・「たつはしら」 恵理子が出てきて「ゴーン」の話。こうして見ると……スカート短なってるな! いやそれはそれとして。竹本作品に良く出てくる「遺跡」には青空が良く似合う。 「わたしが下じきになりそうになったら 広岡くん助けてくれる?」 あおいちゃんのパパを思い出すな。 ・「神秘の秘密」 「一心不乱に考えたあげく その結論が変」 センスの変な神奈島さんラブ。 「普通にものを考えてくれないことには気のつかいようがないじゃないか」 平間くんの気持ちはよく判る…… ・「夢見る記憶」 三笠原さんの眉が好きだ。あと強そうな髪の毛。このテのモミアゲが好きだ。 確かに「よくできた夢」を見て、これは傑作だ!メモしなきゃ!と思うんだけど 言葉に変換しようとすると雲散していくってのはよくある…… ・「コゲたトンネル事件」 「ちまり」系魔法世界の探偵話。アンジェリケの造形が激しく近藤るるる的。 でも2001年だからそんなに古くないのね……結構昔の作品化と思った。 ・「空飛ぶ郵便娘」 ロケットガールな話。SF…?この作者の描く未来の女の子達はどうも少し苦手…… ひーナの鼻息が印象的 そんな感じで。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (06/01/01)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 7」/メディアファクトリー/2004/09/30 一応これで一段落。最終回じゃないんだよ、とは言うけれど。 うーん。正直最後まで掴みきれない連載だったと思う。 各キャラの性格がなー。未来的過ぎるというか。現在の我々からはかなり 距離のある性格設定として描かれているみたいで、なんと言うかこう、 取り付く島のない感じが。 作者の年齢からすると(もう40代半ばだったかと)こういう温度って言うのは すごく自然なんかもしれん……けど、「よみきり」とか見てるとそうでもないし… でも「こういう」需要はあるのかも。あるのかもなー。 いつかもう少し大人になったら読み返してみたい気もする。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (04/12/05)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 6」/メディアファクトリー/2004/01/31 何となくヨーロッパな感じの貿易/中立惑星リスボン。 日差しの明るさが意識された絵作りがステキだ。白のスーツ。 えーと。クラニーの水着萌えー。あと体型も。これくらいがいいなー。 いやイプサニアくらいでも。 そんな感じで。 再生槽があるからだろうけど(おまけに「こちらには女神がいるんだ」で) わりとあっさりとテロ的な行為を行う世界って、うーん、バイオレンス。 竹本泉だからその辺はあっさりしてるけど、「ポン」の一音と煙の後ろで イーナスがバラバラになってたりするんじゃないかと思うと……まあ今巻は それがなかったから何か安心。まったりと地中海な感じを楽しめた。 p49「イーナス」「あらグデロリン 久しぶりね」あたりの、淡々とした 緊張感は、この作品の良いサンプルだと思う。淡々と展開しつつも、きっちり した「物語」を進行させていて、このへんの、なんとゆーか、感情のないドラマ 展開ってのが、或いは感情制御を経て大人しくなった未来人類の姿なのかも なーとか思うのだった。 「はたから見てると何してるんだかってかんじ」なポーとクラニーの メデタシメデタシ、オチなんかはさすがに「もう少し話し合えよお前ら!」 みたいな気にもなるが(これだから未来人(の貴族)は!とか)。 然しイーナスはなんか結婚しなさそうだよね……なんだかんだいいながら結局 仕事が楽しくて楽しくて、って感じはする。グデロリンも同じクチだろう。 彼女に限らず、竹本世界のはたらきもの達はみんな仕事で自己実現ができてて、 なーんか、うらやましいのだった。いや、多分遺伝子レベルで適性検査が しっかりしてるんだろうなー、とも思うが。 後半、イルカの話は、イルカのテレパスはイルカにとりこまれやすい、って いう下りが以前にもさりげなく触れられていて、ああ、この作品世界ホントに 作者の中では「未来史」として存在してるんだなー、とか。ホイジンガ曰くの ホモ・ルーデンスたる我々人類の、もっと原初的な快楽中枢を、イルカに もっていかれちゃうんだろうなあ。わかる気はする。 のけものにされたイーナスはマリアアナにべたべた。多分マリアアナは作者の 好きなキャラクターなんだろうなー。なんとなく。 そんな感じで。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (04/05/05)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 5」/メディアファクトリー/2003/04/30 「イーナスの胸がないよ」な5巻。若きイーナス成長の物語。主に胸が。 或いは、いかにして彼女が女性を愛しキス魔となっていったか、という…… 集中力(感応力)が高まるとキスが上手くなる、っていうのはまあ わかるとしても、そんなにキスする社会なのかー、とか、割と謎は多い。 だいたいうまいキスとそうでないキスとの間にどれだけの差が有るのかが 正直よくわからない。そもそも上手いとか下手とかそういう「技術」の差が あるのか、というのは洋ものの小説とかを読んでて時々不思議だったものだ。 彼女が如何にして現在の彼女(知性化猫ウィンスロウを連れた”幸運の女神”)と なったか、を一冊かけて語っていて、なかなか新鮮で良い感じなのだった。 16才だし。……若さ、ないよなー。16才にして、すでに。 若いと言えば、この世界って若年期から仕事についてる人が多いけど、その分 中年とか老人の姿が希薄な気がする。老化を防ぐ技術が進歩しているのかも しれないけど、この辺はこの作者の未来史モノのなかで、いつか語られることが あるかもしれないなーとかふと思う。この作品でも大佐とか実力者レベルくらい だもんなー>中年 彼女の特殊能力が、この能力者の多い世界でも”特殊”である(発見しにくい) という描写などは、”人死にが出ない”という規定しにくい能力を主人公に 与えた作者のこだわりを感じさせる。 相変わらずマンガ自体にはそれほどの愛を感じられないけど、作品世界を丁寧に 丁寧に描き出していこうという作者の姿勢には、ついて行こう、この先を見せて 欲しい、と思わせられるのだった。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (04/05/05)
竹本泉「よみきり▼もの 6」エンターブレイン/2004/03/08 ・かける4 ・太陽から45センチ ・ふやけるお年頃 ・りんごのひみつ ・ぼんよりの連続 ・生徒会と奇妙な音 を収録。 後半かなり「変な話」に傾いてて、うーん、まあいいんだけど。 アップルが侵略してきている…… 作者も言ってるけど、ロングヘアー多くて、いいよね!(「ね」は禁止だってば) やっぱ(マンガの中だけでも)ロングヘアーにはロマンを感じたい…… 「りんごのひみつ」で隙を見てラブコメに持ち込もうという下りがさりげなく 好きだ。「広岡くーん」とかさ。あからさまじゃない分だけぐっと来る。 「ぼんよりの連続」はこの作者の低身長ツインテのイデアっぽくもあり。前屈 シーンの表現とか……p119でツインテの重量計測するシーンなんかはもう実に いい……あのころの男子って女子のオサゲとかやたら触りたがるもんなんだよ! 許してやれよ!(スイマセン)さりげに握手してるしなー。 いや気持ちはわかるぜ>富士森。 「ふやけるお年頃」のスーパー銭湯ネタなんかは、フフ、拙者なんか毎週バスケの 帰りには寄ってるよー、とか思いつつ。昔妹の蔵書が悉くふやけていたなあ、とか 思い出したり。p71の感動爆発してる浜の横顔が好き。実にいい顔をしている…… でもって、今巻は―やっぱり「太陽から45センチ」の姫山琴子だろう!と! 造形と表情と性格すべてにヤラレタ!という感じ。だって141センチだよ。 その上腰まで届く黒髪。もえー。なんか、スイマセン、わかりやすくて。 挙げ句おんぶまでされちゃって。もう言うことナシ。満点をさしあげたい。 とりあえずここまで。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (2004/03/01)
竹本泉「よみきり▼もの 5」エンターブレイン/2003/09/05 ・せきめんのすきま ・そらのすみ ・ことりのす ・くちをひらけば ・ブックスパラダイスVol,3 ・もらいものに笑顔 を収録。 見所は数々あれど、今巻はなんと言っても 「もらいものに笑顔」の、鳩嶋雛子の 「ぱあああ」 だろう! あー。も、メロメロ。 あー俺も!俺も鳩嶋にエサやりたーい!とか真剣に思う。 だって癒されるって絶対!と読者に信じさせる、その、何て言うんだろう、この 設定の、「シチュエーション」の魅力。これこそ竹本泉、という感じ。 次点は「ことりのす」の森山のボサボサ頭っぷりに。 なんかボサボサ髪はボサボサ髪で、この子には似合ってる、ってところが ミソだよなー。性格付けも上手い。 同率二位は、黙ってれば美少女のニュー涼木こと涼木。 P98からのほっぺ引っ張り合戦でおいおい泣く。ああ、これも竹本泉! あきもとあきおが早川あおいのほっぺたを引っ張った瞬間から、永遠の俺内テーマ となった「ほっぺ引っ張り」(例:アウトロースター)がここに再び!みたいな。 あー。いいなー。はー。 然しホント、いいなー、鳩嶋みたいなの…… つづく。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (2004/03/01)
竹本泉「よみきり▼もの 4」エンターブレイン/2003/04/11 ・わきあがる想い ・あなとかいろいろ ・台風上陸少女 ・どっちもどっちも ・きくばらないな少女 ・たちくらみの味 を収録。 ロングヘアーな女の子っていいよね……!みたいな。 あとミニスカートとニーソックスっていいよね……!みたいな! (「ね」は禁止だッ) 「わきあがる想い」のオチ、精神ブロックってこうやるのかー、とか。違うのか。 透視エスパー岸島慶子の、このやや華のない造形に萌える。 この人、この先もこんな感じで人生生きていくんだろうなー、的な。 いやこの人好きだなー。作者もこのキャラには格別愛を注いでいる様な気がする。 「台風上陸少女」は、なんとなくしましま曜日の冒頭を彷彿とさせる。一瞬だけ 垣間見た「人格」に惚れてしまった十山の、この後の苦労たるや! 「きくばらないな少女」はキャラ造形勝ち、というか。あのどうでもいい鼻歌 (あーさーひーるーごーはーんー)とかいいなー。ただ、せめてこの回(笑顔で すべてが許せてしまう女の子!の表現)くらいは、バックをちゃんとした花で 埋めてほしかった……最近のこのトーン?による花バックって、やっぱこう、 「代用品」って感じがぬぐえなくて…… 「たちくらみの味」のゆふちゃんの造形、ちょっと違った味が有って良い。特に p135左上の表情なんかはこのキャラクターの深みを表していて、良い感じなのだ。 つづく。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (2004/03/01)
竹本泉「ある日のツヴァイ」/徳間書店/2003/07/01 竹本泉が描く猫マンガ。あおば出版や竹書房の、主に動物マンガ誌にパラパラと 掲載されていたモノ集、らしい。初出が各作品にきちんと打たれているのが 好感度高い。 今回、この単行本に収録された作品、全く未読でして。 いやビックリしたー。 作者がいわば「顔出し」で出ている、という点で、今までの竹本泉作品とは 全く一線を画した出来になっている。ホントに。いや、ホント。 十何年竹本泉ファンをやってきたけど、ここまで「素」の竹本泉を見たのは初めて。 勿論、ここで描かれている作者本人の姿が「そのまま」だとは思わないけど、なんて 言うか、奥さんの雰囲気とか、住んでるマンションの雰囲気とか、そういうのの 「リアル」さの印象が凄く強い……ってどこをみてるのか。これは猫マンガだぞ。 でもね。やっぱ「竹本泉」だから。気になる、っていうか、こう、自分の中に 築き上げてきた「あの」漫画家・竹本泉のイメージが強くて。 生活者としての、奥さんと猫をこよなく愛する(奥さんの事好きなんだろうなー、 っていうのは凄くよく伝わる)「大人の男性」としての竹本泉を、斯うして 本人の筆から読むって言うのは……正直結構ショックだった。 高校生の頃、駅前そごう下にある古本屋・吉田書店の店先で、何気なく買った 3冊150円の「あおいちゃんパニック!」が僕のマンガ読み人生の、第二のスタート 地点になった。出会ってから結構長いこと女性だと思いこんでいたクチで。 で、だから、さ。 まあ幻想を抱いていたんだろうねえ。この人は普通の人間じゃない、位に。 でも、この人も「神様」じゃなくて「人間」だったんだ、って、まあこのマンガ 読んでそれくらいショックを受けたのは僕くらいのモノだろうけど…… それが解っただけでも、まあ読んだ価値はあった、かも。 この手のペット愛マンガに反応する受容体をつくづく持ってないよなあと思う (古くは須藤真澄のゆず、大島サバ以来)んだけど、でもこれはなんかほのぼのと、 楽しかった…… 全然猫マンガの感想になってませんでした。ごめんなさい。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (03/09/02)
竹本泉「よみきり▼もの 3」/エンターブレイン/2002/10/09 ・うさぎのお屋敷 ・おもいあし ・遠くの呼び声 ・さまよえる王様 ・ねこだまり ねこどなり ・ブックスパラダイスVol.1 ・ブックスパラダイスVol.2 を収録。 基本的に竹本泉全肯定野郎なので何も言えず。 新刊が出れば買って有難く読むのみ。 「さまよえる王様」が最もよみきり「らしい」作品だと思った。 (「アップル」系(ゴーンとか言ってるやつ)と、この「よみきり」系とは  多少方向性が違う気がする)……タイトルが良いよね。 竹本泉の描く”女の子の魅力”として「方向音痴」というのがあるんだけど、 正直方向音痴だったり地図が読めなかったりする女性にあんまし会ったことが ない。昔漫研の先輩に即売会の場所の地図描いて貰った時、目印の解りやすさ とかに感動したら「フツーの女の子は地図渡しても全然読めないから、これくらい 描かないとダメなんだよね」とか言ってて、その人も女だったんだけど、ふーん そうなのか、とか思った、のを思い出したりした。わかりにくい話ですいません。 オチでクビをフルフルしている保美(脇役)の造形にこそ惚れたね。 まあ、然しこの巻の白眉は誰もが認める所の耳かきコンビな訳で。 ふつうこういうの(耳かきが好き)はキャラ造形の「味付け」に過ぎないん だろうけど、この作者の手にかかると、それがメインテーマとなってしまう。 あー俺も女の子の耳掃除してみてえーとか凡庸な感想を持った。耳掃除されたい、 んじゃなくて、耳掃除したい。男子にとって、穴をほじくるという行為は何か ちょっとセクシャルな感じもある(とか考えるのは僕が汚れているからか)し。 ていうか最近ちゃんとした耳かきで耳ほじってないなーとか思った。耳かき買おう。 「耳かき」主題で物語を成立し得るのは、その作風に対する自信故だろう、とか 思う。自信を持って描いている作家の作品を読むのは、楽しい。絵柄やストーリー に「気を遣っている」感じの作品を読むのとは、また全く違った読感がある。 安心、というか……何と言ったら良いのか、竹本泉はあまりにも竹本泉的なのだ。 ナチュラルボーン竹本泉。当たり前だけど。その「らしさ」がいい。 「うさぎのお部屋」の宇さ美の太い足に萌えてみたり。 「おもいあし」の箱崎のデコ眉ツインテっぷりに萌えてみたり。あー。 なんかこの子頭蓋骨小さそうで萌える(何だそれは)。 きみじま萌えとしては「ねこだまり」もかなり衝撃的だった。も、萌え〜。 あの表情の無さ、あの間、あの空気……あああ。あああああああああ。 喋りがまた良いんだヨー。「あんたたちも進化して猫の王国を作りなさいな」 竹本泉が新作を描き続ける限り生きていけるなあ、と実感しつつ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (02/11/08)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 4」/メディアファクトリー/2002/07/31 SFだーおおむねようよう。 取り敢えずSF方向で読んで面白し。 ヴィーナスその他のキャラに感情移入できないのは相変わらずだけど、SFって のは「そういうもんだ」とも言えるしな…… あとがき(なかがき3)では構成に苦労した様な事も言ってるけど、後半キャラが 集まってくるのと同時に展開密度が上がっていく(詰まっていく)感じは結構 うまいなーと思えた。長編を描かせようとした編集長の手腕や流石。 いたちな宇宙人、ウロボースの種族設定を物語のワクにして全体を構築してたり、 実に「SF」していて、あー、この作者ホントに「ちゃんとしてる」なー、 スゴイなー、と。今更だけどね。 短編ばっかり読んでたから見えなかっただけか。 結局、構成に重きを置いているからキャラが生きてないってことなのかも。 この作品世界でラブコメやれ、ってのはもう的外れだしね。寧ろこのノリで 作者の中にたまってるネタの数々を披露してって欲しい。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (02/07/29)
竹本泉「よみきり▼もの 2」/エンターブレイン/2002/04/05 ・南海の季節 ・にゃんこのうしろ ・ねむりの午後 ・たべる少女 はしる少女 ・あっちのやね こっちのやね ・目も流れるみたいな を収録。 今巻読んでて、つくづく「アップルって変な話だったよなー」と思ってみたり。 つまり今回の「あっちのやねこっちのやね」みたいな(或いはもっとイッちゃった) 話「だけ」の連載だった訳で……ついていけない所は、ありました。それを、まあ 「これが新しい竹本泉なんだ」と無理矢理肯定しようとしてたけど……やっぱ ラブコメがイイヨー、と。竹本泉の「変な話」はホントに変すぎて困るときがある。 それでも、まあそういう感触も好きだから買うんだけど。 で。 この「あっちのやね」以外は殆ど「不思議話」ではなくてキャラ主体のおもしろ まんがチョコっとlove☆なんだけど、うう、もーそーゆーのを長年待っていた身に とっては。あああ。ホントに「読んでてうれしいまんが」だなーと。ああうれしい うれしい。ただもううれしい。絵が嬉しい話が嬉しい。たまんねえ…… 今巻は「にゃんこのうしろ」と「ねむりの午後」が双璧かなー。にゃんこ、は きみじまの「野生のにゃんこ?」的反応のディレイに惚れたり。あとねこの びちびちした動きとか。ねこ触ってないなー最近。さわりてー。 あ、でも、やっぱ「ねむり」かなー。沢の木がむちゃくちゃツボで。その造形が。 三つ編み集団の中、突出するロングヘアっぷりも良い。何よりあの明るさが。 竹本泉の描く眠り姫系(早川あおい以来)にはとことん弱い、のか>自分。 つーかもーあのあくびのシーンがたまらーん。ああいうところにコマ数かける ってことは、作者もその「魅力」を解っているわけで。他の作品でも、あの手の あくびシーンはあったけど、今回のもなかなか素敵だと思った。 高校時代、授業中をひたすら寝て過ごした(教師に呼びつけられて「僕の授業は そんなにつまらないかい?」と何度も嫌味を言われたものだ)者としては、実際 彼女等の気持ちは解るのだ。眠いよな。眠いんだよ。 あと「目も流れる」は竹本泉の「泣きツボ」が開示されているみたいで興味深い。 「道」で泣くのかー。ていうかさらヤマで?うう。 読み切りばっかりでそのうち物足りない感じ、になっちゃうんじゃないか、と 思ってるんだけど、今のところ全然問題なく、というかもう、転がり回って 読んでます。やっぱ竹本泉はスゴイ。初めて「あおいちゃんパニック!」全3巻 を読み切ったあの夕方以来、ずっと自分の中では最高位の漫画家としてある。 「目も流れる」のラストで三道館が泣いてるのが興味深い @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (02/04/18)
竹本泉「ぴこぴこのきらきら」/宙出版/2002/01/10 「よみきりもの」とか見てると、こういう読み切り短編を どわーっと描いてるのがこの作家には「らしい」気がする。今んとこ。 ラブコメ度高いし。 ・ぴこぴこるいるい ・ぴこぴこぶんぶん ・ぱたぱたガールで14 ・きらきらガールも14 ・ぴんくのマシンガン ・ちょこちょこへぶん ――を収録。相変わらず変なタイトル群。 いやー、「ぴこぴこ」結構好きだ。やっぱあのSF的な落とし方が。最近エンデの 「モモ」読み返してて、あー、あの帽子の男ってコレなのかも、とか思ったり。 キャラの配置、設定の簡明さ、次につなげそうなオチ、ラブ含有率、全ての パラメータがバランス良く配置されている傑作だと思う。 変な制服シリーズは正直どうでも良かったり。ちょっとね。どわっとしすぎ。 「マシンガン」はなんかオーソドックスっていうか全然「変」が入って無くて。 シナリオの作りと、あと絵がちょっと短期間で仕上げたのかなーという感じが した、のは代原だったってのを知ったからか。丁度今口内炎で(だから?) 「ちょこ」はあんみつ姫系の感情表現が随所にあって懐かしかった。 色々やってるなーという感じ。あと女の子同士、ってのがもしかしたら (手法として)好きなのかなー、とも思った。 「ぴこぴこ」を増刊誌で読んでいたので、殊更な感動は無し (前回転げ回っているので)。標準的な竹本泉単行本と言えよう。 そろそろ雑誌連載の諸々をまとめて呉れないかなーと思っている @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (02/02/05)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 3」/メディアファクトリー/2001/12/31 とにかくひたすら女の子と女の子がちゅーしてる漫画、とは某氏の評で。 そうだよなー。それ以上何と言えば。 今回も一応SF、いやかなりSFでスパイで女子校でシャワールームでお風呂で プールで眼鏡先生と生徒と双子なんだけど、うーん。やっぱSFの方を主軸に 読まないと、読めない感じ。つまりイーナスの情動に全然シンクロ出来ない、 っつーか登場人物の殆ど誰にも感情移入が出来ない、のは相変わらずで>自分。 未来世界(或いは平行世界)の住人の感性はやっぱしわかりません。 作者の照れなのか、それとも、もう…とか思ったけど「よみきり」だとちゃんと ラブコメだったりするしなー。うーん。まー「女スパイ」好きにはたまらないの かも…… 竹本泉の絵って(背景含め)無茶苦茶好きなんだけど、イーナスの身体って性的な 記号が何一つ見えない気が。パルプ雑誌の表紙系。露出する程エロスが無くなる。 それはそれで良いんだろうなあ。いや僕は良いんですが……でも腕太いよ…… 結局リウィア(デコっぱち)とギャウコズ先生萌え〜とか言って締めるしか ないのか。うう。もっと読み込めば楽しみ方も見えてくるのかも。 東洋人の科学者の話は読んでみたい @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (02/01/14)
竹本泉「よみきり▼もの 1」/エンターブレイン/2001/10/05 よみきり短編集。よみきりだけど連載。よみきりの連載。 いやいやいやいや。オモシロイ!オモシロイヨ!?というか。久々に 「竹本泉なら何でもイイ」レベルを超えて、作品単品として楽しんでる。 いやー、ホント読んでて顔がにやけるわ。にやにや。この巧さ。 好きな話は、ってまあ全部好きなんだけど、竹本泉らしさ、でいくなら 「まんほーるのあう」かなー。カワイイ女の子に、変な話、という。 花を背負った女の子の可愛さ、もーそれだけで。然しこういうシンプルな話 読むと、この人の絵(というかキャラ造形)の魅力がよりハッキリ見えて――― たまりませんわ。ホントに。 キャラの作り込みで好きなのは「わらいの園」もそう。キャラ立てが効いてて、 見てるだけで面白い。キャラクターに明確な特性を持たせるのはマンガの基本 だけど、それがそのまま魅力になっているという。ていうか竹本泉の描くニコ目 はイイねえ。本当に愉しそうだ。 「あっちの屋根 こっちの屋根」は、また違った意味で名作。オチがちょっと 弱いけど、視点の持って行き方が竹本泉。ていうかこれやってたヨ!徳島大学の 上から城東高校の屋上が見えて、受験に来た時に手ー振ってたさー。とか 思い出した。いやそれだけ。 「ゆれる100万ボルト」も実は好き。なんかエロティックだよね。チラリズム っていうか。ある角度からだけ見える魅力。その瞬間をとらまえて話しかけ ようとつけ回す男子の、その気分がスゲー解る。解りすぎる。うるうる。 あとあの目が悪くなる過程は、僕もそれでした。やおいは読んでないけど。 ……やー、しかし、やっぱ竹本泉の学園ラブコメは強烈だと実感。あ、でも、 「本当の」竹本ラブコメはこんなんじゃないぜ!そうだろみんな!!<誰だよ いや、でもこの連載、「往事の感性を取り戻すため」という割と明確なベクトル がある様だしさ。いやだからつまり「2巻に注意」って事なのか。「ひとみちゃん」 でゴロゴロ転げ回った(実は今でも時々転げ回る)人間としては、そのうち 「あの辺」のレベルの作品がゴロゴロと出てきて、またゴロゴロと転がる事に なるのではないかと、期待しているん。 最近「学園戦記ムリョウ」見ててさえ、「あおいちゃんパニック!」を連想して しまう。「学園でSFでラブコメで」という組み合わせで「あおいちゃん」を 超える作品には、もう死ぬまで出会わないような気がする。出会いのタイミング って、あるよなー。成程SFの黄金期は12歳と言う話。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (01/10/20)
竹本泉「てけてけマイハート 1」/竹書房/2001/05/27 「あおいちゃんパニック!」で、ロッカーに隠れた森村と早川が、ロッカーの 穴から外を覗いてる、ってシーンがある。森村は屈んでて、あおいちゃんは 背伸びしていて、その対比にが妙に好きだった。 そうやってあおいちゃんの身長の低さを強調して見せていた訳で、当時その 早川あおいの「小ささ」が、モロにツボだった。森村と一緒だとコマに入り きらない身長とか、ひょいと持ち上げられてしまう体重の軽さとか、ああいう のが何だかとても「イイなー!イイなー!!」と思えたのだ。 絵的に、なんか好きなん。竹本泉の描く”背の小さい女の子”。 えーと。 「ヴィーナス」で「絵を描くとき、特徴は、つい強調してしまったり」と あって、それから考えるに、今回の主人公、早坂のぞみは、早川あおいや きいちごちまり、岡田ひとみ、小梅ひよみ、エレン・ふわふわ頭・オーレウス といった、あの「年齢のわりに小さい(幼い)」路線の先に有るのでは 無いかしらん、という。「年齢のわりに」の部分がより強調されて、年上 なのに幼く見える、という・・・ てな適当な思いつき話はまあ置いといて。 早坂のぞみは24歳。背が小さくて化粧気が無くて顔のパーツが子供で 歩き方がてけてけしていて外見は中学生位だけど、24歳。酒も飲む。 やたらと補導されてしまうのでパスポート常時携帯。街で運悪く(運良く) 彼女を補導しそうになった吉田しげる(23歳中学国語教師)は、陶芸クラブ での後輩だった。以後二人は毎回喫茶店でコーヒーを飲むハメに。 早坂のぞみの造形は「ルププ・パウ」のアリス系で、竹本幼女の典型。 でも流石に24歳だなー、という妙な「疲れた」感じが出ていて面白い。 吉田君が教えている「本当の」女子中学生(東岡)はちゃんとそれなりの 「熱量」(無謀系。アップルパラダイスとかあの辺の)をもって描かれて いて、対比するとよく分かる。何か、こー妙にしたたかな感じとかさ。 吉田君はなんかもうキャラが有るのかないのかといった造形なんだけど、でも 二人の仲は着実に進行している(というか周りが面白がって焚きつけている) 様で、最近はまんがライフを開くのにどきどきしたりしているのだった。 予定調和なラブコメってラブコメなのかどうか。でも久々の生活感のある、と ゆーか地に足のついた連載で。「あおいちゃん」でに惚れ込んだ身としては、 これが嬉しくない訳がない。魔法も出ないしSFも出ない。ただ有るのは 「ほんわかラブコメ」(・・・)だけ。それが読み切りじゃなく進行形で 読めるんだからな・・・まあ、「変な話」では有るけど。 まー難点は早坂のぞみが(それほど)好みじゃないって所かのう。 だって犯罪みたいだし。 カラーや二色を単行本収録の際に修正するのは正直「何で?」と思うワタシ。 それやられると「二色版」と「単行本版」が存在する事になって、また (例のあおいちゃん切り張り修正版みたいな)後世マニア泣かせな事に。 でもそれも「竹本泉」らしさなのかもとは思う。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN]@@@@@@@@@@@@@@@@ (01/05/07)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 2」/メディアファクトリー/2001/04/01 面白い。 イーナスのキャラ造形には多少ついていけないモノを(まだ)感じつつも、 でもそれを云ったら世界観そのものが特殊な感じだし、まあ23世紀だし、と 作者も云ってることだしそれはそれでイイか、という気分。竹本泉の手による 「SF世界」が楽しめるだけで十分。「てきぱき」よりも強く「SF」を志向 した作品世界を、ただ観光するだけで十分だ。 メイキングが楽しい。うわーこの設定深いヨー!とか。やっぱ根がSFなんだ なーという感じ。軍の階級制度とかさらさらっと書いちゃう所とかさー。 知性化、じゃなくて「知能進化」な所も好き。 逆に言うと、「設定萌え」の要素が無いと漫画としては(多少)辛いかもとは 思う。或いは「竹本泉的SF宇宙世界観光」要素が有ればこその面白さというか。 初読の読者が食いついてくるかどうかは、微妙・・・何せ「お色気シーン」が (例によって)色っぽく無い。雑誌のアイキャッチにはいいかもとは思うけど、 結局シチュエーションが伴ってないからなあ。「必然性」が無いまま、ただ お風呂に入ってる絵、が嬉しいかっていうと、どーにも。 いや、昔「さよりな」のたんぽぽの回を読んだ時の、あの脳天殴られた様な ショック(ホントにショックだったのよ。今考えるとアレだけど)から思うと 遠くに来ちゃったなーって気はするけど。 サールスの人生って案外幸せかも、とか思う @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN]@@@@@@@@@@@@@@@@ (01/05/07)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 6」/エンターブレイン/2001/03/09 確かにトビラ見開きは手がかかっているよ。この人こういうの好きね。 最終巻は設定御蔵出し、みたいな感じ。竹本泉SF世界観が存分に楽しめる。 もうSF描写を惜しげもなくガンガンやってしまう。あと今巻ヒカルの服がな にげに可愛いのばっかりでうっとり。 好きな話は、えーと、割と今巻全部好きなんだけど、 Chapter53(気象観測ポッドで流されちゃう話)とかかな。 嵐でも「重力制御されてるので中は平気」とかああいう描写が何か好き。 あと飛ばされる先々の、広漠っつーか壮大な感じが良い。椎名誠の砂漠話を 思い出した。あと帰ってきたヒカルの服がまた可愛くてねえー。 Chapter58、ママのお弁当、も妙に記憶に残る話。確かビームで読んだときに 「お、幼いママー!!」とか騒いでいた記憶があるが。気のせいか。 Chapter55(原始時代)は確かに理屈が変。でも今だけ納得できればいいのか。 ・・・てな感じで最終巻なのにまた無理矢理やっつけ感想を書いてしまって スイマセン。 このシリーズも、始まって暫くは 「あー俺が読みたいのはこういうのじゃなくてー!」とか 言ってましたが、慣れました。 キャラ漫画じゃなくて背景世界漫画だと思えば。結構名作もあったし・・・ 何よりあの竹本泉欠乏時代を生き抜いた身としては、斯うして毎月複数誌で竹本泉の 「新作」が読めると言うだけで気を失うくらい幸せなことなので。マジで。 一時期もう「きえたマンガ家」殿堂入りだった気がする・・・古本屋でしか手に 入らない単行本ばっかりでねえ・・・などと昔話をしつつ。 あ、このシリーズが終わった後に始まった短編シリーズが、何か、また良いの。 完璧なまでに竹本泉。全き竹本泉、というか。いや何を言ってるんだ僕は。えーと、 つまり学園物でさ。かわいくてさ。スゲーの(わかんねえ)。 ・・・何か、あー、やっとコレが読める!という感じ・・・まだ往年の重みは 無いけど、でも良い。あーもうビーム買うの止めようかなーと思ってた所に コレだもんな。 近年竹本SF世界がぐっと安定感を増したのは、この作品の連載が底に有ったから なんじゃないかーと思ってみたり。SF路線のその後(主にヴィーナス)も非常に 楽しみなんだけど、それはそれとして、今の連載が久々の「本物ラブコメ」に 展開していくのを期待する者である。恥ずかしくて一気に読めない様なヤツを一つ。 然し・・・「ビーム」で、学園ラブコメ・・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (01/04/08)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 5」/エンターブレイン/2000/06/12 うわ感想ためてたら最終巻が出てしまった。ざっと目を通して雑感のみ。 好きな話はChapter50の花火の話、とChapter52のエトバ博士のバックアップ話。あ、 あとChapter48もちょっと好きかな。 Chapter50、花火の方は、何か純粋に「てきぱき」っぽい話だなあと。いや 本物振興財団の眼鏡三つ編み白衣に負けたというのはおいといて。 盛り上がりと盛り下がりの矢印が好き。オチの弱さも好き。 Chapter48はラストのエダルトで「巧いなー」と感心したのを憶えている。 で、Chapter52。いかんSFだ、っつーか。 詩的でさ。オチの爽やかさも良いし。何かエダルトっぽい話・・・ていうか SFなんだよー。SF魂の部分でちょっと泣いた。 バックアップ人格をひ孫娘の脳に間借りさせてデータマイニング。不完全な 人格記憶(恐らくホログラフィー的な構造なのだ。一部だけしか無くても、一応 全体像の再生は可能)の雰囲気がごく自然に表現されていて、なんか胸が詰まる。 「あのくそったれのサリュホフもこの中に〜」(この辺の名前は既出?それとも ここだけ?)とかああいう所で、またなんか勝手にいろいろ想像してグッと来て しまったり。男と女の話(あなたは死に別れた夫にそっくりなの)もあったりさ。 抱き合っている最中にひ孫の方に心を戻してしまう辺りとか、あーもー!!という 感じ。ラストの軽やかさ含め、凄く良質なSF短編だと思う。 そんな感じで。 二日酔いモードのナーナがどうしても藤原先生と重なる @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (01/04/08)
竹本泉「トランジスタにヴィーナス 1」/メディアファクトリー/2000/11/01 最近の竹本泉路線、の延長線上というか。SFだし露出系美女だし。作者独自の 未来史(昔のSF作家はみんなそれぞれの「未来史」を作っていたものだ)が 見えたり見えなかったり。サールスあたりは結構設定が有るという話だし。 絵的には、キャラクターの無表情さがどうにも「語りかけ」て来ないので ちょっとサミシイ。大人ってのは心の動きを表情に出さないものだ。とはいえ。ああ。 漫符が顔の外に出てたりするもんな。とくにピキピキ(怒りマーク)。 ああいう「空気」を出したいんだと思うんだ。けど。あああ。 でもSFだからなー。SFは嬉しい。うーん。うーぬぬぬぬぬぬ。 あと竹本氏の描く「大人の女性」は骨太だよなとか思うよ。トランジスタグラマーが お好みか。ソームズおじさん見たいにツィギー体型が好きって訳では無いのね。 物語の構成は古典的諜報部員モノな感じ。 より詳細には「未来SF美人スパイ物」。作者の素養が伺える。 服装や小物、風景に到るまで作者のフィルター(これが気持ち良い)を通して 出てきた独自の世界。奥行きが有って、安心して作品世界に身を任せることが 出来る。こういうのが結局この作者には一番有ってるのかもなーと思う。 そりゃ確かにいまだに竹本ラブコメ新作を読んではみたいけど、これはこれで面白い。 SFだし。 イーナスの「幸運能力」を調べるためにグデロリンをあっさり処刑してしまう サールスの描写とか見てると、絵柄よりもその乾いた(ハードボイルドな)展開の 方に意識が行ってしまう。何というか、「お話」をこれだけきちんと作って 見せられてしまうと、もう「お話」の方にハマってしまうのだった。いや、面白い。 漸く最近「非ラブコメ竹本泉」の楽しみ方が分かってきた様な。 コスプレ漫画として読む場合、矢張りメイド服の完成度は高評価を得よう。 ありとあらゆる方向からのメイド服満載。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (00/12/15)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 4」/アスペクト/1999/10/06 今巻も傑作揃い。特に1,2本目(Chap37,38)は久々に力の入った 「物語」を感じてワクワクした。読み切りでもここまでやってくれれば。 Chap.38の「日本」の情景はなかなか。民家の上に屋根があるところとか 見てると、どうも環境ごと保護されている感じ。ナオミの大おじさんの キャラも久々に見たなー。相変わらずの性格で。モデルでも居るんだろうか? ・・・所で最近とみにヒカルが良い。Chapter43の 「ふっ ふっふっ ふっふっふっ」 に続くコマがもう。何回見てもこの笑顔には魂を抜かれてしまう事だよ。 この笑顔こそが竹本泉作品の魅力そのものだ。これだけで読む価値はある。 ただ、キャラとしては、ヒカルはまだもう一つ位置づけが決まらない感じ。 冒頭のラブコメみたいな話やってると「結構大人」な感じもするけど、 基本的には子供みたいだし・・・ その分ナオミのキャラの立ち具合は素晴らしくて、今巻のラストを飾る Chapter44のサンダーマスクの下りは、もう実に「ナオミらしい」話で 素晴らしいのだった。このテンションがたまらない。勢いがあって実にイイ。 ビームで読んだときも笑ったけど、今読んでも笑う。ホント楽しそう。 ・・・一体この作者、何考えてこんな漫画描くんだろうなァーという。 Chap.39の異星人も個人的には直撃だった。何回読み返したか。 あああのセリフの切り方の巧さよ! 「わたしがその」「異星人でーす」 「わたしが異星人」「でーす」 ああああああ。クラクラする。オチの感触も含めて、なんかもー古き良きSF。 あとがきなんか見てると、作者がちゃんとラブコメを志向しようとしてるのが 見えて嬉しいのだ。是非是非。 ※あと千年時計はロングナウ財団ていう所が今考えている「ミレニウム時計」が 完成した姿なのかも。ネジを巻くのは、そのために人が毎年巡礼する様に して、メンテとかも同時に行わせるためらしい。放っておくと忘れられちゃうし。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (99/10/14)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 3」/アスペクト/1999/01/04 ああああああああ。 良いなぁ。 良い。 良いよ・・・ えー、どうも。 初っぱなから飛ばしてますが、ホント竹本泉の絵は良いですな。 もう一コマずつ取り上げて「このラインが!」とかやりたくなるですな。 特にヒカル。ヒカルの、あのニコ目で泣いたり困ったりしてる 表情がたまらない。漫符だけでここまで出来るつーか。 ・・ええ、ワタシやっぱり記号に弱いですから。 早川顔というだけでもう。 でもこの単行本を見る限りでは、何となくナオミが 主人公格として扱われている様ですね。三段抜きの数も多いし。 P102の三段抜きのナオミが可愛くて好き。 あとエダルトのキャラ掘り下げというか造形補強というか。 あの添い寝したりキスしたりってのを見てると、 観察院じゃないけど、何らかの条件付けで 感情制御をされているんじゃないかしらとか思ってしまう。 まぁ、「そいういう」性格と言うことなんだろうけど・・・・ これじゃラブコメが成立しませんね・・・Chap.36とか。 まぁ竹本泉の無軌道作品に斯う言った何かを超越したような 少年はつきものですが。汗をかかないイタリア人とか。 しかし今巻はホントに竹本節が回っていて良いですね。 今までの「無軌道展開SFシリーズ」の中では 最も安定した作品になってきている様に思います。 ・好きなコマとか。 P38の 「オ  オルリン・ヒカル  です−」 がもう。 竹本節炸裂!みたいな。 P90の 「卵がかえる〜〜」 とか 「卵はおまけ」 とか。 P102の 「あんたのカメラの映像がぶれたのはそのせいか」 とか。 このへん、巧く説明できないけど、如何にも竹本泉な感じ。 ヒカルの髪型の話とか見てると、作者がこのキャラクターで 遊んでいる感じがして面白い。あの両腕を挙げてむきになる仕草とか かなり早川あおい入ってて好きです。 ・・・・あおいちゃん・・・・ やっぱり今回の感想も、最後はラブコメ新作を求めて終わりそうです。 このシリーズにラブコメを期待すると、作品そのものが崩壊しかねないので アレですけど、ああ、でも、またやってくんないかなぁ。 竹本泉の筆になる切ないラブコメ、もう一度読みたいよ・・・ 編集者の方も、「いつものでいいです」とかじゃなくて、ちゃんと 「ラブコメを」という要求をですね、この作者にしていただきたいわけですよ。 ・・・兎に角多少なりとも「ラブ」が欲しいっす。 ・・・コミックビームのアンケートに、別冊付録で竹本泉の 描き下ろしラブコメ中編とか付けてくれるように書いてみようかと思う @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (99/01/13)
竹本泉「乙女アトラス 2」/学研/1998/10/26 すこーん。 「すこーんって終わっちゃったなーと思って・・・・」(P128) フム。そんな感じ。 いや、まぁ別にこの世界設定自体はいわば竹本泉の「未来史」な訳で。 のんのんじーから続く「コピーされた地球」のある宇宙、ってのには これからもお目にかかることがあるに違いない。火星人の航法コンピュータとか。 いやー、やぱし火星人はこうでなくちゃね。るー。 然しこの作品に出てきた火星人は今まで出てきた中では最も流暢に喋ってますね・・ さて、作者自身も語っていることだけど、確かにこりゃ 「ヨーロッパの田舎の農村の娘さんのような体形」だわね。 骨格からしてそんな感じ。「さより」の頃から(つまり肌を意図的に 露出しだした頃から)太り出しては居たんですよね・・・ 思うにこの手の体形が作者の思う「色っぽい」体形なのであろう、と。 例えば「テキパキ・ワーキン・ラブ」のナオミやヒカルは 全然「そういう」体形じゃないけど、作者に言わせれば「色っぽくない・・・」 という事になるらしい。作者の「色っぽい」は結局パルプSFの表紙の 女性達の如きグラマラスなのだろう・・。 個人的には、ラブコメしそうで出来ないもどかしさ、キャラ萌えしにくい 体形など、イマイチな要素は多いんです。ああ、これで「物語」としての 展開がちゃんとのぞめていれば・・・・古き良きSF、クラークとかの・・ そういう世界を竹本泉の絵で楽しめたかも知れない・・・・ 次世代竹本SFの根幹になり得たかもしれないシリーズだった・・・ 兎に角コミックノーラ休刊、では仕方ないやな。 読者たる我々は、ただ再びこの作品世界にまみえることを 期待するしかないではないか −−−とカサカサが言っているわ。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (98/10/17)
竹本泉「乙女アトラス 1」/学研/1998/04/26 何でアトラスかというと、彼女らは地理学会社所属だから? ラブコメ・・・かな?ラブコメ風味ちょっとだけ−みたいな。 然し近作の竹本作品の少年って何で皆「このテ」なんだろう。大人しいというか ボーっとしているというか。これではラブコメが成立しない!いやその。 森村みたいな感情移入できるキャラを・・・ 「のんのんじー」の世界設定をそのまま踏襲。 「地球のコピー」が大量に存在する世界−つまり パラレルワールドが物理的に存在する宇宙が舞台。 1962年に枝分かれした(コピーされた)と思われるこの「地球」は 過去ニワトリ型のシュランプ、ハト型のポッポ、ネズミ型のタルタレン という三種の異星人によって侵略されている。で、230年後、 人類は一応形だけの独立を果たした−という世界。 この世界に「東地理学会社」所属(と彼女らは云う)の三人の少女 アルヲル・ヴィ・ヤホ、オード・ハルビ・アマザキ、ヒラタイ・イクシー が、航法コンピュータ(アーキテクトは火星製?)ミスター・スミスの 断食サイクルに外れるという理由で、この地球に強制的に 降ろされてしまった所から物語は始まる。 彼女等はこの地球にとって「異世界」の人間である(より「中央」に近い?)。 「どんなことでも普通と違うことは記録しなくちゃいけない」 観察院の記録員草帯あけるな、が彼女らの「記録」を担当することになるのだが、 各陣営がそれぞれの理由から彼女らに手を出してくる・・・というのが この1巻のおはなし。 兎に角絵が良い!結構竹本風味全開なので好き嫌いも有ろうが、 拙者的には思わず模写してしまうウレシサである。特にヴィ。 毎回「変装」してるし・・・毎回髪型が違うってのは、特にこの作者の場合 割と冒険だと思う。でもちゃんとキャラ立ってるからなー。うー。 この三人娘が並んでると、なんか香水というか化粧品の臭いがしてきそう。 イトコの姉妹を思い出す。この子ら姉妹じゃないんだけど、何かそんな気がして− 大中小だし(・・・・いやその)。 話を戻して、そう、ヴィが良いんだ。ヴィとあけるな君の 少々ラブコメタッチ入ったやりとりが好き。P116とか。 ああッもっとやってくれー! 兎に角続巻が待ち遠しい。久々の本格連続物(「さより」は殆ど一話完結物 だったし「ねこめ」も違うし・・・「てきぱき」や「しましま」も違う)で、 その上ラブコメ入りで三人姉妹(姉妹じゃねえ)でおまけにSF〜! 大体竹本泉の新刊なんだからそれ以上何も望む物はないんですが。 竹本泉キ○ガイ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (980410)
竹本泉「世の中なまほう」/宙出版/1998/04/10 「魔法使いなきっかけ」 「世の中なバランス」 「魔法使いはねぼけてる」 「夜明けのゴースト」 「世の中な圧力」 「魔法少女はウインク」 を収録。 何が良いって巻末の「魔法少女はウインク」でしょう。 アップルミステリー誌で読んでて(立ち読みだけど・・・) もう思い切りハマった。やっぱラブコメでしょう。竹本泉はラブコメ・・・ あおばさんの魅力も堪能できるし。 シャルペローの初登場の時のなつかないぶり−というか あの小さい体全体でミーミー鳴いているのを見てると、 昔飼ってた猫が小さかった時の事を思い出す。 ああいうのはしつけないと一生あんな感じ(態度でかい)だったりするので 気をつけよう。 丘の上シリーズも割と変で良い。「犬の圧力は高い」高いよな・・・ 設定がまずあって、でも設定自体は至って普通だったり。 まぁ温室でウィル・オー・ウィスプ飼ったりするくらいで。 ただ「丘の上」というだけで(ほんとにそれだけ)話を描けてしまうっていうのは やっぱり竹本先生ならでは。こういう「なんということのない話」って初読の時は 「ふーん」という感じで読んでても、読み返していくうちにどんどん 好きになっていったりする。実は好きです。 ・・・しかしやっぱり井戸は無理なんでは・・・何となく・・・ あと善美ちゃんのキャラ造形は・・・その・・・萌えない。 なんかこう、グッと来ないですよ。もちっと等身低くないと。230cm台が理想。 いや、拙者早川あおいとかきいちごちまりとか岡田ひとみとかが好きなんで。 アイスクリームの表現(*)が好き。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (980407)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 2」/アスキー/1998/03/09 連載では「〜FX」。 FX買うかな〜。今更。買うかも・・・売ってれば。 FXボードって一時期無茶苦茶安くなかったですか?忘れたけど。 それ以前にエミュレーターとか出てたりして。 ゆみみローダーの前例も有ることだし。 ・・・・この単行本、今貸し出してるので、この文章は記憶だけで書いてます。 間違いがあったら御免なさい。 さて。 竹本泉らしいといえばらしいシリーズ。 要は「何でもありモノ」で、流石はスカールド竹本というか。 好きな話はやっぱりにくじゃがですかね。にくじゃが〜? あの響き。何か字面が竹本だ。「にくじゃが」って。 逃げ出してくるナオミの表情が好き。 立ってるだけの仕事の話も好きかな。歌わせられる話も。 風邪の話もいいなぁ。ふさふさの猫が。 階段のもいい。ヒカルとゲルゲのツーショットはまるで・・・いやその。 って全部ヒカルメインの話ですか。好みバレバレですね。 でもエダルトの「おーおーオッズは7倍」も好きだ。ペギラが出てきそうで。 エダルトと言えば、エダルトの妹が出てくる話の最後、 珍しく感情の出ているエダルトが良いですね。兄妹(四つ子)の中では ああなのかも。 ナオミはよくわかんないです。皮膚固いらしいし。いやその。 でも絵面は好きだな。その昔唯一CGに起こしたことがあるという。 竹本氏は頻りに「色っぽくない」とか仰ってますけど、 「少年誌だから」色っぽい方が・・・とか 最早気にする必要まるで無しでしょう。あの雑誌の場合。 いや、ヒカルは可愛いですよ。 かわいいかわいい。あの口が可愛い。ヘアバンドが可愛い。ニコ目が可愛い。 仕草が表情が頬のラインがああああああああああああああああああ。 あああ。 ・・・ああ後はラブコメだけなのに。だけなのに〜。 今考えると「しましま」は(最後の)ラブコメシリーズだった・・・・ こないだのアップルミステリーも結構ラブコメだったけど、 でも、違うんだよう。 頑張ってる「主人公」が女の子じゃ・・・(ってそりゃアレは 女性向けなんだから仕方ないんですが)。 作者自身何度も仰ってる様に、 「少年誌なんだから男の子を主人公に・・」 ってのは、今こそやるべきなのではないか・・・と。 だって「あおいちゃんパニック!」の主人公は森村でせう。 少なくとも読者の視点は森村と共にある。 だからこそあおいちゃんが可愛かったわけで。 ・・・あーもう一度あの締め付けられるような感動を〜。 やっぱりあおいちゃんでしょう。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (980306)
竹本泉「むきもの67%」/宙出版/1997/8/10 相変わらず変なタイトル・・・・ 竹本泉の最新巻。買う人は当然買ってるでしょ。 (一応)普通の話だけで構成された久々に普通もの・・・ ひまわりえのぐとかちょっとコマーシャル系の単行本、かな・・。 ・・・・やっぱりひよみでしょう今巻はッ。 ほよよーん。 ・・・くはぁッ・・・ 再起不能・・・ ・・・ ・・・・・ 明子ちゃんもツボ。・・・ウルフカット・・・ いるよねぇこういう子。この手の弱さってのは、 歳を取るとだんだん克服されちゃう所があって、そのへん高校生頃特有の 何とも言えない雰囲気を持っていてたまりません。 ・・・うううたまらんす〜。 P96一コマめで撃墜されました私。あの表情! ・・・・スイマセン。久々に心底キャラ萌え入ってます。 もう駄目。やっぱり竹本泉だけは特別だ・・・。 どのへんがどうかってのは・・説明不能・・・ 実際竹本泉作品ってのは、もう読者が竹本ファンかどうかで 価値が全くかわっちゃうからな・・ でもまぁこれで「ラブコメ」って言われちゃうと・・・ もう一歩踏み込んだ恥ずかしい位のそれを・・・ ・・・もう一度あおいちゃんを・・・! @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (1997/07/21)
竹本泉「ねこめーわく 2!」/宙出版/1997/4/10 やっと今頃になって感想を書いている私です。 「てきぱき」も結局、まだ買ってないし(PCエンヂンも)、 もーダメなのかなあ。 だいな、だって100%やり切って無いし(ああああ)。 ま、その〜(シマシマの声で)。 別にあおいちゃんに対する愛がさめた訳じゃないのよ。決して〜。 しかしまさか2巻が出るとはね。実は事前に全然知らなくて。 大体1巻が出た後も連載が続いていたなんて事さえ知らなかった。 今はもう九州に帰ってしまった友人と、夜の街をうろついていて 何気なく入った本屋で平積みになっているのを発見して その友人が居ることさえ忘れて狂喜したのを思い出す。まるで昨日の事の様。 一読してまず、その「1巻(?)との雰囲気のズレのなさ」、に安心。 これは完全に1巻の続編−って当たり前なんだけど−である。 ゆりこさまも相変わらず元気いっぱいであり、ちょっと 大きくなられたりしているが、可愛いのである。なんか 竹本少女キャラの王道を行っている様だ。 ほっぺたが延びそうなタイプ。 仕草も台詞回しも一々が気持ちいい。食べてるのとか、 頭くしゃくしゃとか、なんかこー、女の子女の子してる。見てて幸せ。 ホンモノの女の子はこうじゃないかも知れないけれど。 ヘンリヒの事を思いやるシーンで、抱きついてやる仕草とかも、 好きです。 取り敢えずスカートが短くなってるのは正義。 と、後、ヘンリヒサイズのワイシャツとか着てるゆりこ様 (表紙・中表紙・・・竹本氏お気に入りなのだろうか)が、もーツボで。 なんか、良いんだ。ゆりこさまっぽいというか・・・ 猫たちも相変わらずで良い感じ。 ますます「ホーカ」(「地球人のお荷物」−ねこめ1巻あとがき参照)化 してきている・・・今度再装丁されるときは竹本バージョンてのはどうか。 ・・・今の天野絵も好きなんですけどね・・・ んー。 ダメだ。買ってから時間置いちゃったんで書けやしない。 初読のときは「いいなーいいなー、くそーっ上手いな〜」とか、 叫びながら(マヂ)読んでたんですが、もう何十回も読んでしまい 且つ模写までしちゃっては、ちょっと感想も出て来難いです。 やっぱり情動は熱いうちにこうやって何かの形に表さないとダメですね。 どうにも。 あ、そう言えばこの表紙、例によって切って立ててパース つけたんだと思って、例の友人に 「CGで簡単にやれそうなもんだけど、敢えてそれをしないのが良いのさ」 等と吹き込んでしまい、後で恥をかいたという −どうでもいい話ですね。どうも。 勿論万全のオススメです。是非どうぞ。 ではまた。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (1994/04/27)
竹本泉「てきぱきワーキン・ラブ 1」/アスキー/1996/9/22 感想書いた積もりで本棚へ放り込んでいたら実はまだ書いてなかったと言う。 「アスキーコミック」及び「コミックビーム」誌に連載されている同題(今はFX がついてるが)の単行本第一巻。 PCエンヂン(何故今更エンジンで・・・)で発売されるゲームの設定を使って 描かれているらしいです。 23世紀である。未来である。SFである。 初めてあのヒカル(オルリン・ヒカル・モスデューク)15歳・・を見た時の「ついに来たか」感は 忘れられない。ていうかだって早川あおいだぜこのデザインはっ。性格は違うけど。 ・・・性格は、ちょっと軽い・・・・ エダルトのデザインも珍しい。初めて見たときは(はたらく「少女」だし)女の子だと 思ってた・・・でも表情やなんかで「違う」ってのは解る。巧い。 内容的には矢張り「なんでもあり」になってしまっている。いつか再び竹本泉の手に よるラブコメ(この文化は既に死滅しつつある!)を・・・と願うワタシに取っては 少々がっかり気味ではあるのだけど・・・ でも好きは好き。だって竹本泉だものな。 しかしこの作品で「アスコミ」を買い出し(「しましま」の頃は立ち読み半分でした) 気がつくと「ビーム」を毎号買っているという・・・考えたら「B.A.」も 知らなかったのだからなぁ。あの頃。随分前の話である。 でも「その他省」っていいなぁ。なんか楽しそうでいいじゃん。WWWAか。 好きな話は何と言っても「FX」のChap1.。七十年に一度存在する街、の話。 いいねSFだねどうも。その上「ラブ☆」も入ってるし。・・・これは重要だと 思うのだけどなぁ・・・ まぁヒカルの出てる回はおおむね愛があって好きなんだけど。「ガハハ」とか。 可愛すぎる。 カラーページも多く、お買得だと思います。 あーしかし。描き下ろしで一本26P位のラブコメ やってくんないかなぁ・・・と思う・・・・ あと最近小説や何かの挿し絵の仕事がフォロー出来なくなりました。だれか フォローしてる方、いらっしゃいましたらまた情報ながして下さいね・・・ 最近のでは「肉じゃが」が(いろんな意味で)恐かった・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉「ばばろあえほん」/宙出版/1996/9/10 宙からの12冊目のコミックス。内容的には、某氏曰く 「竹本泉のマニア向け」 同意なり。 表紙及び内容の多くを飾るのは、作者本人がかつてイラスト集でも語っておられた お気に入り、のティムとアリス。「ルププ・パウ」のあの二人のシリーズ(?)を こんな所で又読めるとは。嬉しい限りです。あの独特の「間」が、この単行本に 収録された2編 「ババロア絵本」 「森にはおばけ」にも生きていて。 あっけらかんとした、子供の目から見た世界。・・好きだわ。「あんみつ」系かな。 「アニー・パトロール」の2編は、実は今回が初読でした。 タイトルだけは知っていて、そのぶん期待は大きかったんですが、その期待をさらに 越えていたという。・・・期待を越えてヘン。庭にうめたわたしのひみつ〜 作者の1940〜60年代SF好きが遺憾なく発揮された作品ではないかと。 「アイ・アイ アイランド」は、なんかどっかで見た記憶が・・と思ったら 「ひまわりえのぐ」/講談社/S63の、「真夏の夜に見る夢」だったのね。 どのへんが思い出させるかというと、海辺、ショートカットで発展途上の少女と 美人の姉・・・そして何よりノリがブラッドベリな所。 作者は「和もの」と言っていますが、ノリはアメリカ・・・ いや、似てるからどうなのだと言われても困りますが。 ブラッドベリ〜な感じが好きです。少なくとも現代日本じゃなさそう・・・ 「唄う盗賊」も傑作。作者の「少女漫画出身」の出自をハッキリさせるのが、 こういった歴史物だと思うのです。・・・いや、最近の少女漫画シーンはよく 知らないのですが。最近は歴史、というよりは、お手軽ファンタジーに移っているの かも。さよりライクな(そばかすと三つ編みで勝ち気)なインガが良いです。 しかし「唄う−」で、歴史で、盗賊だと、何となくモンティ・パイソンを感じて しまう私です。デニス・ムーアとか・・ で、この本の最大のお楽しみにして「マニア向け」、 「クリスマス・クリスマス」。読んでてころげまわるワタシ。 アリス!ちまり!百合子様〜!ラジャもね。 こうして並べてみると、似ているようですが、各キャラ個性があっていいですね。 世界観も個性的だし・・・猫の世界・・・ ああ。キャラの性格、造形、等、つくづく素敵です。魅力的、というのか・・ 久々に「ちまり」を見て、そう言えば最近の竹本泉作品の女の子キャラは、皆勝ち気 というか、活発というか・・・で、ちまりの様な(ex.岡田ひとみ)弱気キャラ って少ないですね。割と好きなんですが・・ひとみちゃん。 しかしやっぱ「ねこめーわく」は傑作だわ・・設定がいいし・・・百合子様が〜・・ などといろいろ他の作品に思いを馳せる事もできて、成る程竹本泉ファンは必読です。 それにしてもアリスの造形というのは素晴らしい・・・類型だけど・・ 原型はあるのかしらね・・向こうものの漫画かも・・・ ではまた。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉「さよりなパラレル 4」/竹書房/1996/8/27 シリーズ最終巻。「あおいちゃん」(全3巻)を巻数で超えたことになり、 最長のシリーズとなった。 でもなんか、代表作、とは言われそうにない感じが・・・ 「さより」の良さは、流行の言葉でいうならその「ライブ感覚」にあったのかも しれないなと最近思う。作者の脳内世界と近い感じ・・・「あおいちゃん」の、 ある程度作り込まれた「作品」としての出来とは自ずから向きが違う。 それはそれとして。 ガンマの休刊に合わせた最終話、とは言え、ラストはよくまとまっていると思う。 ・・・なんとなく終わっちゃうのがもう如何にも「さより」らしい。 「らしい」、というのは・・彼女、さよりの造形は、巻数を重ねるごとに立体化して きて、「あーいるいるこんな娘」的な色っぽさを感じさせてくれる様になった。 ああいう思考展開したり感情回路持っていたりする娘、居ましたよね。って過去形 なのがどうも・・・。なんつーか、「我々サイド」の婦女子(・・・)にはこーゆー 喋りをするのが多かった記憶が・・・ああ・・なんか遠い記憶だけど・・・ 模写してると、つくづくこの作者のキャラクターの「肉」はふにふにしてそうだなーと 感じる。線が良い。緊張感のある曲線・・・ この作品は全てに置いてその初期設定が全体の出来を決定していると云える。 良くも悪くも。「なんでもあり」と言いながら、結構設定に縛られていた感じも あるし。勿論「なんでもあり」「SF風味」がこの作品の主題である事は間違いない のだけど、うーむ。 いや、確かにこの「なんでもあり」は凄かった。作者の引き出しの広さは底知れない。 んで、世界設定は「なんでもあり」だけど、毎回の話の内容は、「竹本節」。 モトネタがどれだろうと関係ないくらい作者の独特の世界が確固として有る・・・ ただ・・・「あおいちゃん」や「パイナップル」が死ぬほど好きな私としては、 さよりに恋をさせ得なかった(常に移動しなければならない・・寅さんだね) のが非常に残念・・・それに、作者自身も書いていたが、彼女を主人公に、読者側の 代表としていろんな世界を見るカメラ的な存在にしてしまった為、読者達の多く、 兄貴達の多くは、さよりに恋をし得なかったであろうという事も残念だ。 やーやっぱり竹本泉マンガでしょ。作中の女の子に(読んでる間だけでも)恋が 出来ないと言うのは少々つまらないものである。 その点「あおいちゃん」は・・・(以下略) 「さより」は作者自身の中ではかなり大きなウェィトを占めていると思われ、 今や「竹本泉らしい作品」といえば、「あおいちゃん」ではなく「さより」的な 作品を指すことになるであろう事も実際現実として有る。 でも僕は「あおいちゃん」や「パイナップル」や「ハジメルド」や・・ あーいうのが好きなんだよぅ。もう描いて貰えないのかしら・・・ とりとめのないまま @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉「アップルパラダイス」2巻 ホビージャパン/1996/5/1 まぁ、買い。 竹本泉だもん。 昼飯代浮かせてでも買う価値はあります。 しかしまー、ネタだけ、な漫画ではある。懐かしきショートショートの臭い。 最近は言わないのかな、SFには「ショートショート」というジャンルがあって 星新一とか、最近だと草上仁とか、そのへんの作品、なんだかわかんないけど 因果関係があって収束して、オチ、という作品の体裁は、この漫画にも当たる。 竹本氏本人が楽しんでいる様なので 読んでいる方も実に楽しく読める。読めるのですが・・・ うう。やっぱり「あおいちゃん」が読みたいよ。 いや別にひとみちゃんでもいいんですけど。 ああ・・「ラブコメ」を発作的に、じゃなくて恒常的に描いて欲しい・・・ 特にこのシリーズは、ネタ優先で、どうしてもキャラ個々の感情の掘り下げ等とは (氏の作品群の中では)最も遠い漫画になってしまっているみたい。辛い。 同じネタものにするにしても、もう少し「色気」があってもいいんじゃないか・・・ いや、まぁ一ファンのたはごとです。 例のコミッカーズのインタヴューで、「あんみつ姫」を語るときに 「よくある少女漫画のパターンを抜け出した」 と語っておられたのが思い出されます。 抜け出した、という事は、もう「戻る」積りはないのでしょうかね。 僕は、いまだに「あおいちゃん」の虜です。 先日ある方から昔の某アニメ誌を頂きまして、そのイラストコーナーに あおいちゃんの姿を見つけて、もうそれだけで息が止まるとゆー・・・ 本当に弱い・・・ で、本書のおすすめは矢張りまりあんの猫、ふゅあ奈ちゃん活躍の 「ねこじだい」でしょう。いやー、いいわ・・・ 猫飼ってる(飼ったことがある)人には、冒頭のシーンはもうたまらんです。 昔飼ってた猫の、足裏の感触が甦る・・・・ いろいろ言ったけど、それでも好きは好き。ものすごく好き。竹本泉だものね。 ああ。至福・・・ ではまた。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉「苺タイムス」講談社/1996/4/5 まぁ、買ってない人は居ないでしょうが。何買ってない?買って。買え。 買うのじゃ・・ 竹本泉のカラー原稿が100枚近く入って、描き下しもついて880円。 安いぜ。いやもう高いとか安いとかじゃなくて・・・ 竹本塗りの参考資料としても最適です。 金銭的余裕のある貴方は、3冊買って保存・読書・プレゼントに使いましょうね。 あーしかし。 この連載の為に覇王買ってたものなぁ・・・途中で挫折しましたが。 「でんげき」の方は全網羅。某☆師匠のお陰です。 思えば、ゲームの世界に足を突っ込んだのは、全て竹本氏が原因・・ 「ゆみみ」の為にメガドラとメガCDを買い、この連載で「バーチャにはまってる」 とあれば、自分もゲーセンに足を運んでやって見て・・・ 詩織が「ゴーフルの缶より大きい・・・」と言えば、サターンを買い・・・ あー。 この空の青。樹の緑。 いやー、もう、シアワセ・・・・ でも、やっぱり、あおいちゃん、かな・・・ 所で苺の王様ってボタンノーズの・・・・? ではまた。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉「はたらきもの」主婦と生活社/1995 宙からでる9冊めのコミックス。アタマ三冊は「あおいちゃん」だけど。 とはいえ随分出たものです。こんなにヒットするなんて当然と言えば当然だけど 不思議。 僕が「あおいちゃん」にはまった時はホントにマイナーだったのに。 連載も殆ど無かった時期だし・・・ さて、この「はたらきもの」は一連の「はたらく少女シリーズ」の一部の様で、 この本の中には「ふわふわエレン」「つぐみのハイジ」「海洋パトロールのアナ」の 3人の女の子たちが働いています。 表紙の「ふわふわエレン」は魔女で、長生きしていて、物覚えが悪い。 「ポワワンとしたほれっぽい魔法使いの女の子がポヨヨンと一目ボレする話」 とは竹本氏の解説ですが。それだけじゃないですよ。 時間テーマのSFに通じるもの悲しさが良いです。これから彼女はどうやって 生きていくのだろう。今もどこかで魔法屋をしてるんだろうなぁ。 エレンの造形は秀逸で、見ただけで泣けますってそんなん僕だけか、と思ってたら こないだ来たトモダチが、「いやー、このエレンっていいデザインよな」と言っていた ので、うんうんそーなのよ。と。 裏表紙の「ロケットガール・つぐみのハイジ」は、60年代SFの言う 「ロケットマン」、で、ロケット乗りの誇りを、今やロケットなど時代遅れとなった 時代にも忘れられずあくまでロケットに乗ろうとする・・・ ラストの方のキスシーン!考えれば初期竹本作品ではよく見られたソレでしたが最近は ちょっと影が薄くて(あるにはあるけど意味が薄い)いまいちだったのが、いや、 これは素敵。いいねぇ。竹本作品初めて読んだときは「この作者、なんかキスシーン よっぽど好きなんやなぁ」と思ったものでしたが。 最後の少女アナ、は海洋パトロールの働く少女。クラークですな。 クジラの歌の話など、非常に面白くてSF。いや事実なんだけどSF。 でもあれだけアダムスキーな船が飛んでるんだから船の揺れくらい簡単に 制御出来そうだけどなぁ・・・薬とか・・・まぁいいか。 アナは氏の作品にしては年齢がちょっと微妙で面白い。 これ、という押しのない作品集ではありますが、「エレン」は可愛くて良し。 でもそろそろ「あおいちゃん」見たいのが読みたいんですけどね。 「パイナップル」とか。 所で竹書房から「あんみつ姫」でるの?ああ素晴らしい。 これでまた竹本作品が多く世に認められる事であろう。 僕も持ってるけど買うわ。きっと。例のアイロンプリントは付くのだろうか。 ではでは。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉「さよりなパラレル」3巻 竹書房/1995 さよりのそばかすが減らない〜・・可愛いからいいけど。 ほんとに可愛い。可愛い。可愛いんだよ〜〜 もう批評不能。もともとそんなんしてないけど。 留琴(真川シリーズ)さんが人妻なのにちょっとショック。 いや前もアレだったみたいだけど。 信上の真川を見る目がせつなくて良い。ホントにいいよ。 「塔のある空」シリーズは雑誌掲載時から好きで、こうして改めて読むと面白いねぇ。 SFで。ヒッキキョリ様が好き。名前も好き。 オオミズナギドリは性格で言うとよく出てくるタイプよね。竹本氏の作品には。 ヒトコマヒトコマが綺麗・・・面白い・・・ああああやっぱり竹本泉。 「広い空間」のどこが「はだかの太陽」なのかというと、単に「対人恐怖症」のとこ だけぢゃん。 マーちゃんとイーちゃんの性格分けも出来てきたみたいで好き。 何でも好き。 背景からして竹本泉以外には描けない特殊なアレで、本当に・・あー・・いい。 ちなみに今巻にはおまけが付いていて、ポストカード付きです。 しかもあおいちゃんとあんみつ姫だ。買うべき。 余分な言葉は要らないぜ。ああ読め。 てなところで。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
竹本泉の事 「魔法使いさんおしずかに!」 で、エリーが観ているメロドラマの提供が「−せっけんの提供で」 となっていたり、スウが 「仙女はテレビが大好きでー  おはだすべすべなんたらせっけん」 と口ずさんでいたりするのですが、 連続メロドラマが、アメリカでは 石鹸会社がスポンサーであることが多かった為 SoapOperaと呼ばれていたらしい。 「地面がキオクソーシツ」は ラポートコミックススペシャル「4スピリッツプラス2」2 という単行本に掲載された「スノウ・レポートの週末」がソレ。 「ゆみみみっくす」に出てくる怪物で、車輪のついたダルマは恐らく シマックの「小鬼の居留地」の車輪人マーマデュークを描いた 新井苑子氏の絵によると思う。 「あおいちゃん」3巻(KC版)P177の1コマ目、ひとみちゃんともう一人・・・ 「あんみつ姫」絶版の理由はどこかに不適当な表現が有った為だそうな。 また聞きだけど。・・・全巻揃えてる人は大切にしましょう。 未整理ネタですが。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
「アップルパラダイス 1」/ホビージャパンコミックス/1994/08/01 980円。 カラーページがそのままなのは(うさぎの時は一色がカラーになったりカラーが一色に なったりしてた。)、非常に嬉しい。保存用にとカラーの回のコミマスを買ったなんて 悲しい事口が裂けても言いますがともかく。 内容は、いつものやつです。 「ふゅん奈」系の猫が本格的に活躍(してないか)しだしたのってこれが初めて? しかし、そろそろ「いつものやつ」を脱して「あおいちゃん」みたいな「続く」モノ を描いて欲しいのだけど・・・もう無理なんかなぁ・・?
竹本泉「せ〜ふくもの」/主婦と生活社/1994/09/10 530円。 ・・・・「ひまわりえのぐ」ライク・・かな?いや、まて。 変な話、が一本も無い・・・のは初めてかも。 「地面が大好き」の次葉弥生の声はしかしそうなると山田栄子か。 かわいいぞ。 中味もかわいいかわいいの単行本。

・手持ちの竹本泉ブツリスト。

著者名 タイトル 出版社 初刷 備考
竹本泉 しましま曜日1 アスキー 1993/11/22
竹本泉 しましま曜日2 アスキー 1995/3/22
竹本泉 てきぱきワーキンラブ1 アスキー 1996/9/22
竹本泉 てきぱきワーキンラブ2 アスキー 1998/3/9
竹本泉 てきぱきワーキンラブ3 アスキー 1999/1/4
竹本泉 てきぱきワーキンラブ4 アスキー 1999/10/6
竹本泉 てきぱきワーキンラブ5 エンターブレイン 2000/6/12
竹本泉 てきぱきワーキンラブ6 エンターブレイン 2001/3/9
竹本泉 よみきりもの1 エンターブレイン 2001/10/5
竹本泉 よみきりもの2 エンターブレイン 2002/4/5
竹本泉 よみきりもの3 エンターブレイン 2002/10/09
竹本泉 よみきりもの4 エンターブレイン 2003/04/11
竹本泉 よみきりもの5 エンターブレイン 2003/09/05
竹本泉 よみきりもの6 エンターブレイン 2004/03/08
竹本泉 だいなあいらん ゲームアーツ 1997/2/14 ゲーム・セガサターン用
竹本泉 だいなあいらん予告編 ゲームアーツ 1996/12/27 ゲーム・セガサターン用
竹本泉 ゆみみみっくす ゲームアーツ 1993/1/29 ゲーム・メガCD用
竹本泉 ゆみみみっくすREMIX ゲームアーツ 1995/7/28 ゲーム・セガサターン用
竹本泉 うじゃうじゃパラダイス テイチク 1994/5/21 イメージアルバム
竹本泉 るぷぷキューブ ルプ☆さらだ データム・ポリスター 1984/8/6 ゲーム・PlayStation用
竹本泉 音盤・ねこめ〜わく データム・ポリスタ− 1994/7/25 イメージアルバム
竹本泉 音盤・はたらきもの データム・ポリスタ− 1996/1/25 イメージアルバム
竹本泉 アップルパラダイス1 ホビージャパン 1994/8/1
竹本泉 アップルパラダイス2 ホビージャパン 1996/5/1
竹本泉 アップルパラダイス3 ホビージャパン 1997/7/1
竹本泉 うさぎパラダイス ホビージャパン 1992/12/21
竹本泉 「だいなあいらん」音径 ポリグラム 1997/2/26 サントラ
竹本泉 あおいちゃんパニック!1(文庫) メディアファクトリー 2000/11/19 文庫
竹本泉 あおいちゃんパニック!2(文庫) メディアファクトリー 2001/1/23 文庫
竹本泉 トランジスタにヴィーナス1 メディアファクトリー 2000/11/1
竹本泉 トランジスタにヴィーナス2 メディアファクトリー 2001/4/1
竹本泉 トランジスタにヴィーナス3 メディアファクトリー 2001/12/31
竹本泉 トランジスタにヴィーナス4 メディアファクトリー 2002/7/31
竹本泉 4Spiritsプラス2 2 ラポート 1989/8/25
竹本泉 乙女アトラス1 学習研究社 1998/4/26
竹本泉 乙女アトラス2 学習研究社 1998/10/26
竹本泉 あおいちゃんパニック!1 講談社 1983/9/6
竹本泉 あおいちゃんパニック!3 講談社 1984/2/6
竹本泉 あおいちゃんパニック!3 講談社 1984/8/6
竹本泉 あんみつ姫1 講談社 1986/11/16 シール・腰巻きあり
竹本泉 あんみつ姫2 講談社 1987/2/6 シールあり
竹本泉 あんみつ姫3 講談社 1987/5/6 アイロンプリント有り
竹本泉 あんみつ姫4 講談社 1987/8/6 めっせーじシールあり
竹本泉 ちょっとコマーシャル 講談社 1986/6/6
竹本泉 ハジメルド物語 講談社 1984/9/6
竹本泉 パイナップルみたい 講談社 1983/3/5
竹本泉 ひまわりえのぐ 講談社 1988/10/6
竹本泉 魔法使いさんおしずかに!1 講談社 1985/3/6
竹本泉 魔法使いさんおしずかに!2 講談社 1985/8/6
竹本泉 苺タイムス 講談社 1996/4/5 水濡れ。要再購入
竹本泉 さよりなパラレル1 竹書房 1993/7/28
竹本泉 さよりなパラレル2 竹書房 1994/10/14
竹本泉 さよりなパラレル3 竹書房 1995/8/17 画集ハガキつき
竹本泉 さよりなパラレル4 竹書房 1996/8/27
竹本泉 てけてけマイハート1 竹書房 2001/5/27
竹本泉 てけてけマイハート2 竹書房 2002/5/17
竹本泉 あおいちゃんパニック!1 宙出版 1992/4/25
竹本泉 あおいちゃんパニック!2 宙出版 1992/5/25
竹本泉 あおいちゃんパニック!3 宙出版 1993/6/25
竹本泉 あんみつ姫1 宙出版 1995/11/25 ★あり。1のみ
竹本泉 せ〜ふくもの 宙出版 1994/9/10
竹本泉 ちまりまわるつ 宙出版 1992/8/10
竹本泉 ねこめ〜わく 宙出版 1993/9/10
竹本泉 ねこめ〜わく…とかいろいろ 宙出版 1999/1/1 L・Caya1月号増刊
竹本泉 ねこめ〜わく2! 宙出版 1997/4/10
竹本泉 ねこめ〜わく3! 宙出版 2002/9/10
竹本泉 はたらきもの 宙出版 1995/9/10
竹本泉 ばばろあえほん 宙出版 1996/9/10
竹本泉 ぴこぴこのきらきら 宙出版 2002/1/10
竹本泉 むきもの67% 宙出版 1997/8/10
竹本泉 ルプ☆さらだ 宙出版 1992/12/10
竹本泉 世の中なまほう 宙出版 1998/4/10
竹本泉 虹色♪爆発娘 宙出版 1991/9/10
竹本泉 クリックのひ 徳間書店 1999/11/10 ゲーム・Win用
竹本泉 トゥインクルスターのんのんじー 白泉社 1994/7/31
すたんだっぷ 100万本の徹夜ソフト 白夜書房
1993/4/9

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