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G=ヒコロウ


G=hikorou


G=ヒコロウ「みんなはどう?メガキューブ」/コアマガジン/2002/10/24


 夜明けだー
 核だった


いや知らなかった知らなかった知らなかったよう、のヒロコウじゃないヒコロウ
漫画。「オルロック」でノックアウトされて、この単行本でさらにヤラれた。

……結局遅れに遅れてこの作家を知りまたこの単行本に出会った訳で、今更何を言う
のも恥ずかしい話なんだけど。でもこれ読むのにまた休日一日潰した身としては。
っていうかもう買ってから何十時間も読み返してるんだけど、まだ全体を記憶し
切れてないのか、読み返すたび、常に新鮮な感動が。

雑誌連載時に読んでた人に言わせれば、あの日記漫画落としまくり時期の緊張感は
後から単行本で読んでも、ねえ(ニヤリ)みたいな所はあるみたい。でも、いや、
だからこそ、この面白さ(と言っていいのか)は異常だ、と思う。異常だ。異常
すぎる。一気読みすると、mhkでも言ってたけど、何かどっか具合悪くなる。

「テンション」と表現するのが良いのだろう、このテンションの高さ。高すぎる。
血管切れる。意味と意味の間、コマとコマの間に断絶があって、それを強烈な
テンションが繋いでいる。要するに狂っている。すごい。すごいよ。読まずには
居られない。

「みんなはどう?」(所謂「新声社版」)の方が味があって好きだ、とかいう人も
居て、あー絶版かー、とか思ってたらさらに「みんなはどう?ZOMBIE」とかって
いうのも出てるという。いま知った。Amazonで。また買おう……今注文しました。

まあ、しかし、笑えんわな。ギャグですらない。何なんだこれは。日記漫画か。
画面に異常な吸引力があるんだけど、吸引するばっかりで吐き出してこない、もう
なんか情報のブラックホールというか。作品を読むことそれ自体が「体験」になる
様な。ヒコロウ作品を読む、というのはもうこれは体験ですよ!イヒヒヒヒ!

つまり、何が言いたいかっていうと、ハリウッドゴズィラ女の子版がたまらん。
マジでマジでマジでたまらん。おかーーーーさーーーーん。

もう他人に読ませる感想書くの諦めました。アルケニモンが好きで好きでしょうが
なかった男子なら読んで悔いなし。
@@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@
(03/09/11)

G=ヒコロウ「不死身探偵オルロック」/エンターブレイン/2001/07/09    「昔アルキメデスというえらいおっさんがおフロに入りました     あふれるお湯を見ておっさんは外に飛び出しました     皆殺しだ―――――!!     戦車出動―――――!!!!」 兎に角凄い。魂揺さぶられっぱなし。 ファミ通ブロスでやってた、のかしら。未読でした。 或るサイトで取り上げられていたのを見て一目惚れ。サイトの管理者に 教えて貰って即日Amazonに注文したってワケさ。3刷。    「ジョンレノンの言葉だ」 「不死身探偵オルロック」と「プロフェッサーシャーボ」を収録。 久々に心底「もってかれる」感じのギャグマンガに出会った。いや傑作。 もう初っぱなから読者振り落として何処までも爆走して終わる。凄いよマジで。 探偵だか何だかさっぱり解らない。ストーリーもまるでない。ぞうさんとか……    「ぼくウニぼうや!!!     ウマソウダナオマエ!!!」 この薄い単行本を読み終わるのに、休日がまるまる一日潰れてしまった。それ位 ギッチリ詰まった内容。読み終わった時のクラクラ感はなかなかのモノだ。世に 語り継がれる独身カレーの味とは!? きっちりとした(然し勢いのある)タッチの絵もかっこいいしかわいいし、変な猫 (およびメカヨッチャン)の何とも言えない味わいも好きなんだピオーン。    「こくわ にっこり」 この手のステキセンスを持つ作家ってのは案外居そうなんだけど、ここまで読者 おかまいなしに展開しておきながら、その実その疾走感を読者にきっちり伝える 技術を持っている作家ってのは、確かに希有だ。ファミ通系作家らしいといえば、 らしいのか。 ……基本的に駄目人間向けの駄目(マイナー)マンガだと思うんだけど、その 駄目具合を心底味わえる駄目人間でよかったネ俺! @@@@@@@@@@@@@@@@ [JUN] @@@@@@@@@@@@@@@@ (03/07/03)
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