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めるへんめーかー

Merchan Maker

めるへんめーかー「星降る森のリトル魔女 6」/偕成社/1996/7

やっとこさ見つけました。無いんだもんな・・・。

ほのぼの・・・
しかし今や作者に唯一残ったシリーズもの・・
もう随分ずいぶん長く続いている。6巻か。第一巻が1989/4だから、もう7年。
一巻を久々に読み返してみたら、ノリは全く変わっていなかった。7年の時間差は
ここには全く無い様だ。

今巻の目玉はいよいよ来たぞ、の「イーニドinわんだーらんど」。
いつかはやってくれると思ってたけどさ。でもこれやるとシリーズ終わっちゃったり
しないだろうな・・・。

この作者のもっとも得意とする「わんだーらんど」ネタ。流石に恐ろしく上手い。
スライド感覚の独特のオカシ味はまさにこの作者ならでは。
イーニドがコマ毎に服装、髪型が違うのなんかは序の口で、展開の無軌道さは
十何年以上まったく衰えていない・・・
トシちゃん(・・・)が「ハッとして・・」とやっていた頃から、だぜ。

わんだーらんど、と言えばロリコンまほうつかい。
彼の登場無くしてわんだーらんど、は無い訳で、当然出てきてグサっとやられる。
おまけに相手は我らが永遠の少女イーニド!永遠の少女!美、は兎も角。
でもまぁ彼にイーニドを扱える訳はなし・・・
あー・・・久々に堪能したわ・・・
夢見る少女、白馬の王子様・・・よりは、やっぱりこっちの方が好き。
仕方ないけどね。

しかしまぁ、もう殆ど「様式美」と化した作品では有る・・・
熱中して読むわけでは無いけど、新刊が出た、と聞けばいそいそと買いに出掛ける
程度には、好きだな・・・

しかしまた「森」みたいのを読みたい、けどね・・・
あれは一生モンだなぁと今更思う。


・・・めるへんめーかーの描く「恋」は、そのリアリティの無さゆえに
永遠に尽きることは無い・・・


良くも悪くも「いつもの」めるへん作品です。お好きな方はどうぞ。
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めるへんめーかー「不思議の森の物語」集英社/1990         「不思議の森の物語 2」集英社/1991 こんなの出てたんですね。 取り敢えず2巻まで発見、購入しました。 まだ続巻している様ですが、どこまで出ているのかご存知の方 いらっしゃいましたら、お教え下さいませ。 さて。 内容は、「いつものアレ」。有名シリーズである所の「リトル魔女」系の 活発お姫様と、それをとりまく人々の「日常」・・・と言っても、 彼等はいわゆる「妖精」なのですけどね。 かなり「メモル」入ってます。そんな感じ。人間の女の子も出てくるし。 完成度はこの作者の作品の中でもトップクラスの出来。ううむ。 いかんせん文庫という事でか、ずっと見落としてました。何と五、六年・・ はぁぁ。知らないものだなぁ。・・・もしかして知らなかったの僕だけ? 教えてよ・・・ 作者が最も多忙だった時期(確か月産200枚とか言ってた頃ですよね)の作品の 様ですが、それを全く感じさせないゆったりとした展開が心地よいです。 やはりノッて描いてた時期は自然と完成度も高いのかしら。 何より各キャラクターにそれぞれ「色気」があって、読んでいて気持ち良い。 最近の氏の作品のキャラはちょっと枯れ気味で・・・そうでもない? お妃様に一票。あと雪ふらしの魔女に全部。 ふむ。主人公にしてお姫様、のティリカの無軌道なやんちゃぶりが快いシリーズです。 しかし一応「美少女」だし(美幼女?)、「あの」魔法使いが放っておくとは 思えない・・・あ、サイズがちがうか。 しかしこー、作者の「活発な少女像」というのがまた、非常に健康的で楽しげで 良いのだわ。このティリカしかり、イーニド、キリー、etc.ううむ。良い。 正直「同じ話ばっかり」だし、物語そのものも、あまりに「子供だまし」なんですが その底に流れる「何か」に(便利な言葉だ)魅かれるワタシ。 考えたら、める先生の文庫版、というのは初めて見ました。ちょっと変な感じ。 で、カバー裏の他の著書、の所に「魔法の鍵」というタイトルが。 これも読んだ事無い・・・ まだまだ。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
原作:深沢美潮 漫画:めるへんめーかー「ベィビー・ウィザード」アスキー/1996 どうでもいいが 帯の「もうひとつのフォーチュン・クエスト」ってのは失礼だと思う。 アスキーのオビってなんか失礼なの多いよな。いいけど。 連載始まったときはなんか長期連載の予感がしたのに(だって「あの」わんだりんぐ の後でしょ?)うーん・・・ 原作がついてるとはいえこれはもうまごうことなき「める」作品。 まー原作付きは苦手っちゅーことで。「丘ミキ」もたいがいやったしなぁ。 いいけど。好きだから。 娘(原作者の)を主人公にと張り切っている割にはサリー・ランは何もしない。 赤ちゃんだから仕方ないか。 で、結論として、僕は猫のままのほうが好きだなぁ、とゆう。 パウダーね。 うーん。猫フェチ。 いやだって可愛いんだもんな。上品そうで。表情も良い・・ どうも「美女と野獣」でも最期に人間に戻っちゃうのはどーか・・と 思ってるクチだし。 なんか妙にがっかりしてしまった・・・・うう・・・ ラストうやむやな感じはどう見ても「打ち切り」臭い。 おまけの渡辺電機(株)が救い(・・・)か。 でもわりとオススメです。 ではまた。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
めるへんめーかー「ぼくたちの関係」宙出版/1996/7/10 める氏久々の単行本。 非常に好ましい。最近のささくれだった日常からの逃避に相応しき 一服の清涼剤・・・・ しかしまー何が熱いといって、「森」の連中がゲスト出演してる事ね。 「WIN95」の本の時も(これは隠れた傑作)出ていたところを見ると、 和もの(・・・・)をやる時は常連化してるのかな・・・ 森住センセイがちょっとお年を召されているのもまた時の流れなど感じて良い。 花織ちゃんとゆーアニキがまたいい味を出している。 彼の、自らの生き方に対するポジティヴさ・・・。 彼の存在がこの作品を限りない明るさに置いている。 仕事に余裕があるからか、ページの隅々まで作者の味が出ていて・・ ちょっとした背景とかさ・・・それでいてうるさくない。 こういうほのぼのでニギヤカ、ってのは、ホントに僕が今最も「逃げ込みたい」所 ではある。世界はちょっとした視点の変更で全く変わってしまうのだ・・・ こんな世界もあったっていい・・・・じゃないけど、ホントにこういう風に世界が 感じられたらシアワセだろうなぁ。 こういう漫画を描ければ。 やっぱりね。めるへんめーかー、だものな。 しかも今月中に「リトル魔女」の新刊が!うーー・・・シアワセ・・・ @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
石川英明 監  めるへんめーかー 画「マンガでわかるWindows95」ソフトバンク/1995 卑怯だぜ。 まさかまた「森」の連中と(しかもこんな形で!)再会することになろうとは。 当分WINなんて夢のまた夢状態だと言うのに、買わざるを得なかったです。 買わざるを得ないでしょ? 例えて言うなら竹本泉が「あおいちゃん」のキャラ使って 描くようなモンよ(例えてねぇって)。 兎に角。まさに「その後」である処の森住家は相変わらず 上宮さんの腕で支えられているのだった。 上宮さんと言えばすっかりパソコンをた(・・あわわ)になってしまって。 辛いよわたしゃ。確かに彼女は完璧ハウスキーパー(まるでおヤエさんの如く!) だったけどさ。パソはちょっと違わない?道具だし。まぁ彼女も もともとそう言う素質は有ったけどさ。 まーいいか。 彼らをご存じ無い方は、まず「森に住む人々」を。 しかしこの本、本当に「わかる」? その為にもWIN95を・・・ ちょうどHDDの中身が逝っちゃって、もう何でもいいや畜生!とかなってるし。 マシン買い換えの時期だしなぁ。 竹本泉が解説本描くなら、間違いなくパソとWINを導入する男 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
グリーンゲイト2「リボンの魔術師」を買いました。 が。 どーもパターン化が進んでるよなー・・・ やっぱり「森」と「ふらいど」が双璧かな。 ところで・・・・ めるへんめーかーの グリーンゲイトシリーズ(の収録された単行本)って どれくらい出てんですかね。 とりあえず持ってる限りは 花とゆめコミックス 「黄金色の自転車乗り」 「ファンファーレ・ガール」 「時の国のアリス」 ミッシィコミックス 「グリーン・ゲイトへようこそ」 「リボンの魔術師」 は確認しました。 他にもあるのかしら・・・ 知ってたら教えてください。 とりあえず「花ゆめ」の単行本は新刊まで全部揃えてんですけど 他の出版会社までチェックがまわらない。(めるさんは本当に仕事が早い!) @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
めるへんめーかー「ドリームランド2」主婦と生活社/1995 双子王女が婿を探す旅に出て数カ月。いよいよRPG風に目標も出てきて、魔王の キャラクターも立ってきて・・・という所でなんと中断。打ち切り・・ 今巻で一応の終了とのこと。死ぬほど残念。 もともと氏は作者の事情によらず雑誌側の事情で中断、というのが多くて アレなんですが、そういう作品は雑誌を渡り歩いて完結(或いはまだ続いていたり) されていくことが通例ですが、これはどうなのかしら。 ともかく一時は月産200ページを越えた氏の仕事も50ページそこそこ、という 現在、単行本が出るたびに「読める回が減っていく・・・」 世界設定の出来の良さが光るシリーズですし、ラストで臭わせる「うたうたい」の意味 等々、是非とも続きが待たれます。 吟遊詩人アルヴァースのキャラクターは、やはりバードのファーレル氏(「歌う竜」 シリーズ)に似ていて、うーんバードってこうかな。 ちなみにこの「歌う竜」シリーズはまさに雑誌を渡り歩いているシリーズで、主人公の パーフィディアのキャラクターはあまたある氏の作品の少女達の中でも「目立つ」! 好きなんですよ、実は。 このシリーズも随分お休みで、続きが楽しみなんですけどね。 ではでは。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
めるへんめーかー「視線のむこうにいつも君がいた」宙出版530円 宙から出てる単行本ではおそらく初の「ごっった煮」アンソロジー。 しかし「魔法使い」とはなつかしい・・・・ あの素晴らしいズレ感覚はさすがに失せたが・・・・ タリィのその後、もまあこんなもんでしょう。 やさい(知らない方へ:「やおい」は今「やさい」と呼ばれています)な 話もここまで丁寧に描けるとは・・・ (やおい=やさい、も一時の流行で終わりましたね・・・1999/07/28追記)
めるへんめーかー「星降る森のリトル魔女 5」偕成社880円/1995 ほのぼの・・・ 安定した作風。 相変わらずイーニドは元気である。 あの独特の喋りも良いわ。 今巻の注目はなんといっても迷いの森の「月の森紅茶店」。 キャビット族のトルテ氏にまた逢える。 あと巻末の描き下ろし「夢と現実の創作雑景」が 「わんだりんぐ」していて良い。そういえば「わんだりんぐ」再開したの? めるへん氏の数ある作品の中でも好きな部類の作品る こういうスライドものは好きです。 良くも悪くも「いつもの」めるへん作品です。好きな方はどうぞ。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
めるへんめーかー「悲しきダジャラー」(宙出版ミッシィコミックDX) グリーンゲイトシリーズの(一応)最終巻。とりあえずそれだけだ。 ファンなら買うし。 特に語るべき所は無し。
めるへんめーかー「夢狩人」全3巻(秋田書店) 読む。 今更だが・・・ これでめるさんの主要作品はだいたい読んで仕舞った。 ファンの方には言うまでもない「ユメカリ」であります。 1巻は昭和62年、3巻は平成元年。 トーンはあくまでも暗い。 前半には性描写がかなり出てきて驚く。 中期の代表作だけあって確かによく出来ている。 話が進むにつれどんどん世界観が確立していく。 ファンタジーの基本パターンではあるか・・・
めるへんめーかー「空也in不思議の森」全2巻(マイバースデイ・MBコミックス) の2巻を読む。1巻を読んでより4年経った・・・ 何やら怪しい雰囲気の作品であり、どっちかというと「丘ミキ(という少女小説)」 みたいな雰囲気だった。おまけの「ペパーミントガール」はなかなか良い。 しかし めるへんめーかーも変わったものよ。 特に妹、うさぎの由布子さんの結婚、めるさん自身の引越し−は大きかった様だ。 今やゲーム業界の一大企画者として大活躍である。 おばはん臭くなったとも言えるが・・・ でもなー・・むかしの・・例えば「デュエット」(久美沙織との共著)の頃の 彼女に比べれば今の・・37歳の彼女の方が遥かに若く見える。 去年SF大会で見た彼女は本当に彼女の作品に出て来る「ミス・ムーン」 の様であった。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
めるへんめーかー「夢果つる国の物語」角川書店/1995 めるへんめーかー氏の作品の中で、かなり暗いトーンで異彩を放つ 「夢狩人」シリーズの「前史」という奴だ。もちろんこれだけでも楽しめるのだけど、 いかんせん尻切れ。氏の例の「わたしは描きたかったんです!」のに諸事情で中途で 終わっちゃったアレ。 こっちのあとがき(Tea Time:漫画単行本あとがきの中では白眉。これだけ でも楽しい。半分コレのために買ってる・・・・)によれば、あと数カ月で失業 だって。月産200ページ、締切前には必ずあげる女王も、仕事がなければ・・ あー、ティータイムがもっと読みたいわ。ううむ。 内容は、「夢使い」がまだ知名度の低く、社会的勢力も小さかった頃、少女が才能を 見込まれ、夢使いになり、後に悪の代名詞となる「シーエン」を育てるという話。 勿論ふろしき広げっぱなし。全然完結してねぇ。でもいいのさ。好きだし。 ただ、氏の持ち味は短編(キャラクターは続いていても)だと思うので、こういうのは ちと疲れるかな。いや続き物にも傑作「森に住む人々」があるけど。 てなところで。 @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
「ペニントン館4」  めるへんめーかー  秋田書店プリンセスコミックス これも完結篇。 まー・・あったから買ったとゆーか(たまたま小山で見つけたのだ)。 いや、面白いのは面白いよん。 うーん、これなんか2年も前にでてんだよなー・・ まぁ、いいや。 ちなみに1−3は以前まとめてしょーどー買いしたのだったり。
「森にすむ人々2」  めるへんめーかー  秋田書店プリンセスコミックス 出てから実に1年は経ってるという・・完結篇。 いやしかし。読むのがもったいなくて。 めるへんめーかーの作品中では最高にすきな(たった2冊ではあるけれど)シリーズ。 あー、読み終わるのが本当にもったいない・・というか。 雰囲気がいいのよん。 しかし・・これから、というかもっともっと話がふくらむ展開なのに・・・ キャラがいいからいくらでも話が出来ると思うのだけど。 ・・・我ながら思いいれが激しいなぁとは思う・・・

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